そういうお前は、どちら様だ?
噂の冒険者が、まさかうちに入門しに来るとはな。
なるほど、ただのド素人とは違う……。
ロンヴルドが通しただけあって、期待できそうだ。
お前にその意思があるなら、仲間として歓迎するぜ。
そもそも、双剣士ギルドは………………。
……まあ、由来とか細けぇことはいい。
俺たちには、やるべき「仕事」があるってことだけ覚えとけ。
海賊の拠点として発展してきた都市だって知ってるか?
海賊っていうのは無法者の集まりだが、
略奪品を売買したり、同じ島に居座るにあたって、
守るべき暗黙の「掟」が存在してたんだよ。
曰く、略奪品の取引で詐欺を行うべからず。
曰く、奴隷は売買するべからず……とかな!
その目が届かない裏社会では、
相変わらず「掟」こそが、唯一のルールなのさ。
その「掟」の番人といわれる存在が、俺たち双剣士だ。
リムサ・ロミンサの暗部に目を光らせ、掟破りには制裁を下す。
不当な略奪が行われたなら、略奪品を奪還する。
……それが、双剣士の「仕事」なんだよ。
仕事を遂行するために磨かれてきたもんだ。
攻撃に特化してるだけでなく、毒を使って標的を弱らせたり、
姿をかくして不意打ちを仕掛けたり……。
あの手この手を組み合わせ、ひたすら勝利をぶんどるんだぜ!
双剣士として、俺たちと仕事をする気はあるか?
……そうか、仕方ねぇな。
俺たちの役目を知ったうえで判断したなら、それでいいさ。
►はい
よし!
それじゃ、まずは格好を整えねぇとな。
双剣士に必要なのは、標的をどこまでも追跡する身軽さだ。
せまい船上で戦ったり、市民に紛れ込むこともあるから、
デカい武器は邪魔になる……。
だから、船乗りがロープの切断に使う短剣を得物とするんだ。
それを双振りそろえて「双剣」と呼ぶ……
双剣士って名前の由来でもあるな。
お前にこの「ウェザードダガー」をやるよ。
それを装備して、双剣士らしくしてみな。
……ああ、焦らなくていいから、服もちゃんと着とけよ?
……身軽そうで何よりだ。
じゃあ、お次は双剣の扱いに慣れるこった。
手始めに、リムサ・ロミンサ近郊の魔物を狩ってみろ。
中央ラノシアにいる「シープ」「ラット」「プギル」を、
それぞれ3匹、双剣を使って倒せ。
1匹ずつ、順に仕留めていくのが基本だぜ?
へぇ、なかなかいい調子じゃねぇか。
双剣をモノにするのに適した相手は、ほかにもいる。
お前の「討伐手帳」に追記しておいたから、
そいつらを倒したりして、もっと双剣の扱いに慣れてけよ。
ひとつだけ注意しなきゃならねぇのが、
双剣は、力任せに振り回してもダメだってことだ。
双剣の威力を引き出すには、
何より「器用さ」が必要になってくる。
身に着ける装備も、機敏な動きができるものを選ぶといい。
お前がもう少し腕を磨いたら、
肝心の仕事をやってもらうからな。
……これから頼むぜ、[player]。
俺たち「双剣士」のことで、質問でもあるのかよ。
はあ!? 俺のこと……って言われてもな……。
名前は、ジャック。
これでも一応、双剣士ギルドの「ギルドマスター」だ。
まとめ役なんてガラじゃねぇし、
立派なギルドマスターとは呼び難いだろうがよ……
双剣士として、掟破りだけは絶対に逃がさねぇ!
……俺も昔、そういう志の双剣士に救ってもらったんだ。
あいにく、俺から奪われたものは戻ってこなかったが……
世界のドン底で見た光に憧れて、こんな仕事をしてるのさ。
双剣術ねぇ……。
その呼び名は、なんつーか……格式ばってむずがゆいな。
俺たちにとっちゃ、仕事を遂行するための手段だよ。
掟破りに制裁を下し、不当に奪われた品を奪還する……
それが俺たち双剣士の仕事だ。
そのために磨かれてきた技は、まず攻撃に特化してる。
ほかにも、毒を使って標的を弱らせたり、
姿をかくして不意打ちをしかけたり……
あの手この手を組み合わせ、ひたすら勝利をぶんどるんだぜ!
技の由来なんかを知りたけりゃ、
そこにいるボカードに聞いてみな。
お得意のうんちくを語ってくれるはずだからな!
双剣の扱いには、それなりに慣れてきたみたいだな。
そろそろ、簡単な仕事なら任せられそうだ。
さっそく、双剣士として腕を発揮してもらおうじゃねぇか。
お前は、よそから来た冒険者だし、前提から説明しとこう。
メルウィブ提督が就任してからは、
海賊行為が全面的に禁止されている。
そのくせ、街に海賊があふれてるのは何故だと思う?
……ひとつだけ、海賊行為が認められる方法があるからさ。
それが、政庁の発行する「私掠免許」の取得……。
ガレマール帝国の船にかぎっては、略奪を認めるって証だよ。
帝国にかぎると言っても、属州まで含めるとデカいからな……。
海賊も、襲う船には事欠かないってわけだ。
そうやって略奪された品は、
港に戻ってから売買されるんだが……
今回、その取引の中で事件が起きた。
「XLIII式点火装置」って代物を、
口八丁で、だましとった連中がいるんだ。
これは「掟」のひとつ、
「略奪品の取引で詐欺を行うべからず」に反する。
……そこで、「掟」の番人である双剣士の出番ってわけだ。
こっちへ来い、ペリム・ハウリム!
ふたりで協力し、詐欺を働いた掟破りをシメて、
「XLIII式点火装置」を奪還してこい!
[player]にとっちゃ初仕事だ。
最初くらい、きっちり見てやれよ?
指示を聞いて、必ず仕事をやりとげてくれ。
「XLIII式点火装置」は奪還できたのかよ。
「XLIII式点火装置」奪還完了だ!
これっぽっちの品でも、帝国の船から命がけで取ったものだ。
依頼人は喜ぶだろうよ。
掟破りに始末をつけるのも、俺たちの仕事だ。
このまま、とんずらさせはしねぇ。
お前らは、ここが「どこ」だかわかってるのか?
ここは、お前の思ってる場所じゃねぇよ。
……人畜無害なツラには気をつけろよ、オヤブン?
縛って、街の適当なとこに吊るしとけ。
お前の初仕事も終わったようだし、改めて挨拶しとこうか。
ここは双剣士ギルド……
かつて「シーフギルド」と呼ばれた場所だ。
最初にシーフの名を出すと、誤解されると思ってな……。
改めて、このギルドの成立ちを説明させてくれ。
……かつて、海賊が隆盛を極めていたころ。
「掟」を守っていたのは、各海賊団から選出された精鋭だった。
どんな状況でも奪われた品を奪還し、
ときに掟破りの罰として命まで奪うことから、
番人たちは、盗る者……「シーフ」と呼ばれてたんだ。
「シーフ」となることができたのは、
所属していた海賊団をはじめ、
あらゆる組織から手を切った者だけ……。
そうして、海賊から生まれたが海賊ではない集団……
「シーフギルド」が確立されていったのさ。
……後年、メルウィブ提督の就任にあたって、
シーフギルドは提督の理想に賛同し、手を結ぶことにした。
それを機に「双剣士ギルド」と名を変え、
冒険者の入門も認めるようになったが、役目は今も変わらねぇ。
「掟」の番人として、裏社会の秩序を守ること……。
そう……今回、お前が仕事をやりとげたようにな!
この調子で次も頼むぜ、[player]!
双剣士として、さらに腕を磨いてるようじゃねぇか。
その成長を見込んで、次の仕事を任せるぜ。
……いいな?
積み荷の「銃」が奪われたことに端を発する……。
そもそも、帝国船以外からの略奪は違法行為だから、
陸上と近海の治安を守る「イエロージャケット」が出動して、
すでに犯人の海賊を捕えたらしい。
……が、肝心の銃は、すでに売り払われた後だったのさ。
そこで、双剣士ギルドに、銃の奪還依頼がきたわけだ。
「リムサ・ロミンサの民からは略奪するべからず」とある。
それを破って売られた品なら、放ってはおけねぇだろ?
売り払われた銃を探し出し、奪還することだ!
奪還はできるだけ「かくれ」てすませろ。
……そのために、うってつけの相棒を紹介するぜ。
気配を消すことに関しちゃ、双剣士ギルドいちだ。
今日はやけに元気がねぇな。
俺はてっきり、ペリム・ハウリムのかと思って……
…………ゲフン!
と、ともかく仕事を片してこいよ!
エッグサンドは、俺が探しておくから……なっ?
納入されるはずのものだった。
奪還がすんだら、連中に届けてやってくれ。
仕事の具合はどうだよ?
お前ら、よくやった!
今回の仕事は、キッチリ完了だ!
成功に水を差すようで悪いんだが、ひとつ悲しい報せがある。
行方不明になってた、ビスマルク風エッグサンドのことだ。
俺は必死に奴のことを探したが、
奴は……ついに見つからなかったよ……。
俺だって、奴の犠牲から目を背けるつもりはねぇ。
すでに手は打ってある……。
あいつなら、必ず連れ帰ってくれるはずだ……。
だから、もう少しだけ辛抱しろよ。
こうしている間にも、エッグサンドが近づいて……。
こうして、できたてエッグサンドが来たんだしよ。
ある意味で奪還完了だろ? なっ?
そうなんだけど落ち着けよ、ヴァ・ケビ?
……ケビちゃん?
反省したから下ろし……イテテテ! 縄がイテェッ!
どうにか自力で抜け出してきたからいいものの、
エッグサンドの恨み……怖ぇよ…………。
まあ、吊るされて済んでるうちはマシな方さ。
掟破りには、もっと深刻な制裁を下すこともあるからな。
……お前がもっと腕をあげたら、そういう仕事も頼むぜ。
ちょっとやっかいな仕事が入りそうなんでな……。
依頼人を呼ぶから、お前も話を聞いてくれ。
今回は、ペリム・ハウリムとヴァ・ケビにも声をかけてある。
そろって作戦会議といこうぜ。
しかも、ちょっとしたヤボ用ってわけじゃねぇ。
……提督からの密命だとよ。
海賊の作った「掟」は、力なき同胞への手出しを何より禁じる。
圧政に耐えかねて新天地を求めた、北洋諸島の民だからな。
貧者から奪ったり、自由を奪ったりは、昔からご法度なんだよ。
掟破りに制裁を下し、不当に奪われたものを奪還するのは、
俺たちの役目だからな。
まず、犯人の「クフサド商船団」は、俺が直接追いかける。
すでに売られた連中の捜索に協力してやれ。
双剣士の技術がありゃ、何かと役立つだろうしな。
……今のお前になら、実戦で教えられることもあるはずだ。
黒渦団からの情報によると、
連中の船「デスマーチャント号」は、
しばらく前にエールポートから出港しているらしい。
今頃は、どっかの海で私掠船として活躍してるんだろうが、
そいつは周囲の目を欺くための余興にすぎねぇ……。
裏で、陸に残った船員が、貧民を誘拐してるんだろう。
その証拠に、低地ラノシアをうろつく、
「クフサド商船団」の一員らしき男が目撃されてるんだとよ。
そこまでわかってるなら、双剣士の情報網も使えるだろう。
低地ラノシアのことなら、モラビー造船廠にいる、
「スヮルセィント」に聞けばいい。
あいつは造船師として働いてるが、双剣士ギルドの仲間だ。
俺もすぐに向かうから、お前は先に行っててくれ。
俺もすぐに向かうから、お前は先に行っててくれ。
準備ができ次第、もう一度現地へ出発だ。
……それとも何か質問があんのか?
……様子はどうだ?
だが、ここで手を出すわけにはいかねぇ。
望みどおり、エールポートまでは行かせてやる。
そこで仲間と合流したら、一網打尽にしてやるんだ。
絶対に逃がさねぇぞ、「クフサド商船団」……。
拐われた連中は、必ず全員、助け出してやる……!
俺たちも、エールポートに向かうぞ。
すぐそこのキャンドルキープ埠頭から出てる船を使うといい。
……じゃあ、現地で集合だ。
「クフサド商船団」の海賊は、拐った貧民を連れたまま、
出稼ぎの一団を名乗って宿をとったみたいだぜ。
人を隠すなら人の中……大胆だが、慣れた手口だ。
正体がバレたとしても、捕まるのは付添いの監視役だけ。
そいつらを切捨てれば、商船団は傷つかない……。
貧民たちには、助けを求める声も出せないほど、
汚ねぇ脅しをかけてあるんだろうよ……。
チッ……今すぐブン殴ってやりたいところだが、
連中の仲間が合流しおわるまで待つぞ。
お前も、今のうちに戦いの準備を整えてこいよ。
「クフサド商船団」の連中が集合したら、
奇襲をかけて、拐われた奴らを助け出す……!
連中も、ひととおり集まったようだぜ。
今夜は、ここエールポートにある3つの宿に、
身元を隠した「クフサド商船団」の海賊が滞在してる。
ちょうどいい、そこの飲んだくれの手元を見てみろよ。
ソルトストランドで見た海賊もはめていた。
「クフサド商船団」の仲間を判別するための目印だろう。
あの手袋をはめた連中が、3つの宿にいるんだ。
拐われた奴も、そのそばで監視されてるとみて間違いない。
3つの宿をまわって「クフサド商船団」の海賊を倒し、
囚われている貧民を解放すること……ってわけだ。
人の命を売りさばこうってのに、いい気なもんだ。
……とことん胸クソ悪い連中だぜ。
俺たちにとっても厄介だな……。
この状況で見つかれば、盗人だと思われて捕まるのがオチだ。
宿をまわるときに、イエロージャケットからは、
必ず「かくれる」ようにしとけよ。
「クフサド商船団」の海賊を探すんだ。
無関係の連中もいるだろうから、間違えないようにな。
この状況じゃ、ふたりで行く方がリスクが高い。
先鋒はお前に任せるぜ、[player]。
双刃のジャック
イエロージャケットの警備兵からは「かくれ」ろよ!
双刃のジャック
ひとりでやり遂げるなんて、さすがだぜ!
双刃のジャック
双刃のジャック
ふたりで片すぞ、[player]!
大活躍だったな、[player]。
「クフサド商船団」の海賊も、きっちり始末をつけたところだ。
何も知らずに海上にいる「デスマーチャント号」のことは、
提督が手回ししてくれるとよ。
黒渦団なりイエロージャケットなりが、うまく片すだろう。
ひとまずギルドに戻るとするか。
どうした? 故郷に送り届けてもらうんじゃねぇのか?
安心しろ、受けた仕事を途中で降りるつもりはねぇよ。
だから、後は任せて故郷へ戻りな。
ペリム・ハウリムとヴァ・ケビも呼んで、
今度こそ、「クフサド商船団」に始末をつけるぞ……!
「投刃」……つまり短剣を投げて、敵をしとめる技だ。
「投刃」をすれば、離れた場所の敵にも攻撃できる。
敵の技を避けるために間合いをとったときや、
奇襲をしかける際に有効だ。
そういう新しい戦法も、お前なら絶対に使いこなせるさ。
……引き続き、頼りにしてるからな。
もう一度、「エールポート」で合流しようぜ。
西ラノシアに潜んでるのは間違いねぇだろうが……。
ここエールポートから西は、大半がサハギン族の勢力圏だ。
立ち入れば命がねぇことくらい、連中もわかってるだろう。
だとすれば東側……
警備の手薄な「ドードー営巣地」のあたりなら、
拐った貧民を連れて潜んでられるか……。
よし、「ドードー営巣地」で「クフサド商船団」の痕跡を探す。
俺は双剣士ギルドと黒渦団に連絡を入れてくるから、
お前は先に行っててくれ。
俺は双剣士ギルドと黒渦団に連絡を入れてくるから、
お前は先に行っててくれ。
でかしたな、[player]!
……だが、奴らの姿がないのは、どういうことだ?
「デスマーチャント号」も、無事では港に戻らねぇ。
……お前らは、もう終わりだよ。
ここは危なくなるから、少し離れてな……。
俺も大概ろくでなしだが、
「掟」の番人だってことだけは譲れねぇんだ。
裏社会の闇に、助けを求める声まで呑まれたときの絶望は、
嫌ってほど知ってるからな……!
「掟」に従い、お前らを倒して、拐われた連中を奪還する!
双刃のジャック
双刃のジャック
双刃のジャック
双刃のジャック
近づかれないように戦うんだ!
双刃のジャック
双刃のジャック
……チャンスは必ず来る!
双刃のジャック
どれだけ束になろうが、俺たちは負けねぇよ!
双刃のジャック
ギルドマスターと期待の新人、最強のコンビだぜ!
双刃のジャック
……さあ、一気にいくぜぇッ!
双刃のジャック
あいつらを連れて……お前だけでも…………!
俺たちは、そんなろくなもんじゃねぇよ。
俺たちはな……裏社会に生きる、怖い怖い「掟」の番人だ!
「掟」の番人ってのは、お前が家の手伝いをサボっても、
ダチとケンカをしても怒らねぇ……。
だが、一緒に生きる仲間を裏切るような真似をしたら、
水平線まで追っかけてでも、ブッ飛ばすからな……!
こいつらなら、お前を安全に帰してくれる。
……行きな、はぐれるんじゃねぇぞ。
それとも、新しい仕事の依頼か?
装備を自慢したいだけの、派手女だ。
そんな面倒な勝負、受ける理由もねぇよ。
言ってくれるじゃねぇか、派手女。
あとで吠え面かいても知らねぇぞ。
とにかく一度、ギルドに帰んぞ。
海賊にまつわるすべてが嫌い、って感じだったな……。
口車に乗せられたようで癪だが、「掟」が破られたんなら、
双剣士ギルドが出ないわけにはいかねぇ。
奪われた3つの「秘宝」、必ず取り戻すぞ!
……そのためにも、お前には腕を上げてもらいたい。
今回の仕事で活躍したってこともあるし、
新しい技を教えておくぜ。
ずばり「ぶんどる」技術だ。
敵をよく観察して攻撃を繰り出すことで、倒した後に、
普段よりも収穫を得られる可能性がでてくるのさ。
腕を磨きながら収穫を得られれば、一石二鳥だろ?
俺たちが情報を集めてる間にそれを使い慣らして、
勝負の勝ちも、ぶんどりにいこうぜ!
こっちも、次の仕事をはじめる準備が整ったところだ。
標的は、黒渦団の輸送船から奪われた、3つの「秘宝」……。
イエロージャケットの派手女は奪還に乗り出したようだし、
俺たちも、すぐに仕事をはじめようぜ!
この仕事は、俺とペリム・ハウリムとヴァ・ケビ、
そして[player]で進める。
……さっそく、作戦会議といくか!
今回の仕事は、黒渦団の輸送船を襲った掟破りをシメて、
「秘宝」を奪還することだ。
双剣士ギルドの存続のためにも、
この仕事で引けをとるわけにはいかねぇ……。
派手女より多くの「秘宝」を奪還し、
「参りましたわ、さすが双剣士様」って言わせてやるぞ!
政庁にも勝負の中止を掛け合ってはみたが、
連中め、事態が解決するなら何でも構わないときた。
だとしたら、結果で黙らせるだけだ。
怖ぁ~い仕事は双剣士に任せりゃいいって、
派手女に教えてやる!
それよりも、「秘宝」についてわかったことを報告しろ!
輸送船を襲撃したのは……海賊団「闘犬一家」らしい。
奪われた「秘宝」はおろか、連中が今どこにいるかすら、
わかっていない状況だ。
「闘犬一家」の連中、すでに上陸してたのか……?
3つの「秘宝」はあったのかよ?
[player]、ペリム・ハウリム……頼めるな?
ラザグラン関門の方は、どうだった?
……なるほど、「秘宝」は「闘犬一家」と一緒に、
「魔の海域」の上ってわけか。
爺の言葉は気になるが、掟破りの「闘犬一家」をシメて、
一気に「秘宝」を奪還するチャンスだ。
俺とヴァ・ケビ、そしてお前で、連中の海賊船に乗り込むぞ!
……となると、「魔の海域」への船が必要か。
「モラビー造船廠」のスヮルセィントに用意させておくから、
戦いの準備を整えて、現地で集合だ。
戦いの準備を整えて、現地で集合だ。
用意した船で「魔の海域」へ向かい、
「闘犬一家」の海賊船に、こっそり乗り込む……!
海賊船の上は、狭い上に敵が多い……
真っ向から挑んでも袋叩きになるだけだ。
できるだけ「かくれ」て、少しずつ戦力を削いでいこうぜ。
さ、お前の準備が整ったら出港するぞ。
……行けるか?
双刃のジャック
連中は、まだ俺たちに気付いてないみたいだ。
双刃のジャック
お前たちは、船尾の2人を倒してから合流してくれ。
「銀の涙」と「黒の棺」をどこへ隠した?
……お前らの「協力者」はどこのどいつだ?
黒渦団の輸送船を襲撃するってだけでも難しいのに、
襲撃後の段取りまで、万全ときた……。
禁じられた昔ながらの海賊稼業をしていることで有名だ。
イエロージャケットに睨まれながらも、
それを続けてこれたのは、お前らが慎重だったからだろ?
黒渦団の船から「秘宝」を略奪するようなガラじゃねぇよ。
ともかく、こいつらを船ごと港まで連れてくぞ。
「闘犬一家」を引き渡さないとな……。
黒渦団の輸送船を襲撃したのは、こいつらで間違いねぇ。
どんな制裁を下したもんか……。
「青の星」は、俺たちがいただいたぜ!
盛り上がるのは勝手だが、こいつらを引き取ってからにしろ。
俺たちはもう、聞きたいことを聞いた……。
お前らに引き渡すことが、掟破りへの制裁にもなるだろう。
あとはそっちの法に従って、煮るなり焼くなりすればいい。
でもな、失敗を俺たちのせいにするのは、お門違いだぜ。
「掟」を破ると決めたなら、
俺たちに追われる覚悟も決めておけ。
……じゃ、「青の星」はもらってくからな。
この一件……とんでもない大物が、裏で手を引いてるぜ。
まずは1つ目、「青の星」の奪還完了だ!
船上での戦いはどうだった?
双剣士の技は、敵を素早く倒すことに特化してる。
だが、無闇に双剣を振り回せばいいってわけじゃねぇ。
特に、仲間と組んで戦うようなときは、状況をよく観察しろ。
ときには敵から身を引いたり、支援を受けたりして、
仲間全員で攻撃を続けていくことを意識するんだ。
……お前には、もっと強くなってもらわねぇとな。
残りの「秘宝」の奪還は、おそらく相当難しい。
なんといっても、裏で手引きしてるのが「処刑人」ときた。
心当たりのある名だが……まずは裏を取らせてくれ。
今回ばかりは、予想が外れるといいんだがな……。
腕を上げたお前にふさわしい、厄介な仕事がお待ちだぜ。
俺たちは、黒渦団の輸送船から奪われた3つの「秘宝」を、
イエロージャケットの派手女より先に奪還しなきゃならねぇ。
1つ目は奪還したから、あと2つだ。
だが、その2つの持ち主が厄介なんだよ……。
ともかく、作戦会議といこうじゃねぇか。
「銀の涙」と「黒の棺」を奪還するために、
作戦会議をはじめんぞ。
正体不明って話だったが、せめて形くらいわからなきゃ、
奪還できねぇからな……。
それに先立って、気になってた情報の裏を取ってもらった。
海賊団「闘犬一家」を動かして、「秘宝」を奪った黒幕……
「処刑人」についてだ。
「断罪党」って海賊団を知ってるか?
「処刑人」はな、その構成員を指す言葉なんだよ。
「断罪党」といえば、現存する海賊団の中でも最強格……。
この国においては、名実ともに、
メルウィブ提督に次ぐほどの影響力を持つ連中だ。
かつては、海賊行為を禁止したメルウィブ提督と争ってたが、
第七霊災直前に、帝国という共通の敵ができて一転……。
「ガラディオン協定」なる和平協定を結んでる。
首領「ヒルフィル」が姿を見せなくなったせいで、
「断罪党」全体が、まとまりを欠いてきたんだ。
副首領や、有力な船長たちが派閥をつくり、
次期首領の座を狙って、水面下で争ってやがる……。
目指す「断罪党」の在り方も、派閥ごとにそれぞれだ。
中でも、メルウィブ提督からの離反を掲げているのが、
「急進派」と呼ばれる連中……。
そう、「闘犬一家」は、その急進派と手を組んだのさ。
リムサ・ロミンサの同胞から略奪をしたんだ。
実行犯である「闘犬一家」には制裁を下したが、
黒幕を見逃しちゃ、「掟」の番人失格だろ。
……連中には制裁を下し、きっちり「秘宝」を奪還する。
急進派にちょっかい出しても、全面戦争にはならねぇさ。
連中は特に孤立してて、都市にすら寄り付かねぇそうだしな。
お前はまず、「根なしの闇商人」に接触してくれ。
急進派がらみの情報がほしいと、事前に伝えてあるからな。
今朝は南風がリムレーンのベールを揺らした……。
今頃は、低地ラノシアの「見捨てられた廃屋」にいるはずだ。
……ほら、代金も持ってけ。
爺はそれを鉱石で雇って、護衛をやらせてる。
知り合いだと思って気を抜くなよ?
それで、情報は手に入ったのか?
……なに? 急進派が「銀の涙」をウルダハの豪商に売るだと?
その取引をきっかけに、国外の有力者に近づこうって魂胆か。
本気でメルウィブ提督の打倒を考えたら、
リムサ・ロミンサの外にこそ、支援者が必要だからな……。
……ん? 同じ情報を、派手女の部下が買ってた!?
あいつらも、「断罪党」の急進派が黒幕だって気付いたか!
だとしたら、出遅れるわけにはいかねぇな。
さっそく「コスタ・デル・ソル」に乗り込んで、
「銀の涙」の取引現場をおさえるぞ!
頼む、[player]。
あいつを追って、手を貸してやってくれ。
????
目的の広場は、海の上の袋小路……
かくれて近づくと、見つかったときのリスクが大きい。
お前の魂胆なんて、とっくにお見通しだ。
ったく……お前がそんな逃げ腰じゃ、
できる仕事もできなくなんだろ!
俺ひとりじゃ「断罪党」とはやれねぇんだよ。
お前やペリム・ハウリムがいて、[player]もいる。
そして、俺たちには、勝つための技……双剣術がある!
やり方を間違えなきゃ、どんな相手にも負けやしねぇ。
双剣士は、かくれて逃げるのだけが能じゃねぇ……
そこから攻撃に転じて、勝利をぶんどるんだ!
ヴァ・ケビは船着場に行って、
万一の場合にそなえ、連中の退路を断ってくれ。
護衛たちを倒しながら商談現場を目指すぞ。
厄介なことになる前に、「だまし討ち」をして倒しちまえ!
まずは「かくれ」て、気付かれないように相手に接近する……。
そして、相手の背後から「だまし討ち」だ!
予測できない強力な一撃を、うしろからお見舞いしてやれ。
一団を倒し終わったら、再び「かくれ」て次の相手に接近し、
「だまし討ち」をかます……いいな?
イエロージャケットの連中が来る前に片づけるぞ!
双刃のジャック
手伝ってくれ!
双刃のジャック
悪いが、こっちは覚悟を決めてきてるんだ。
誰であろうが、掟破りには容赦しない。
お前らが「闘犬一家」を使って奪った「秘宝」……
「銀の涙」を奪い返しにきた。
お買い上げいただいたところ悪いが、
「掟」に従い、奪還させてもらうぜ!
本気で正当な商談だと思ってるなら、正々堂々やりやがれ!
割り込みは、ご遠慮願いたいんだがな。
派手女に、してやられたぜ……。
癪に障るが、こうなっちゃ手も足もでねぇ。
…………ありがとな、ヴァ・ケビ。
イエロージャケットも、なかなか怖いもの知らずだな!
それに、お前自身にも驚きだぜ?
ここにたどり着くために、爺から情報を買ったんだってな。
そういう綺麗じゃないやり方は、毛嫌いしてると思ってた。
俺はお前と違って、「掟」に従って人を守るので精一杯だ。
だが、だからこそ意地ってもんがある。
どんな相手だろうが仕事はやり遂げるし、
お前との勝負に負けるつもりもねぇよ。
今なら、「双剣士様ごめんなさい」って言うだけで許すぞっ!
上等だ、それでこそ派手女だぜ。
勝つ気があるなら、「銀の涙」はお前が身に着けときな!
もし一瞬でも目を離したら、
たとえコーラルタワーの金庫の中にしまおうが、
俺たち双剣士が必ずいただく……覚えとけよ!
「銀の涙」をもってかれちまって、すまなかったな。
これで、奪還した「秘宝」の数は、1対1……。
最後の「黒の棺」を、どちらが取るかで勝負が決まる。
「断罪党」急進派の出方はわからねぇが、
次こそは、連中と直接対決になる可能性が高い。
……お前たちとなら勝てるって、頼りにしてるぜ。
腕もしっかり鍛え上げて、万全って感じじゃねぇか。
こっちも、最後の「秘宝」について突き止めた。
イエロージャケットの派手女との勝負は、今のところ1対1……
奪還を成功させて、勝ちにいくぞ。
それじゃ、あいつらも呼んで、最後の作戦会議だ!
……ペリム・ハウリム、こいつの正体がわかったんだな?
反メルウィブ提督を掲げる過激な連中だ。
何にせよ、ろくな使い方には期待できねぇな……。
覚えがねぇな、いったい誰からだ?
「至急、サラオスの亡骸に来られたし」だって……?
……本当にそうだといいんだがな。
ペリム・ハウリムとヴァ・ケビは、俺たちが戻るまで、
もう一度「黒の棺」の在り処を追ってくれ。
爺からの呼び出し……嫌な予感が当たらなきゃいいが。
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ここで終いなのは、お前の方だ……!
自由な海とか、海賊の時代とか……
聞こえはいいが、どうも勘違いしちゃいねぇか?
連中が血みどろの戦いを重ねてやっと掴んだ、
この地で仲間と生きる誇りなんだよ……!
……それを踏みにじる奴に、海賊を名乗る資格はねぇッ!
リムサ・ロミンサの提督室を、爆破するつもりかッ!
あの女海賊を、なんとかしなきゃな……。
こうなっちまったら、むやみに暴れたりはしないだろう。
ともかく俺は、こいつを連れて行く。
お前もすぐに戻ってきてほしいが……
その前に、中央ラノシアの「フォアマスト」に寄ってくれ。
そこに、イエロージャケットの派手女がいるはずだ。
勝負のことはいったん忘れて、あいつに事情をすべて伝えろ。
俺の見込み違いじゃなきゃ、適切な判断をするはずだ。
……それじゃ、頼んだぞ。
イエロージャケットの派手女に、事情を伝えてくれ。
俺の見込み違いじゃなきゃ、適切な判断をするはずだ。
今ある手がかりだけで、「黒の棺」を奪還する。
もちろん、爆発させることなくな!
そのためにも、お前に新たな戦い方を教えておくぜ。
それは……「影牙」だ。
この技をきめれば、相手の体力を徐々に奪うことができる。
タフな敵がいたら、迅速に使うといい。
状況をみて、さまざまな技を使いわけるのは簡単じゃないが……
お前ほどの資質があれば、きっとできるさ。
奴が「黒の棺」でメルウィブ提督を殺そうとしているなら、
「提督室」が狙われる可能性が高い……。
ほら、溺れた海豚亭やブルワークホールを擁する、
「ミズンマスト」って塔があるだろ?
あの最上階が、アドミラルブリッジ……提督室さ。
ミズンマスト周辺は、いわば都市の心臓部……
海賊が狙ってるからって、おいそれとは封鎖できねぇ。
混乱を防ぐために、市民にも事実は告げないはずだ。
……となれば、アイシービルがどこから来てもいいように、
都市周辺を見張るしかねぇ。
ほかの双剣士たちの手も借りて、手分けするぞ。
お前は「アフトカースル」周辺の見張りを頼む。
必ずアイシービルをシメて、「黒の棺」を奪還すんぞ!
必ずアイシービルをシメて、「黒の棺」を奪還すんぞ!
嫌な夜になりそうだぜ……。
響いた銃声が、全部教えてくれたのさ。
なら、俺たちのやるべきことは、ひとつだな。
掟破りに制裁を下し、不当に奪われた品を奪還するのは、
俺たち双剣士の仕事だ。
……ぶんどりにいくぜ、野郎ども!
双刃のジャック
双刃のジャック
双刃のジャック
こいつらは、俺たちが引き受ける……!
双刃のジャック
双刃のジャック
……全員でいくぜ、お前ら!
双刃のジャック
俺たちの方も、いただくものはいただいたしな。
「青の星」と「銀の涙」は俺たちの手にある……。
つまり秘宝奪還の勝負は、双剣士ギルドの大勝利だ!
……だが、表あるところに裏がある。
裏の世界があるかぎり、俺たちの仕事はなくならねぇさ。
……ここにいて、派手女に見つかっても面倒だしな。
おつかれ、[player]。
また、あとでな。
お互い、やっと一息つけそうだな。
俺もさすがに今回はクタクタだぜ……はは……。
ずいぶん大きな事件につきあわせちまったな……。
だが、おかげで今回の仕事は大成功だ!
その足が向かうのが「掟」のない場所だとしたら、
自分の中の譲れないものを「掟」にして、双剣を振るうんだ。
双剣士の扱う技は、どんな状況の中だって、
お前の「掟」を守るための力になるはずだぜ。
お前の協力なら、いつだって大歓迎だ。
無事でまた会おうぜ、[player]!
どうした? 新しい仕事でもする気になったか?
俺も、ペリム・ハウリムも、ヴァ・ケビも……
双剣士は、いつだってきっちり仕事をするだけさ。
俺たちの追ってた「断罪党」の急進派は、
アイシービルが捕らえられたことで消滅したも同然だ。
次期首領は、右腕のムーンスケートあたりが有力だろうよ。
イエロージャケットの派手女は……
今のところ大人しいもんだぜ?
ま、何度キャンキャン吠えてきても、俺たちは負けないがな!
……つーか、お前の方こそどうなんだよ?
せっかくこの街の平和を守ったんだし、
たまにはあいつらを連れて、ウマい飯でも食いに行こうぜ!