えおろーぐ

手紙は、ちゃんと渡してくれたってさ。
それから、「鉄仮面」の部隊が動くって。
ついに、帝国とぶつかるつもりだよ。

望むところだね！

わかってるって！
でも、その前に恩は返さないとね！

ウソでしょ……！
ふたりとも、どうしてここに……！？

まさか、[player]たちと、
こんなところで会えるなんて！

アルフィノ様と、[player]もね！
みんななら、ぜーったい無事だって信じてたけどさ！

そんで、匿ってもらった恩を返すため、
彼らの活動に力を貸してたってワケなんだけど……
もしかして、知らなかった？

信頼できる子に託したと思ったんだけどなぁ……。
解放軍内の検閲で引っかかっちゃったんだね、きっと。
「あの人」は、「暁」とかに介入されるのを嫌がってるし。

命を預ける仲間にまで、素性を隠し続けるなんて、
なーんかイヤな感じじゃない？

い、いや、アタシの仮面は、別問題だとしてさ！？
でも、鉄仮面って、解放軍の中ですごーく人気があるんだ。
アタシたちは、仲間をこのまま鉄仮面に任せていいのか、
見定めるために演説を聞きに来たってわけ。

ええっ！？
蛮神召喚のためのクリスタルを、
アイツが受け取ったかもしれないの！？

その調査、アタシたちにも協力させて！
鉄仮面が悪巧みしてるとしたら、絶対に暴いてやるんだから！

鉄仮面の影武者を、
必ずキミたちのところまで連れていくから！

正直に答えてよね。
そっちが影武者だってことも、わかってるんだから！

自分たちがよければ、蛮神が召喚されても構わないってこと！？
メチャクチャだよ……！
そんな風に、ほかの地域を傷つけながら革命を遂げたって、
傷つけた誰かから報復を受けるだけ。
それじゃ、いつまでたっても、アラミゴは解放されない！

それは…………。

あっ、おかえりー！
こっちの調査も、完了したよ！

うそ……。
ミンフィリアが、そんなことになってたなんて……！

うんうん、アタシもそうしたい！
久々にみんなに会いたいよ！

え……えっと……？

あ、ああ……うん！
心配かけちゃってごめんね！
今は「暁の血盟」と一緒に活動してるんだ。
それで……その、ちょっと……表立って行動できなくて。
だけど大丈夫だから、うん！
そ、それじゃあ、アタシは先に「石の家」に戻ってるね！
早くみんなに会いたいしっ！

……なんだか懐かしいね。
こうして、「暁の間」にみんなで集まるのなんて、
ムーンブリダのことがあって以来かな……。

それじゃ、アタシたちは、
もう少しアラミゴ解放運動の様子を見てみるよ。
今回の、鉄仮面とアマルジャ族の取引のこともあるし、
アラミゴに赴任した新総督が、アブナイ奴なのも本当なんだ。
だから当然、放っておけないでしょ？

…………まるであの頃のまま、かぁ。

あ、ああ、どうかした？
こうして戻ってきてみると、石の家って快適だねー。
座ってると、つい眠くなっちゃうよ、アハハ。

あっ、[player]！
こんなところにいたんだ！
アルフィノから頼まれて、探してたんだよね。
よくわからないけど、石の家の「暁の間」に集合だってさ。
とにかく行ってみようよ。

おっ待たせ！
呼んできたよー！

ナーゴ！？
なんで、キミがこんなところに！
ヤ・シュトラ、早く助けてあげて……彼女はアタシの仲間なの！

いいんだって……アタシたち、仲間じゃん！
それよりも、ナーゴが伝えたかったことって？

ナーゴのことは心配だけど、
クルルやタタルたちに任せるしかないよね……。

たっだいまー！　あっ、クルル！
ナーゴの様子はどう？

よかった……。

でもさ、エオルゼア同盟軍が勢揃いするなら、
鉄仮面の計画に乗っかって、帝国軍を攻めちゃえばいいじゃん。
アラミゴ側とグリダニア側から、挟み撃ちにできちゃうよ！

ちょっと、抜け駆けするつもり？
そーゆーことなら、アタシも行くからね。
第一、解放軍にツテがあるのは、アタシなんだから！

鉄仮面もさ、もっとエオルゼア同盟軍と協力すればいいのに。
ガレマール帝国は「共通の敵」ってやつでしょ？

任せといてよね！
鉄仮面の首根っこをひっ捕まえてやるんだから！

わかってるって。
難しいことはパパリモに任せるからさ！

ど、どうしよう！
解放戦線の兵士たちが、帝国の奴らに！

させないよ！

そ、そんなぁ……。
どうにかならないの、パパリモ！

ねぇ……ちょっと……！
パパリモ！

そんな！　無茶だよ、パパリモ！
だって、あの封印魔法は……！

やだよ！　パパリモが残るなら、アタシも残る！

嫌だ！　やめて！　放してよ！

どうして……。
どうして、アタシを残してくれなかったの……。
どうして！　アタシは、パパリモの相棒なんだ！
だから、アタシは……！！

アタシだってわかってるよ……でも……！

……パパリモ…………。

……パパリモ…………。

アタシは、付いて来ちゃった……。
パパリモが命を賭けて稼いでくれた時間を、
無駄にするわけには、いかないもんね……。

それで……オメガの確保に向かう人選なんだけどさ、
アタシに行かせてもらえないかな？

心配してくれて、ありがと……。
もう大丈夫だなんて、気安く言えないけどさ、
それでも、何かの役には立ちたいんだ。

心配かけちゃって、ゴメンね……。
任務はしっかりやるから、安心して？

もう、これじゃキリが無いよ！？

もう、しつこいんだから！

魔導兵器！？
何だか大きいのが来たから注意して！

アタシ、馬鹿だからよくわからないけど……
いいのかな、本当に……？

►イダならどうする？
どうするって……アタシが決めろってこと！？

►後のことは任せろ
余計なことは考えないで、決断しろってこと？

わかった……アタシ、決めたよ。
シド、どいて……それを押せばいいんだよね？

パパリモがくれたチャンスを逃すわけにはいかない。
だから、アタシは……アタシの責任で、これを押す！
パパリモのためにも……お願い！

オメガは、アイツをやっつけたよ……。

パパリモがかけた魔法が、この世界から消えていく……。
繋がりが途絶えたの……だから……。

アタシ……繭があったところを見てくる……！

………………。

光の繭……なくなっちゃってるね。
本当にあっけない……。

別に後悔してるわけじゃないんだよ。
全部、わかっていたんだ。
あのとき、パパリモがやろうとしてた封印魔法が、
命がけのものだってことも、ちゃんと理解してた。
それが時間稼ぎにしかならないってこともね……。

いつまでも、パパリモの小さな背中に隠れてはいられない。
このマスクはね、アタシがパパリモの「相棒」になるために、
必要だっただけの物……。

20年前……アラミゴが帝国軍に占領されたあの日、
アタシは、まだ5歳にもならない子どもだった。
アタシの父さんは、暴君だったアラミゴ王に立ち向かった
革命軍のリーダーのひとりでね……。
そして姉さん……。
父さんの手伝いをして戦う、
優しくて、強くて、カッコイイ姉さんがいたんだ……。
でも、帝国軍が攻めてきて、父さんは……戦って、それっきり。
アタシは姉さんに連れられて、逃げて、逃げて、逃げ続けて、
シャーレアンの植民都市に辿り着いたの。
姉さんは故郷を奪還するため、
やがて、ルイゾワ様たちと活動をはじめたんだ……。
アタシは、そんな姉さんを誇りに思ってた。

やっぱり……ヤ・シュトラ、気付いてたんだね。
アタシが、イダじゃないって……。

……そっか。
やっぱり、賢人のみんなにはかなわないなぁ……。

姉さんは、6年前にアラミゴから難民を逃がす任務中に死んだ。
小さな女の子を助けるために、無茶をしたんだって……。
あんなに強かった姉さんが……。

►どうして今まで►……
ごめんね、黙ってて……。
アタシの本当の名前は「リセ」。