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……罪喰いの様子は?
私の眼で視た侵入者は、強い光を帯びていたわ。
あれが罪喰いでなくて何だというの?
それから、サンクレッドと……
話に聞いた、こちらのミンフィリアかしら?
あなたが本当にウリエンジェだというのなら、
隣に連れているのは何だというの?
みんな、武器をおろして頂戴。
改めて、ようこそラケティカ大森林へ。
「夜の民」は、あなたたちを迎え入れるわ。
今使っている拠点に移動した方がよさそうね。
そのうち洞窟に行き当たるから……その前で待っているわ。
この森は、樹齢千年を越える木々が、複雑に絡み合ってる……。
気軽に道から逸れない方が賢明よ。
「夜の民」が集う、とくに大きな拠点よ。
いくつかの規範に従って、祈りながら静かに暮らしているの。
それらの規範は、氾濫後の世界を生きていくための知恵であり、
心の拠り所だとも言えるわ。
絢爛豪華なもてなしには、期待しないで頂戴ね?
ここで聞かない方がよさそうね。
奥の部屋に行きましょう。
それで次は、ラケティカ大森林の大罪喰いを……。
水晶公をまったく信用していないわけではないけれど、
情報のすべてを彼に依存するのは、危ういもの。
けれど、だからこそ絞れるとも言えるのよ。
ロンカ帝国という大国の中心地だった……。
その遺構が多く残されているというわ。
そして驚くべきことに、
それらの遺構は、いまだに護られているのよ。
いにしえより続く、ロンカの護り手たちによって……。
彼女たちは、よそ者の侵入を許さない。
話し合いの余地すらなく、追い払おうとしてくるわ。
私も何度か調査を試みたけれど、
攻撃を受けながらじゃ、さすがに調べものにならなかった。
何かのときのためにとっておいた、私との交渉材料ではなくて?
ここから、かの森への侵入方法でもわかるといいのだけれど。
なかなか手ごわそうな相手だもの。
もうしばらくしたら……
「闇の戦士」と呼ばれているあなたにとって、
意味のあるものが見られると思うわ。
私の師匠も、ずっと世界の成り立ちを解き明かそうとしていた。
鏡像世界に渡れるなんて、またとない探求の機会だわ。
ここで得られる知識は、どれもとても刺激的よ。
念願のお姫様と会えて、幸せかしら?
大事なのは、それにどう対処するかだわ。
とくに、あなたたちの抱えているものは大きい。
ただ待っていても、誰も肩代わりはしてくれなくてよ。
新しいものに触れれば、違う考え方もできるかもしれないわ。
たったひとりと出会っただけで、
あんなにも不器用になってしまう。
難解な詩を吟じることをやめて、
伝えるための言葉を選ぶようになりはじめた……。
若い子たちだけのものかと思っていたけれど……
わからないものね。
魔女に年の話など、するものではなくてよ?
今回は、誉め言葉と受け取っておくけれど。
私たちはさっそく石板の解読に取り掛かるから、
ミンフィリアと一緒に散策してくるといいわ。
エーテライトのある広場にいるはずよ。
優しい子だから、きっとよくしてくれるわ。
……とはいえ、しばらく時間はかかってしまいそうだけれど。
ロンカ帝国は巨大な国だったし、優れた魔法文明を有していた。
でも、その言語についての資料は、ごく限られているのよ。
というか、「光の氾濫」と、その後の混乱によって、
ほとんどが消失してしまったの……。
残念などという言葉じゃ、言い表せない気持ちだわ……。
……隣、いいかしら。
今は遠い、天の海……。
本当にありがとう。
その源流は、「夜の民」の祈りだとされているの。
闇の戦士と呼ばれたあなたが、
最後に拾い、立ち会ってくれて、嬉しがったと思うわ。
実は、例の石板から、有力な情報が拾えそうなの。
おもしろい話になってきたわよ。
それじゃあ、ここまでの石板の解読結果を、
あなたたちにも共有するわ。
ときの皇帝が命じて記させた石板とみて間違いないわ。
領土を奪われていく一方……。
相当に苦しい時代だったでしょうね。
そんな中で、皇帝は同盟国に救援を願った……。
その嘆願書の一部が、この石板というわけよ。
そこから先の、肝心の部分を読み解くには、
ロンカ語の資料が足りていないのよ。
だから私は、ロンカ語の文を、
解明が比較的すすんでいる古ノルヴラント語に対訳した碑文、
「対話の碑石」を見に行ってみようと思うの。
ただ、それを保管している人たちが厄介でね……。
もとは「夜の民」でありながら、信仰を独自に解釈し、
過激な行動をしている危険な一派よ。
「対話の碑石」は、彼らの根城に保管されているの。
碑文を調べるなら、それに集中できる時間が要るわ。
それで、あなたとサンクレッドに、潜入を手助けしてほしいの。
スリザーバウですべき準備をすませたら、集落の外で集合よ。
少し北へ進んだところに、分かれ道があるから、そこでね。
私たちが目指すのは、ここから北にある、
「常闇の愛し子」の拠点よ。
……だけど、直行はしないわ。
手前の「書記者の樹洞」に、仲間の見張り番がいるから、
まずはそこで近況を教えてもらいましょう。
「常闇の愛し子」が、徘徊しているかもしれないわ。
彼らは、死を至上の闇と捉えている……。
だから、自らの命を落としかねない行為を平気でするし、
他者にも……改悔と称して襲い掛かってくるわ。
樹洞のそばまで行けば、見張り番に出会えるはずよ。
もっとも、「常闇の愛し子」は「夜の民」を目の敵にしてる。
こちらに何か仕掛けようとしていても、おかしくはないわ。
毒蜘蛛にご執心なら、それを逆手にとって、
彼らの拠点に侵入しやすくできるかもしれないわ。
それを生け捕りにして、毒蜘蛛の飼育場に放てば、
「常闇の愛し子」は、対応に追われるはず。
見張り番の子は、大事をとってスリザーバウに戻ったわ。
去り際、あなたに改めて感謝を述べていたわよ。
そちらも巣を見つけられたかしら?
これだけの数を毒蜘蛛の飼育場に放てば、
「常闇の愛し子」も大混乱になるはずよ。
彼らの拠点を目指しましょう!
ここから西にある洞窟「ウォーヴンオウス」よ。
毒蜘蛛の飼育場に繋がる換気口があるらしいの。
蜂を入れるとしたら、そこを使わない手はないでしょうね。
換気口の場所も聞いているから、案内するわ。
道中、引き続き気をつけて頂戴ね。
私たちは、この隙にウォーヴンオウスに潜入しましょう。
悪いけれど、強行突破させてもらうとするわ。
……それじゃあ、突入開始といきましょうか。
ここは「常闇の愛し子」の祈りの場ね……。
さすがにここには、祈りに不要なものは置かないはずよ。
もう少し奥に行ってみましょう……!
これが、探していた「対話の碑石」よ。
その間、あなたは入口の方で警戒をお願い。
それから……。
もし敵が現れないようだったら、
ここにある壁画を、見ておいてもらえないかしら。
「常闇の愛し子」が描いた絵ではないんじゃないかしら。
知識は得られるだけ得ておくべきだわ。
……よろしく頼むわね。
だとすると……。
急いで撤退しましょう。
とにかく、ここから出ないと。
外でサンクレッドとも合流しましょう。
ふたりのおかげで、無事に必要な知識を得ることができたわ。
何か気になるような絵はあって?
神話の時代と、ロンカの時代と、氾濫直前の……。
鋭い観察眼を持っているのね。
博物陳列館あたりで、歴史の勉強でもしてきたのかしら?
確かにあなたが見ておくべきものだったのかもしれないわ。
「闇の戦士」という、新たな英雄になりはじめたあなたが、ね。
スリザーバウに戻るとしましょう。
私は帰ったらすぐ、石板解読の続きにとりかかるから、
あなたたちは、しばらく休憩していて頂戴。
ルナルに声をかければ、食事でも寝床でも、
よしなに案内してくれるはずよ。
またあとで……必ず朗報を持っていくわ。
大丈夫、「対話の碑石」から得た知識があれば、
それほど時間はかからないはずよ。
あの人のこと、あなたなら気づいてるでしょう!?
だから、大罪喰いを倒しても、罪喰いになることはない……
確かにそう聞いたわ。
でも、だとしたらあのエーテルの惨状は何?
とてもじゃないけれど……無事には視えないわ。
大罪喰いから放出された光は、
「光の加護」に相殺されてなどいないのでしょう?
あの人の内に……加護を受けた身に、封じられているだけ。
違うかしら?
この期に及んで、私たちにも話せないとはね。
あなたが悪事を働こうとしているとは思わないわ。
でも、あまり隠しごとばかりでは、
今までどおり信じてあげるのが難しくなる。
あなたと同時に喚ばれた私には、ずっと違和感があったのよ。
すべての発端になった、あなたが視たという第八霊災の光景……
それは本当に、あなたが喚ばれたときに視たものなのかしら?
あなたたち、うちの見回り役に何かしたわね。
「常闇の愛し子」は、それを呑んだのかしら?
組む相手がユールモアでは、闇が遠ざかるばかりでしょうに。
先に、彼を受け入れる用意をしてもらって。
苦しみを遠ざけることはできても、命を繋ぎとめることは……。
待ち望んでいた彼女たちが来たのだから、
むしろ今は、攻めるべきときよ。
この地を統べる大罪喰いが倒されるのを防ぐことなら、
先に討伐してしまえばいい……。
そうすれば、彼らとて、
ラケティカ大森林に貴重な兵力を留め置く理由を、
失うのではなくて?
あとはその内容に従えば、
東の森に入るための準備ができるはずよ。
駆け足にはなるけれど、突き進む勇気と力はあって?
あなたも導師なんだから、しゃきっとして、がんばりなさいな。
あの石板によると、ロンカの同盟者であることを示すには、
秘された印章を手に入れる必要があるそうなの。
そのために、水中に沈んだロンカの遺跡で、
ちょっとした謎解きをしなければならないのだけど……
水中でも呼吸ができる、あなたの力を貸してもらえて?
西の「トゥシ・メキタ湖」に向かいましょう。
詳しいことは現地で説明させてもらうわ。
いくつか、ロンカの遺跡が沈んでいるの。
私たちの目的は、そこに収められているという、
「ロンカの印章」を回収すること。
そのための方法は、石板から読み解いてあるわ。
件の印章を収めた宝物庫の扉が開く……。
問題は、この「正しい順番」というところ。
さまざまな動物を「神獣」として崇めていたの。
この思想を正しく理解していることを、
動物の石像を順番に触れていくことで証明する……。
それが、宝物庫の扉を開く条件というわけ。
神獣にまつわる情報を共有しておくわね。
その力、対立するも従え、国を興す礎とならん』
ロンカの祖は森のヌシたる蛇を調伏し、国興しの力としたそうよ。
その魂、己の研鑽を求め、国を高みへと押し上げん』
ボスの座を巡って争う猿の姿を、競争による発展に喩えたのね。
その群れ、ひとつの身体のように動き、国を平らかにせん』
犬の社会性を見習い、和を保とうといったところかしら?
念のため、関係がありそうな情報をまとめたメモも渡すわ。
手間を掛けるけれど、水中での探索は任せるわよ。
神獣にまつわる情報は、次のとおりよ……。
その力、対立するも従え、国を興す礎とならん』
ロンカの祖は森のヌシたる蛇を調伏し、国興しの力としたそうよ。
その魂、己の研鑽を求め、国を高みへと押し上げん』
ボスの座を巡って争う猿の姿を、競争による発展に喩えたのね。
その群れ、ひとつの身体のように動き、国を平らかにせん』
犬の社会性を見習い、和を保とうといったところかしら?
手間を掛けるけれど、水中での探索は任せるわよ。
これで「ロンカの印章」が回収できるはずだけれど……
探してきてもらえるかしら?
フクロウの意匠が刻まれている……。
間違いなく、探していた「ロンカの印章」だわ……!
あなたにはトレジャーハンターとしての才能もあるようね?
次は、この「ロンカの印章」を持って、
イキス・マヤエの森を目指しましょう。
あなたは、泳ぎの疲れがとれたら来て……
スリザーバウの、東に続く洞窟で集合よ。
普段は張っている東の森への障壁も、
導師たちに頼んで、解いてもらったわ。
イキス・マヤエの森へと突入する……。
ロンカの護り手が、すぐに嗅ぎつけてきたわ。
今回も、そうなる可能性が高い……
印章があるとはいえ、周囲を見渡して、
警戒しながら森の奥へ進んでみましょう。
必ずまた、みんなでここに戻ってくるのよ。
私たちは、ロンカの同盟者よ……!
話くらい先に聞いたらどうなの……。
とりあえず、言われたとおりに進んでみましょう。
正真正銘、ロンカの遺跡から、
皇帝の書簡に従って得たものだわ。
……ヴィース族の集落が珍しいからといって、
ふらふら歩き回ってはダメよ? あとになさい。
だから「間に合った」だったのね……?
終わったら、またここに集合よ。
集落の周りを、ざっと「視て」みたけれど……
大罪喰いに繋がりそうな痕跡はなかったわ。
私も聞いたことのない地名だから、
森のかなり深いところにあるのでしょうけれど……。
でも、肝心の扉を開く方法はあるの?
もちろん私も挑むつもりだけれど……それでいいかしら?
ところで……その間、別の仕事のために、
あなたの妹の力を借りられないかしら?
かなり有力ではあるけれど、まだ可能性のひとつよ。
ほかの線もないか、引き続き探っておきたいの。
私の仲間たちは、それぞれ異なる分野の知識に長けていてね。
この森について知れば、何かに気づくかもしれないけれど……
それには、案内役がほしいのよ。
キタンナ神影洞を開くことに注力しましょう。
地脈を抑えるための重しとして機能しているようね。
トレジャーハンターの素質があるだなんて、
軽々しく言うものではなかったかしら……。
これは、前回の応用が利きそうね。
これらはすべて、何らかの動物……
ロンカで崇められていた神獣を象っているわ。
扉が開く仕掛けと見て、まず間違いないでしょう。
ただし、今回は正解の石像に結びつく情報が欠けているわ。
それぞれ手分けして、手がかりを集めていきましょう。
ロンカ文字の読み書きができないでしょうから、
別の方法を取った方がよさそうね。
その「転写用の粘土板」を押し当てて、
ありのままを写し取ってきて頂戴。
比較的わかりやすい形で、
碑文が刻まれているのではないかしら。
「ロンカの碑文」を見つけたら、
「転写用の粘土板」を押し当ててきて頂戴。
もう終わったのかしら?
私とアルメの分も統合して、さっそく解読に取り掛かるわ。
少しばかり時間をちょうだい……。
謎掛けのようになっているけれど……読み上げるわよ?
『汝、同胞との不和は、進歩の足枷と知れ』
『汝、頂きから目を背けるは、進歩の足枷と知れ』
『我、すべての足枷を解き放ちて、
羽ばたく者にこそ、真理に至る扉を開かん』
今回は、いずれかひとつの神獣の石像が正解のようね。
ここに並んでいる石像の状態を見ていけば、
触れるべき「正解の石像」が、わかるんじゃないかしら。
正解の石像を選んでもらいたいのだけれど……
考えはまとまったかしら?
アルメに声をかけてみたらどうかしら?
彼女、さっきからブツブツ独り言を繰り返しているから……。
それから、目の前の石像を、
一度きちんと調べてみるのも、大事でしょうね。
盗掘者避けの呪詛を受けるかもしれない……
自分に呪詛返しを施して、挑むとするわ。
あなたが選んだ正解の石像は……?
それじゃあ、触れてみるとしましょう。
次はもう少し、慎重に選んでもらっていいかしら……。
あなたが選んだ正解の石像は……?
それじゃあ、触れてみるわ……!
上手くいった、という事なのかしらね。
呪詛返しって、意外と魔力を消耗するんだもの……。
備えあれば憂いなしとは言うけれど、大分消耗したわ……。
スリザーバウが攻め込まれる前に片をつけたかったけど、
時間が厳しいことは知っていた……知っていてここに来たの。
私は私の決めたやり方で、事を成し遂げてみせるわ。
ユールモア軍……「夜の民」を無用に傷つけていたら、
絶対に許しはしないわ……。
肝心の扉が閉じたままだわ。
ただ、それが不自然に途切れている……。
見慣れた神獣の石像が、右側にしかないのは、
いささか不自然ではなくて?
それなら私は西側、アルメは南側……
[player]は東側を探すことにしましょう。
台座に合いそうな物がないか、探して頂戴。
さあ、急ぐわよ!
……ただ、こんな場所に石像が置かれていたことには、
違和感を覚えずにはいられないわ。
加えて、ここに来るまでの道中にあった巨大な石像の眼から、
妙な魔力が放たれているように感じたのよ。
十分な警戒が必要でしょう。
石像の運搬役をお願いしてもいいかしら?
魔力の通り道が複雑に張り巡らされているの。
恐らく、今はあなたの眼の方が、仕掛けの本質を捉えやすいわ。
では、その「フクロウの石像」を扉のそばの台座まで運んでね。
道中にある巨大な石像には、くれぐれも注意してちょうだい。
妙な魔力が放たれているように感じたわ。
その視界には、踏み込まない方が良いかもしれない……。
これでようやく、この遺跡の最奥部に入ることができるわ。
見事な手並だったわ。
ロンカの皇帝は、どうにも回りくどいことが好きだったようね。
ユールモア軍が北上してくる前に、先へ進みましょう!
ユールモア軍も近くまで来ているし、あまり時間がないわ。
ありがたく頂戴しておくわ。
「大トゥパサの崇神所」を突き進んで、
奥にある仕掛けを動かしましょう!
さあ、急ぎましょう。
やはり、守護像との交戦は避けるべきよ……。
なんてことなの……!
とにかく今は前進を続けましょう……!
見つけましょう…
魔力の消耗が激しいから、あまり使いたくはなかったけれど。
一気に奥の部屋まで駆けて……始めるわよ!
まずは待機だと、説明したつもりだったけれど?
先に進むには、飛び込むしかなさそうよ。
ヤ・シュトラの声
「ひそひ草」は通じていて……?
ヤ・シュトラの声
どうやら、行動を阻害する術式が組まれているようね。
ヤ・シュトラの声
長居は無用よ……早く脱出してちょうだい。
慎重に行動しましょう。
後ろの方で、大きな音が……
このままでは追いつかれかねない、先へ進みましょう!
目的の「仕掛け」も近いんじゃないかしら……?
目的を忘れないで!
あなたは奥の「仕掛け」を起動させて!
私としたことが……ヤキが回ったものね……。
あなた、罠を踏んだわね。
私は……いったい……?
薬を、解毒薬を取るには、それしかないと思って……。
……気づいてくれて、ありがとう。
あなたが泣いていたら、みんなも不安になってしまうわ。
まだまだ、知りたいことは尽きなくてよ。
信用するかどうかは別問題として。
今回は、感謝するわ……助けてくれてありがとう。
していないでしょうね?
この私を置いて遺跡探索なんて、許さなくてよ。
けれど、おかげさまで「夜の民」を護ることができたし、
こうして私も戻ってこられた……。
まったく、欲張ってみるものね。
この勢いで、最後の目的……
大罪喰いの討伐も、成し遂げるとしましょう。
そちらは、大罪喰いについて、
ほかに何かめぼしい情報を得られて?
その大罪喰い候補と出会える可能性が、
かなり高いということね?
どうやら無駄にはならなさそうよ。
……さっそく、「キタンナ神影洞」に向かいましょう。
仮に今調査しきれなかったとしても、
あとで必ず調べ尽くしにくるから、覚悟しておいてね。
とびきりの、あなたたちが目にしたことない光景を土産にして、
きっと戻ると約束するわ。
続けて、大罪喰いとの戦闘になる可能性もある。
気を引きしめて……行きましょう!
あなたに話をしていなかったかしら……?
自分では馴染みすぎていて、すっかり失念していたわ……。
当初は、あなたもいない状態だったし、
護るばかりではなく、攻め込み、進む力が、
私自身にも必要だったのよ。
もともと魔力の操作は得意な方だったから、
攻撃魔法に転化させるのも、コツさえつかめば早かったわ。
今は、こっちの方が性に合ってるとすら思うほどよ?
左右に気をつけて!
戦術は変えてきそうね…
模した存在のようね
こうはいかなかったでしょうね
音に警戒なさい…!
機構で捕われていたようね
まだ道のりは遠くてよ?
まだ耳鳴りがするわ
目的の場所まで来たようね
ふふ、ここはアタリのようね
森を支配する大罪喰い…!
今回は大丈夫そうだけれど、あくまで今回は……よ。
本人に黙っているつもりもないわ。
取り戻した夜空は、綺麗かしら?
さあ……胸を張って、帰りましょう。
ロンカより古い時代のものね。
大抵の顔料は鉱物なんかを含んでいるから、視わけられるの。
アルメたちが語っていた……。
それが、この壁画ということかしら?
ということは、描かれている内容についても?
それって……!
今すぐ受け入れられる内容じゃないわ……。
それが妄言でないと言うのなら、知っているあなたは何者なの?
どうにか戻ってこられたわけだけれど……。
そして、その召喚者だったアシエン……。
まさか、ここにきて、そんな話まで聞くことになるとはね。
話し合いをするのは、アルフィノたちも含め、
皆がそろっているときの方がよさそうね。
質問をしようにも、本人はどこかに姿を消しているし……。
今は、覚えておくに留めるしかないでしょう。
……となれば、優先すべきは、
この空について森で生きる人々に伝えることと、
ユールモア軍の撤退を確認することだわ。
おかげさまで、探していた大罪喰いも、
見つけることができたわ。
あなたたちが護り伝えてきてくれた叡智だけど……
キタンナ神影洞にあった古き壁画を、確かに見てきたわ。
あれのおかげで、思わぬ話も飛び出してきてね。
まだ受け止め切れていない部分もあるけれど、
とても有意義だったわ。
……いつかまた、ゆっくりとロンカのことを聞かせて頂戴。
深き森の、強く美しい、護り手さん?
どちらかというと、心配なのはこの拠点の方だわ。
過ぎていった人が紡ぎ、あなたたちが繋げていく、
命のための願いと知恵よ。
彼らは行くわ、次に成すべきことをしに。
それが魔女マトーヤの、本当の役目なのだから。
私もクリスタリウムに戻って、
正式にあなたたちと合流させてもらうわ。
[player]、その前に少しいいかしら?
ひとりで、私の部屋まで来て頂戴。
出立の前に、今のあなたの体について、
話をしておきたかったの。
あなたのエーテルが異様な状態に視えているのよ。
まるで罪喰いのように、光であふれているわ……。
恐らく、大罪喰いを倒したときに放出された光は、
「光の加護」で相殺されてなどいない……
加護を持つあなたの中に、ため込まれているだけなのよ。
……このことは、少なくともウリエンジェも気づいてる。
解決策を考えているようだったし、
私も、それ自体は信じてもいいと思うわ。
それだけは覚えておいて。
何か異変を感じたら、すぐに相談するのよ。
それじゃあ、すぐに支度を整えるから、
スリザーバウの前で待っていて頂戴。
……それにしても、この本の山はどうしようかしらね。
昔、床に本を散らかしておくなんて信じられないと、
幼心で「マトーヤ」に言ったものだけれど……
嫌ね……大人になるって……。
こちらも、出立の準備は万全よ。
なんとなしにつけた名前だったけれど……
「マトーヤ」になれていたかしらね……。
さあ、クリスタリウムに向けて出発しましょう。
確か、水晶公とアルフィノ、それにアリゼーも、
それぞれの調査地に発っているのでしょう?
それに、水晶公も。
私も、とくにあなたには、休んでほしいと思っていたしね。
こいつは私が抑えるから、ほかの子たちの援護を!
詠唱を邪魔されないようにして!
大量の罪喰いが押し寄せていたもの……!
人のエーテルを察知してか、あるいは……。
守護の術を使わせているみたい……。
大丈夫よ……もう大丈夫……。
大丈夫よ……もう大丈夫……。
当然、クリスタリウムにも聞こえていたでしょうね。
混乱を招いていないといいけれど。
当然、クリスタリウムにも聞こえていたでしょうね。
混乱を招いていないといいけれど。
次の一手を決めるには、足りていないわね……。
ミンフィリアにそう言ったのは、確かに私よ。
でも、納得もしていないのに、
彼女が破れかぶれに進もうとしているのなら……
正せるのは自分だけだと、彼は理解しているのかしら。
今ここで問いはしない……。
最後まで、考えるのを放棄しては駄目よ。
あなたとは久々に再会したのに、
ゆっくり話もできていなかったし、それに……
余計な皮肉も言ってしまいそうだからね……?
あなたからも、彼にひとこと言ってやってもらえるかしら?
それなら自身の名を持つべきだわ。
ミンフィリアの「暁」に集った者としてね。
……金色の陽だまりを混ぜたみたいな、優しい色をしてる。
まるで、誰かさんの髪のような……ね。
私たちで、この周辺の簡単な調査をしてみたのよ。
「マリカの大井戸」と記された廃墟があったの。
ナバスアレン史は、ちょっとうろ覚えだけれど……
確か、さる王妃が亡き王を偲んで作らせた井戸だったはずよ。
冷たい地下水を汲み上げることで、涼を愉しむためにね。
鉱業が大規模化してからは、その地下水を採掘用にすべく、
線路を引き入れたんじゃないかしら……。
なかなか壮観よ。
あのランジートという御仁、生きていたらしいわね。
私が驚くのも変な話でしょうけど。
東側での陽動は、それなりに手ごたえがあったのよ。
けれど、あの御仁の勘……戦いの嗅覚とでも言うのかしらね、
そういう洞察力が、並外れているわ。
サンクレッドにとっては、あれほど戦いづらい相手も、
そういないでしょうに……本当によくやったわよ、彼。
さすがは爽涼離宮ね…
排除させてもらうわ!
さあ、降りる道を探しましょう
奥に進んでみましょう
嫌なエーテルを感じるわ…
光に覆われている主要な地域も、残るはコルシア島付近のみね。
本当に、読めない男……。
私は……ちょっと気になることがあって、
あなたを待っていたのよ。
「光の巫女」から視てもそうってことは、
いよいよ気のせいでは済まされなくってよ。
それで、あなた自身としてはどうなの?
何か異変を感じたりは?
このまま大事になるんじゃないかと思ったわ……。
何か対策ができたりしないの……?
結局、ウリエンジェが準備しているという策に、
頼るしかないのかしらね……。
仮に次が最後だとしても、戦いはまだあるのだから、
あなたは休むことを心掛けなさいな。
水晶公への報告は、私たちと、ほかのみんなで済ませておくわ。
あなたはこのまま居室に戻って、休みなさい。
……いいこと? 約束できて?
そうでないと、無理やり昏倒させるわよ?
……またあとで会いましょう。
一刻も早く居室に戻って、ぐっすり眠ることをお勧めするわ。
……またあとで、正気に戻ってから会いましょう?
今さら邪魔はしないでしょうね……アシエン・エメトセルク?
ゾディアークは分かたれて封印された……
キタンナ神影洞で、あなたはそう言っていたわね。
あなたの視点で見れば、アシエンがしようとしていることは、
当然の行動のようにも思えるわ……。
それを無視して賛同なんて、できなくてよ。
気になるものを見つけたから、リーンにも視てもらいたいの。
正常な人なら、自浄作用が働いて罪喰いにはならない。
その身に影響が残ることもあるでしょう。
意味もなく住民たちに精神干渉はしないでしょう。
……中は、かなり厄介なことになっていそうね。
ウリエンジェ、あなたもここに残れて?
ここを見るだけでもよくわかるわ。
これからが大変そうね……。
ここを見るだけでもよくわかるわ。
これからが大変そうね……。
誰か道を知らないかしら?
空中で攻撃を受けたら、一網打尽にされかねないもの。
「ボトムラング」と呼ばれる場所だそうよ。
かつては、大昇降機を動かす管理所にして、
物資輸送の起点だったらしいけれど……
いかにも使われなくなって久しいという感じね。
ちょうど水晶公が来たものだから、事情を話していたの。
でも、山と地上を再度繋げることなら、可能じゃないかしら?
例えば……そうね……
とてつもなく巨大で頑丈なタロースを作って、
山に取りついてもらう、とか。
行って、声をかけてきましょう。
あなたはタロースの設計を進めておいてくださるかしら?
こちらはタロースに魔力を注いでくれる人員が、
十分に集まっているわよ。
ミスター・チャイの設計も最終確認の段階にきたから、
配備できるところから、人を送っているわ。
あれを出してもらえるかしら?
それによって、少なからず魔力を帯びているでしょう。
タロースに組み込む前に、
私たちが魔力を込めれば、なおのこと……。
役に立てるのではないかと思うのだけれど?
この石をどう配置すればいいか、指示をお願いできて?
勝利への願掛けだと思って、あなたもひとつ、
石に魔力を込めてくれるかしら。
難しいことはないわ、石に手をかざして、
エーテライトと交感するときのように集中するの。
この、翡翠の石にお願いね。
ありがとう、[player]。
あなたの見守る中で水鏡に送られた、トッディアの石よ。
「夜の民」が送る、罪喰いによる犠牲者は、
彼女で最後になる……私たちが、そうしてみせる。
現場に向かって出発するわ。
この人が己に封じている光について、
対処法とやらは、きちんと準備できているのでしょうね?
あちらの準備は万全、いつはじめてもいいそうよ。
総員、ただちに配置につくように、誘導して頂戴。
今ならこの巨大な岩の身体を伝って、山に乗り込めるわ。
気づいている子も、そうでない子もいるようだけど……
それぞれの場所から、固唾を飲んで見守っていることでしょう。
あれだけ遠ければ、どんな暴れ方をしても見えないでしょう?
ならいいわ、存分に魔女の力を披露してあげる。
あなたは詰んでいるのよ
渡してあげましょう
エーテルを感じるわ…!
そう簡単に謁見は敵わないということかしらね。
恐らく、罪喰いとしての性質が高まったことで、変質したのね。
このままじゃ、彼女が罪喰いになってしまう……!
対策があるんでしょう、早く……!
ウリエンジェ、あなた、これをすべて知っていたのね……。
別の世界になんて、辿りつくことはない……。
水晶公はそれをわかっていながら、
あの人には悟られまいと、嘘をついているんだわ……。
世界と世界の間……次元の狭間で、砕け散る。
あの人もノルヴラントも救う気なのよ……!
私たちはそのそばで、眼となり、力となりましょう……
一縷の望みだって、見落とさないようにね。
いかがかしら、闇の戦士さま?
無事、それぞれの住む場所に帰したわ。
各地の混乱を収めるのにも、力を貸してくれたの。
この島の謎……私の眼には、むしろわかりやすくてよ。
妖精たちの相当無茶な要求を呑んで調べ上げたみたいなの。
……彼なりの想いがあったのでしょうね。
見たことのない……不可思議なエーテルが視えるわ。
もしかしたら思った以上の繋がりがあるかもしれないわ。
まだ確証はないから、調査が必要だけれど。
……そういう意味でも、この集落に少しだけ滞在してみる方に、
私は一票を投じるわ。
そちらは何か、進展があって?
素晴らしいわ、その情報がほしかったのよ。
物理的な視力を持つ、あなたの見解を聞きたいのよ。
……こっちへ来て。
あなたには、まず2つのことを、やってみてほしいの。
このあたりから「オンドの潮溜まり」を観察して、
それを形成する建物の特徴を捉えること。
「霊銀製のナイフ」を渡すから、
近くにある同様の建物の外壁を剥がしてくること。
手間を掛けるけれど……よろしくね。
……なんだか、ラケティカ大森林で一緒に探索をしたのが、
遠い昔のようにも思えるわね。
双方に視えている形に違いはないということね……。
この海底のいたるところに、
「未知の物質」があるように捉えられるの。
調べてもらった建物が、その最たる例よ。
ありふれた石造りに見えるかもしれないけれど、
素材となる物質の構造が全然違う……。
いうなれば、複数の石の特性をかけあわせて、
類を見ないほど優れた物質にしている……といったところね。
ノルヴラント随一の大国だったロンカ帝国にさえ、
こんな「完璧な」物質を生み出した形跡はなかったわ。
オンド族の言うところの「いにしえの者」が、
誰なのかということだけれど……。
私は、エメトセルクがこの地を拠点に選んだことこそが、
その答えになると推測しているのよ。
海底を選んだという側面もあるのでしょうけれど……
それだけだったら、ほかにいくらでも候補はあるわ。
エメトセルクが、アシエンの役割に忠実であればこそ……
居つく場所は、彼にとって利の大きな場所でなければならない。
いわば先史時代の遺物ではないかと、私は考えているわ。
いわば先史時代の遺物ではないかと考えているの。
度重なる霊災によって消失してしまったそれも、
霊災を経験しようのない第一世界でなら、遺り得る……。
コルシア島での作戦のあと、ファノヴの里を訪れた私に、
アルメたちが渡してくれたの。
災厄に見舞われる、先史時代の都市だと、
エメトセルクが言っていた絵ね。
簡略化されてはいるけれど、私たちが今見ている建物と、
よく似た特徴を持っているように思えない?
その絵を見ながら、断定できるほど形を残した遺構がないか、
周辺を探ってみましょう。
先んじて見てきたかぎり、東には砂地が広がるだけだったし、
南側にもそれらしき場所はなかったわ。
つまり、ここから北西を探してみるのがよさそうね。
間違いないわ、あの壁画に描かれていた……。
砂の下に埋もれている分も含めたら、どれほど大きいか……。
澱(おり)のように降り積もって……
だからもう……ほんの数名のアシエンを除いて、
すべての人に、忘れ去られてしまったのだろうけれど……
ここに、あったんだわ……。
彼らの暮らした、彼らの都が……。
オンド族の長、トルスィー・アースは、
「神秘の蘇るとき」「明かりの灯りし地を見た」と言っていた。
そして、それらが「いにしえの人」と関係していることも、
彼の言い分から察することができる……。
「先史時代の遺構に、明かりが灯った」光景……
今、そんなことをしでかすのは、
エメトセルク以外に考えられないわ。
彼の根城が、その場所にあるのよ……!
「明かりの灯りし地」について教えてもらうのが、
結局、一番の近道になりそうね。
みんなの努力が、信頼に結びついているといいのだけれど……。
引き続き、オンド族に手を貸すべきだということもね。
あとは私たちに任せて……と言いたいところだけれど、
あなたの具合を思えばこそ、先を急ぎたいのも確かね……。
もし体がつらくないのなら、
さっき話してくれた「パウスィー・オーン」を再度訪ねて、
改めて聞ける話がないか確認して頂戴……頼むわね。
腕のいい職人と知り合ったのなら、ここを離れる前に、
装備をしっかり整えておくのよ。
大きなサンゴの橋を渡って、さらに西へ向かえそうだわ。
地上の、自然を拓いて歩きやすい道を作った先人たちに、
あらためて感謝したほどよ……。
私もこの横穴の先に行ってみたいけれど……
今はやめておいた方が賢明ね。
けれど、この街は、わけが違う……。
海溝の上に築かれた、幻影都市だわ……!
……私たちで確認した、オンドの潮溜まり周辺の遺構や、
壁画に描かれているものと、同じ特徴だわ。
遺構をそのまま利用したわけじゃない……。
その上に、「在りし日の街」を、魔法で再現したんだわ。
まったく、呆れるほどの魔力だこと……!
これがオリジナルのアシエン、
すなわち、古代人というわけね……。
どうやって下りたものかしらね。
ここで立ち往生していても仕方がないし、
乗ってみるしかないと思うのだけれど。
今、何か……視えたような……。
恐らく、この街並みと同様に、
エメトセルクによって創られた存在なのだと思うけれど……。
彼らの繰る創造魔法と、海の向こうから始まっている災厄、
そして、それに対抗するエメトセルクら十四人委員会……。
あなた、創造魔法というのものを、どう考えていて?
とてつもなく膨大な魔力を有している……。
創造魔法に多くの魔力が要るとしても、
己の内に流れるものだけで、まかなえたのでしょうね。
自身の魔力では到底たりず、外から……
環境エーテルや、クリスタルから吸い取ってしまう。
結果、使うだけで周囲のエーテルを枯渇させる、
破滅の術になってしまった……ということではないかしら。
これで、無事に全員そろったわね……。
許可証を得るにあたって、なにか言われたりしなかった?
世界をもとの形に返し、力を取り戻したゾディアークを、
改めて「星の意志」に据えるためだと思っていたけれど……
それすら、通過点にすぎなかったんだわ。
考えたくもないけれど、一番可能性があるのは、
「統合された原初世界の命」を生贄にすることではなくて?
そして、私たちそれぞれの意志でもある……。
心が決まったら、声をかけて。
第一世界に来てからはなおさら、苦難の連続だったわね……。
まっすぐに信念を貫かせてもらった……。
後悔だけはしないようにしましょう。
……私からは、それだけよ。
ゾディアークの贄になった当時の人々を、
蘇らせようとしているとか……。
彼に危害を加えないだろうと思っていたけれど……
あの言い分じゃ、危ないかもしれないわ。
あなたを何十年も待っていた人だもの、
急いで迎えにいってあげなくてはね。
……準備はいいかしら。
いつかは途絶え、消えゆくのかもしれないけれどね……。
それは、今を諦める理由にはならないのよ。
光と対極を成す、闇の力を使う……。
光と闇が全力でぶつかりあったことで、
あなたの中の光が……相殺された……?
なにせ人が多かったから、
うっかり本名を披露されてしまってね……。
「夜の民」が本名を明かすのは、
儀式のときか、家族にだけとされているわ。
だから、私よりも、ルナルたちが慌てちゃって……。
「もうみんな家族だと思っているから構わない」と言ったら、
今度は、感極まって号泣されたわ。
まったく、手のかかる子たちなんだから……ふふ。
という意味でもあるけれど……消えたりしないのね。
それぞれ気になっていることもあるでしょうしね。
私たちに報せをもらえるかしら?
その様子だと、今すぐタタルたちのもとに戻る必要は、
なかったということかしら……?
私としては、ありがたいけれどね。
せっかくファノヴの里とも、協力関係を築けたのですもの。
ロンカ文明や、この世界について、もっと調べたいわ……。
……エメトセルクが、最期に託した言葉。
あれを背負って生きていくべきは、
あなただけではないのだから。