えおろーぐ

よう、[player]、元気そうだな。
お前も手伝ってくれるんだって？
それなら、早期解決が期待できそうだ。
ドマの民に関する依頼というのは、
リムサ・ロミンサ三大海賊の「百鬼夜行」からきたものだ。
奴らの私掠船が、東方の海で一隻の帝国属州の船を拿捕した。
これがドマの船だったらしいのだが、相手が百鬼夜行だと知ると、
船員たちが、エオルゼアへの「亡命」を希望してきたという。
そこで、百鬼夜行側はドマの民を自称する船員たちを連れ帰り、
積荷を船賃代わりに頂戴することにした。
ところが、リムサ・ロミンサに到着するや、件のドマの民が、
積荷の中の「巻物」を盗んで、姿を消しちまったんだとさ。
巻物ひとつでも、略奪品が不当に奪われれば掟破りだ。
……というのが、頭領カルヴァランの主張だが、
実のところ、ほかにロクな積荷もなかったらしくてな。
その巻物こそが、値打ち物だったと判断したんだろう。

まずは、街に潜む双剣士たちから、
姿を消した、東方人たちの目撃情報を集めよう。
[player]は、イ・トルワンをあたってくれ。
まさか、忘れたわけじゃないよな？
溺れた海豚亭で給仕をしながら情報を集めている仲間だよ。
仕事中に酔うわけにいかないから、何を注文するかわかっているな？
それじゃ、俺たちはほかをあたる。
溺れた海豚亭の「イ・トルワン」は、お前に任せたぞ。
外へ出やすいように、この後はブルワークホールで落ち合おう。

……そうか、こちらも東方風の者たちが、
ワインポートへ向かったという情報を掴んだ。
こうも簡単に行方を掴めてしまうのが、どうも気になるが……
ともかく、「ワインポート」へ向かうとしよう。

どうやら、一足違いだったようだ。
東方風の者たちが、ワインをたらふく買って、
ブラッドショアの方へ向かったところだと聞いた。
待てよ……酒は水代わりとなる航海の必需品だ。
もしかしたら、奴らは船でどこかへ逃げる気かもしれない！
急いで、「ブラッドショア」の浜辺へ向かい東方人を探そう！
浜辺は広いから、二手に分かれた方がよさそうだな。
俺たちは北へ向かう、[player]は南を頼む！

こいつら、急に襲いかかってきやがったんだが、
そっちも同じだったのか……。

お前は、流れの闇商人……なんでこんなところに？

あの情報通が、お前らの知り合いだったとはね……。
それにしても、まんまと犯人を取り逃がしちまったようだな。

へぇ、隠れ家としては悪くないが……ちょっと地味だな。

オボロ、そのカラスって奴は仲間なのか……？

そのわりには嬉しそうだったがな……。
さて、「ひんがしの国」とはまた遠いが、
俺は引き受けた仕事は最後までやり遂げる性分なんだ。
だが、さすがに東方は俺にとっても未知の領域。
オボロ、お前なら「クガネ」ってところも知ってるんだろ？
俺と一緒に、その街へ向かって仕事を続行してくれねぇか？

すまねぇが、俺からも頼むぜ。
腕利きは多い方が助かるってもんだ。

たまには、旅もいいもんだな……って、
ダメだダメだ……つい、仕事を忘れそうになっちまったぜ。

双剣士ギルドからも、
ペリム・ハウリムとヴァ・ケビを呼んでいる。
まだ到着していないが、そのうち来るだろう。

いまいち、いい情報が聞けなかったぜ。
……長旅に疲れて、勘が鈍ったかな。

俺が得た情報は役に立ちそうもないな。
そのザクロってのは、長い髪の毛が自慢で、
大の甘い物好きらしく、よく宿と茶屋を往復しているんだとさ。

いい作戦が浮かんだぞ！
それも、俺の情報が役に立ちそうだ……！

よし、みんな揃ったところで、大作戦の発表といこう。
いいか、よく聞いてくれよ……。

まずは、宿から茶屋の間の楽座街を歩くザクロを狙って、
前に立ち塞がるなりして、足止めをする。
その役は、ペリム・ハウリムとヴァ・ケビ、ツバメさんに頼もう。

そして、[player]。
お前に、通りの提灯を吊っている縄の上で待機しててもらい、
鳥のフンを模したものを、ザクロの頭上に落とすんだ。

すると、ザクロは汚れてしまった、
自慢の髪を洗うため、きっと温泉に入るはず。
さすがに、そのときばかりは巻物を手放し、棚にでも隠すだろう。
念のため、俺とオボロで温泉に入ったザクロの動きを止める。
その間に[player]が、温泉の棚を調べて、
手放した巻物を頂戴するという大作戦だ！

それじゃ、[player]。
まずは「望海楼」の入口近くから、屋根の上に登って、
楽座街の提灯を吊っている「縄の上」で待機していてくれ。
その下で、ペリム・ハウリムたちが、ザクロを足止めしたら、
この白の染料を渡しておくので、奴の頭上に落とし、
すぐさま隠れるんだ。
成功したら、次は「望海泉」の棚を調べて「巻物」を頂戴してくれ。
すべてうまくいったら、またこの場所で合流しよう。
よーし、作戦開始といこうぜ、野郎ども！

さあ、この上にある「縄の上」で待機してくれ。
「望海楼」の入口近くから、屋根の上に登れば行けるはずだ。

キミ、かわいいね、うん、ホントかわいいよ。

我ながら無茶な作戦だったが、うまくいったな！
ツバメさんは、ペリム・ハウリムとヴァ・ケビを連れ立って、
本当に寿司でも食いにいったんだろう。

なんだそれは？
響きからして随分とヤバそうな気配だが……。

守りの要だとしたら、侵略を受けたときには当然、使われたんだろ？
結局、その術を持ってしても、ドマは護れなかったってことか？

ちょっと待てよ、俺は「百鬼夜行」から依頼を受けて、
その巻物を取り返しに、こんなところまで来たんだ。
悪いが、そういうわけにいかないね。
大体、ずっと行方不明だった物なんだろ？
それが巡り巡って、百鬼夜行の物になったんだから、
ここは、俺に渡してもらわないとな……。

俺は引き受けた仕事は必ずやり遂げてきたんだ、
こればっかりは引けねぇな！

チッ、ペリム・ハウリムとヴァ・ケビまで狙われるとは……。
こりゃ、巻物どころじゃなくなっちまった……。

手紙の返事からすると、随分と張り切っているようだったぞ。
相変わらず、おてんば姫様のようだな。

おてんば姫様の、お成りだな……。

どうやら、こちらにほかに手がない以上、
奴のゲームとやらに、乗るしかなさそうだな……。

俺からも礼を言うぜ、元は双剣士ギルドの仕事が発端だからな。
こんな大事になっちまって、すまねぇ……。

ああ～、もういいから、早く行こうぜッ！
おてんば姫様は、もう行っちまったぞ……！

オボロってよ……どこか、ズレてるよな？

いや、敵の数が多すぎる、ここは慎重にいこう。
まずは、ヴァ・ケビとペリム・ハウリムを探すんだ。

バ、バカッ！
そんなこと大声で言ったら、もうバレバレだろっ！

もう、隠れる必要もなさそうだな。

俺も行くぜ……言っとくが、善意からじゃないぞ。
依頼された巻物はまたも奪われたんだからな、
仕事を途中で放り出すわけにはいかない。

だが、双剣士ギルドをこれ以上、空けるってのもな……。

ペリム・ハウリム、ヴァ・ケビ、
お前たちはリムサ・ロミンサに戻って留守を頼む。

[player]、お前も来てくれるよな？
乗りかかった船だ、最後まで一緒に行こうぜ……！

こりゃまた、えらいド田舎に来ちまったもんだ……。

まあ、しばらくは、ハンゾウも来ねぇだろうから、
俺がここで待ってるんで、お前は自由にしとけよ。
きっと、何かと忙しいだろうからな……。

よう、[player]。
ついさっき、オボロが忍びの里から戻ってきたぞ。
今のところ里に異変はなく、平穏そのものなんだとさ。
だが、あいつは何やら悩んでいる様子で、
フラフラと、どこかへ行っちまったんだ。
そりゃもう、いつにも増して薄幸顔だったぜ。
付き合いの長いお前なら、オボロが悩んだとき、
どういう場所へ行くか、見当がついたりしないか……？

►忍びの里
いや、ひとりになりたそうだったから、それはないだろう。
ひとけのない場所じゃないか……？

►船着場の平屋
おいおい、ラノシアまで戻ったってのか？
それはないな、もっと近辺だろう……。

►滝
そうか……。
この近辺で滝といえば、用水池から流れる滝があったな……。
それじゃ、一緒に滝の辺りでオボロを探して、
あいつの悩みでも聞いてやるとするか……。
まったく、世話の焼ける薄幸顔だぜ。

おい、あれオボロだよな……？
何やってんだ……あいつ？

滝にいるって聞いてたが、まさか、滝の中とはね……。

やれやれ、相変わらずクソまじめだな、お前は……。
ひとつ、いい話を聞かせてやろう……。

ミリララという、イエロージャケットの派手な女がいるんだがな。
その女は俺たちと、この[player]でとった手柄を、
自分のものとして受け入れることを選んだ。
双剣士はあくまで裏の存在だから、目立っちゃいけねぇ。
俺たちとしては、そんなミリララみたいな存在も必要なんだ。
ミリララもミリララで、思いがけぬ手柄をいただいたことで、
それに見合う者になろうと必死になってるようだ。

カラスって奴が、どういう思いだったのか知らねぇが、
貰えるもんは貰っといて、もっと頑張りゃいい話だろ……？

もちろん、俺も行くぜ。
なんせ、あの村は田んぼしかなくて退屈なもんでね……。

大隼に乗るのは初めてだ。
チョコボに比べて乗りにくそうだが……大丈夫なのか？

こんなところにいて、退屈しねぇのかな……？

おい、爺さん、話すのも億劫なんじゃなかったか……？

って……無視かよ！
今度は、面倒な爺さんときたか……。

まったく、面倒くさい爺さんだな……。

こんなところで、虫取りするはめになるとはな……。

俺はここで待っとくぜ。
あの爺さんは、もうこりごりだ……。

ああ、やっぱり退屈だな……。

お姫様がやって来て、急いで伝えたいことがあるというもんで、
村の大隼を借りて来ちまったぜ。

ついに、来やがるか。
ハンゾウから、あの巻物を取り返さなくちゃな……。

やれやれ、乗りかかった船とはいえ、
忍びの戦いに参加することになるとはね……。
もし、ハンゾウが現れたら、巻物を取り返しといてくれよな！

やけに嬉しそうじゃないか。
どうやら、お前にとってカラスは、特別な存在のようだな。

それにしても、軍勢が分身の術とやらで水増ししていたとはね、
本場の忍びってわりに、随分とあっけなかったわけだ……。
俺たちは、まんまとしてやられたってことだな。

ほう、クソまじめも小狡くなったもんだな。
じゃあ、俺は偽物の巻物をいただいていくことにしよう。
ハンゾウが騙されたのなら、海賊連中は気づくはずもねぇ。
これにて、「百鬼夜行」から舞い込んだ依頼も完了だ。

相変わらず、せわしない姫様だな。
さて、長旅になったが、俺もリムサ・ロミンサへ帰るとするか。