フフ……変ね、今まで以上に人のエーテルを強く感じられるわ。
また後で……。
追手の足止めに、地下水道の天井を崩落させたの。
その際、せめて一緒にいたサンクレッドだけでも助けようと、
「エンシェント・テレポ」を発動したのだけれど……
地脈を彷徨うことになってしまったわ。
そういえば、ミンフィリアは……?
みんなはどこなの?
暁の灯を消さずにいてくれてありがとう、アルフィノ様。
なら、私もはりきらないとね!
ナナモ陛下の暗殺計画に、イシュガルドの動乱……
予想以上に、時間が経過していたのね。
飛空艇に取り付けるエーテルの衝角……
「エーテルラム」が必要なのね。
飛空艇が通過できるほどの大穴を穿つとなると、
一筋縄ではいかないわね。
でも、彼女なら……。
シャーレアンが誇るエーテル学の権威……
「マトーヤ」老の知恵を借りれば、あるいは。
魔法研究が進んだ学術都市「シャーレアン」においても、
この人ありと謳われた老賢者よ。
ただし、かなり偏屈な人でね……。
自分の意見は決して曲げない、頑固者と言ったところかしら。
15年前、ガレマール帝国のアラミゴ侵攻を受けて、
シャーレアンの住民が、北洋の本国に「大撤収」したときも、
最後まで抵抗したくらいなんだから……。
結局、住人が去って廃墟と化した廃都「シャーレアン」の側で、
今もなお、ひとり隠居生活を続けているわ。
頑固者の老婆の説得に行きましょう。
感慨深くはあるけど、旅を急がないと……。
街を探訪するのは、またの機会にするわ。
でも、だいぶ調子が戻ってきたわ。
廃都「シャーレアン」に着くまでには、
本調子に戻してみせるわよ。
廃都「シャーレアン」へ行くには、
ここから、さらに西へと進む必要があるわ。
現地の蛮族……グナース族の勢力圏を抜ける形になる。
ドラゴン族の攻撃にも警戒しながら、素早く通過しましょう。
西の山道を下って抜けると、目指す「低地ドラヴァニア」よ。
さあ、気を引き締めて行きましょう。
低地ドラヴァニアを貫く大河、「サリャク河」の向こう岸よ。
まずは、河を渡るルートを探しましょう。
仕方がない、回り道をしましょう。
北側に、大きな石板のようなものがあるのはわかるわね?
あちら側を通れば、河を渡れるはずよ。
この石碑に刻まれた、シャーレアンのモットーよ。
知識とは、人が自ら求めなければ得られぬものという意味ね。
北洋諸島の学術都市「シャーレアン」の学士たちが、
エオルゼアの知識を集めんとして、この地にやって来た。
彼らが築いた学術調査のための観測基地には、
いつしか多くの人が集まり、植民都市として発展したわ。
エオルゼア六大都市に数えられるほどにね……。
それが15年前の「大撤収」以来、無人の廃墟と化し、
今や訪れる者もいないというわけ。
私とアルフィノ様は、ここシャーレアンの出身なんだけれど?
住んでいる人たちがいたなんて……。
こんな集落ができていたことを知らなかったから、
少しばかり驚いたわ。
私たち、シャーレアン人が去ったこの都を、
自分たちの新しい街として、再生しようとしているのね?
おそらくは、侵入者対策に設置された物でしょうね。
それなら、簡単に排除できるはず……。
「真理は死んだ」という合言葉を聞かせれば、
強制的にゴーレムの動作を、終了させることができるわ。
上手くいけば、戦わずに排除できるでしょう。
どうやら数も多そうだし、3人で分担しましょう。
それぞれ、自分の担当箇所が終わったら、
「スローフィクス」に報告することにしましょうか。
強制的にゴーレムの動作を、終了させることができるわ。
上手くいけば、戦わずに排除できるでしょう。
私の方は、何の問題もなく終わったわ。
やっぱり、元海雄旅団のブレイフロクスだったのね……。
ここは「青の手」が支配している地域だそうよ。
元副団長のヴェイスケートから聞いた事があるんだけど、
あなた、「青の手」と因縁があったんじゃないかしら?
やるしかなさそうね!
「あの戦い」の中で、編み出した術を……。
[player]、アルフィノ様!
新生魔法を使うわ! 少しの間、敵を引き付けて!
詠唱中は、完全に無防備になるから……
護りは任せたわよ!
はぁはぁ……なんとかなったわね……。
ごめんなさい、退かせてもらうわ……。
ともかくスローフィクスに頼まれた依頼はこなしたわ。
さっさと帰って、先に進みましょう。
……夢現の中で、厳しい戦いを乗り越えてきた……
なんて言っても、信じてもらえないでしょうけど。
ここは、私たちの故郷でもある……。
あなた方、自由を愛する人たちが、
種族の垣根を越えて、都を継いでくれるなら嬉しいわ。
今後も、お互いに協力していきましょう。
先を急ぎましょう。
言ってこないでしょうね……。
イディルシャイア内で、やり残したことはないかしら?
準備が整い次第、「マトーヤの洞窟」に出発するわよ。
かつて学術都市に集まる研究者や学生たちが、
知を磨いていた場所よ。
ずいぶんと荒れ果てているようだけど……。
ともかく、先に進みましょう。
低地ドラヴァニアの南部にある洞窟……。
一見するとわかりにくい場所だから、私が先導するわ。
このまま道なりに、サリャク河の西岸を南へ進み、
崖下に隠れた場所まで進みましょう。
……ただし、廃墟と化したシャーレアンの都には、
どんな魔物が入り込んでいるかわからないわ。
油断せずに行くわよ。
……洞窟があるようには見えないですって?
まぁ、見てのお楽しみってところかしら。
ところで、戦いの準備はいい?
前にも言ったけど、マトーヤはかなりの頑固者なの。
エーテル学の知識は海よりも深く、
魔法の扱いに関しても、精通している。
そんな人物が、度を超して偏屈だったらどうなるか……。
来訪者を追い返すための、魔法仕掛けの罠くらい、
たっぷり用意していることは想像に難くないわ。
ひとまず、奥の壁を触ってみて?
ふふふ、ごめんなさい、怒らないで。
この程度の使い魔なら、簡単に倒せると思っていたのよ。
さあ、門番役の使い魔たちも排除したことだし、
「マトーヤ」に会いに行きましょう。
物騒な使い魔たちを叩きのめしてね。
マトーヤ、会いたかったわ。
若者の気に当てられたかしら?
何年前のことなのか、何歳頃のことなのか……
決して言うつもりはないわよ?
強大な力を得る秘術ね。
マトーヤの口癖だったじゃない。
その研究成果の封印を解いて、私たちに見せてくれるのよね?
守護兵がいるのでしょうけど、私たちの腕なら問題ないはず。
さあ、行きましょう。
エーテル学を始めとする、
さまざまな学問の研究の場でもあったの。
今も、研究の成果である魔法生物が、
守護兵として護り続けているはずだから、気をつけて……。
その様子だと、無事に論文を手に入れられたようね。
こっちは、マトーヤの手伝いで、てんてこ舞いよ……。
早く帰ってきてくれて、助かったわ。
マトーヤの人使いの荒さは、昔っから変わらないんだもの。
シャーレアン魔法大学に入学を許された俊英も、
マトーヤの前では形無しね。
マトーヤの言葉を、口述筆記するなんてゴメンだもの。
解決できるかもしれないけど……。
さっそくイシュガルドに戻りましょう。
きっと「エンシェント・テレポ」の後遺症だわ。
悪しき者から、あの人を……光の芽を守るため……。
私にできることをやっただけ。
それに、地脈を彷徨うなんて、
貴重な体験をすることができたんだもの。
むしろ、ありがたいくらいよ。
……いえ……こっちの話よ。
「魔大陸」に侵入するための、手がかりを携えてきました。
その件で相談があるのです。
朗報を持って帰ってきたわ。
幻想図書館の禁書庫で発見した、エーテル収束器の研究論文よ。
これがあれば「エーテルラム」が造れるはず。
気が遠くなるほどの、禍々しいエーテルを感じるわね。
厳しい戦いが待っているとは思うけれど、
どこか楽しみでもあるわね。
厳しい戦いが待っているとは思うけれど、
どこか楽しみでもあるわね。
少し前までは、異邦人がイシュガルドに入ることは、
そう簡単なことではなかったわ……。
それが今や、こうして手に手を取って、
私たちは同じ目的のために戦おうとしている……。
やはりあなたは、人々にとって希望の灯火なのね。
お礼くらいは、言わせてもらってもいいんじゃない?
でも、気を付けることね……その「眼」は隙を窺っている……。
その眼の奥には、未だ憎しみの炎が見えるもの。
彼女もまた、間違いなく、
ハイデリンに導かれた光の戦士だったのね……。
まるで、「超える力」を持ったばかりに、
運命に翻弄されているかのよう。
でも、彼女はどうやって、私たちの行動を知ったのかしら。
もう一度、気を引き締めていきましょう。
問題は、教皇がどこに向かったのかだけど……。
ひとまず旗艦島に渡るルートを見つけて、
その「魔科学研究所」とやらを目指しましょう。
オーディンを思い出すわね……。
誘導システムを頼りに進むしかないわね。
防衛兵器ではない、生物の視線を感じるわ。
[player]、気をつけて。
神の領域に、土足で踏み込んでいるような気がして、
好きになれないわね……。
アルフィノ様は、張り切っている様子ね。
早いところ、教皇たちに追いつきたいところね。
いえ、もしくはこの島そのものかしら……。
余計な消耗だけは、避けましょう。
おそらくは、北州に展開していた第VI軍団ね……。
それが、帝国軍の狙いなのね。
蛮神問題に対する、ひとつの解法ともいえなくもない……。
やがて、大いなる災いを引き起こすということね。
[player]、あなたは軍団長を!
早く行って! 行って、教皇を止めなさい!
いえ、蛮神「ナイツ・オブ・ラウンド」を……。
……そう、あそこに見える「機械仕掛けの巨人」のせいよ。
ようやく、あなたの活躍で教皇を退けたというのに、
また新たな蛮神だなんて、頭が痛いわね。
????
[player]には、私が説明する。
在るべき場所に立っているあなただもの……。
きっと、来てくれると思っていたわ。
「機械仕掛けの巨人」とでも呼ぶべき、異形の存在が出現したの。
いえ……何者かによって「召喚」されたというのが正しいわね。
計測されたエーテル波形から推して……
あれは、間違いなく「蛮神」よ。
ところが蛮神は、起動してすぐに動きを止めた……。
理由までは、わからないわ。
ただ、顕現を維持している以上、いつまた動きだすか……。
エーテル濃度の減少が想像以上に速いわ。
あの蛮神が、大地のエーテルを吸い上げているのよ……。
このまま放置すれば、
低地ドラヴァニア全体が、数年で死の大地と化すでしょう。
アルフィノ様と相談して、「暁」として対応することになったわ。
規模が規模なだけに、今回は、二正面作戦を採るつもりよ。
蛮神の活動を止める方法は、ふたつ。
ひとつは、周辺からのエーテル供給そのものを断つこと。
もうひとつは、蛮神に直接挑み、活動停止に追い込むこと。
すなわち、蛮神がエーテルを取り込むのを止める手段を探るわ。
成功すれば抜本対策になりうるけれど、すぐに……とはいかない。
その前に蛮神がまた動きだしたら、万事休すよ。
だから私たちとは別に、誰かが蛮神に挑む必要がある。
……その役割を、シドとあなたに託したいの。
相手は、これまでの蛮神とは異質な「機械仕掛けの巨人」……。
きっとシドの力も必要になるはず。
頼めるかしら、[player]。
この場所での蛮神への対応は、あなたとシドに一任する。
まずは、現地で彼と合流して。
タタルから事情は聞いているわ。
ドラゴン族との対話は、順調だったのかしら?
そろそろ戻るはずだから、「表紙橋」まで迎えにいきましょう。
このタイミングでの協力者は、大歓迎といったところね。
私たちも、先ほど合流したところだから。
頼もしい助っ人、クルル嬢よ。
何か手がかりを持っているの?
マトーヤを交えて聞いた方が良さそうね。
皆で、マトーヤの洞窟に向かいましょう。
「水晶の目」は、かなりの貴重品……
簡単には触らせてもらえないのよ。
足下に注意しながら、ついてきてちょうだい。
余生の楽しみを持ってきてあげたと言ってほしいわね。
確かに、その輝きには、不思議な力があると思っていたけど、
これが「光のクリスタル」ですって?
地下水道の戦いで、怪我を負っていたはずだから……。
この辺りには危険な魔物も多いし、少し心配ね。
サンクレッドを目撃している可能性は、大いにあるわ。
彼らに聞き込みをしてみましょう。
サンクレッドの特徴をよく捉えてる……。
アルフィノ様に、こんな才能があるなんて知らなかったわ。
この辺りには、いい獲物が多いわ。
狩猟民としての心が疼くわね。
獲物を探すためにっていう理由はわかるけど、
妙に訪れにくい、高台にばかりキャンプを張ってるんだもの。
モデルが目の前にいなくても絵が描ける……。
……アルフィノ様とは、後でじっくり話し合わないと。
テンパードにされているような感じはしないけれど……。
サンクレッドと再会できたのはいいけど、
想定外の状況の連続で、少しばかり混乱しているわ。
無事で何よりだったけれど、
今まで、どこで何をしていたのかしら?
そう考えて、グナースの塚の周辺を探っていたのね?
サンクレッドではなさそうね。
きっと「闇の戦士」を名乗った、奴らのことなんでしょうけど。
後でタタルに、資料と照合してもらうつもりだけど、
勧誘に失敗した人材でもないはずよ。
異能を持つ者を見つけ、勧誘するという役目も持っているの。
ちょうど、あなたがイダたちに勧誘されたようにね。
異能を持つ者を見つけ、勧誘するという役目も持っているの。
ちょうど、あなたがサンクレッドに勧誘されたようにね。
あのタタルが見逃すとは思えない……。
イシュガルドの政情についても、理解はしてるはずよ。
でも今は、目の前の務めに集中したいの。
ミンフィリアの救出に関しては、
クルルさんという頼もしい助っ人が動いてくれているわ。
イダもパパリモも、きっと無事だと信じてる……。
今の私たちにできるのは、「暁」の皆が戻ってきた時に、
より良いエオルゼアの姿を見せてあげること、それだけよ。
とうとう出始めたということね。
木材を多く使用しているわね。
そんな場所に、火を付けるなんて……。
さて、コイツが犯人なのかどうか……。
捜査中に、出火の直前に目撃されていた不審者によく似た、
この男を見つけてね……。
声をかけた途端に逃げ出したものだから、
ちょっぴり手荒に、引き留めたってわけ。
相変わらず、口だけは達者なんだから……。
取り調べが始まっているそうよ。
誰かを失ったのなら、特にね……。
怪我人の治療は、私に任せておいて。
とにかく無事で良かったけれど……。
それに、アイメリク卿が言っていたように、
市民の竜に対する考え方にも影響をあたえるでしょう。
あなた、サンクレッドを見てどう思う?
確かに、闇の戦士を退けた時も、なかなかのものだったわ。
サバイバル生活で、身体が鍛え上げられたのか、
片眼に怪我を負って、逆に感覚が鋭くなったのか……。
……でも、私が言いたいのは、そういうことではないわ。
彼の体内エーテルに、少し変化が生じているのよ。
►美人に対する
無闇に女の子に手を出していないって?
それはそうよ、ミンフィリアがいないんだもの。
彼のナンパ癖は、きっと彼女との距離を保つための方便……。
……まったく不器用な話よね。
でも、私が言いたいのは、そういうことではないわ。
彼の体内エーテルに、少し変化が生じているのよ。
►……
何か言葉では現しにくい、
微妙な変化を感じ取っているようね?
さすがは、[player]といったところかしら。
そう、彼の体内エーテルに、少し変化が生じているの。
簡単に言えば、魔法が使えなくなっているってこと。
だから、「テレポ」などの転送魔法を使って戻ることができず、
森の中をさまよい続けるはめになった。
「エンシェント・テレポ」で地脈を彷徨った影響ね……。
……少しだけ、気にかけてあげてちょうだい。
それじゃ、私はイディルシャイアに戻るわ。
マトーヤやクルルの様子も見ておきたいしね……。
レヴナンツトールの「石の家」に案内しておいたの。
彼女、何か調べたいことがあるようね。
さらに嬉しい報告が聞けるといいのだけれど……。
ハイデリンの直接的な干渉があったというわけね……。
シャーレアンにおいては「星の海」と呼ばれる空間ね。
ミンフィリアを「星の海」で捜索するなら、
力を貸してくれそうな人が、すぐ近くにいるわよ?
「星の海」観測用の魔法施設……通称「逆さの塔」。
力ある者なら、そこから「星の海」の底すら覗けるらしいわ。
シャーレアンの大撤収以後、使われたという話は聞かないけど、
最後にその管理者を任されたのが……
どうも、マトーヤらしいのよ。
管理者の役目は、いいのかしら?
あなたも、ここに残るべきだわ。
あなた、アシエンに体を乗っ取られていた影響で、
エーテルの影響を受けやすくなっているでしょう?
高濃度のエーテルが満ちた「星の海」に近づくのは無茶よ。
ひとり仲間を連れ戻すために、ひとり失っては意味がないわ。
それとも、[player]を信じられない?
昔、何度か開けようとしたことがあったけど、
あまりに高度な封印の魔法で、まったく歯が立たなかった。
鍵をひとつ開けるために、3人の労働を要求されるなんて、
一見不釣り合いに思えるけれど……
後で施錠をしなおすのに、途方もない準備がいるのだと思うわ。
あなたの率直な見立てを聞きたいのだけれど……。
最初から、自分の願いを成すために、
「暁」の理想を追っているんだから。
アシエンが、闇の力の復活を目論んでいるならなおさら……
霊災のきっかけとなりかねない、あらゆる戦の種を、
片っ端から……潰すだけよ。
一緒に来てもらえるかしら。
あれは、マトーヤなりに激励していたんじゃないかしら……。
……だから、私は進み続ける。
あらゆる戦いを超えて、マトーヤが求めた「世界の真理」を、
マトーヤよりも遠くまで視るために……。
魅入られて「テンパード」にされるリスクがある……。
作戦を完遂しうるのは……「超える力」を持つ者だけ。
警備網を突破するために、クルルの護衛は欲しいところだけど、
「超える力」のない者が、あそこに立ち入れば……
ウリエンジェ、行くわよ!
ここでタタルが看板娘として働いていたんですって?
……でも、ワインの品評よりも、
重要な話があるんじゃなくて?
確か、あなたはこう証言していたわね?
エスティニアンが、ふたつの「竜の眼」を手にした直後、
突如として苦しみはじめ、邪竜の影と化してしまったと……。
私が視たのは、「竜の眼」から発する魔力が複雑に絡みつき、
エスティニアンのエーテルを、ほとんど覆い尽くす様だった。
クルルが「言葉の壁を超える力」で感じた違和感……。
それは、エスティニアンの魂の存在を示している。
ひとつの肉体に同居した人と竜のふたつの魂を、
分割したことなんて、ここにいる誰もがないのだから……。
そちらは、再召喚を止めることができたの……?
ゼルファトルの追加調査に行ってくるわ。
私たちの力で追えば、新たな事実も見つかるかもしれない。
いいんじゃないかしら。
私は引き続き、世界の真理を求めて、
蛮神や古の神を調査するつもり。
そちらの方面は、任せてちょうだい。
あなたの力を借りたいのだけれど……?
この場所が、エオルゼアに夜明けをもたらさんとする者が集う、
真の「暁」であらんことを願いましょう。
用事があったら、すぐに呼んでちょうだい。
無理に「盟主」を決めなくてもいいんじゃなくて?
治癒魔法で、傷を塞ぐわ。
サンクレッド、あなたはウルダハをお願い。
長城に面するかの都市に、各国の代表者を集めて、
対応策を協議するための段取りを付けてもらえて?
アイメリク議長に事情を伝えて、
特使をグリダニアに派遣するように説得してちょうだい。
傷が開かないように、くれぐれも無茶をさせないで……。
それじゃ、取りかかりましょう。
どうやら会合は無事に終わったみたいね。
ところで、アルフィノたちの姿が見えないようだけれど……。
傷口も塞がったようだし、後は安静にしておけば快復するはずよ。
鉄仮面と接触、計画を思いとどまるよう説得するということ?
そうとなれば、私とクルルは別の任務に向かうわ。
アルフィノ、あなたたちはどうするつもり?
でも、今は過ぎたことを悔やんでも、悲嘆にくれても意味はない。
……クルル、あなたの力を貸してちょうだい。
私のエーテル学的知見と、あなたの「言葉の壁を超える力」で、
集めた情報を統合することでね……。
いきましょう……。
長城の向こう側には、被害が出たようだけれど、
幸いこちら側は無事よ。
いきましょう……。
お姉さんに対する憧れ? それとも遺志を継ぐ覚悟かしら?
他の賢人のみんなも、ひと目で気付いてたわよ。