私も同行させてもらうわ。
だからというのもあるけれど、その奪還について、
私なりに役立ちたいって気持ちがあるのよ。
術の途上で自らの命を断つことで、召喚を未然に防ぐ封印魔法。
なんていう覚悟なのかしら……。
緊張感で、空気までピンと張り詰めているように感じるわ。
今の私たちにできることを、ひとつずつこなしていきましょう。
むしろ、東へ至る入口といったところね。
……ちょっとホッとしちゃった。
反帝国活動なんて続けていけないのでしょうね。
不似合いな関係性のはずなのに、違和感を感じないのは、
破壊の神様、ラールガーの聖域だからかしら?
でも、どんなに優れた魔法にも限界はあるわ。
戦いで負った傷を根本から治すには、長期的な療養が必要よ。
野戦病院の方を手伝うことにしましょう。
助けが必要なように見えたから……。
本草学も少しはかじってるのだけれど、
確かに薬茶を治療に使うのは、効果的だと思うわ。
そちらの任務も大変だったのでしょう?
おつかれさま……。
そちらの任務も大変だったのでしょう?
お疲れ様……。
ミンフィリアも、故郷アラミゴの奪還には力を尽くしたかったはず……。
その親友の想いを、代わりに果たしたいと思うのよ。
ヤ・シュトラに負けないくらい、頑張らなくっちゃ!
突然、逃げろって叫び声が聞こえて、あとはもう大混乱。
コンラッドさんやリセたちが応戦してくれたおかげで、
どうにか負傷者を逃がすことはできたけど……。
まだ戦いは続いているわ。
ここにいる人たちの応急手当は済んだところだから……
癒し手がいた方がいいでしょ?
とにかく襲われている人を優先的に助けましょう!
コンラッドさんの治療は任せたわよ!
ヤ・シュトラが動かないように押さえてちょうだい!
ヤ・シュトラの治療を手伝って!
今のうちに設備が整った場所に移して、
集中的に治療するわ!
疲れてると思うけれど、もう一踏ん張り、頼んだわよ!
まだまだ油断はできないけれど、今のところは安定してるわ。
まだまだ油断はできないけれど、今のところは安定してるわ。
リセ、手伝ってちょうだい?
搬送中は私が看ているから、心配しないでちょうだい。
でも、あんなに熱い一面を出されたら、
力になってあげたいって思っちゃうわよね。
というか始めから、そのつもりだったんでしょう?
アルフィノくん、そうやって人に言わせるのは悪いクセよ。
私は、もう「暁」の一員なんだし、あなたの仲間なの。
素直に頼ってくれた方が、お姉さんとしては嬉しいんだけど?
だから、あなたたちは何も心配せず、東方で働いてきなさい!
あなた、何を企んでいるの!?
本当に飢えている獣なのは、あなたじゃないのかしら。
来てくれるって……信じてた……。
少し頭がクラクラするけど、大丈夫よ……。
助けてくれて、ありがとう……。
みんなのおかげで、どうにか自由になれたわ。
私が捕らわれていた施設で行われていた実験のことよ。
断片的にだけど、研究者たちの会話を耳にしていたから……。
魔法の才がある者たちから、奇妙な装置を使って魔力を吸い上げ、
別の被験者に注入するという実験だったみたい。
人工的な超える力保持者だということになるわね。
なんだか、怖くなってきたわ……。
そうさせてもらうわ。
「暁」にも依頼が来て、私が参加することになったの。
でも、ちょっと気になることがあって、
もしかしたらって考えると、どうしても無視できなくてね……。
確証が得られたら、ちゃんと説明するから、
いまはこれで許してちょうだい。
先に第一波止場に向かってちょうだい。
……それじゃ、またあとで。
????
なんで、あなたがこんなところに!
自分の推測に確信が持てていれば、
あなたにも協力してもらうつもりだったわ。
今回の調査に同行して、
技術面の支援を担当してくれることになっているの。
というか、あなたも調査に同行するつもりなの?
私の方から話を通しておいてあげるから、
口論はやめて、大人しく乗船してちょうだい。
私を含めて数少ない「生き残り」といったところかしら。
エーテル学の研究員としては一流だけど、性格はあのとおりよ。
準備ができたら、「ロドニー」さんに声をかけて。
現地へ向かう船までの連絡艇を出してくれるわ。
言い忘れてたけど、これから向かう島には、
調査にあたって、仮の名前がつけられているの。
古代アラグ帝国の伝承に残る、
危険な武器を封印した迷宮の名からとって、
こう呼ばれているわ。
肌で感じるくらい、属性の力が乱れてる。
でも、間違いないわね。
だから、約束どおり説明するわね。
「暁」が……ううん、私が依頼を受けた理由。
北洋のシャーレアン本国に連なる島のひとつであり、
私やエジカが住んでいた、バルデシオン委員会の本拠地……。
そして、アルテマ級の魔法攻撃で消滅したはずの島なのよ!
覚えているのは、光の中で「星の声」を聞いたことくらい。
気がついたら、シャーレアン本島の砂浜で倒れていたわ。
あなた、どこへ行くつもり!?
自分の身を守るくらいは、できるでしょうし。
なぜ北洋にあったバル島が東方に出現したのか、
私が言うなって話だけど、わからないことだらけだわ。
何より、住人たちが、いったいどうなったのか……
その安否を確認するにも、転移の謎を探るにも探索は必須よ。
改めて、あなたの力を貸してちょうだい。
それじゃあ、当面はここを拠点として、
探索を進めていきましょう!
その影響を受けた魔物は、とても凶悪よ。
焦って大怪我をするよりも、慎重に進む方がいいわ。
あなたはそれを受け取ってきてくれるかしら?
それじゃ、また後で。
探索の切り札を受け取ってきてくれるかしら?
よろしくお願いね。
まだ何か、やるべきことがあるみたいね?
なら、先にそっちを済ませちゃって。
マギアボードは無事に受け取れたみたいだし、
探索開始……の前に、ちょっとだけ現状の確認をさせて。
その周辺に、魔法障壁が張られている様子が確認できたわ。
誰かが、防御機構を作動させたみたい……。
もし……仮にもし、生存者が残っているとしたら、
きっとそこにいるはず。
まずは本部塔へ向かうことを大目標としましょう。
魔法障壁がある以上、歩いて近づくのは難しいわ。
だから、島内転送網を使うしかない。
なんだけど、その転送網はいま不活性化していて……。
これを復旧させるのが、当面の目的ね。
ひとつは、島内転送網の装置を見つけたら、交感してほしいの。
使えるならよし、使えないなら原因を調べて復旧させるわ。
「乱属性クリスタル」を1個、手に入れて。
ごめんなさい、スポンサーさんからの依頼なのよ。
調査の費用を負担してくれている以上、要望には応えないと。
ここの魔物に慣れるためにも有用だと思うし、よろしくね。
だから焦らず、ひとつずつ、慎重に、行きたいの。
あなたも、十分に気をつけて。
そこのエーテライトと交感しておいてね。
さっき調べたけれど、ちゃんと使えるはずだから。
「乱属性クリスタル」を1個、手に入れてちょうだい。
スポンサーさんからの依頼だから、よろしくね。
「乱属性クリスタル」は手に入った?
……うん、確かに。
おつかれさま!
どう、ここでの戦いには慣れたかしら?
<チェック漏れ>
►慣れない
さすがのあなたでも、苦戦してるわね。
こんな異常な環境だもの、無理もないわ。
先へ進むときは、焦らず慎重に、よ。
島内転送網を復旧させるために、地脈を調べていたら、
転送を阻害している乱れを見つけたわ。
その乱れの原因が特定できれば、
あなたに現地調査をお願いしようと思うの。
しばらくしたら、また私に声をかけてちょうだい。
スポンサーさんによると、「ゲロルト」さんに渡せば、
必要な物を作ってくれるらしいから、頼んでみるといいわ。
ついに地脈の乱れの原因を突き止めたわ!
エーテル学的にはあり得ない場所に、地脈の結節点が見つかったの。
そのせいで、エーテルの流れが大きく変化し、
地脈全体が不安定になって、乱れがでていたのよ。
なぜこんな異常な結節点ができたのか……。
地脈の観測だけじゃ、理由を突き止められなかったわ。
だから、あなたに現地を調査してきてほしいの。
異常な結節点が見つかったのは、拠点の北西よ。
私の記憶どおりなら、丘の上にある原初自然史院分室のあたりね。
何が待ち受けているかわからないから、くれぐれも気を付けて!
もしかしたら、地形が大きく変わってるかもしれない……。
調査するときは気をつけて。
現地調査の首尾はどう?
何か発見できたかしら?
地脈の結節点の中から、魔晶石を発見したですって?
……実は、あなたが現地調査に向かっている間に、
異常な結節点が消失、地脈の一部が安定したの。
詳しくは調べてみないとわからないけど、
魔晶石が地脈に影響を及ぼして、結節点を造り出していたのかも。
ともかく、その魔晶石はあなたが使って。
マギアボードに組み込めば、あなたの力になるはずだから。
私は引き続き、地脈の調査をするわ。
完全に地脈が安定したわけじゃないもの。
ほかにも、エーテルの流れを乱す要因があるはずよ。
何か見つけたら、あなたの力を借りると思うわ。
またしばらくしたら、私に声をかけてちょうだい。
妙な反応……ありえない場所にできた地脈の結節点を、ね。
前回と同じように、現地調査をお願いできるかしら?
ありがとう、本当に助かるわ。
今度の結節点は拠点の北東、
私の記憶のままなら、オーチャード高木林にあるはずよ。
地形が大きく変わってるかもしれないけど、
それでも、川を越えることはないと思うわ。
……気をつけてね。
地形の変化はあれど、川を越えることはないはず。
……気をつけてね。
その様子だと、現地調査は終わったみたいね。
魔晶石は見つかったのかしら?
やっぱり……。
私の方も、結節点の消失と地脈の安定を確認したわ。
魔晶石が地脈の乱れに関係してるのは、間違いないみたいね。
ただし、安定したのは、地脈全体から見れば一部に過ぎない。
おそらく、この地域のどこかに、魔晶石が残っているんだわ。
私は残りの魔晶石を見つけるために、
地脈を調査して、異常な結節点を探してみる。
発見でき次第、またあなたに協力を頼むから、よろしくね。
だけど、まだ魔晶石は残ってるはず。
……見つかったら、協力をよろしくね。
ついさっき、異常な結節点を見つけたところなの。
今回も魔晶石が見つかるはずだから、回収をお願いできる?
今度の結節点は、拠点の北。
地形が変わっていなければ、マージ滝の近くね。
……たぶんなんだけど、滝口の方を見上げれば、
私たちの大目標、中央塔と魔法障壁が見えると思うわ。
余裕があるなら確認してみて。
魔晶石の捜索と回収をよろしくね。
魔晶石は回収できたみたいね。
結節点の消失と地脈の安定が、確認できたわ。
ふふふ……あなたがこの島に来てくれて、本当によかった。
私だけじゃ、きっとこんなに順調に進まなかったわ。
ありがとう。
……さて、お礼を言ったはいいけど、
まだ地脈は完全に安定したわけじゃないわ。
おそらくは魔晶石があとひとつ、この周辺地域に残ってるはずよ。
私は、全力で魔晶石のありか……異常な結節点を探すわ。
発見できたのなら、あなたに魔晶石の回収を頼むわね。
……あとひとつ、焦らず慎重に行きましょう!
必ず見つけるから、もう少しだけ時間をちょうだい。
おそらく最後になるであろう、異常な結節点をね……。
場所は、ここから北東方向……
バル川を越えた先に、件の結節点があるはずだわ。
例によって、魔晶石の回収をお願い。
観測結果によれば、ほかの場所よりエーテル濃度が高く、
強い属性の力を持つ魔物が、棲み着いている可能性が高いわ。
今まで以上に気をつけて、探索を進めてちょうだい。
強力な魔物が棲み着いている可能性が高いから、
探索に向かうときは、十分に気をつけてね。
無事に魔晶石は回収できたみたいね。
こちらでも異常な結節点の消失と、地脈の安定が確認できたわ。
だけど、異常の消失は、あなたの出発直後……
あなたが調査を終えたであろう時間よりも、さらに前だった。
何か、これまでと異なることでもあったの?
……エジカと会ったですって!?
それに別の方法……いったい何を考えてるのかしら……?
……いえ、考えるだけ無駄ね。
私たちは私たちのやり方でやりましょう。
転送網の復旧は時間がかかるけど、一番確実なんだから。
さて、話を戻しましょう。
最後の異常な結節点が消えたことで、
この周辺の地脈はほぼ安定したわ。
防御障壁を越えて本部塔へ転移するのは難しいけど、
ほかの地域への転移くらいは可能になったはず。
なんだけど……。
転送先の状況がわからないまま、転移を行うのは危険よ。
万が一にも、出先のエーテライトが機能していなかった場合、
永遠に地脈を彷徨うことになってしまうもの。
だからこそ、まずはほかの地域の転送網に繋がる、
「中継エーテライト」の状態を確かめてきてほしいの。
これが起動しているかどうかで、向こう側を推し量れるから。
「中継エーテライト」は、北東の転送技術管理室という、
洞窟内に築かれた施設に設置されているわ。
よろしくお願いするわね。
「中継エーテライト」の状況を確かめてきてほしいの。
よろしくお願いするわね。
クルルの声
そろそろ中継エーテライトを確認できたころかと思って、
連絡したんだけれど、どうかしら?
……そう、破損がないのに起動していないのね。
おそらく転送先のエーテライトに、障害が起こっているんでしょう。
なら、強制起動を試してみましょう。
中継エーテライトに大量のエーテルを注ぎ込んで、
内部で飽和させて、再起動を促すのよ。
肝心のエーテル源だけど、「アネモスクリスタル」を使いましょう。
99個分も注ぎ込めば、十分に効果が得られるはずよ。
「アネモスクリスタル」を99個用意できたら、
「中継エーテライト」を確認してちょうだい。
そこで問題がなさそうなら、強制起動を試してみましょう。
「中継エーテライト」を確認してちょうだい。
そこで問題がなさそうなら、強制起動を試してみましょう。
それにしても、「暁」のみんなから、
あなたが蛮神シヴァと戦った話を聞いていてよかったわ。
そうじゃなきゃ、強制起動なんて思いつかなかったもの。
強制起動の方法を考えたのは、ムーンブリダさん……だったかしら?
名前は知っていたけど、一度もお会いできなかったのよね。
とても残念だわ……。
クルルの声
……そう、問題ないみたいね。
それじゃあ、マギアボードの属性変換機能を応用して、
アネモスクリスタルのエーテルを、中継エーテライトに注ぎましょう!
クルルの声
クルルの声
私はバル島の全エーテライトと交感してるから、
問題がなければ、そちらへ転移できるはず……試してみるわ。
拠点からここまでは大丈夫みたい。
ただ、ほかの地域へ転移するには調整が必要そう。
何か問題でもあったの?
本当にガラフって呼ばれた人がいたのね!?
人狼族を含む、4人の男たちの過去……
それに……謎めいた男……。
もしかして……おじいちゃんなの……。
ご、ごめんなさい、ぼうっとしちゃって。
詳しい話は、拠点で話しましょう。
さっそくだけど、あなたの見た過去の情景……。
おそらく、私のおじいちゃんたちの過去だと思うの。
ガラフ・バルデシオンとその仲間たち……。
バルデシオン委員会を創設した、4人の賢人よ。
たぶん、バル島のことだと思うけど……。
「封印」については、心あたりがないわ。
当事者に話を聞ければ早いのだろうけど、
おじいちゃんたちは、バル島の消滅以降、行方知れず。
……きっと、本部塔で助けを待っているはずよ。
こればっかりは、わからないわ。
まだまだ情報が少なすぎるもの……。
とはいえ、やるべきことは変わらないわ。
生存者を探すためにも、とにかく本部塔へ行かなくちゃ。
中継エーテライトの調整を進めるわ。
進展があれば連絡するから、任せてちょうだい。
それじゃ、今回はお疲れさま。
また次もよろしくね!
完了まで、もうちょっと時間をちょうだい。
ちょっと待たせちゃったけど、
この島の探索を再開しましょう!
いいわ、先に情報交換を済ませましょう。
私たちが地脈の安定化を図っているのは知ってるわよね?
ポート・サーゲイト周辺の地脈を安定させて、
不活性化していた中継エーテライトを起動させたのだけど……。
バル島で間違いないと思う。
私はさっぱりだけど、エジカに心当たりは?
内部にある「何か」を抑え込んでいる可能性があると……。
たしかに、封印というキーワードと符合するわね。
みんなの安否が気になるし、それに最終的な解決には、
本部塔に乗り込む必要があると思うから。
それでいいかしら?
素直に認めることができないのかしら?
まずは異常な結節点……魔晶石の反応がないか、
パゴス帯の地脈を調査してみるわ。
ちょっと時間がかかると思うから、
何か見つかるまで、拠点周辺の探索をお願いするわ。
アネモス帯とは環境が変わってるから、気をつけて。
拠点周辺の探索をお願いするわ。
それにしても、ここの変わりようはすごいわね。
アネモス帯も酷かったけど、それ以上よ。
まさかバル島で雪や氷を見るとは思わなかった。
クルザスも、第七霊災による気象変化で、
雪と氷に閉ざされたって聞くけれど……。
ここが本当に私の住んでいた島なのか、不安になるわ。
前と同じように、現地調査をお願いしたいのだけど、
ちょっと気になることがあって……。
ありえない場所に地脈の結節点があるのは同じなのだけど、
アネモス帯よりもエーテルの流れの変化が少なく、
乱れ方が弱かったのよ。
もちろん、比較しての話だから、
正常な地脈と比べると不安定なのは間違いないし、
島内転送網にも影響が出てるんだけど……気になるでしょ?
結節点はパインコーン樹林、拠点からみて南東のあたりよ。
アネモス帯と比べて、どんな異常があるかわからないから、
現地調査は慎重にね。
アネモス帯と比べて、どんな異常があるかわからないから、
現地調査は慎重にね。
こちらでは結節点の消失と、地脈の安定化が確認できたけど……。
現地調査では、何か異常が見つかったかしら?
エーテルの奔流痕で見つけた魔晶石ね。
軽く見たところ、内包しているはずのエーテルが、
枯渇してるようだけど、どうしてこうなったのかしら……。
うーん……その魔晶石、私に預けてくれない?
地脈の調査と並行して解析してみるわ。
解析にはそれなりに時間がかかりそうだから、
またしばらくしたら、私に声をかけて。
よろしくお願いするわね。
もう少し手がかりがあればいいのだけど……。
ごめんなさい、またしばらくしたら声をかけて。
あなたにふたつ、話があるの。
まずひとつ。
貴方がパインコーン樹林で見つけた魔晶石だけど、
解析にはもうちょっと時間がかかりそうよ。
ひとまず、不便だから「魔晶片」って名づけたわ。
その「魔晶片」がもうひとつくらいあると、
解析が進むのだけど……。
そしてもうひとつ。
都合がいいことに、また異常な結節点を見つけたの。
変化量は、「魔晶片」を見つけた前回と同じくらいね。
場所はバル川中流域よ。
あなたには、また現地調査をお願いするわ。
何があるかわからないから、気をつけて。
何があるかわからないし、十分に気をつけてね。
こちらでは、結節点の消失と地脈の安定化を確認したわ。
現地調査はどうだった?
お帰りなさい。
こちらでは、結節点の消失と地脈の安定化を確認したわ。
現地調査はどうだった?
そう、また魔晶片が見つかったのね。
内包エーテル量が少ないせいで、
地脈を歪める力が弱くなっているのかしら……。
うーん……前にあなたが見つけたものと合わせて、
解析してみたいから、魔晶片を預けてくれない?
ありがとう。
何か掴むまで、もう少しだけ時間をちょうだい。
必ず何か掴むから、もう少し時間をちょうだい。
前に、内包するエーテル量が、
魔晶石より少ないって言ったのは覚えてるわよね。
その減少は、どうやら自然に起きたものじゃないみたい。
外部から何者かが干渉して、
内包エーテルを抜き出した痕跡があったの。
その可能性は高いと思う。
ただ、証拠がない以上、断定的なことは言えないわ……。
►……
<チェック漏れ>
続いて、地脈の調査についてなんだけど、
また異常な結節点を見つけたわ。
魔晶石によるものだと思う。
アネモス帯の反応とほぼ同じだったし。
結節点があるのは、イースタンエッジの近くよ。
現地調査と、魔晶石の回収をよろしくね。
現地調査と、魔晶石の回収をよろしくね。
ゲロルトさんが、あなたのことを探していたわよ。
武器の強化について話があるそうだから、聞いてみて。
大きな怪我は……ないみたいね。
よかった、ちょっと心配してたのよ。
実は、あなたが地脈の結節点へ向かっている間に、
地脈の変化量が急に減ってしまって、
反応が魔晶石のものから、魔晶片のものに変わってしまったの。
謎めいた男にまた会ったの!?
それにおじいちゃんの過去も視えたなんて……。
一気に情報が増えて、クラクラするわね。
少しだけ、精査する時間をちょうだい。
要点をまとめたあと、改めて話しましょう。
おじいちゃん……封印……心正しき担い手……闘神……。
流れを逆転させる……。
うーん……ごめんなさい、もう少し時間をちょうだい……。
頭がクラクラして、うまくまとめきれないわ……。
情報の精査が終わったところだから、
改めて話しましょう。
まずは、謎めいた男について。
状況証拠だけど、魔晶石からエーテルを奪い、
魔晶片にしていたのは、その男でしょうね。
何が目的かはわからないけれど、
言動と、あなたの視た過去から考えるに、
バル島に封印されたものと関係するのは間違いない。
そして、一番肝心なのは、
封印されたものが闘神……
古代の蛮神に関わるものだってことよね。
「闘神の完成」が何を示すのかまだわからないけど、
どうしても三闘神との戦いを思い出しちゃうわ。
古代の蛮神が、また復活するのだとしたら……。
これらのことが、バル島消滅に無関係とは思えない。
まだ真相は見えないけれど、確実に近づいているわ。
……でも、必要な駒が足りてないのも事実ね。
こうなると、エジカの見解も聞いてみたいのだけど……。
必要なときにかぎって、いつもいないのよね、彼!
申し訳ないけれど、探索ついでにエジカを探してもらえる?
たぶん、ミノタウロスの箱庭あたりを、
調べに行ってると思うのだけれど……。
彼を見つけたら、ここまでのことを話してみて。
エジカのことだし、きっと得意げに御高説を聞かせてくれるわ。
彼ならミノタウロスの箱庭あたりを、
調べに行ってると思うわ。
どう、エジカは見つかった?
「アレ」……なるほど、「プロトエーテライト」ね。
約千年前、テレポの転移実験が行われた際に設置された、
試作型のエーテライトのことよ。
現在では、ほとんど転移用としては使われてなくて、
地脈の実験をするときの観測装置として利用していたの。
アレなら、もっと詳細に調査ができるわ。
もちろん、今でも転移機能は生きているはずだし、
本部塔へ向かうための助けにもなるはず。
一石二鳥ってやつね。
それじゃ、この周辺に魔晶石が残ってないか確かめてから、
「プロトエーテライト」方面へ向かいましょう。
確認が終わるまで、ちょっとだけ待ってて。
「プロトエーテライト」へ向かうのは、
もう少しだけ待っててちょうだい。
このあたりに魔晶石は残っていないみたい。
ただ、問題がないわけじゃなくて……。
「プロトエーテライト」が設置されているのは、
拠点北西にある高地の洞窟内。
この拠点からだと崖に阻まれて、直接行くことはできないわ。
だから、島内転送網を使う必要があるんだけど、
あの一帯にある島内エーテライトが、
すべて反応しないの。
魔晶石の影響かと思ってたのだけど、そうじゃなかった。
バル島消滅前にはなかった「強い力」によって、
地脈の流れが大きく変わっていたのよ。
こうなると、転移するには島内転送網の再設定が必要よ。
だけど「強い力」の正体がわからないままじゃ、
再設定の方針が立てられないわ。
ここまで言えば、もう気づいてると思うけど、
あなたにはアガリックロックまで行って、
「強い力」がなんなのか、調査してほしいの。
「強い力」の周辺には、それに惹かれた強力な魔物が、
たむろしているはずよ。
調査に向かう際は十分に気をつけてね。
「強い力」の正体を確かめてきて。
強力な魔物がうろついているだろうから、気をつけてね。
「強い力」の正体は掴めた?
なるほど、なるほど……それなら……。
うん、島内転送網の再設定は問題なさそうよ!
とは言っても、再設定にはそれなりに時間がかかるわ。
転移先の状況を確認する必要もあるし……。
協力してくれてありがとう。
また次もよろしくね!
現地の状況確認も終わってないし……。
もうしばらく待っててちょうだい。
それじゃ、調査を始める前に、状況の再確認をしておきましょう。
この装置は約千年前に、テレポ転移実験のために造られたもので、
それをおじいちゃんたちが移設して、観測装置に流用していたの。
コレなら、エウレカの謎に地脈が絡んでいるという、
エジカの指摘を、詳しく検証できるかもしれない。
それに、地脈の安定化にも使えるし、一石二鳥だわ。
おじいちゃんたちが居るはずの本部塔まで、
あと一歩ってところね。
そろそろ彼も来る頃だと思うんだけど……。
エジカ、無視しないで一声くらいかけなさいな!
なにかあったの?
研究に夢中になると、いつもあんな風になるんだから……。
まあ、少し時間をおけば大丈夫でしょう。
もし探索の途中で、またエジカに会ったなら、
それとなく現状を確認してもらえる?
プロトエーテライトが設置された実験魔器工房は、
拠点の奥にある扉から行けるはずよ。
実験魔器工房へ。
眼の前にあるのが、目的のプロトエーテライトよ。
あなたが来る前に軽く調べてみたんだけど、
問題なく使えそうね。
状態が良くて、助かったわ。
さっそく、プロトエーテライトを使って調査してみるわね。
結果が出るまで、待っていてちょうだい。
そうだ、「ゲロルト」さんがまたあなたを探していたわ。
面白いものを創ったから、見てほしいんですって。
待っている間、ちょっと話を聞いてみて。
結果が出るまで、もう少し待ってちょうだい。
お話はもう終わったかしら。
私の方も調査結果が出たところよ。
あちらで詳しく話しましょう。
不安定化の影響で完全とは言えないけど、
おおよその状態は把握できたと思う。
常識では考えられないほど増大していたわ。
残っていた資料を確認すると、およそ20年前からみたいね。
その可能性が高いわね。
おじいちゃんたちが「流れを逆転させた」結果、
地脈のエーテル量が増大したと考えるのが筋でしょう。
►自然に
いいえ、自然現象とは考えにくいわ。
それより、おじいちゃんたちが「流れを逆転させた」結果、
地脈のエーテル量が増大したと考えるのが筋でしょう。
蛮神のものらしき巨大なエーテルの反応が、
本部塔直下の地脈から確認されたわ。
しかも悪いことに、このエーテル反応は少しずつ巨大化している。
要するに、地脈からエーテルを吸収して、
成長しているということね。
約20年前に、おじいちゃんたちは何か……
おそらく古の蛮神を、本部塔の内部に封印した。
あなたが視たという過去の情景、
おじいちゃんたちの言葉からも、まず間違いはないと思うわ。
問題は、その蛮神が活性化し、封印が破れそうになっていること。
今はかろうじて防御障壁が抑え込んでいるけれど、
肥大化した蛮神は、やがて完全なる復活を果たすでしょう。
引き続き、地脈の安定を進めていこうと思うの。
その理由はふたつ。
おじいちゃんたちが封印に利用した「流れを逆転する」方法、
これの解明には、地脈を安定させて詳細な調査を行う必要があるわ。
蛮神への対処を行うにしても、委員会の生存者を探すにしても、
本部塔の内部に入らないことには始まらない。
それに、おじいちゃんたちも、本部塔で助けを待っているはず……。
相手が蛮神であれ、アシエンであれ、
あの人たちが簡単にやられるわけがないもの!
異常な結節点を調べて、魔晶石を回収するようお願いするわ。
ちなみに、すでにひとつ、魔晶石の反応を発見済みよ。
アイスニードル北東のあたりね。
さっそく回収を頼めるかしら?
エウレカ探索にはもう慣れたと思うけど、
何が起きるかわからないから、気をつけてね。
アイスニードル北東にあるわ。
回収に向かうなら、十分に気をつけてね。
マギアボードにはこれ以上組み込めないし、
調べてみたいこともあるから、私に預けてくれない?
ありがとう。
……異常な結節点と魔晶石の反応は、まだ残ってるわ。
位置の割り出しにもうちょっとかかるから、待ってちょうだい。
プロトエーテライトを使って詳しく調べているところなの。
地脈と魔晶石の因果関係を、どうにか解明したいと思ってね。
もちろん、次の魔晶石についても位置の割り出しを進めているわ。
少し時間がかかりそうだから、
悪いけど、待っていてちょうだい。
調査に進展があったから、報告させて。
あなたがアイスニードル北東の魔晶石を回収してくれたおかげで、
地脈に残されていた痕跡を、詳しく解析できたわ。
それによると、やっぱりバル島は、一度、島ごと転移していた。
つまり、バル島の消滅は魔法攻撃によるものじゃなく、
テレポやデジョンのような転移魔法が原因だったのよ。
いえ、魔法と呼ぶにはちょっと乱暴すぎるわね。
転移後のことをまったく考えていないもの。
だから正しく再物質化されず、島はめちゃくちゃになった。
地脈や属性の力が乱れ、環境が激変したことや、
魔晶石やロゴスシャードが結晶化したのも、これが原因ね。
もちろん、魔物の変異や妖異の侵入にも影響があったはず。
誰がいったいどんな目的で、こんな転移を行ったのか……。
それを知るには、エウレカの探索を続けるしかないわね。
というわけで、また魔晶石の回収をお願いしたいのだけど、
位置の割り出しに、もうちょっと時間がかかりそうで……。
だからその間に、別の用事をお願いできる?
「ドレイク」くんが、ロゴスミキサーの改良案を閃いたそうよ。
この先の探索にも役に立つだろうし、話を聞いてみて。
よろしくね!
バル島消失時に確認されたアルテマ級の魔法攻撃から、
逃れるための、緊急措置だった可能性も考えられるけど……。
っと、ごめんなさい。
魔晶石の位置がわかるまで、もう少し時間がかかるわ。
その間、ドレイクくんのお手伝いをよろしくね。
ロゴスミキサーの改良は成功したようね。
さて、お待たせしていた魔晶石なんだけど、
ようやく位置を特定できたわ。
次の魔晶石は耐熱実験場にあるみたい。
あっちこっち行ってもらって悪いんだけど、
また回収をよろしくね!
あっちこっち行ってもらって悪いのだけど、
回収をお願いね。
無事に帰ってきてくれて嬉しいわ。
魔晶石は見つかったかしら?
お疲れさま。
この魔晶石は、調査のために預かっておくわね。
……あら、他になにかあったのかしら?
創神「エウレカ」……
エジカがそう言っていたのね。
……バル島が消滅する前、
ラハくん……委員会の同僚とおじいちゃんの3人で、
クリスタルタワーについて議論したことがあるの。
そのとき、ラハくんがおじいちゃんにこう尋ねたのよ。
危険な武器が封印されているという禁断の地下迷宮が、
クリスタルタワーの地下にあるという伝承は、本当だろうかって。
おじいちゃんは「そこにエウレカはいない」って答えたわ。
その表情がいつになく真剣で……妙に記憶に残っていたの。
だから、ロウェナさんにこの島の仮名を考えるよう言われたとき、
おもわずエウレカって答えちゃったんだけど……。
「ない」じゃなくて「いない」か……。
あのときは言い間違いだと思ったけど、そうじゃなかったのね。
……ともかく、お疲れさま。
次の魔晶石の位置を特定するまで時間がかかるから、
また頃合いを見て、声をかけてちょうだい。
私がお願いした場所以外で、魔晶石を回収した?
実は、まだ場所を割り出せていない異常な結節点が次々と消失して、
地脈の安定化が進んでいるのよ。
自然に魔晶石が消滅するとは思えないし、
誰かが回収したのは間違いないわ。
あなたじゃないとしたら……エジカの仕業、かしらね。
うーん……何か引っかかるけれど、
彼の考えなんて、わかるわけないし……。
ひとまずは、魔晶石の回収を続けましょう。
次の魔晶石の反応は、フレイムロック溶岩洞西にあるわ。
回収をお願いね。
エジカのことは気になるところだけど、
ひとまずは魔晶石の回収を、よろしくね。
それじゃ、魔晶石を預からせてもらっていいかしら?
ありがとう、これでエジカが回収した分も合わせると、
ピューロス帯の地脈もかなり安定してきたわ。
おかげで「流れを逆転する」方法も、かなり見えてきた。
もう少しだけ検証する時間を貰えれば、
答えを出せるっていう感触があるの。
期待しててね!
おじいちゃんが「流れを逆転させた」方法がわかったの。
地脈だったのよ!
バル島全体を使った巨大な術式を構築していたの。
地脈紋式封印術ってところかしら。
この封印術の効果も、判明しているわ。
中央島に封印された蛮神のエーテルを変換し、
地脈へ流すことで、最終的に消滅させるものね。
つまり、島全体がマギアボードみたいなものよ。
術式の原理は同一だし、みたいじゃなくて、
そのものって言った方がいいくらい。
バル島全体を使った巨大な術式を構築していたの。
地脈紋式封印術ってところかしら。
中央島に封印された蛮神のエーテルを変換し、
地脈へ流すことで、最終的に消滅させるものね。
つまり、島全体がマギアボードみたいなものよ。
術式の原理は同一だし、みたいじゃなくて、
そのものって言った方がいいくらい。
地脈の不安定化で、いまは効力が低下してるけど、
修復すれば、創神エウレカへの対抗策になるはず。
じゃあ、どうやって修復するかなんだけど、
まずは地脈を安定化させるのがひとつ。
これはあなたのおかげで、かなり進んでるわ。
地脈の流れが変化してる場所があるから、
それに合わせて、基点の再調整も必要ね。
ただ、こっちは問題があって、
何が術式の基点になってるか、わからないのよ。
マギアボードだと、魔晶石なんだけど……。
ピューロス帯になら、4箇所くらい設置されているはず。
……なにか思い当たるものはないかしら?
エーテライト……?
►拠点にある
<チェック漏れ>
専用の結晶体じゃなくても、流用でいける!
転移網で封印術の隠蔽もできるし、一石二鳥だわ!
ふふ、ちょっと頭が固くなっていたみたいね。
あなたに相談して、よかったわ。
……じゃないわね、この揺れ方は。
純エーテル的な衝撃ね……。
この感触だと……プロトエーテライトの方だわ!
いったい、なにが……?
これはどういう状況なのかしら?
説明……してくれるんでしょうね?
言っていることが、ぜんぜん理解できないわ。
まさかテンパードに……。
これじゃプロトエーテライトは使用不能よ……。
修理には、シャーレアン本国並みの施設が必要……。
完全破壊されたも同然ね。
さらに……
プロトエーテライト破壊による地脈の動揺……
私たちも感じた衝撃に耐えきれず、術式自体が崩壊したの。
そのせいで、創神エウレカの、
地脈から取り込むエーテル量が増大してる。
動きを抑える防御障壁が破られるのも、時間の問題ね……。
エジカが自分の意志でするとは思えないもの。
それに主って……。
希望が見えてきたと思ったのに……。
どうしたらいいの……おじいちゃん……。
まさか夜通し、実験するとは思わなかった。
疲れたのは、あなたの説明が足りないせいもあるのだけど?
いえ、もういいわ。
こういうときのあなたに、何を言っても無駄よね。
……でも、そうよね。
嫌なら断ればよかったんだわ。
説明は足りないし、やること多いし、難しいし……。
けど、あなたは決して間違ったことをしないから。
私が手伝う価値と意味があると思っているわ。
もしかして、私の過去が視えた?
何も言わずに面倒な仕事を押しつけてきて、
何を考えているか全然わからない。
魔法大学の同期だった頃から、ずっと変わらないのよ。
周りの声を聞いてばかりだった私からすると、
あそこまで自分勝手なのは、ちょっとした憧れね。
わかりっこない彼の考えを想像しても無駄よ。
私はいつもどおり、やるべきことをやるしかない。
よし、ちょっとだけ時間をちょうだい。
状況を再整理して、私たちができることを考えるわ。
しばらくしたら、また声をかけて。
まず、中央塔に封印された創神エウレカへの対抗策として、
私たちは「流れを逆転する」方法を調べていたわ。
その結果、地脈とエーテライトを使った封印……
蛮神のエーテルを地脈に流し、討滅する術式に気がついた。
けれど、プロトエーテライトが破壊され、術式は崩壊してしまった。
封印術がなくなったいま、創神エウレカの完全復活は近いわ。
本来、古の蛮神は、信者となる存在が現代にいない限り、
一度討滅すれば再召喚の心配はない……。
でも、おじいちゃんたちが、封印という手法を採ったからには、
単純な力押しでは、倒せない理由があるはず……。
だからこそ、崩壊した術式を再構築したいのだけれど、
基点であるプロトエーテライトは、修復の見込みもない状態。
見事に八方塞がりといったところね。
このまま創神エウレカの完全復活を、諦めて見守るしかない。
……なんて、あなたは考えもしないでしょ?
もちろん私も、諦めるつもりなんてないわよ。
術式の再構築を行うために、試したいことがあるの。
あなたも手を貸して。
フレイムロック溶岩洞東に、異常な結節点を見つけたわ。
ピューロス帯最後の魔晶石よ。
まずはそれを回収してきて、よろしくね!
これがピューロス帯最後の魔晶石よ。
まずはいつもどおり、回収をよろしくね。
魔晶石は回収……できたみたいね。
前と同じように、預かっていいかしら?
ありがとう。
これで希望が見えてきたわ!
封印術を修復するためには、エーテライト……
つまり、術式の基点となるものが必要よ。
でも、破壊されたプロトエーテライトは直せない。
じゃあ、どうすればいい?
そんなの決まってるわ。
新しく作っちゃえばいいのよ!
あなたが集めてくれた魔晶石……。
それを術式の基点にできるよう成長させるの。
もちろん、プロトエーテライトの規模まで成長させるには、
時間も施設も人手も足りないのだけれど……。
そこは魔晶石の数と配置で、なんとかしてみせるわ。
さて、肝心の成長方法なのだけど、
パゴス帯にあったエーテルの奔流を利用するわ。
魔晶石を成長しやすいよう加工して、奔流に漬けておくのよ。
ただ、理論上は問題ないのだけど、
本当にうまくいくか、確証がないのよね……。
だから、あなたに試してきてほしいの。
いま渡したものは、加工した魔晶石よ。
それを持って、歌う氷洞へ向かって。
パゴス帯にあったエーテルの奔流が、そこまで届いているはずよ。
そのエーテルの奔流に近づいて、
加工した魔晶石が反応するか、確かめてきて。
ピューロス帯の探索もこれで最後、よろしくね!
歌う氷洞に届いているはずよ。
近づいて、加工した魔晶石が反応するか確かめてきて!
まずは、加工した魔晶石を受け取るわ。
……それで、反応はあった?
それなら魔晶石の成長は大丈夫。
封印術の修復に、目処が立つわ!
というわけで、ひとまず探索はここまで!
いろいろあったけれど、お疲れさま。
あとは私に任せて。
おじいちゃんたちのこと、創神エウレカのこと、
すべての謎を解き明かすために、準備はしっかりとお願いね!
もちろん、私たちも万全の状態を整えておくわ。
フフフ……何を考えているのか知らないけれど、
首を洗って待ってなさい、エジカ・ツンジカ!
必ずいい報告をしてみせる。
だから、もう少しだけ待っていて。
やっぱり、あなたがいないと始まらないもの。
さあ、最後の調査を始めましょ。
まずはいつもどおり、前回のおさらいね。
プロトエーテライトを利用した調査で、おじいちゃんたちが、
この島に、創神エウレカを封印していたことが判明したわ。
だけど、その直後にエジカと創神エウレカの端末が、
封印の基点だったプロトエーテライトを破壊。
それにより、おじいちゃんたちの封印術式が崩壊してしまった……。
だけど、あなたが回収した魔晶石を成長させて、基点とすることで、
術式を再構築することができたわ。
あとは、目標の前で、封印術を起動させるだけ。
というわけで、目標……創神エウレカの本体が待つ、
本部塔へ乗り込む必要があるのだけど……。
塔の内部は、異常なエーテル濃度になっていて、
状況を確認せずに転移するのは、とっても危険よ。
最悪、物質化できずに地脈に捕らわれる可能性があるわ。
だから、委員会で使っていた「裏口」から入りましょう。
ただ、こっちにも問題があって……
詳しくは現地で状況を見ながら説明するわ。
……さて、状況確認が終わったところで、
拠点を出発する前に、聞いておきたい話があるの。
実は調査隊の研究員さんに、
エウレカにまつわる伝承を調べてもらっていたのよ。
有用な情報が得られるかもしれないし、話を聞いてみましょう。
どうかしら、何かわかった?
蛮神の創り出すものだもの、安全とは思えないわね。
古の闘神「オーディン」と「斬鉄剣」だったかしら……。
創神エウレカ製の武具を、クリスタルタワー地下に封印。
「禁断の地 エウレカ」の伝承が生まれる元になった、と。
武具を創り出す権能を持つなら、
工神ビエルゴのような鍛冶神になるのが自然よ。
自律行動可能な端末を持つ蛮神が、
まっとうな鍛冶神の伝承から生まれたとは思えない。
……何者かの作為を感じるわ。
あなたは、「ゲロルト」さんのところへ行ってもらえる?
また探索に有用なものを考えてくれたみたいなの。
「ゲロルト」さんとの話が終わったら、
また私のところへ来てちょうだい。
それじゃ、よろしくね。
その間に、あなたは「ゲロルト」さんの話を聞いてきて。
それじゃさっそく出発よ!
……と、いきたいところだったんだけど、
ごめんなさい、まだ準備に時間がかかりそうなの。
悪いけど、もう少しだけ待ってちょうだい。
そうね……肩慣らしも兼ねて、拠点周辺の探索をお願いできる?
それが終わる頃には、こちらの準備も終わってるはずよ。
申し訳ないけど、よろしくね。
悪いのだけど、その間に肩慣らしも兼ねて、
拠点周辺の探索をお願いするわ。
ようやく「裏口」の準備が終わったわ。
まずは、バル川源流域にある、
中央魔力橋脚へ向かいましょう。
そこで詳しい説明をするわね。
今後の行動で困ったことがあれば、彼女に確認して。
それじゃ、出発よ!
あなたの凄さを実感したわ。
あなたの探索記録を参考に、魔物から身を隠しつつ、
なんとか、ここまでやってきたのだけれど……。
私だけの力じゃ、絶対に不可能だったでしょうね。
これは委員会の許可を受けた者のみが使える、
本部塔エントランスに繋がる「魔力橋」のことよ。
魔力に乏しく転移魔法が使えない人でも利用可能な、
簡易的な移動手段……なのだけれど、機能停止しているわ。
例のごとく、地脈の異常が原因でね。
再起動させるには、全部で3つ設置されている、
この「魔力橋脚」を修理する必要があるの。
周辺に発生している「エーテル溜まり」に、この……
地脈制御器を設置しなければならないわ。
それを、あなたにも手伝ってもらいたいのよ。
バル川源流域の北側と南側で見つけたわ。
北は私が向かうから、あなたは南をお願い。
魔力橋基部の東を探せば、見つかるはずよ。
よろしくね。
お疲れさま、こちらでも確認できたわ。
最後に少し調整してやれば、魔力橋脚の修理は完了よ。
ただ、調整にはちょっと時間がかかるわ。
申し訳ないけど、少しだけ待ってて。
これが終われば修理完了だから、
申し訳ないけど、少しだけ待ってて。
これから起動するから、見ててちょうだい。
私の調整でなんとかなる範囲の問題で、安心したわ。
これなら、他の装置も修理できそうよ。
と、いうわけで、次へ向かいましょう。
ふたつ目は、封印術研究棟跡の南東にある西部魔力橋脚よ。
さあ、もういちど決死の隠密行動よ……!
魔物に見つかって……生きた心地がしなかったわ。
なんとか撃退できたけど、もう一度は無理よ、絶対……。
ふぅ……泣き言はこれくらいにしましょう。
この一帯にも、「エーテル溜まり」があるから、
また地脈制御器の設置を手伝ってちょうだい。
場所はバル川西岸の北部よ。
手分けして探しましょう!
「エーテル溜まり」があるとは思わなかったわ……。
あなたも探すときは、岩山を注意してみて……。
なら、この魔力橋脚の調整にとりかかるわ。
ちょっとだけ時間をちょうだい。
もう少しだけ待っててちょうだい。
調整はうまくいったはずよ。
さあ、起動してみましょう。
これでふたつ目は修理完了。
最後の魔力橋脚にとりかかりましょう。
バル川源流域を挟んで反対側、
バル川東岸に、残る東部魔力橋脚があるわ。
……よし、今度は見つからないように行くわよ!
だからこそ、この危険な島を我が物顔で歩き回る、
あなたの凄さを嫌という程、実感させられるわね。
それはさておき、この周辺に存在する「エーテル溜まり」は、
ここから東に行ったところと、
バル川東岸の北にあるふたつよ。
私は東へ向かうから、
あなたは北の方をお願い。
それじゃ、またあとで。
あなたはバル川東岸の北部にある「エーテル溜まり」に、
地脈制御器を設置してきて。
それなら、あとは私の仕事よ。
調整が終わるまで、ちょっとだけ待ってて。
ここが最後になるから、念入りにやっておかないとね。
申し訳ないけど、もうちょっとだけ待ってて。
確認も念入りにしたし、完璧よ。
さあ、起動しましょう……。
これで魔力橋も再起動したはずよ。
私の権限で許可をだしてあるから、あなたも使用できるわ。
まずは入口となる魔力橋基部へ向かいましょう。
この魔力橋基部から、本部塔のエントランスへ跳べるわ。
きっと中では、創神エウレカの端末とエジカが待っていて、
本体封印を妨害してくるはず。
いまさら覚悟は問わない……行きましょう!
もちろん、バル島消滅前はこんなものなかったわよ。
地下に隠されていた装置が、迫り出してきたとでも……?
まあでも、探す手間が省けたわ。
すぐに封印術を起動、といきたいところだけど、
あの障壁が邪魔で、うまく起動しないのよね……。
あの障壁があるかぎり、創神エウレカは動けない。
ただ、こちらからの干渉も難しいわ。
エジカたちの姿が見えないのも、
障壁の解除法を探しているから……でしょうね。
だったら、私たちが先にそれを見つけなくちゃ。
まずは、隣にあるおじいちゃんの執務室を調べましょう。
答えはなくても、ヒントくらいあるはずよ。
創神エウレカ絡みの資料があるとすれば、
たぶんここなのだけれど……。
エジカたちが、先に来ている可能性も考えたけど、
ここにも姿はないようね……。
だとしたら、どこへ?
……まあいいわ。
いまは考え込むよりも、行動ね。
手分けして、資料を探してみましょう。
「エ」っと…………ないか……。
さすがにそう単純じゃないわよね……。
ちょうどいいわ、こちらも資料を見つけたから、
話をしようと思っていたところよ。
創神の本体を隠していた仕掛け、
安全装置の障壁を解除する方法が書いてあったわ。
ほかには、創神エウレカの端末についても解説があったわね。
地脈やエーテルの操作を司る存在のようで、
端末がいなければ、正常に武具創造ができないみたい。
それと、本体が存在するかぎり何度でも復活するけど、
本体を封印されると、消滅するようね。
このあたりは私の想定どおりなんだけど……。
端末を消滅させて、長期間その復活を阻止できるってあるのよ。
もしかしたらだけど、エジカは……。
……まあ、彼の狙いはあとでわかるでしょう。
私が見つけたのは以上よ。
次はあなたが見つけたものを教えてくれる?
あの日、至急島外へ脱出せよと、
委員長の名義で避難命令が出たの。
状況はわからなかったけど、ひとまず確認は後回しにして、
転移魔法を使ってみたら、地脈が異常に荒れてて不発。
それなら船でと、ポート・サーゲイトヘ向かって……。
たぶん、そこでエーテルの奔流に呑まれたんだと思う。
そのあとは、前に説明したとおり。
「星の声」を聞いて、私だけ助かった……。
委員会のみんなはエーテルの奔流に呑まれて……。
本当は……最初から、覚悟していたのよ。
私だけ生き残ったんだって……。
だけど、改めて突きつけられると……応えるわね……。
いまはやるべきことがあるの!
ウジウジしていたら、おじいちゃんたちに呆れられるわ!
さあ、安全装置の障壁を解くわよ!
ついてきて!
障壁の術式を構築してあるとあったわ。
創神エウレカに縁あるものらしいけど……。
なんにせよ、術式の基点がわかれば、こっちのもの。
術式に介入して、障壁を解除できるわ。
……それじゃ、始めるわよ。
さあ、本体のところへ行きましょう。
障壁は消えてるけど、
素直に封印されるつもりはないみたい。
言わねばならないことがあるんじゃない?
具体的には、私たちへの釈明とか。
いつもどおりで安心したわ。
じゃあ、妨害する者もいなくなったし、
封印術を起動しましょう。
もしかして、また過去が視えた?
エジカ、あなたいったい何をする気よ!?
過去のおじいちゃんたちでも、できなかったのに、
あなたひとりの命じゃ、とうてい足りないわ!
あの消滅の中、ただひとり生き残った私にこそ、
命を費やし、創神エウレカを討つ責任があるもの!
自己犠牲に酔うような腑抜けた男だなんて、
思わなかったわ。
生還の望みのない作戦なんて、賭けではなく自殺行為よ!
バルデシオン委員会のひとりとして、絶対に承認できない!
そもそも、アシエン・エメロロアルスは、
おじいちゃんたちが討ってくれているのよ?
封印さえ成功させれば、ほかの方法を模索することだって!
この人の判断であれば、
どんなものでも、受け入れると誓いましょう。
たしかにいろいろ懸念は残るけれど、
だからって、エジカは結論を急ぎすぎよ。
封印した後で、改めて対処法を考えればいいわ。
あなたもそう思うでしょう?
エジカさんはどうするおつもりかしら?
実際、あなたが力を貸してくれるなら、
最終的な解決方法の模索も、はかどるだろうしね。
封印術を起動しちゃうわよ。
このあともやることいっぱいだし、とっとと済ませましょ。
これで一区切りってところかしら。
今後のことを打ち合わせたいし、拠点へ戻りましょう。
あなたもそれでいいかしら?
また拠点でね。
この島を探索してくれて、ありがとう。
あなたのおかげで、私の気がかりに決着が着いたわ。
あそこに見える本部塔に封印したわ。
報告は以上よ。
バルデシオン委員会として、権利を主張させてもらうわ。
だから、取引をしましょう。
代わりに、この島にやってくる研究者を支援してほしいの。
創神エウレカを封印できたとは言え、
これですべて終わったわけではないわ。
即座に討滅する方法を含め、調べることはいっぱいある。
だけど、シャーレアン本国からの補給は容易じゃない。
この島で研究を続けるために、力を借りたいのよ。
ここはエジカに任せて、一度、戻りましょう。
彼の知識と使命感は、信用できるもの。
それに、私たちには「暁の血盟」として成すべきことがある。
もちろん蛮神対策「暁」の重要な使命でもあるから、
別の観点から創神エウレカの討滅方法を探るつもりだけれど、ね。
その様子だと、創神製武具をすべて破壊できたようね。
砂の家で調べ物をしていたら、気がついたことがあってね。
エジカに確認するため、ここに来たのだけど……。
話を聞いていたら、
あなたが本部塔上層の探索中だっていうじゃない。
これはちょうどいいと思って、出迎えに来たわけ。
しかし、創神製武具が近くに存在する場合は違うでしょうね。
蛮神としての特性から、周囲のエーテルを吸収するはずですもの。
地脈への退避と、再救出の可能性に気がついてね。
エジカに相談したら、いまの話を聞かされたの。
創神エウレカを自滅させることができるわ。
万が一のときは、私が外から補助すれば、安全性も高まるしね。
失敗する可能性は低いとわかっていても、
緊張しちゃったわ。
ここでやることなんて、もう何もないんだから。
拠点に戻ったら、声をかけて。
おかげで創神エウレカを討滅することができた。
これで最後の心残りもなくなったわ。
ずいぶんと高評価じゃない?
[player]さん、
ここまで付き合ってくれてありがとう。
また、置いていかれちゃったわ。
おじいちゃん……ラハくん……ミンフィリア……。
みんな、自分のやるべきことをやるために、
先に行っちゃって……彼もそうなって……。
私……置いていかれるばっかりで……。
どうして、なのかしらね。
本当に……どうして……。
そう、よね……。
うん……もう、大丈夫よ。
彼の覚悟を汚すような真似は、しないから。
先に拠点に戻ってるわ。
今後の説明もあるし、戻ったら声をかけて。
►……
<チェック漏れ>
さっき連絡があったのだけど、
スポンサーが視察に来ているらしいわ。
そろそろ決着がつくって連絡はしていたから、
状況を直接確認しにきたってところかしらね。
ちょうどいいから、ふたりが到着してから話をしましょう。
エジカ・ツンジカが命を費やし、討滅したわ。
報告は以上よ。
残された研究資料の回収とか、後始末をお願いするつもりよ。
いろいろと支援してもらいたいのだけれど、どうかしら?
その対価に、貿易の中継地として港を開放するわ。
私のやるべきことは、いまのこの島にはないもの。
もちろん、本国への連絡とかは、こちらでやっておくわ。
私たちには「暁の血盟」としてやるべきことがある。
感傷に引きずられて歩みを止めたら、誰かさんに笑われるわ。
さあ……帰りましょう。
エジカの分まで、やるべきことをやるために!
その様子だと、創神製武具をすべて破壊できたようね。
石の家にあった資料や、調査隊の観測記録を確認していたら、
気がついたことがあって、こっちに来てみたのよ。
そうしたら、あなたが本部塔上層の探索中だっていうじゃない。
これはちょうどいいと思って、出迎えに来たわけ。
エーテル界に還っていくことは、知ってるわよね?
じゃあ、エジカが自滅させた創神のエーテルはどこへ行ったと思う?
だけど、創神製武具が近くに存在する場合は違うでしょうね。
蛮神としての特性から、周囲のエーテルを吸収するはずですもの。
だからこそ、今回は希望が出てくる。
実は……エジカが生きている可能性があるのよ。
自分を犠牲にしたことが、どうしても引っかかっていたの。
それで、彼の意思の痕跡を辿ってみたのだけれど……。
そうしたら、転送魔法を利用した形跡が見つかったのよ。
創神に、魂を構成するエーテルを吸われる直前、
肉体をエーテル化して地脈に退避するつもりだったのでしょう。
本当なら、創神の自滅後に物質化するつもりが、
周囲に蛮神と等しい存在があった影響で、引きずられ……
結果的に、私たちからは死んだように見えていたわけね。
エンシェントテレポを使った時のヤ・シュトラのように、
エジカを救出できる可能性が出てきたわ。
グリダニアのカヌ・エ様にも教えを請うて、
地脈から魂を導き出すための、術を学んできたから……。
試してみない手はないと思うの。
あなたも、側で見ていてちょうだい!
まさかあなた、全部想定していたの?
珍しいこともあるのね。
拠点に連れて行って休ませるわ。
あなたも拠点に帰ったら、声をかけて。
こうしてエジカを助けることができたわ。
私からもお礼を言わせて……ありがとうね。
私も[player]さんも、
それぞれの場所に戻って、やるべきことをやるだけ、よ。
あなたがやってくれるなら、安心できるしね。
[player]さん、
ここまで付き合ってくれて、本当にありがとう。
????
先輩としてお役に立てればいいんだけど……。
私だって「暁」の一員だし、あなたの大学時代の先輩なんだから、
少しは頼りにしてほしいものだわ。
相変わらず、突飛なことをするもんだわ……。
彼が魔法大学に入学したときの自己紹介を覚えてる?
当時のアルフィノくんは本気だったし、
今でも、真剣に「世界の救済」を実現しようとしている。
……誰かさんのおかげで、ね。
奥の部屋でいいのよね?
集中することになると思うから、ふたりはここで待っていて。
一見、深い眠りについているだけにも見えるわ。
ただ……どういうわけか、彼らの肉体からは、
まったく意思の力を感じ取れなかったの。
まるで、魂が抜けだしてしまったかのように……。
あなた、以前に例の声を聞いたとき、
違う空間に立っているような感覚に襲われたのよね?
それを、魂を構成するエーテルそのものが、
どこかに呼ばれているのだと仮定すれば……
以前、サンクレッドさんの捜索をしたときのように、
意思の痕跡を辿ることで、何かが掴めるかもしれない。
とにかく、試すには「水晶の目」が必要だから、
マトーヤ様のもとへ向かいましょう。
アルフィノ君、割と根に持つタイプだから……。
古の「光のクリスタル」をお借しいただけませんか?
この「水晶の目」を通して発現させてみるわ。
念入りに、意思の痕跡を辿ってみる……。
いったいどういうこと、何が起きているというの……。
意思の痕跡が、プツリと消えてしまっていることが、
はっきりと認識できるのよ。
アナンタ族の娘さんの場合、肉体を含めて、
一度、死を迎えてからラクシュミに復活させられたはず……。
魂の行方を探る方法がないか、調査をしてみるわ。
まさか、意思の痕跡が消えてしまっているなんて……。
それじゃあ、私は引き続き魂の行方を調査してみるわ。