ここまで来れば、追っ手はひとまず大丈夫だろう。
お前たちの体感とは違うだろうが……俺にとっては5年ぶりだ。
罪喰いを狩りながら旅暮らしをしていたんだ。
だが、レイクランドの近くまで来たとき、
そいつが唐突に姿を消した。
探し出してみれば、ユールモア軍に捕まっているときた。
どう救い出すか思案しているときに、
クリスタリウムにも動きがあるのを見てな……。
急ぎ水晶公を訪ねて、作戦を知った。
……同時に、頼まれごとをしたんだ。
お前たちごとイル・メグへと離脱させる……
その場合に案内役をしてほしい、とな。
ここは、気軽に人が入り込むべき場所じゃないからな。
一時期ウリエンジェの館で世話になっていたんだ。
それで、少しはイル・メグの事情もわかっている。
ふたつのことを成し遂げてほしいと言われている。
この地の大罪喰いを、討伐することだ。
あと一歩、俺やこいつらの到着が遅ければ、
お前はユールモアの監獄棟に逆戻りだったんだぞ……!
よりにもよって、あのランジートにまで見つかって。
お前、本当に……!
ウリエンジェの館への道、思い出せるか?
俺たちはすでに、ここの住民たちの術中にあるらしい……!
その名のとおり、さまざまな妖精が住まっている土地だ。
中でも代表的なのが、イタズラ好きの「ピクシー族」だろう。
連中は、自分たちの領域に踏み込んだ者に惑わしの術をかけ、
場所の認識をぼやかしてしまう……。
そうなれば、よく知った場所にすら、たどり着けなくなるんだ。
あるいは、着いたはずが別の場所だった……とかな。
……この不可解な状態は、まず間違いなくソレだろう。
どうにかして、手を打たないとな。
こういうときは、無暗に歩き回るより、
ピクシー族にイタズラをやめさせた方が確実だろうな。
連中は俺たちを遊びに招き入れたいらしい。
ということは、ピクシー族の集落へは辿り着けるかもしれない。
ひとまず、まっすぐ進んでみよう。
あちらにその気があるのなら、連中の集落……
「リダ・ラーン」に着くはずだ。
原初世界のことも含めて、こちらの事情を伝えてある。
その点については心配せずに、同行させてやってくれ。
だが、交渉しようにもピクシー族の姿はなしか……。
先が渦のように丸まった草を探してくれないか?
そいつは「透鏡草(とうきょうそう)」といって、
ピクシー族を見つけるのに必要なものなんだ。
必ずこの集落のそばに生えているから、注意深く見てみてくれ。
決して返事はしないこと。
あいつらの術に、ますます引き込まれちまうからな。
途中で声をかけられても、決して返事はするなよ。
だが、戻って来たということは……
「透鏡草」が見つかったのか?
これで妖精たちの姿を暴けば、
少しは対等な交渉に持ち込めるはずだ。
ウリエンジェ大先生直伝の方法だ。
俺たちは、ウリエンジェに会いたい。
……わかったなら、惑わしの術を解いてくれ。
この郷では、どうあれ彼らのルールに従うしかない。
手分けして、とっととすませてしまおう。
ウリエンジェのところに厄介になっていたときにも、
他愛のないイタズラから危険なものまで、様々やられたもんさ。
そんな場所に、あいつは住み続けている……。
もちろん考えあってのことだが、
正直、あの寛容さは普通じゃないぞ……。
こっちも似たようなものさ。
連中め、本当に困っているのかどうかも怪しいところだな……。
いつまで付き合わされるかわからないということだな。
ひとりくらい、こちらに味方をしてくれる、
話の通じるピクシー族がいれば、風向きも変えやすい。
詳しく聞かせてくれ。
そいつは頼ってみる価値があるかもしれないな。
そのフェオ=ウルとやらを、ここに呼んでみてくれ。
素直に来てくれるとありがたいんだが……。
これで、俺もミンフィリアも、道案内の役目が果たせそうだ。
俺たちでウリエンジェに会いに行くとしよう。
かつてフッブートの物好きな荘園領主が暮らした場所……
通称「篤学者(とくがくしゃ)の荘園」だ。
ここから北へ、道なりに進めば見えてくるだろう。
さっそく出発といくか。
ここがウリエンジェが妖精たちから借りている家だ。
どうしてこんな場所に住んでいるかは……
まあ、せっかく再会するんだ、あとで本人に聞いてくれ。
さ、中に入るぞ。
……頼めるな?
だとすれば、そちらの方がより古い定義、
本来の呼び方なのかもしれない。
霊災、だな。
俺たちのやるべきことは、変わらない。
忌むべき未来を回避するため、一歩前進するぞ。
まあ、ピクシー族に弄ばれるよりはマシだろう……多分な。
そっちも終わったのか?
……ありがとうな。
ご丁寧に、こっちでも引き継がれててな。
護衛に適したガンブレードに持ち替えたはいいが、
エーテル放出に難のある俺じゃ、ソイルに魔力を込められない。
それを、こいつが助けてくれてるんだ。
ユールモアで幽閉されていたあの子を連れ出した。
その直後……一度だけ、ふたりで訪ねたんだ。
アム・アレーンの南、「光の氾濫」が止められた地を。
そのときだった。
彼女の中に眠っている、本来の……
俺たちの知るミンフィリアの意識が、表に現れたのさ。
俺は、どうしたら……どうしたら本来の君を取り戻せる?
ひとりきりで世界を渡り、戦ったんだ……!
そんな君を、このまま放っておけるか!
できるなら、俺はもう一度、君を救いたい……!
フ・ラミンさんだって、君を待ってる。
それが……消えていいわけがない!
自分では、何を話していたか記憶にないらしい。
あいつにはすべてを伝えてあるが、あのときのことだけは……
まだ、言ってはいない。
お前の助けになれたとあれば、多少は報われるはずだ。
極力、湖に近寄るのを避けていた。
……それで察してくれ。
……何か企んではいないだろうな?
今の俺の戦い方は、盾役に向いているからな。
ガンブレードの扱いは、原初世界にいたころ、
帝国属州に潜り込んだときに、ある人物から習ったんだ。
魔弾を補填できない俺には不向きだと、腐らせてたがな……。
こっちに来て、ミンフィリアを連れ出そうと決めたときに、
前よりも敵を引きつけられる戦い方が望ましいと考えた。
それで、工芸館の凄腕職人に特注したというわけさ。
お前、戻ってこられたのか!?
ひとまずは目的達成、だな。
クリスタリウムは今、街から衛兵団を動かせないはずだ。
まず間違いなく、俺たちを追ってきたユールモア軍だろうな。
ランジート将軍が率いていることは間違いない。
あの老兵は強いぞ……本当にな。
ずいぶん遅かったじゃないか。
……何かあったのか?
この割れ目の先が、ン・モゥ族の住む「プラ・エンニ茸窟」。
ウリエンジェが来るのを待って、入ってみよう。
ン・モゥは人と親しい妖精だと、お前、言ってなかったか?
ユールモア軍も迫っている状況で、
とてもじゃないが、ひと月なんて待てないぞ。
大罪喰い討伐まで、あと一息だな。
だが、俺たちにも成し遂げるべき役目があるんだ。
もう少し、考えてみてはもらえないか。
ずいぶんと人馴れしてるように感じるな……。
とすれば、どうにかして、
心配は不要だと証明をするべきだろうが……。
すまないが、どうにか頼んだ。
……俺の世辞が胡散臭くなるのは、お前も知ってるだろ。
そっちに何か動きがあったのか?
そのまま侵入されたら厄介だぞ。
俺たちの行動を、きっと嗅ぎつけてくる……!
癪だが、今はその方がよさそうだな。
……行くぞ!
何もできないようにしたのは、お前らだ。
無様だ無力だと、よくも言えたな……クソジジイ。
一件落着ってところだが……俺はまた課題を突き付けられたよ。
あのジジイと再戦するまでに、秘策の10や20、ほしいところだ。
光の加護があるからってだけじゃない、
お前自身の強さがあってこその勝利だ……さすがだよ。
「闇の戦士」一行として合流させてくれ。
ふたつの世界を救うために、
そして、俺は俺の役目に決着をつけるために……
一緒に戦わせてほしい。
そうと決まれば、とっととクリスタリウムに戻るとしよう。
クリスタリウムとの戦いを保留にしたか、
早急に決着がついてしまったかだ。
あの街にかぎって後者はないだろうが、状況は気になる。
それに、いつまでもここに突っ立っていたら、
活気づいた妖精たちに、またイタズラされかねないからな。
旅暮らしが続いていて、ほとんど使っていなかったんだが、
これからは役立てられそうだ。
そんな奴が、わざわざ挨拶をしにきたわけじゃないだろう?
霊災の仕組みにまつわる推論は、間違っていなかったわけだ。
俺たちとしては、嬉しい報せだな。
そのまま諦めてくれれば、ありがたいんだがな。
その果てに、本当の意味で手を組めるかもしれないと。
だが、これまでアシエンがしてきたことを思えば、
俺たちが自ら望んでお前らにつくとは、到底思えない。
その言葉を鵜呑みにすべきじゃない……が。
コルシア島周辺、アム・アレーン……
そして、ラケティカ大森林あたりか。
俺も、彼女が拠点を大森林に据えてからは、
あまり連絡をとれていないがな。
俺とミンフィリアも、その一角に滞在したことはあるが、
正面切って拠点を訪ねるのは初めてかもしれないな。
はぐれ罪喰いの討伐には十分かもしれないが、
ユールモア軍が、再進攻してくる可能性だってあるんだ。
衛兵の数はかぎられているとしても、罠を張る方法もある。
折を見て、ライナに進言してみるか……。
さっそく、探してみるとしよう。
俺も、ヤ・シュトラに……マトーヤに会うのは久々だ。
だが、勝手な真似だけはするな。
とりあえず、武器をおろしてくれ。
エメトセルクの野郎については……どうせ近くにはいるんだろう。
引き続き、気には留めておいた方がよさそうだ。
今のお前は、とても活き活きして見える。
ともすれば、向こうの世界にいたときよりもだ。
……俺は、偵察に行ってくる。
ただ、怪我の手当はしっかりしておけ。
有象無象の罪喰いはこっちで対処しておいたから、
しばらくは、石板の解読が妨げられるようなこともないだろう。
「夜の民」にも、夜空を見せてやろう。
目標を語るようになるなんてな。
せっかくその気になってるんだ、
魔女マトーヤ様からの有意義な情報とやらを、
聞かせてもらうとしようぜ。
潜入は少人数の方がいいと、前に教えたのを覚えているな?
ついでに、さっきの怪我をみてやってくれ。
ちょっと誘導してやったら、
殺気だった「常闇の愛し子」に襲われた。
蜂を生け捕りにするとなると、巣の近くで煙を炊いて、
気絶させるのが手っ取り早いか……。
あとは、大きめの袋もほしいところだが。
「巨大蜂の巣」を探し、見つけたらまず「手製の煙玉」を使う。
そうして蜂を気絶させてから、麻袋で巣ごと回収するんだ。
ただし、気絶せずに巣から飛び出してくる奴もいるだろう。
「大きな麻袋」を使う前に、それらを排除するのを忘れずにな。
……では、ひとり2袋を目標に、手分けして集めてこよう。
森の中でのサバイバルなら、良くも悪くも経験豊富だからな……
虫の扱いも、手慣れたもんさ。
袋のクチは固く縛ったが、途中で蜂が出て来でもしたら、
大変なことになるからな……。
急いで事を済ませるとしようぜ。
袋を投げ込むことはできそうだな。
一斉に飼育場の中に飛び出すだろうよ。
袋を貸してくれ。
あとは……。
俺は、ふたりが戦闘した痕跡を隠しながら、あとを追う。
ヤ・シュトラが碑文を調べている間の護衛は、お前に任せた。
ヤ・シュトラの護衛は任せたぞ。
……ということは、俺の陽動も、少しは役立ったということか。
だが……治療中に、何を話した……?
厄介な状況だが、すでにこの森に潜り込めているのは大きい。
進む道は、あるはずだ。
そうも言い切ると言うことは、お前、もしかして……。
防備を固める手伝いをしよう。
多少でも、被害を減らせるようにな。
あいつらが日ごろ使ってる罠の応用を教えておいた。
とはいえ、危険な毒を使う「常闇の愛し子」と、
ユールモア軍が連れ立ってやってきたら、ひとたまりもない。
……急ごう。
それも、女性ばかりのようだが……。
それほど罪喰いの被害を受けていないのは、
幸運なことだがな……。
連れていたユールモア軍の雑兵たちは、引いたようだ。
各所の状況を確認してくれている。
今はひとまず…………待つべきだろう。
あの大穴がどこかへ繋がっていたりしないか、
少しでも心当たりがないか?
俺とミンフィリアで、スリザーバウに行ってくる。
その「午睡の東屋」に運び込まれたって奴を、
手当しに行ってやってくれ。
解毒薬のために、迷うことなく谷底に飛び込んだ彼女ならな。
俺たちは、その意志を……
彼女が護ろうとした奴らに、届けるべきだ。
敵も、根城の方まで後退したようだから、
ひとまずは大丈夫だろう。
時間を稼ごうと食らいついていたらしくてな……。
ユールモア軍を追って集落を出て行ったって、
あっちでも心配されていた。
……保護されていて何よりだ。
それに彼女という賢人は、
そう易々と死を受け入れるようなタチじゃない。
俺が以前あれに巻き込まれたときも、強い風が吹いた……!
十分に注意しろよ、[player]……。
遺跡のことを聞くためにも、一度ファノヴの里に戻ろう。
役に立ったようで、何よりだ。
……しかし、エメトセルクのおかげで、
彼女の身を隠す「相棒」は不要だったか。
万一に備えて、捕まえておいたんだがな……。
気をつけてないと、フラッと脇道にそれて、
調査を始めちまいそうな賢人が、2人ほどいるな……。
まあ、どうにかこうにか、引っ張っていくさ。
……行こう、[player]!
繰り返すと思うなよ?
ってところだな
進めそうだな
安心しろ、ミンフィリア
考えてよさそうだな!
それじゃあ、ゾディアークとハイデリンというのは……!
それが「星の意志」の正体なら、「ミンフィリア」は……。
解毒薬が効いて、全員ことなきを得たらしい。
こればかりは、魔女マトーヤの執念に脱帽だよ。
解毒薬が効いて、全員ことなきを得たらしい。
こればかりは、魔女マトーヤの執念に脱帽だよ。
俺たちは、スリザーバウをひとまわりして、
被害のほどを確認してきた。
ヴァウスリーには会えたのか……?
あとでまた、集合するとしよう。
お前たちも手を貸してくれ!
[player]たちは、オスタル厳命城へ!
悪いな、少しばかり、嫌なところに攻撃をくらっちまった。
だが、ここの治療師たちは腕がいい……
おかげさまで、もうそれなりには動けそうだ。
今は、館長のシェッサミールの手伝いで、
「ホルトリウム園芸館」まで、薬草を取りに行ってる。
すまないが、行って声をかけてやってくれないか。
今は、多分……俺じゃ逆効果だ。
薬草を取りに行ってるはずだ。
すまないが、お前が声をかけてやってくれ。
お前が行ってくれて、助かった。
こいつが手を借りたようで、すまなかったな。
救助の要であるこの施設が稼働できているなら、
事態は収束に向かうだろう……。
となれば、次は、俺たちにしかできない方法で、
事の「根本的な解決」を目指すしかない。
……水晶公と話をしに「星見の間」へ行こう。
伝えるから、お前はしっかり休め。
戦い続けるにも、まずはそこからだ。
お前は、先に「星見の間」に行っててくれ。
俺たちは、アマロを借りて、アルフィノたちを連れてくる。
またあとで会おう。
お前は……それがどういう意味なのか、
わかって言っているのか。
街の入口で、再集合だ。
モルド・スーク経由、つまり東側の経路を採ったな。
残りの面子で、西側からナバスアレンを目指そう。
レイクランドの「岩の橋」から道が続いてたはずだ。
一旦、そこを目指すとするか。
アム・アレーンに続く門が、この先にあるらしい。
今更、新天地に驚くこともないが……状況が状況だ。
何かあったら、ミンフィリアを頼む。
衛兵に話をつけて、通してもらうとしよう。
衛兵に話をつけて、通してもらうとしよう。
この先に、小さな村があるようだ。
ナバスアレンへの道についてはもちろん、
ユールモア軍が展開しているとしたら、それについてもな。
お前はモルド・スークの商人なんだな?
この村はいったい……?
こちらは今のところ、ナバスアレンに行く方法について、
有益な情報を得られていないな……。
連中、アム・アレーンには飛来したのは間違いないようだが、
アンバーヒルには来ていないらしい。
アリゼーたちが、うまく陽動できているってことだろう。
……それで、お前の方は?
ちなみに、お前はその中ならどの手段が有効だと思う?
飛行できるアマロなら調達できるかもしれないが、
仲間が陽動をしてくれている手前、極力目立ちたくはないな。
いや、俺たちはエンシェント・テレポも使えないんだ。
落ちてしまったら、ひとたまりもない……。
仕掛け扉とやらは気になるが、
現状、それがもっとも可能性のある道だろう。
もう少し情報を集めたいところだ。
最初に会った「ズーンズン」から、改めて話を聞いてみよう。
「ズーンズン」から、改めて話を聞いてみよう。
トロッコの線路が、ナバスアレンに繋がっているそうだな。
俺たちは、それを辿っていこうと考えている。
ただ、お前が最初にその方法を提案してこなかったのが、
少しばかり気にかかっていてな。
……何か懸念でもあるのか?
あれを目印に進めば、間違うことはなさそうだ。
……行こう。
ズーンズンが言っていたとおり、大きな操車場もある。
……が、荒れ放題だな。
話を聞こうにも、人の姿が見えない。
何か手掛かりがないか、探すとするか……。
ひと回りしたら、そっちで合流するとしよう。
何か手掛かりがないか、探してみよう。
室内には、いかにも少し前まで人がいたかのように、
飲みかけの紅茶が残されていたと……。
トロッコを動かすためのタロースは壊れているが、
線路や貨車は、今でも手入れが続けられている……。
さっきから物陰に潜んで俺たちを警戒している連中によってな。
お前は、西側にある小屋のうしろにまわってくれ。
恐らくそこに、1人いる……。
それは、俺たちで対処する……。
……が、こっちを警戒して襲い掛かってこないとも限らない。
そうなったら、適当にあしらってやれ。
こっちは……ご覧のとおりだ。
とりあえず、ゲンコツで沈めておいたが……。
俺たちの、どこをどう見たら野盗だと思うんだ。
俺たちが護衛だというのは当たらずも遠からずだが、
こっちの娘はご令嬢でもなければ、恋人探し中でもない。
……で、実際どうなんだ?
トロッコは復活させられるものなのか?
その、親方のところに案内してくれ。
トロッコを出せないというなら、
せめてその理由だけでも聞かせてほしい。
俺はもう何年も、長い間、考え抜いた。
望む結末は、とっくに決まっている。
俺がわずかでもどちらかに寄った態度を見せれば、
それは厳命となって、あいつを縛るだろう。
あいつから、自身のために選ぶ機会を、奪うわけにはいかない。
それが「彼女」の願いならば、なおさら……
俺はただ護り、教え、そばにいるだけだ。
仕方ない、続きは「サーフ」に尋ねるとしよう。
さっきの酒場に、まだいるといいが……。
さっきの酒場に、まだいるといいが……。
いっそ楽にしてくれと願ってるときほど、
そいつは役に立たないもんさ。
家族なんて上等なものには、なってやれなかったと思う。
なにせ、俺は身寄りのない孤児だったからな。
家族ってものの……加減がわからない。
だが、自分の手で護らなきゃならないようなものは、
何ひとつ持たないまま生きてきた。
俺の力不足で、まだ幼かったあいつを、
天涯孤独の身にさせてしまった。
思い返すたび、大したことはしてやれなかったと感じるよ。
その意志を拾わなくちゃならないんだ。
足踏みしていたら、削られていくのはあいつの未来だ。
そのために、タロースの修復ができたあかつきには、
お前にトロッコを動かしてもらいたい。
俺も同行させてくれ。
目的の「ヌベイ旧鉱山」は、南にあるんだったな……。
心核用の石を、見つけ出したいところだが……。
ともかく、行ってみるとしよう。
なるほど、まだいくらか採掘師が残っているらしい。
確か「グスジョン」って採掘師だったか。
中に入って、探してみるとしよう。
安全圏で延々と「採り残し」を探すしかないということか。
それで、お前さんの要求は?
「古びたフッブート金貨」を探してみるとしよう。
俺にひとつ、捜索をしやすくするための秘策がある。
ランプの近くならともかく、少し離れただけでも、
落ちている金貨は見つけにくくなるだろう。
そんなときは、俺の持つ目薬「クロリンドロップ」が有効だ。
これを使うと、しばらくの間、
目が暗所に順応して、捜索がしやすくなる。
お前には、少し離れたところを頼めるか?
もう一度、「クロリンドロップ」を使うとしよう。
「暗視」ができている状態で、
「坑道の暗がり」を調べてみてくれ。
ここで採掘をしながら落とした可能性もあると思ったが……。
お前の方はどうだった?
こんなに早く見つけられるとは、文句なしにツイてるな。
お前の日ごろの行いってやつか……。
この手の「便利な」道具一式は、いつでも携帯していてな。
褒められた癖じゃないが、役に立ったなら何よりだ。
いつでも携帯していてな。
まったくもって、褒められた癖じゃないが……。
シャーレアンの賢人位を与えられたんだ。
果ては「己の気配を完全に消し去る」秘技の類まで、
生きる術を得るために、ひたすら学んだよ。
決して日の当たる役どころじゃないが……
今となっては、使えなくなった魔法じゃなく、
この道を選んでよかったと思っているさ。
こんな体になっても、大事なものを護る手段を、
失わずにいられてるんだからな……。
その金貨をグスジョンに渡して、裏技とやらを聞くとしよう。
俺のツキは、この次……
獅子目石の捜索に回された、とでも思っておこう。
クロリンドロップを使うと、光に過敏になるからな。
急に明るいところを直視しない方がいい。
ノッカーと呼ばれてる虫のことか……?
どうやったら、岩蟲たちをおびき寄せられる?
地図に印をつけるから、お前はその3箇所を頼む。
残りは俺が受け持とう。
首尾は……どうだろうな、数だけはかなりのものだが……。
もともと採掘師として稼いでいたんだ。
フ・ラミンさんに育てられてたのは知ってるだろう?
だが、ラミンさん自身、
恋人を失って頼る者がない境遇だったからな……。
少しでも力になれればと、採掘をはじめたらしい。
俺が情報収集もかねてウルダハの酒場で飲んでると、
顔に泥をつけたあいつが、外を通るわけだ。
なんだか妙に、居心地が悪くなる……。
けど、そこで店を飛び出して追いかける理由もない。
だから、後腐れない相手と、酒や軽口をますます弾ませるんだ。
「行く先々で女の人を口説いて回る流れ者」と言われたよ。
まったく、ろくなもんじゃない。
その点に関しては、彼女自身からも、ほかの賢人たちからも、
実に的確で辛らつな評価をいただいたよ。
確かに、文字に見えなくも……ふむ……。
こんな奇跡もあったものだな……。
……あんたにも世話になったな、グスジョン。
この石を、みんながお待ちかねだ……!
心核となる石が見つかった……お前の奥さんが、届けてくれた。
岩蟲の体にくっついていたのを、回収したんだ。
そのときは、必ず見に来いよ。
この石はきっと、お前にそれを見せるために、
暗がりから出てきたんだろうからな。
悪いが、お前から渡してやってくれ。
だが……伝えるべき言葉、か…………。
途中にある仕掛け扉ってのも、それで開くんだな……?
俺がちゃんと……今度こそしっかりやるさ。
トロッコが通るときにだけ開くのか?
みんなもナバスアレンを目指してくれ。
そっちで合流しよう。
願わくば、あのままくたばってほしかったが。
痛いほど、よくわかってる……。
言葉で示せず、すまなかった。
俺は……
お前のわがままくらい、いくつだって受け止めてやる……!
必ず、「ミンフィリア」のもとまで届けてやってくれ。
妹と娘、ふたりの家族への想いだ……打ち破れると思うなよッ!
だが、今回ばかりは、何としてでも俺が勝つ!
それでもあいつは、自分で歩き出した……!
攻撃が、ことごとく捌かれる……!
自らの手で、世界の明日を取り戻す。
ミンフィリアのソイルを放つ隙がない……!
命を懸けた「あの技」なら……。
つきあってもらうぞ、ランジート!
積み重ねた戦いをもって、この秘技を行使する!
ソイルを放って、渾身の一撃を叩き込める!
俺の命で、あいつが進めるなら、安いもんだ……!
小さなレディたちは大抵、家族が思うより強かだ。
籠になんて、閉じ込めておけるものか。
もう一度、「あの技」を使う……!
慎重に近づいて……ソイルを……!
こうなったら……あの1発に、すべてを賭ける!
さあ、持ってくれよ、俺の身体……!
これで、ミンフィリアに託された、あのソイルを……。
クソッ、もう一度気配を消して……!
同じ技じゃ、もう通じない……。
技の連発で、負荷をかけすぎた……。
イチかバチか、やるしかない……!
命脈ごと気配を断て……ソウルレスインビジブル!
そうだろ、ミンフィリア……アシリア……。
……あいつが、それを望むかぎり。
俺は、お前の、「お兄さん」なんだから。
そっちも無事みたいだな。
治癒魔法が達者な仲間ばかりで、助かったよ。
おかえり以外に、掛けるべき言葉があるか?
……響きがいいなと思って、記憶に残っていた。
何か別のを考える。
付き合ってくれて、ありがとうな。
彼女たちが何を話したのかは……そうだな、いずれ聞こう。
今はただ、俺も、進めるだけ進むとしよう。
それじゃ、その「マリカの大井戸」に行ってみるとしよう。
だが、制御されていないみたいだな。
ちょっとばかり無茶をしたが、
おかげさまで、傷口はあらかた塞がれてる。
とりあえず、埃くらいは叩いておくか……。
この俺が、ここでヘバってるわけにはいかないだろう?
気配を感じるか?
蛇が出るか…
手早く倒し消耗を避けるぞ!
手早く倒し消耗を避けるぞ!
退治できたようだな
着実に進める道を探そう
下に降りられそうだな
どういう類の冗談だ?
となれば…
嫌な予感がするぞ…
後はヤツを倒すだけだ!
ヴァウスリーも、次は総力をあげて対抗してくるだろう。
連中の本拠地でもあることだしな。
お前の方は、大丈夫か?
罪喰い討伐に乗り出すなら、早い方がいい。
こっちから連絡をよこさず、悪かった。
この状況を、なんと説明したものかと思ってな……。
ゲートタウンにも、同じような奴があふれてるんだ。
かといって、全員が変になってるわけでもない。
今、ヤ・シュトラとアリゼーが見回ってくれてるが、
調べるほどに妙だぞ……こいつは……。
……どうにも雲行きが怪しいな。
異変が起こった経緯も?
ただ、ユールモアの強みは、入口が限られていることにある。
こちらの顔も割れているとなると、秘密裏に侵入は難しい……
正面きっての対決にならざるを得ないだろう。
それにあわせて、全員で突入だ……!
ランジートもいる可能性がある。
俺との戦いの影響が、まだ残っててくれると嬉しいが……。
かつて侵入したときには、まさに、
第一世界のリムサ・ロミンサだと感じたものさ。
我らが海都の方が、「多少」荒々しく、たくましいが……
油断せずに行こう、[player]。
敗北続きの軍だけじゃなく、市民まで盾にして自分を護るか。
見下げ果てた根性だな。
俺とリーンは……
今のうちに、最上階へ突入するぞ……!
やってみたところ、ヴァウスリーが市民に掛けた精神支配は、
リーンでも解くことができるようだ。
対処はもうはじめているが、ほかにも怪我人だのなんだの、
俺たちが総出で働いても手が足りていない。
悪いが、お前も力を貸してくれないか?
アルフィノの願いに応えて、ユールモアの混乱を収束させよう。
「ドリームパウダー」をいくらか渡しておこう。
役立つと思って、ミーン工芸館からわけてもらったものだ……
今回はこれで、まだ魅了されている住民を眠らせよう。
リーンが看る前に、暴れ出さないようにな。
終わったら「樹幹の層」「樹梢の層」と、
上りながら捜索を続けてほしい。
終わったら、リーンに報告してやってくれ。
このままの勢いで、ヴァウスリーに追いつきたいところだな。
このままの勢いで、ヴァウスリーに追いつきたいところだな。
地上からの道はなし、飛んでいこうにも罪喰いとの空中戦か。
採掘師たちを集めてこよう。
幸い、当てがある。
10……100……いや、そんなカワイイ数じゃないか。
なに、構うことはないさ。
この世界を救う……「彼女」の願いに手が届くなら、
俺は、何があってもやりきってみせる……!
うちの娘は怒ると怖いぞ?
なかなかないぞ…?
またやりやがった!
あの時の決着を付けてやろう
返してやれたな…!
これで借りは返したぜ…
居城が近いってことさ
で、いいんだよな?
無事に倒せたようだな
ここもまた悪趣味だな…
ヴァウスリーの仕業か!
ヴァウスリーを追うぞ!
あとは……お前の思うようにやってくれ。
ずいぶんと勝手な話だ。
俺たちがアシエンにつくとは限らなかっただろう。
俺だって、お前がどこに向かおうが、どんな状態だろうが、
つきあうに決まってるだろ。
ケンは人名だと思うが、確かもうひとつ意味が……
「知恵」だったか……?
エメトセルクもまさか、水晶公を連れて、
何もない砂地に佇んでいたりはしないだろう。
とすれば、この大陸斜面を深海へと下りつつ、
根城にできるような岩場がないか探してみるのがいいだろう。
水が捌けたばっかりだから、足元には注意するんだぞ。
行ってみるか?
お前の身体の状態を思えば、先を急ぎたいところだが……。
当てもなく岩場を探し続けるよりも、
テンペストをよく知るであろうオンド族の協力を得た方が、
探しやすくはありそうだ。
族長の言葉は、どうにも要領を得なかったが……。
あまり時間は掛けられないが。
まあ、総出して働いた甲斐もあったってものだ。
さすがだな。
このあたりに生息する海洋生物は、かなり手強い奴が多い。
本命にたどり着く前に、油断して……なんてことがないよう、
気をつけて進んでいこう。
位置を確認しながら、西に向けて、
みんなで慎重に進んでいこう。
おとなしく、北側の壁沿いに進もう。
あれくらい入り組んだ市街地の方が、事を運びやすい。
だから……大丈夫だ、安心しろ。
……気は抜くなよ。
それにしては、かなりデカいな……。
幸い、古代人たちとは意思疎通ができるようだ。
加えて、俺たちと敵対する様子もない……。
だったら、手分けをして、エメトセルクの居場所について、
探ってみないか?
さっきの奴の言っていた「十四人委員会」や、
「災厄」を取っ掛かりにすれば、
有益な情報のひとつも、得られるかもしれない。
終わったら、この広場で再集合しよう。
十四人委員会はいつも、この近くにある、
「カピトル議事堂」という場所に詰めているらしい。
[player]、お前なら、
許可証を発行してもらえる可能性があるんじゃないか?
ほら、エレベーターのときと同じだよ。
一度、「人民管理局」に行って、申請をしてみてくれ。
議事堂に強行突入できる見込みがないか、探っておく。
いたく時間がかかってるようだから、心配したんだ。
議事堂の見学申請は、どうだった?
議事堂への強行突入は、避けるべきだと見ていてな。
堂々と行けるのであれば、それに越したことはない。
……が、状態の不安定なお前はとくに、
ここで時間も力も浪費すべきじゃないだろう。
まだ、これで終わりと決まったわけでもないだろうに。
アム・アレーンで、お前が教えてくれたな。
だったら……俺も言っておこう。
この一件に巻き込んでくれたおかげで、
俺は今度こそ、彼女のために考え、選ぶことができた。
それが、俺の人生にとって、どれだけ意味のあることか……
言い尽くせないほどに、感謝している。
……たまには、背中のひとつも、預けてくれ。
あいつが前に望んだとおり、眠っていられないほどの戦いを、
今一度、見せてやろうじゃないか。
飛来する隕石にも注意しろ!
どこもかしこも獣だらけだ!
散々お祭り騒ぎをしたあと、めいめいに帰っていったらしい。
といっても、しばらくはノルヴラント中で、
祝杯を上げる声が絶えることはないだろうけどな。
俺も昨夜は、久々に……と思ったが、ウリエンジェの奴が、
かつて俺が酔った勢いで口説いたレディたちの名を、
順番に挙げてくるときた……おかげで最後まで素面だったぞ。
タタルたちへの報告がてら、様子を見てきてくれないか?
続いているのは「無の大地」。
生命の存在が許されない場所だ。
体に影響が出ないともかぎらない……。
確かめに行かないとな。
家族である俺が、全力で支えてやらなくてどうする?
だが、「無の大地」に強烈な光を帯びた存在となれば、
一筋縄でいく話にはならないだろう。
あとから泣きつくくらいなら、
最初からきちんと話をして、頼らせてもらおうと思ってな。
……俺からも、協力に感謝するよ。
こいつでなら、「無の大地」のどこまででも旅できる。
俺たちの事前調査で、数日なら問題ないとわかったが、
長期に渡って滞在すれば……それこそ、罪喰いになりかねない。
今回の調査も、適度なところで切り上げるが、
念のために騎乗獣の使用は避けて、
この「ホバー船」を用意したというわけだ。
こいつは、クリスタルタワー内で発見された遺物を、
ミーン工芸館の職人たちが修復した特別製でな。
運転は俺に任せてくれ。
「無の大地」の旅が爽快なものになるかは、
保証しかねるがな。
こうも続くと気が滅入る……。
この世界は崩壊の縁にあるという事実を痛感するな。
方角は、こっちで合っているのか?
乗客の皆は、仮眠を取ってくれても構わないぞ。
少しばかり時間がかかりそうだからな。
まさか、こんなデカブツが眠ってるとはな……。
世界中に、光の波を放ったっていうのか……!?
再び「光の氾濫」を起こし得る存在が、
残ってるということになる……!
なら、まずはこのデカブツに名を付けようじゃないか……。
呼び名がなければ話もしにくい。
なら少しばかり、作戦会議に相応しい場を用意しよう。
テントを張るから、皆、手伝ってくれ!
エデンと、その周辺を見てきたぞ。
俺が近づいても反応なし。
周囲にも、これといって変わったものはなかった。
何を思いついたのか、ちゃんと話してくれ。
そんなことが、できるものなのか?
希望の灯火というわけか。
が、具体的な手法まで思い描けているのか?
エデンの中には、守護者なり、防衛機構なりが、
待ち構えていると想定しておいた方がいい。
その上で、[player]……
お前に先陣を任せられないか?
俺だって、こいつが光をため込んでどうなったか、
もちろん忘れたわけじゃない……。
だが、アリゼーも言っていただろう。
できもしないことを約束するのは優しさではない……とな。
相手が大罪喰い級である以上、ほかに誰がやり遂げられる?
お前だって、がんばらなくちゃならない。
自身の望みで進もうというなら、なおさらだ。
周囲すべての光を感知しつづけろ。
エデン自体や、俺たち全員のな……。
そして、もし異変があったら、すぐに報せるんだ。
この調査は、下手をすれば、一瞬で全滅する危険性がある。
それを察知し、回避を促せるとしたら、お前しかいない。
これが、属性が停滞しているということか……。
こんな世界を、再生させようだなんて、
リーンも大きく出たものだ。
……一緒に手を貸してくれ、[player]。
一時的に内部に転移できなくなったんだ。
援護すらできず、悪かった……。
あいつの決意と覚悟……お前も、見届けてやってくれ。
これは……。