えおろーぐ

ぐっ……お、お前たち……。
来てくれた……のか……。

ゲホッ……ゲホッ……。
き、貴様らだけでも……逃げるのだ……。

陛下の……仇を、討つまでは……
ゲホッ……ゴホッ……死ぬわけにはいかぬのだ……。

クリスタルブレイブの隊員が……
この装置を解く鍵を……持っているはずだ……。

すまない……助かった……。
ゴホッ……ゴホッ……。

ええい……身体が……。
獄中生活で、萎えたとでもいうのか……。

恩に着るぞ……。

►協力しよう►ともに戦おう︎︎
元より、陛下の怨敵を討つまで、屍をさらすつもりはないが……
貴様にそう言われれば、より一層、奮い立つというものだ。
それにしても、イルベルドめ……
この残った腕を、七獄の魔王に捧げてでも、
奴だけは血祭りにあげてくれる……。

……なんだと？
奴ならば、すぐにでも公表し、
王政を廃止しそうなものだが……。

……生きておられるというのか？

おぉ、ピピンか！
それに、パパシャン殿もよくぞ……。

貴様は……。

ナナモ様が生きておられる……誠であろうな？

しかし、イルベルドの奴は、確かに殺したと！

ロロリトめ……。
……では、それでは……ナナモ様は……。

おおお、ナナモ様……。

……だからと言って、ロロリトを許すことはできんぞ。

失ったものは、元には戻らない……。
だが、まだ失っていないものがあるのなら、
この命に代えてでも……。

わざわざ、すまないな。

あぁ、問題ない。
監獄暮らしで衰えていた体力も、だいぶ戻ってきた。
ヒギリ殿らの看病のお陰でな。

うむ、ナナモ様の居所に繋がる情報が、いくつか入ってきた。
デュララからの報告によると、
最近、大量の錬金薬が王宮に運び込まれたそうだ。

……そうだ、王宮のどこかで、
眠られておられるということになる。
デュララの話が、誠であるという証拠といえよう。

これより、件の侍女の元へ赴き、身柄を確保する！
ただし、彼女がいるのは「シルバーバザー」だ。
寂れた小村といえど、人目につくのは間違いない。
我らが動いたと知れば、共和派の連中も黙ってはいないだろう。
吾輩もこの有り様だ……最悪の事態を想定し、
手練れである貴様に協力を頼みたい。
……ナナモ様のため、力を貸してくれまいか？

恩に着るぞ冒険者。
よし、いくぞ。
ウルダハを……ナナモ様を取り戻すのだ！

ええい、どこだ！
どこにいるのだ、メリエル！

話してもらおうか、事の真相を……。

ロロリト、貴様……！

では、ナナモ様は……。

貴様ら……
やはりクリスタルブレイブ創設以前から、通じていたのか！？

なっ……！
これほどの陰謀を巡らしておきながら、手打ちだと！？

歪んでいるとはいえ、貴様の陛下への忠誠……
……信じてよいのだな、ロロリト。

おはようございます、ナナモ陛下。
今日もザナラーンの太陽は、美しく輝いておりますよ。

ナナモ様は目覚められた。
御殿医の話では、もう安心して良いそうだ。
……おそらく、ナナモ様は民のためと、
再び王政の廃止に向け、動こうとなさるだろう。
今後、このウルダハをいかなる道に導くのか……
ナナモ様と、よくよく相談してみるつもりだ。
国の安定を第一に考えながらな……。

すべてはエオルゼアのために！

イシュガルド軍よ、全力で来い！
その一撃で、貴国を我らに知らしめよ！

その意気やよし！
三国同盟軍よ、我らも今こそ奮起せよ！

無粋な手出しは不要……
貴様とは、存分にやりあってみたかった！

さすがだ、[player]……。
だが、アラミゴの猛牛の角は、いまだ折れん！

さあ猛ろ、呪剣ティソーナよッ！

ぬぅ……ここまでか……。
吾輩を下した戦術点、しかと受け取れ……！

そろそろ我らも撤収だ。
その前に、貴様に礼をさせてくれ。
実に気持ちのよい戦いだった……。
コロセウムで「アラミゴの猛牛」の名を馳せていたときも、
これほど滾る熱戦は経験したことがない。
あの祝賀会から逃がされた貴様が、
この地でどれほどの苦難を越えてきたか垣間見るようだ。
……強くなったな、[player]！
また折をみて、貴様と剣を合わせたいものだ。
だが今は、ともに戦った仲間たちのもとへ戻るがいい。
では行くぞ。
ナナモ様を無事に王宮へお連れするまで、
断じて気はぬくなよ！

おぉ、[player]。
ヒギリ殿手製の「東方軟膏」を持ってきてくれたとか。
わざわざすまないな……。

むっ……必ず毎日塗るようにと、ヒギリ殿が申していたと？
さすがはドマの忍……吾輩が治療を怠りがちだと察知し、
貴様を送り込んでくるとは、何と言う深淵な策！
一騎打ちで勝利した貴様の言葉であれば、
敗者たる吾輩としては、無下にはできんではないか……。

……しかし、貴様には、世話になってばかりだな。
イルベルドに囚われた吾輩を救ってくれたことも……
改めて礼を述べさせてもらいたい。
まさか、イルベルドがあれほどの怨念を、
心の内に秘めていたとは……己の甘さを痛感させられたぞ。

後にロロリトから聞いた話では、
当初はイルベルドも、吾輩に期待していたそうだ。
解放軍の先頭に立ってくれるのではないかとな…･･。
だが、砂蠍衆となった吾輩は、ウルダハの内政問題に取り組んだ。
難民と化した同胞たちを救いたいとの想いもあったが、
ヤツには腰抜けに見えたことだろう。
イルベルドの期待は裏切られ、ヤツは吾輩を恨むようになった。
富と名声と権力を得た「アラミゴの猛牛」がいる限り、
難民たちは戦うことなく、ウルダハでの成功を夢見てしまう。
夢があるから、人は苦境に耐えることができる。
では、夢がなくなったとしたらどうなる？

吾輩を殺し、難民たちにウルダハでの生活を諦めさせ、
共和派から得た軍資金を使って武装させる……。
絶望に裏打ちされた軍の創設……それがヤツの狙いだったのだ。

すまない、[player]……。
吾輩の不甲斐なさが、イルベルドを歪んだ復讐鬼に変え、
貴様たち「暁の血盟」を巻き込んでしまった……。
ただ謝罪の言葉を口にするだけでは意味はない。
ウルダハの民とアラミゴの民、その両方を救うため、
全力を尽くすと、貴様に誓わせてくれ！

「鉄仮面」とやらが長城を占拠し得たとして、
いつまでも維持することなどできまい。
長城を奪還した帝国軍の部隊が、
余勢を駆って黒衣森になだれ込めば、どうなるか……。

それでは、エオルゼア同盟軍として、
有事に備えた防衛策を整えるとしよう。
よろしいな？

では、行動開始だ！　勝敗は早さと速さが別つ！
事は一刻を争うのだからな！

やはり、イルベルドのヤツめが、
召喚を試みた蛮神が、封じられているということか。
それで、帝国軍の動きはどうなのだ？

オメガだと！？
馬鹿な、あれはカルテノーの地下深くにて、
化石の如く眠っているのだぞ！

話は決まったようだな……。
カルテノー平原に部隊を派遣し、オメガを起動させる！
その役割は、シド、お前に一任するぞ。
そして、その護衛役、兼、ネロの監視役として、
「暁」からも人員を選出してもらいたい。

戻ったか、[player]。
シド共々、無事に任務を果たしてくれたようだな。

そこで、我らはピピン率いる同盟軍本隊を出陣させ、
「バエサルの長城」の確保に向かわせた。
帝国軍が混乱している隙に、国境線を押さえつつ、
ギラバニアの状況を確認するためにな……。
吾輩も、この会議が終わり次第、前線に向かうつもりだ。

吾輩は、バエサルの長城へと向かう。
帝国軍の迎撃は我らに任せ、貴様らは身体を休めるといい。

あぁ……いよいよだ。
頼りにしているぞ、ピピン！

イルベルド、我が友だった男よ。
貴様とは異なる方法で、必ずや故郷を取り戻してみせるぞ。

……必ずな。