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また依頼のために走り回ってるのか?
相変わらず、ご苦労なことだ。
それは心強い……が、その顔を見る限り、
計画の内容は聞かずに来たようだな。
大昔に滅びた「古代アラグ文明」を調査することだ。
当然、新たな調査計画も、それに関係している。
お前と無縁というわけでもない。
アルテマウェポン……お前が倒したデカブツを覚えてるな?
あれはガレマール帝国の技術すら超えた代物。
ネロの手により呼び覚まされた、
古代アラグ文明の遺産だったというわけさ。
そしてこのモードゥナにも、
いまだ手付かずの古代アラグ文明の遺産がある。
……そう、「クリスタルタワー」だ。
アルテマウェポンを生み出した、古代の超文明……
その技術の結晶を放置しておくのは危険だ。
誰かに悪用される前に調査し、管理する必要がある。
先の戦いでそれを実感した俺は、
聖コイナク財団に、新たな調査計画……
「クリスタルタワー」の実地調査を提案したんだ。
「クリスタルタワー」は数千年の間、地中に隠されていた。
それが第七霊災の後に姿を現し、
今では天を突くほど高くそびえ立っている。
<新テキスト>
「クリスタルタワー」は数千年の間、地中に隠されていた。
それが第七霊災の後に姿を現し、
今では天を衝くほど高くそびえ立っている。
魔法障壁に阻まれ、侵入すらままならない……。
巨大な剣士像が並ぶその姿から、
聖コイナク財団の連中は「八剣士の前庭」と呼んでいるが、
どうやら、あれが第一の難関のようだ。
財団では飛空艇による接近も試みたが、
「クリスタルタワー」の防衛機構に阻まれ、撃墜されてな……。
つまり、あの石像を破壊しない限り、先には進めないんだ。
久しぶりの共同作戦だ、頼りにしてるぞ。
親父やガイウスの凶行から、俺が学んだことだ。
クリスタルタワーに眠る技術が、人の脅威となるのなら、
俺はそれを封じたいと思っている。
……今度こそ、過ちを繰り返さないためにな。
まさかお前たちに会うとはな!
周辺一帯を捜索していたが、戦いの痕跡こそ見つかったものの、
オメガと神龍の行方については、さっぱりの状態だ……。
あの激戦を耐え抜いていたとしても、元通り化石同然の状態に、
なっているはずだが……ともかく、俺たちは捜索を続行するさ。
この大穴が開いたのは、神龍とオメガが戦った際……。
神龍は皇太子ゼノスによって捕獲されたが、
オメガは以後も行方知れずのまま。
そして、大穴からは巨大なエネルギー反応があるときた。
調査を請け負ったが……
今回も、楽な案件じゃなさそうだ。
この調査が、社員たちに良い刺激を与える可能性も……。
お前、何してるんだ…………ネロッ!
????
今回、声をかけるようリナにアドバイスしたのはこの俺さ。
悪いな、厄介事に巻き込んじまって。
俺は機工学を、ヤツは演劇論を、互いに適当に相づちを打って、
自分の言いたいことだけをひたすら話したモンだ。
ヤツは内部から帝国を変えようと頑張っていたようだが、
どうやら限界だったってことらしいな……。
まぁ、わかると思うが、帝国はけっして一枚岩ではないし、
そこで暮らす民の思想も「いろいろ」だ。
現皇帝に忠誠を誓う者もいれば、
俺やあいつのように愛想を尽かした者もいる。
多くの民は帝国に辛酸を舐めさせられてきた。
だから……。
それを説明してやってくれないか。
ジェノミスはイヴァリースに取り憑かれていた、
といっても過言ではない。
学生時代からずっと、あいつはイヴァリース伝説を研究してた。
イヴァリースをおとぎ話とは捉えずに、
歴史に埋もれた「真実」として探り続けていたんだ。
……そうだったんだよな、アルマ?
比較的長い間、独立国家として栄えた王国だな。
神が王になる者に贈ったとされるもので、
ディリータはこの「聖石」を集めて王座に就いたんだ。
ガレアン人なら誰もが知っている伝説さ。
ただのおとぎ話だと思ってたけどな。
紹介しよう、彼女は……。
それに彼女は、ガレアン人に対する偏見はない!
それは俺が保証しよう。
ある脅威に関する調査で身動きがとれないんだ。
せめてもと、人手集めを手伝っていたが……本当にすまん。
……帝国との戦争で、今じゃただの廃墟だっけか。
なら、俺は退散するとしよう。
みんな、気をつけるんだぞ。十分に注意を払うんだ。
礼ならこの冒険者に言ってくれ。
イゼルやトールダンのように自らの身体を依り代にして、
蛮神を憑依させるのとはちょっと違うな。
むしろ使用者の魂……エーテルをクリスタル内に、
取り込んで異形に変換する?
そのあたりはヤ・シュトラたち、
シャーレアンの賢人らに調べてもらわないとわからないな。
そもそもイヴァリースが存在すると実証されていないんだぞ。
「大穴の内部に、謎の構造物が出現」との報告が入った。
あのとき、大穴の異変を知った俺たちが現地へ向かうと、
アルファとアルテ・ロイテが飛び出してきたんだったな。
むこうの望みがどうあれ、オメガの造る怪物を、
この地上に解き放つわけにはいかないからな。
前回の経験をふまえるに、
まず間違いなく、オメガからの呼び出しだろう。
新たな検証がはじまるんだ。
[player]……行けそうか?
今回は、俺とネロだけで、
[player]をサポートするしかない。
全力で努めさせてもらうつもりだ。
……勝とう、必ず!
よかったじゃないか、アルファ。
すまない、俺はてっきり、
商品化のためにアルファの採寸をしていたのかと……。
オメガからの招待状か……。
[player]、検証に臨む準備はいいか?
大穴に飛び込むぞ!
「次元の狭間」ふたたびだ。
お前の検証は、ずいぶん進んでるようだな。
よくわからないが、お前も戦ってくれるのか?
アルファも一緒に戦えるわけか……。
なら、頼りにさせてもらうぞ!
気をつけて進もう!
レベルチェッカーだな……。
[player]、仕掛けるタイミングは任せる!
くっ、やはりバリアか!
今回は、俺が解除する!
先へ進もう。
[player]たちの姿がない!
別々のところに飛ばされたのか……!
ネロ、[player]たちを探すぞ!
[player]たちがいるかもしれない!
アルファ、すごいじゃないか!
気を引きしめて……いくぞッ!
道も行き止まりになってる。
アルファ、お前の不思議なカードには驚いた。
あれはいったい何なんだ?
見てのとおり、今回の拠点の完成だ!
さっきの話……オメガの過去は気になるが、
ミドガルズオルムは補足するつもりがないようだな……。
なら、今は目前の相手に集中するべきだろう。
さあ、被検世界「シグマ」の攻略開始だ!
あれが、今回挑むことになる世界……
被検世界「シグマ」だ。
これから、急いで「シグマ」の解析をはじめようと思う。
……が、とかく最初は、戦いをはじめてみないと、
正しい情報に届いているのかすら、判断がつかないからな。
前情報なしで送り出すのは気が引けるが……
頼めるか、[player]。
被検世界の中では、また、
お前の持っている戦闘への参加権を借りなきゃならないからな。
情報が皆無ですまないが……どうか無事で。
相手は……嘘だろ……その列車だ!
来るぞッ!
間違ったデータを開いたんじゃないかと焦ったが……
本当に列車が相手とは……。
だが、おかげでこれからは、
シグマ世界のデータを、正しく引っ張りだしてこられそうだ。
現状わかった範囲だと……そうだな……
これは、一度崩壊を迎えた、ある世界の再現らしい。
生憎と、俺もネロも出典に心当たりがなくてな……。
「ドマ」をはじめ、いくつか知ったキーワードは拾えたが、
どうにも俺たちの知る歴史とは一致しない……。
オメガが、物語や別世界の歴史からも再現を行えるなら、
シグマ世界はどこか遠い……
俺たちでは知る由もない、闘いの記録なのかもしれないな。
矢継ぎ早だが、次の相手の話をさせてくれ。
次の敵の名は「チャダルヌーク」。
列車に続いて、今度はなんと……絵画が相手だ!
いや、正確には、絵画にとりついた悪霊か。
何にせよ、「絵」というのが、
次の攻略のカギになりそうなんだ。
お前の助けになりそうな道具を作ってみたんだが……。
しかし、ネロの技術があってこそというのは間違いない。
さすがだな。
俺の育ちの話じゃないだろう。
お前は昔から、どうしてそう…………
準備ができ次第、アルファと2層へ。
「チャダルヌーク」の討伐を試みてくれ。
色塗りしながら戦う姿には、いつも以上にハラハラしたが……
文句なしの大勝利だな!
ああ、俺だが……何かあったのか?
…………!
そうか、わかった。
すぐに伝えて、上に向かおう。
ビッグスとウェッジが目を覚まして、
ヤーンの大穴前まで応援に来てくれているらしい。
よかったら、休憩がてら上へ戻って、
会ってやってくれないか?
それじゃ、俺たち3人だけで、地上に向かうとしよう。
よかった……本当に……。
だが……もう歩いて平気なのか?
ケトルに水も入れられないのかと、叱られたがな。
……大丈夫、どうにかなってるさ。
アルファも怖気づかずに同行してくれているし、
ネロも、なんだかんだいいながら力を貸してくれてる。
相変わらずオメガは脅威だし、検証の相手は手ごわいが……
俺たちはまだ、折れちゃいないさ。
だからお前たちは、自分の治療に専念してくれ。
ビッグスとウェッジも、励まされたことだろう。
どうした、具合が悪そうじゃないか。
俺は入れた覚えがないが……。
それは構わない、任されよう。
チャダルヌーク戦と違って、真っ向勝負になりそうだ。
装備と心、両方を整えたら、アルファと突入してくれ!
首都防衛用の兵器とあるが……。
準備が整ったら、アルファと突入してくれ。
そいつは、戦闘プログラムを読み込んで、多様な攻撃をする。
行動の変化には注意してくれ!
ガーディアン撃破、おつかれさまだ!
魔列車、チャダルヌークに続いて、今回の敵……。
被検世界「シグマ」のもとになったのは、
魔法にも、機械工学にも優れた世界だったんだろう。
出典がわからないのが、少し、惜しいな……。
こんな形ではなく触れられたなら、
学べることがたくさんあったはずだ。
……ともあれ、今回の戦いも、次で最後になる。
ネロが対策を立てているようだが……。
基本的な情報は解析できているんだ。
これまでも、驚くべき相手ばかりだったが……
最後に待ち受けているのは、たったひとりの「道化師」だ。
道化が阿呆をしでかすように、コロリと世界を転がした……。
あるいは、そいつにとって、
ふざけているのは世界の方だったのかもしれない。
躊躇なく、慈悲もなく、笑いながら破壊しつくしたという。
お前の考えた対策は。
俺も、全力でサポートに回ろう。
[player]、アルファ。
準備を万全に整えて、被検世界「シグマ」に突入……
「ケフカ」を倒してくれ!
勝とう、[player]!
[player]たちが……ッ!
[player]たちのところに!
しっかりしろ、どこか痛むのか!?
ビッグスとウェッジのこともあったんだ、
ひとりで残していくべきじゃなかった……!
今、[player]たちを呼んでくる。
すぐに脱出だ。
ネロが…………
ともかく、全員で地上に出よう!
強がっちゃいるが、体の具合からすると、
隠しとおせたのが不思議なほどだ。
しばらくは絶対安静。
オメガから、次の検証の呼び出しがあったとしても……
行かせるつもりはない。
いよいよ、がらんとしてしまうな……俺たちの調査拠点も。
いざというときは、そうさせてもらおう。
だが、少しの間、決定は保留にさせてくれ。
考えなくちゃならないんだ……
これまでと、これからのことを……。
言葉が読み取れなくても、なんだか、そんな気がする。
俺たちはオメガに立ち向かわなければならないし、
奴は依然として、強大な敵として君臨している。
強くなろう……。
次に呼ばれる、そのときまでに。
紹介しよう、
こちらがシャーレアンの賢人のミコトだ。
専門用語が多すぎてさっぱりだ。
シロウトにもわかるように解説してくれないか。
さぁ、詳しく、そして理解しやすいよう説明してくれ。
心の奥深くに眠る「願望」を取り込み、
さらにその「願望」を具現化することができるということか。
自分の非力さを嘆き、「力」を求めた結果、
異形の者へと姿を変えたというわけか。
平和目的に使用するなら危険ではないと言っていた、
俺たちガレマール人のようだな、皮肉なもんだぜ。
やり残してる仕事がたくさんあってな……。
すまんが、よろしく頼む。
集中していたら、つい……。
だとしたら、俺たちは乗ってやるほかない!
……やはり、精神は眠ったままか?
工房に、造りかけの「ある装置」を残してきたから、
至急それを完成させてほしい。
設計と、心臓部の制作はおわってるんだ。
お前なら、迷うこともないだろう。
オメガの検証を進めて、本体を止めてやるんだ!
準備のほどは?
……そうだな。
世界の情勢を見ても、ここで立ち止まるわけにはいかない。
進もう……どうあっても。
►自分だけでいい
まあ、そう言ってくれるな。
俺にも、策がないわけじゃないんだ……
保険だと思って、最後まで同行させてくれ。
それじゃあ……大穴の中に降りるぞ!
いよいよ、検証も終盤なのかもしれない。
それに勝てば、お前との直接対決が叶うんだな?
本人に同行する意思があるなら、置いていったりするものか。
お前の生成機能は、本来、
他の生命を造るためのものじゃない……違うか?
技術者としては、用途を守らない使い方は勧められない。
被検世界の中の強者たちですら、
正しく再現できてないんだろうよ。
彼らが偉大なる強敵たりえたのも、
弱き者がそれに打ち勝って英雄になったのも、
互いの信念あってこそだ。
だとしたら、俺たちは絶対に負けない。
数値上で、どれほど勝る敵を用意されたとしても!
もちろん、アルファもだ。
これでいつでも、最後の被検世界に突入できる。
戦う相手については、オメガ自身から、
ご丁寧に基本情報が送られてきてる。
神話とも史実とも知れない古い時代に起きた戦いで、
最初の英雄に倒された、悪の名だ。
……もっとも、それは俺の知っている範囲での話であって、
これが被検世界シグマで戦ったような異世界の存在なら、
在り方も違うのかもしれないが。
厳しい戦いにはなるだろうが……オメガに至る、最後の関門だ!
ここから[player]の補佐だ。
……頼めるな?
お前が、俺たちを巻き込んだとでも?
オメガ起動に立ち会った以上、これは最初から俺たちが……
人が立ち向かうべき問題だ。
前回ケトルに水をわかせた、
あの不思議なカードは、まだあるか?
思慮不足なおぼっちゃんらしいからな……。
お前が力を貸してくれると、とても助かる。
直接話を聞いてやれないのが、もどかしいな……。
何よりお前の勝利だろう。
今回は、この場所からになるが……見せてやろうぜ。
あいつの専門は、古代技術の研究だからな。
必然的に、歴史や神話への造詣が深いんだ。
一度こちらに戻して、態勢を立て直させろ!
最善を尽くせない戦いなど、
お前が観測したいものではないだろう!?
シドらしき声
姿は見えないだろうが、俺はアルファの隣にいる。
透明なシド
こんな大事なときに、ふざけるつもりはないんだ……。
透明なシド
落ち着こうと思って茶を淹れてだな……。
飲んだら、体が透明に……。
だ、だが、作業に支障はない!
さっそく、これからの戦いのことを…………
透明の効果が切れたのか……?
水を補充してくれと頼んだのは、俺なんだ。
それに、カードで湧かせた水は普通じゃないと、
前にネロが言ってたのを忘れていた。
そのときとは、効果が違うようだが……。
透明になれる水の残りは、とっておくとして……
この話はいったん終了だ。
ミドガルズオルム戦について、相談させてくれ。
あのミドガルズオルムは、異様な姿をしていたな。
これまでの話から推測するに、大昔、
オメガもミドガルズオルムも、こことは別の星に住んでいた。
そして……彼らの星同士は戦争をしていた。
戦いの結果、ミドガルズオルムは子をつれて故郷を離脱。
追ってくるオメガをかわしながら、
この星に辿りついた……というところだろう。
オメガが最初に会ったときの……
この星に来る前の、ミドガルズオルムだ。
ああ……。
オメガは不完全なデータだと言っていたから、
そこに勝機があればいいが……。
►默約の塔での経験は
お前、そんな戦いもしていたのか……!
だが、姿も違っている以上、
確かに同じ相手だと思わないほうがよさそうだ。
あれが検証の正規参加者ではないことだ。
おかげで、端末から情報を引き出せそうもない……。
このエクストラステージ……
すべてを、お前の冒険者としての力量に託したい。
俺は、それに関して役立たずだが……
お前の勝利を信じて、次に待ち構えているだろう、
オメガ戦の対策を進める。
ミドガルズオルム、攻略開始だ!
「死のない敗北を許さない」とオメガに言わしめた相手だ。
生半可な攻撃をしてくるとは思えない……。
戦況を見ているだけでも、たびたび息が止まるかと思ったぞ。
その最中に、ふと気づいたんだが……
ミドガルズオルムの姿が、どことなく神龍に似ていなかったか?
神龍は、背景となる信仰を持たない蛮神だった。
だから、あの姿は、第七霊災の折に召喚者に焼き付いた、
「バハムート」の模倣だったのではとの説もあるそうだ。
だが、ここにきて、もうひとつの仮説を立てられる……。
すなわち、この星におけるドラゴンの祖である、
ミドガルズオルムを模した可能性だ。
……神龍の召喚者とて、直接的には意識していないだろう。
だが、長い歴史の中で根付いた、竜というものの概念が、
ミドガルズオルムに起因するとしたら。
無意識のうちに似ることも、ない話ではないと思う。
それを確かめるすべはないんだが……。
ふむ……
俺たちとオメガの因縁は、神龍が召喚されたことではじまった。
それは案外、宿命だったのかもしれないな。
だが、その宿命も、間もなく断ち切れる。
改めて……エクストラステージの突破、おつかれさまだ!
実は、オメガの弱点に見当がついているんだ。
そのための切り札も、おおむね準備できてるぞ。
あと少しだけ、待っていてくれ。
お前の不思議な道具は、まだあるのか?
使える策は、少しでも増やしておきたい。
もし残ってるなら、見せてほしいんだが……。
大きく……いや、小さくなる……?
……さすがに、細かな説明は望めないか。
結局のところ、どう使うかはアルファに任せるしかないな。
仮に、「透明薬」とするか。
それを、空のボトルに入れてきた。
これも、お前が持っているといい。
何かに使えるかもしれないからな。
今までもオメガの奴に散々ふりまわされてきたが、
ここから先は、本当にどうなるかわからない。
いざとなったら、何でも使って、自分で道を切り開くんだ。
大事なのは、知恵と……自分を信じてやり抜く、少しの勇気だ。
あとはジェシーが準備している装置を取りに行くだけだ。
一旦、外に出よう!
装置を受け取ってくる。
最終点検も必要だから、少し時間がかかるかもしれない。
作戦の説明は、そのあとにさせてもらうから、
適当に街で休んでいてくれ。
……それじゃ、とにかく俺は行ってくる!
もう、動けるのか。
その可能性は、極めて高い。
恐らく、オメガ自身にも補いきれない、仕様上の穴だ。
とはいえ、生半可な雷では切り札にならない。
相当なエネルギーをぶつける必要がある……。
大規模なエネルギーの集積と変換の方法を確立していた。
結局、それは失敗……
塔どころか、シタデル・ボズヤの街ごと蒸発させてしまったが。
今回の目的になら、技術を転用できると考えたんだ。
装置の出来も、さすがジェシーというところだ。
勝算は確かにあるんだ。
ただ…………。
蒸発事件後の、暗い気持ちが戻ってくる。
事故で溶けた、人の残骸……。
遺族からの視線……それを顧みない祖国……。
俺たちが未来のためにと生み出した技術は、
誰かの大事なものを奪い、争いを生むために使われていた。
だから俺は……逃げたんだ。
エオルゼアに亡命して、今度こそ、
誰もが笑えることにだけ技術を使おうとした。
この地で人と深く関わるたびに、思い知らされる。
生きていくことは、きっとそれ自体が、
ままならない運命と戦い続けることなんだ。
傷つけられて、傷つけて。
その傷口と向き合ってこそ、選べる道がある。
心から「よかった」と笑える、一瞬のために……。
学生のころは、もっとまっすぐで眩しくて……
何のためらいもなく、正面から発明に打ち込んでたもんだ。
だが、俺は今の……
考えなくていいことまで考えて、苦しみながら生み出す、
細かい傷だらけのひとつも……悪くないと思ってる。
俺以外の誰かがいるってことだろう?
何かとつっかかってくる、学年次席がいたからな。
そいつには……ときどき試験で負けたわけだが、
それが案外くやしかったのを覚えてる。
わざわざ迎えに来てくれたのか?
おかげさまで、こっちは準備万端だ!
お前も装備の修理なんかが済んでいるなら、
「次元の狭間」に戻ろう。
ここまで準備につきあってくれて、ありがとう。
それじゃあ、お前に我が社の最新作を託す。
それは「オメガジャマー」の端末。
作動させることで、任意の位置に、
超強力な雷を発生させることができる。
さすがに、それだけでオメガ本体を止められはしないだろうが、
奴の兵装なら、吹っ飛ばせるはずだ。
俺はここに残って、装置の本体を制御する。
技術者としての最善を尽くして、お前の勝利に貢献したい。
……勝とう、必ず!
オメガの兵装を破壊できるはずだ。
お前ならば、そこに勝機を見出せるさ……!
アレに「オメガジャマー」をお見舞いしてやれ!
場の中央に「オメガジャマー」の雷力を集中させるんだ!
簡易的な防御フィールドを作るんだ!
総員、防御態勢……耐え抜いてくれよッ!
ついに倒したんだな、オメガを……!
次元の狭間が……!
放り出されたら、永遠にさまよい続ける可能性もある!
思い出のシド
自分を信じてやり抜く、少しの勇気だ…………
本当に……よくがんばったな!
アルファが役立たずと言ったのは、どこの誰だったかな。
俺たちを、小さく、透明にしたんだ。
お前のもとに、こっそり運ぶためにな。
だが、それをお前に気づかれたら作戦失敗だ。
だからアルファは、あえて確認をせず……
俺たちがいることをただ信じて、走りつづけてくれた!
俺が、責任をもって、戦闘から守っておこう。
だから、[player]。
思い切り……オメガの奴を、ブッ飛ばしてやってくれ!!
お前が俺たちに見ていた強さは……
お前が探していた答えは…………
どれだけ戦っても、得られるものじゃないんだ。
もし得る方法があるとすれば、きっと……
アルファのように、他者と寄り添うべきだった。
それは、大いなる矛盾だよ、オメガ。
ここに至るまで旅してきた道のりは……
ひとりで帰ろうとしている道のりは……。
心ある者には、耐え難い。
そうか、オメガが消失したら、この空間も……!
次元の彼方に放り出されちまう……!
それに……!
ありがとう、おかげで間一髪、助かった。
ミドガルズオルムは、すべてを見越していたんだな。
オメガの脅威は去った……今度こそ、永遠に。
まさか、七大天竜の出迎えを受けるとは思わなかった。
だが……おかげで、こうして脱出できた。
オメガとの戦いに、ついに決着がついたんだ……!
オメガも、奴にまつわるすべても消え去った。
地上の危機は、未然に退けられたんだ!
協力してくれた、みんなのおかげだ。
ほかの誰でもない、お前たちが……
みんながいてくれてよかったと、何度、心から思ったか。
オメガほどの脅威だからこそ、きちんと情報を伝えて、
安心させてやるべきだろう。
歴史や物語、果ては異世界の強敵たちと戦ったなんて、
信じろといったって難しい話だ。
オメガの技術を悪用しようとする輩が出てきたとしても……
あの、手ごわくて、自分勝手で、孤独な兵器は、
俺たちにとって遠い星……。
まだまだ届くことのない、彼方の夢だ。
それじゃあ、あとはよろしく……
それは……大事な仕事だな。
この快挙に見合うほどのものは考えもつかないが、
何か報酬も用意したい。
あいつ、そんなに具合が悪化してたのか……。
手のあいてる社員、全員でだッ!
こちらの雑務も、どうにかひと区切りがついた。
旅に出たがってると聞いたが、本当か?
今回の件に俺たちを巻き込んだからとか、
オメガに造られた存在だからとか、そういう理由じゃないな?
純粋に興味がわいたのなら、仕方ないな。
アルファを豊かにしていくのは間違いない。
それは、オメガにはできなかったことで……
今のアルファになら、できることだろう。
ガーロンド・アイアンワークス会長として、
お前に無期限の休暇をあたえる。
好きに旅して、めいっぱい世界に触れて……
いつの日にか、必ず戻ってきてくれ。
お前はもう、大事な社員なんだから。
今までは、お前の「超える力」でも、
聞き取れなかったのにか……。
言葉の壁を超えた先に、読むべき心がなかったからだとしたら。
今になって聞こえたということは……。
そりゃあ、急に旅にも出たくなるはずさ!
このハイデリンへやってきた未知の生命体かもしれんな。
……例の件、オレも気になるしな。
たぶん、話に聞いてた元ダルマスカ王国の銃士……じゃないかな?
お前に用事があるらしい。
劇場艇へ来ればよいのにと声を掛けたが、断られちまったよ。
君の設計どおりに作らせてみたが……。
何か問題が起きたら遠慮なく言ってくれ。
また、あとで寄るよ、じゃあな。
ハイデリンの使徒である彼女の奇妙な冒険譚を知る必要があるな。
エオルゼア、イシュガルド、そしてドマ……長い旅路だ。
まだまだ頑張ってもらわないとな!
いろいろと大変だったようだが、
俺に声をかけないなんて水臭いじゃないか。
俺にとっては専門外ではあるんだが……。
帝国からの亡命者が来たと聞いて、
力になれればと、コンタクトを取ってみたんだ。
牛親父から聞いたが、ガイウスの野郎が生きていたようだな……。
アシエンを狩りつくすことに躍起になっていたそうだな。
あのクソ親父も思うところがあったか……。
もし、もう一度会うことがあったら……
ツラを張り飛ばしてやりたいぜ。
亡命したとはいえ、生まれ育った祖国が、
化け物によって造られたなんてよ……悪い冗談だぜ。
帝国の再侵攻を許すわけにはいかない。
ガーロンド・アイアンワークスとしても、
「青龍壁」の件を含めて、防衛のために協力するつもりだ。
「技術は自由のために」ってのが社訓なもんでね。
確かにいまこそ、エオルゼアはお前の力を必要としている。
エンタープライズに乗ってくれ、アラミゴまでひとっ飛びだ!
お前を決戦の地へ送り届けるのは、何度目だろうな……。
その度に、お前は偉業を成し遂げてきたもんだが……
いいか、無茶だけはしてくれるなよ。
何より、生きて戻ってくることを願っているぜ。
それじゃあな、[player]!