バラクーダの連中を回せ!
黒渦団本隊と特殊陸戦隊は、その場を死守だ!
カヌ・エ・センナ殿。
現時点をもって、すべての命令を無効とする。
全隊、各個の判断で撤退せよ!
いいか、しんがりには本隊を付けろ。
冒険者たち特殊陸戦隊を、優先して逃がせ!
バラクーダの連中を回せ!
黒渦団本隊と特殊陸戦隊は、その場を死守だ!
カヌ・エ・センナ殿。
現時点をもって、すべての命令を無効とする。
全隊、各個の判断で撤退せよ!
いいか、しんがりには本隊を付けろ。
冒険者たち特殊陸戦隊を、優先して逃がせ!
なるほど、いい面構えをしている。
私は、メルウィブ・ブルーフィスウィンだ。
本日は、数々の働きの礼を言いにきた。
海の都リムサ・ロミンサを代表し、感謝する。
これを、受け取ってくれたまえ。
リムサ・ロミンサへ力を貸してくれている、
せめてもの礼だ。
我が国へ、すばらしい冒険者が訪れたのだとな。
君を、ぜひ晩餐会に招待したい。
サハギン族の暗躍を、
大事になる前に防いでくれたのだ。
これくらいの礼は受け取ってもらわんとな。
では、待っているぞ。
これからも我々に力を貸してくれたまえ。
君に、クリスタルの導きがあらんことを。
この冒険者は、リムサ・ロミンサのために
魂揺さぶる働きで尽くしてくれた英雄だ!
英雄に、海洋と航海の女神リムレーンの祝福を!
奴らは蛮神「リヴァイアサン」に忠誠を誓った、
海賊団「海蛇の舌」だ。
奴らは蛮神「リヴァイアサン」の信徒を増やすために、
人拐いを繰り返していたようだ。
サハギン族は、長年、我らと敵対してきた蛮族……。
その仇敵に、いいように使われるとは情けない。
君のお陰で、奴らの動きが解ったのだ。
感謝しているぞ。
君は「超える力」を持っているようだな……。
君の触れた存在。
それは、おそらく母なるクリスタル……。
マザークリスタルだ。
君は、一介の冒険者で終わらず、
いずれは世界を左右する大物になるやもしれん。
そう、あの「光の戦士たち」のようにな……。
蛮神と戦った者たちがいた。
その者たちは、
エオルゼア諸国が「グランドカンパニー」を設立すると、
その一員となり「ガレマール帝国」とも戦った。
世界を救うため、「エオルゼア同盟軍」の一員として、
5年前の「カルテノーの戦い」にも参加していた。
その英雄たちは姿を消したのだ……。
残された人々は、英雄が自分たちのために、
命を賭して戦ったことを覚えている。
……確かに彼らはそこに居たのだ。
しかし、その名を口に出そうとすると、
日に焼けた書物を読み上げることができぬよう
声に出すことができず……。
その顔を思い出そうとすると、閃光の中にあるように、
輪郭が影に包まれてしまう。
この不可思議な現象から、
人々は英雄たちのことを「光の戦士たち」と
呼ぶようになった。
光の意思に導かれた君を見ていると
かつての英雄の話を思い出すよ。
そのクリスタルを大事にすることだ。
マザークリスタル……ハイデリンが、
君にそれを持たせた意味……それが解るまではな。
君は星の声……ハイデリンの意思に、
直接導かれたのだから。
バラクーダの連中を回せ!
黒渦団本隊と特殊陸戦隊は、その場を死守だ!
カヌ・エ・センナ殿。
現時点をもって、すべての命令を無効とする。
全隊、各個の判断で撤退せよ!
いいか、しんがりには本隊を付けろ。
冒険者たち特殊陸戦隊を、優先して逃がせ!
具合はもういいようだな。
実は……。
冒険者の君に、頼みがあるのだ。
この仕事を託せるのは、君しかいないのだよ……。
少々長くなるが……時間は大丈夫かね?
第七霊災、そして「カルテノーの戦い」で、
我々は多くの民、仲間を失った。
あれから5年。
大地や人々の傷は、未だ癒えきってはいない。
我々のために命を賭して戦った、
英雄「光の戦士たち」も、何処へと消えたまま……。
……だが、我々は前に進まなくてはならない。
近く「カルテノー戦没者追悼式典」の開催を
予定しているのだ。
この親書には、その式典にまつわる
取り決めが書かれている。
私の代理として、リムサ・ロミンサの同盟国の盟主へ、
この親書を届けてもらえないだろうか。
5年前の戦いに従軍した冒険者たちのように、
君もまた、リムサ・ロミンサに尽くしてくれた。
だからこそ、この任を任せたいのだ。
感謝する。
リムサ・ロミンサから遠く離れた地にある。
移動への「足」には、これを使うと良いだろう。
リムサ・ロミンサ公認の「飛空艇搭乗許可証」だ。
遠慮無く使うといい。
アドミラルブリッジに併設されている発着場から、
同盟国間を行き来する「循環飛空便」に乗れる。
詳しいことは、バデロンに聞くとよいだろう。
この許可証は、本来そう簡単に渡せるものではないのだ。
帝国の目を警戒し、飛空艇の便数も減っているからな。
しかし、君のリムサ・ロミンサでの活躍は
認められるべき行い。
君の噂を聞いた「ある組織」から、
ぜひにと推薦もあったのでな。
君の持つ「可能性」に、
私自身も期待してみたいと思ったのだよ。
我が国を代表して、冒険者へ伝える。
世界を渡り歩き、世界を見てくるといい。
不可能は人が作り出す。
冒険者としての見識を深め、不可能を可能にする力を
身に付けてくるのだ。
マザークリスタルに導かれし「超える力」を持つ、
君にしかできないことが、きっとあるはずだからな。
エオルゼア諸国は自国に多くの問題を抱えている。
この困難に立ち向かうには、
君のような冒険者の力が必要不可欠だ。
冒険者、この先も、どうか力を貸してほしい。
グリダニアより使者が来るとは聞いていたが、
……まさか冒険者とはな。
よほど信頼されていると見える。
こちらへ。
ようこそ。
「海の都リムサ・ロミンサ」へ。
この国のグランドカンパニー「黒渦団」の最高司令官、
都督のメルウィブ・ブルーフィスウィンだ。
さっそく用件を聞こうか。
ふむ。
「カルテノー戦没者追悼式典」の取り決めについてか。
あれから、5年か。
事の発端は、北方の大国「ガレマール帝国」が
このエオルゼアに侵略戦争を仕掛けてきたことにある。
帝国軍の「メテオ計劃(けいかく)」に対し、
エオルゼアの都市国家群は、
「グランドカンパニー」を創設して対抗した。
そして5年前……我々、エオルゼア同盟軍は、
帝国の野望を阻止すべく、
カルテノー平原でガレマール帝国と戦ったのだ。
敵将ネール配下の帝国軍第VII軍団と
冒険者を加えたエオルゼア同盟軍との決戦だった。
これが「カルテノーの戦い」と呼ばれる戦(いくさ)だ。
もっとも、その戦局は、
到底「戦い」と呼べるものではなかったがね。
……君も聞いたことがあるだろう。
カルテノーに現れた漆黒の巨龍……。
古の蛮神「バハムート」が、すべてを焼き尽くしたのだ。
結果、帝国軍第VII軍団は壊滅。
エオルゼア同盟軍も、多大な被害を受けた。
あの惨状は、とてもではないが名状し難い。
……しかし、我々は生き延びた。
理由は解らない。
全滅をも覚悟したとき、光に包まれたのだ。
神々しい光に……。
あれこそが召喚された「十二神」の力だったのか……。
気が付いた時には、そこに蛮神「バハムート」の姿は無く、
焼き尽くされたはずの大地も、様変わりをしていた。
「救世詩盟」の賢者ルイゾワさえ存命ならば、
その理由もわかっただろうが……。
今となっては、真実を知るものは、もう居ない。
しかし、各国には甚大な被害が出た。
加えて、再び始まった蛮神騒ぎだ。
……我々には、それを探求する余裕は無かった。
各国は、今もさまざまな問題を抱えている……。
この状態が長引けば、この先の戦いに、
耐えることはできないだろう。
このエオルゼアは、現在もなお、
帝国と戦争状態にあるのだからな……。
不可能は人が作り出す……。
この追悼式典を契機に、3国の絆を、
再び強固にする必要があるのかもしれないな。
よかろう。
カヌ・エ・センナ殿の提案に乗ろう。
君にも、その絆の楔となる役目をお願いしたい。
カヌ・エ・センナ殿へは、
私から直接返事をしておこう。
冒険者。
君の次の目的地は、ウルダハか?
なら、ラウバーン局長殿に伝えてくれ。
メルウィブが「よろしく」言っていたと。
この度の使者の任、ご苦労だった。
……まさか冒険者とはな。
よほど信頼されていると見える。
「海の都リムサ・ロミンサ」へ。
この国のグランドカンパニー「黒渦団」の最高司令官、
都督のメルウィブ・ブルーフィスウィンだ。
さっそく用件を聞こうか。
「カルテノー戦没者追悼式典」の取り決めについてか。
あれから、5年か。
事の発端は、北方の大国「ガレマール帝国」が
このエオルゼアに侵略戦争を仕掛けてきたことにある。
帝国軍の「メテオ計劃(けいかく)」に対し、
エオルゼアの都市国家群は、
「グランドカンパニー」を創設して対抗した。
そして5年前……我々、エオルゼア同盟軍は、
帝国の野望を阻止すべく、
カルテノー平原でガレマール帝国と戦ったのだ。
敵将ネール配下の帝国軍第VII軍団と
冒険者を加えたエオルゼア同盟軍との決戦だった。
これが「カルテノーの戦い」と呼ばれる戦(いくさ)だ。
もっとも、その戦局は、
到底「戦い」と呼べるものではなかったがね。
……君も聞いたことがあるだろう。
カルテノーに現れた漆黒の巨龍……。
古の蛮神「バハムート」が、すべてを焼き尽くしたのだ。
結果、帝国軍第VII軍団は壊滅。
エオルゼア同盟軍も、多大な被害を受けた。
あの惨状は、とてもではないが名状し難い。
……しかし、我々は生き延びた。
理由は解らない。
全滅をも覚悟したとき、光に包まれたのだ。
神々しい光に……。
あれこそが召喚された「十二神」の力だったのか……。
気が付いた時には、そこに蛮神「バハムート」の姿は無く、
焼き尽くされたはずの大地も、様変わりをしていた。
「救世詩盟」の賢者ルイゾワさえ存命ならば、
その理由もわかっただろうが……。
今となっては、真実を知るものは、もう居ない。
しかし、各国には甚大な被害が出た。
加えて、再び始まった蛮神騒ぎだ。
……我々には、それを探求する余裕は無かった。
各国は、今もさまざまな問題を抱えている……。
この状態が長引けば、この先の戦いに、
耐えることはできないだろう。
このエオルゼアは、現在もなお、
帝国と戦争状態にあるのだからな……。
この追悼式典を契機に、3国の絆を、
再び強固にする必要があるのかもしれないな。
ラウバーン局長殿の提案に乗ろう。
君にも、その絆の楔となる役目をお願いしたい。
ラウバーン局長殿へは、
私から直接返事をしておこう。
君の次の目的地は、グリダニアか?
なら、カヌ・エ・センナ殿に伝えてくれ。
メルウィブが「よろしく」言っていたと。
この度の使者の任、ご苦労だった。
思い起こせ! 魂揺さぶる我らの旗を!
伝説の建国船「ガラディオン」号が漂着し、
リムサ・ロミンサの礎が築かれたのが、今から700年前。
皆、海洋と航海の神リムレーンに導かれ、
海の民として生きてきた!
我々はグランドカンパニー「黒渦団」を結成した!
5年前、帝国との「カルテノーの戦い」においても、
直前にヒルフィル以下の海賊諸派と同盟関係を結び、
ガラディオン協定を成立させ、共に戦いに挑んだ!
海の民の底力を見せつけたのだ!
黒渦団、海賊勢力ともに、
カルテノーでは多くの者が死んだ。
自由のため、己の正義のために戦い、
苦しくも陸(おか)の上で散っていった者たちに、
哀悼の意を!
リムサ・ロミンサを復興してきた。
第七霊災の傷は深く、未だ癒えきらない。
そんな中、リムサ・ロミンサは以前にも増して輝き、
「リムレーンのベール」の名に恥じない都市へ
復興を遂げることができた!
踏みにじろうとしている奴らが居る!
蛮神「リヴァイアサン」を信奉するサハギン族が、
ついに上陸した。
そして、蛮神「タイタン」を信奉するコボルド族が、
オ・ゴモロ山を出て南下してきている。
この蛮族たちは、今後のリムサ・ロミンサの繁栄に、
大きな壁となって立ち塞がるだろう。
帝国軍が、リムサ・ロミンサ領内に砦を築いた。
全面衝突も時間の問題だ。
然るに、国内に海賊問題を抱え、内部が一枚岩ではない。
今まさに、我々は嵐の中にいるといえよう!
この嵐の中、我らが取るべき進路はただひとつ!
蛮族、帝国を打ち払い、
リムサ・ロミンサが新たな世へ進むための
航路を拓くのみ!
そのためには、第七霊災の後、
分裂した海賊諸派と黒渦団が再び手を取り合い、
冒険者とともに一丸となって困難に立ち向かうほかない!
不可能は人が作り出すもの。
返せば、可能もまた、人が作り出すもの。
誇り高き海の民よ!
その力、その技術、その知識を、今一度集結せよ!
我々は、ひとつ真紅の旗の下に生きる、
刎頚の友(ふんけいのとも)である!
貴公の活躍の数々、聞き及んでいるぞ!
実に見事な働きだ。
海にサハギン族、大地にコボルド族……。
さらには、国内に海賊問題を抱えている。
なさけない話だが、第七霊災後、我らは、
それらの対応に追われるだけで精一杯の状態でな。
そしてリムサ・ロミンサは、
度重なる蛮神討伐や第七霊災によって、
蛮神への切り札だった「海雄旅団」も失ってしまった。
今回、君たち「暁の血盟」に、
蛮神「タイタン」の討伐を依頼したというわけだ。
ヤ・シュトラ殿の言うとおりだ。
国や民を護らねばならんのだ。
……わかってくれ。
内陸部に影響が出始めている。
早々に、リムサ・ロミンサ都市部へも被害が出るだろう。
我侭を言っているのは重々承知している。
どうか、リムサ・ロミンサを助けてほしい。
対策に追われ、黒渦団も動き辛い状況だったのだ。
それでは、頼んだぞ。
……そうだ「黒渦団」全隊に非常招集をかけろ。
スラフィルシンに、艦隊の準備を急ぐよう伝えろ。
じきに、ロータノ海は荒れるぞ。
……以上、通信終わり。
戦争の神ハルオーネを守護神としながら、
なんとも凋落したものだ!
我々に届けられた書簡……。
大きな犠牲を払い、蛮神と永遠に戦い続ける未来は、
まさに暗黒……。
このまま消耗戦を続けることは、
我が「黒渦団」に限らず、皆が望まぬはず。
ガイウス率いる第XIV軍団が、
本国の意向を離れ、独自に動いているとの情報もある。
奴らに従わないまでも、
同調の道を探ることもできるのではないか?
彼らは、蛮神問題の担い手としてだけでなく、
エオルゼアの精神の主柱でもあったのだ。
どいつもこいつも、裏をかえせば曲者揃いってわけか。
私だって、気骨一筋の海賊あがりだ!
たとえ相手が帝国だろうと、やってやろうじゃないか!
面倒な奴は、味方につけるか海に沈めろ。
海賊の掟に従うまでだ!
エオルゼアの誇り高き民。
リムサ・ロミンサという巨艦の底力を見せてやる!
光の意思が……光のクリスタルの声が聞こえた!
そこに加わった1人の冒険者の活躍によるものだ!
自国の民だけだと思い込んでいた
そして それより始まった第七霊災は……
多くの犠牲を出してきた
これは忘れてはならない事実だ
犠牲者に 再度 哀悼の意を示そう
しかし 我々は生きている!
ここに立っている!
平和を守るために散っていった同胞の想いを
無駄にしないためにも 我々は前に進もう
君たちが作っていく!
そして 今ここに 新しい時代の幕開けを!
「第七星歴元年」を宣言するものである!
「新生エオルゼア」の誕生だ!
……すでに話は聞いているな?
ついに、蛮神「リヴァイアサン」の召喚準備に入った。
召喚に必要なクリスタルを保有していないと見ていたが……
ヤツらめ、配下の海賊団「海蛇の舌」を使って
各地で略奪を繰り返し、集め終えたらしい。
我々黒渦団は、蛮神「リヴァイアサン」の召喚を阻止するため、
大規模な作戦を展開する。
君たち「暁」にも、この作戦に同行してもらいたい。
可能な限り、召喚前に阻止したいと思っているが……。
もしもの時には、君たちの力を借りることになる。
……よろしく頼む。
あまりに危険ではないのか?
覚悟の上なら、断ることなどできないさ。
ただし、私と行動を共にしてもらおう。
ほどなくサハギン族の動向が判るだろう。
まずは、臨時作戦本部を置いたキャンプ・スカルバレーの
「ファルクブリダ中甲佐」に状況を確認する。
当地で我々と合流し、偵察隊の報告を受けるのだ。
偵察隊は、ほぼ壊滅したそうだな……。
奴らも、神降ろしに必死と見える。
至急、手を打たねばなるまい。
……目標は、産卵地最深部の蛮風エーテライト。
サハギン族の司祭を討ち、神降ろしを阻止せよ!
黒渦団は、テンパードになった海賊どもを陽動する。
奴らの動きを封じるために「海蛇の巣穴」へ向え!
あの辺りは、地形が入り組んでいる。
特殊陸戦隊を先行させつつ、各隊を扇状に展開しろ。
同時に、黒渦艦隊が海洋で威嚇を行う。
派手にブチまかして、奴らの気を引きつけるんだ。
後ほど、現地へ駆けつけよう。
……作戦開始!
後ほど、現地へ駆けつけよう。
リヴァイアサンがそちらに出現しただと……。
わかった、残存艦を編成して撤退しろ!
……かまわん、餌は海賊どもにくれてやれ!
蛮神「リヴァイアサン」に襲われ、大打撃を被ったらしい。
なぜだ……?
なぜ、ここではなく沖に出たのだ……。
まさか……!?
「大海嘯(だいかいしょう)」を起こすつもりか!
「大海嘯」とは、蛮神「リヴァイアサン」が、
その魔力で海を渦動させ発生させる、巨大な大波のことだ。
その威力はすさまじく、一地方の地形すら変えてしまうほど。
「大海嘯」の発生だけは、なんとしても阻止せねば……。
だが、こんなときこそ冷静な対処が必要だ。
相手は、はるか洋上……
今の状態では「リヴァイアサン」に近づくことさえ不可能。
一旦、リムサ・ロミンサヘ帰還し、態勢を立て直そう。
リムサ・ロミンサに戻ったら、
アドミラルブリッジの提督室へ来てくれ。
改めて蛮神「リヴァイアサン」掃討作戦を検討しよう。
あの辺りは、以前「ハーフストーン」と呼ばれ、
小さな入植地が存在していた。
……黒渦団が設立される数年前、
蛮神「リヴァイアサン」が召喚されたことがあった。
その時は「海雄旅団」が討伐に成功したのだが……
霊災直後に再召喚された際には、
蛮神の放った「大海嘯」の影響で、その入植地は全滅……。
土は剥ぎ取られ、岩だらけの不毛の土地と化した。
サハギン族は地形を作り替え、
大規模な産卵地を作ろうとしている。
流入していたクリスタル、テンパードの数からみるに、
今回召喚された蛮神「リヴァイアサン」は、
先のものとは比較にならないくらい強力だ。
本格的に力をつけた奴が「大海嘯」を使えば、
ハーフストーンのような一地方だけではなく、
リムサ・ロミンサ全体が海に沈められかねない。
なんとしても、蛮神「リヴァイアサン」を
討伐しなくてはならないが……。
効果が無いとの報告も受けている。
何か打つ手はないのか……。
確かに、同じ機構を作るのであれば、シドでなくても、
ナルディク&ヴィメリー社で作ることができるだろう。
ただし、あくまで「対防御」の策であった、
蛮神「ガルーダ」の時とは状況が異なる……。
今回は「対攻撃」なのだ。
蛮神が大型船を沈めるために繰り出す大波……
それを変換しきるために必要な
偏属性クリスタルの量となると、想像を絶するな。
それだけ莫大な量のクリスタルを積んで、
まともに航行可能な大型船など、黒渦団にも無いぞ?
さすがに詳しいな、エインザル大甲将。
……そうだな、その作戦しかあるまい。
モラビー湾に、残った軍艦をかき集めろ。
……そうだ、生きている艦を優先してまわせ。
修理はあとにまわしてかまわん。
本作戦の指揮をお前に任せる。
至急、「双胴船」の製造にかかれ!
……頼んだぞ、光の戦士よ。
完成までには、しばしの時を要するだろう。
ええい、歯がゆい……。
その者は、元「海雄旅団」なのか?
……いや、この状況だ。
可能性があるなら当たってみるべきか。
蛮神「リヴァイアサン」討伐の手蔓となるやもしれん。
「双胴船」の艤装には、今しばらく時間を要す。
その間、現地の兵に合流し、話を聞いてもらえるだろうか。
蛮神「リヴァイアサン」を討伐したという男……。
我らの手蔓となる者だといいのだが……。
両艦の船長ともに、仲間の仇を討つためならと、
涙を流しながら船の提供を受け入れてくれたよ。
では「暁」の一同は第三陸戦隊、
ユウギリ殿は、第五陸戦隊に合流してくれ。
君ばかりを危険な目にあわせて、すまないと思っている。
……リムサ・ロミンサを頼んだぞ。
両艦の船長ともに、仲間の仇を討つためならと、
涙を流しながら船の提供を受け入れてくれたよ。
貴公のおかげで、「大海嘯」を未然に防ぐことができたぞ。
蛮神「タイタン」に引き続き、またも助けられたな。
まったく大したものだよ。
冒険者にしておくのは惜しいくらいだ。
リムサ・ロミンサの代表として礼を言う。
感謝するぞ。
黒渦艦隊の編成を、今一度見直すべきかもしれん。
……どこかの、「霧髭に妙に詳しい男」のおかげだな。
この先の戦いで、きっと役に立つだろう!
それに、クセのある戦い方と言ったが、
あれに近い戦闘術を持つ者たちを知っている。
……そうであろう? サンクレッド殿。
今はレヴナンツトールの開拓団に加わっているとか。
リムサ・ロミンサは様々な問題を抱え、
貴公らを受け入れることはできない状態だ。
しかし、物資を贈ることはできる。
今回の礼も兼ねて、
レヴナンツトールに支援させていただこう。
蛮神問題は、人が引き起こしている問題でもあろう。
お前の言うとおり、
奴らは「産卵地」を得るという目的のため、
まさに生きるために戦い、土地を得ようとしている。
……しかし、人もまた、生き残るために精一杯なのだ。
コボルド族とサハギン族の、
どちらに負けるわけにもいかん。
……だが、今はそれが正義と信じるしかない。
だからこそ人は、荒れ狂う波間の中で航路を拓くために争う。
……例え、その行いが他者の正義とぶつかったとしても、な。
自分が生きていくための行い。
自分の居場所をみつけるための争い。
自分を存在させるための正義……か。
終結したとの話は聞いている。
……カヌ・エ殿、これに関することか?
もはや、ヴァリスの戴冠を阻む者はいない。
……新皇帝「ヴァリス・ゾス・ガルヴァス」の誕生か。
砂蠍衆を解体することはできないのですか?
長きに渡り密偵を飼っていたという事実。
領土を拡大し、細部まで目が行き届かない帝国ならまだしも、
多くの傭兵を受け入れているとはいえ、
かぎられた中での不祥事は、共和派に増長を許すだけか。
ここまで急を要する事態になっていたとはな。
速やかに展開できるよう、各所に根回ししておこう。
……問題は、我々がどうするか。
簡単に戦力を出せんということだ。
我々三国は、未だ蛮族との対立が続いている。
日々蛮族を抑え、蛮神の顕現を封じているのだ。
……アルフィノ殿が把握していない範囲でもな。
ただし、あくまで補助戦力と捉えてもらいたい。
我々はグランドカンパニーの盟主である前に、国の代表だ。
むろん、エオルゼアの太平のために努力は惜しまん。
イシュガルドの同盟軍への再加入も、願うところだ。
だが、それ以前に、国と民を守らねばならん。
自国を守り、他国と協力してこそ、
初めてエオルゼアという大地に目を向けることができる。
……どうか、そこを理解してほしい。