えおろーぐ

おんや、これはまた頼りがいのある異人さんじゃ。
その腕を見込んで、ひとつお願いしてもよいですかな？
北の浜で、「ナヨシ」という者が魔物に絡まれております……。
助けようにも、わしら村の衆では、心もとないゆえ、
退治してやってくれませんかの？
わしは、村の衆に警戒を呼び掛けてまいります……。

おんや、ナヨシが釣った魔物を退治してくださった異人さんか。
その節は、大層世話になりました。
なんと、釣りに興味がわきましたか？

釣りで大切なのは、魚についてよく知ることですじゃ。
たとえば魚の中には、光を見ると寄ってくるものもおります。
昔は、夜に船を出して、松明を燃やして漁をしたもんですじゃ。

そういうことですじゃ。
この漁火漁（いさりびりょう）ができれば、村も潤うのですが……。

漁火漁（いさりびりょう）ができれば、村も潤うのですが……。

ならん、ならんぞ、ナヨシ。
おまえは、この村でやるべきことがある。

もちろん、ぞんぶんに釣りをしてもらうぞ。
コルリを救った「ハリセンボムの脂」で魚油を作り、
念願だった漁火漁（いさりびりょう）を再開するんじゃ！

予め釣り上げるとわかっておれば、
罠なり何なり考えて、どうにでもするわい！

そうじゃろう、皆の衆？

ほれ、さっさと荷をほどいて、釣り支度をせんかい！
皆の衆にも、さっそく漁火漁にでてもらうぞい。

うかつでした……。
かつて、夜間に漁をしていたときは、
こんな問題など起きたことがなかったのに……。

魔物の類いか……あるいは、紅甲羅のコウジン族か……。
戻らぬ漁師たちは、いずれも腕利きばかりゆえに、
なにかあったとしか思えんのじゃ。

ヨツユが追い払うまでは、この村にも海賊衆の見張小屋が置かれ、
困ったときには、その力を借りることもできたんじゃが……。

うーむ、どう頼んだものか……。
帝国軍が海賊衆を追い払おうとしたとき、
わしらは、止めもしなかった不義理者でもある……。

►ツキカゲ
ツキカゲ殿……。
海賊衆の勘定方じゃな？
この村の見張小屋にも、帆別銭の徴収でよう来とったぞ。
訪れる度に、干物やら何やらを買ってくれてな。
イサリ村のことを、とても大切にしてくれておったものだ。
……うむ、ツキカゲ殿を頼ってみるのもいいかもしれん。

►……
ふむ、その顔は知り合いが多すぎて、困っておるのじゃな？
であれば、海賊衆の勘定方ツキカゲ殿に繋ぎを付けてもらいたい。
この村の見張小屋にも、帆別銭の徴収でようきとってな。
訪れる度に、干物やら何やらを買ってくれてな。
イサリ村のことを、とても大切にしてくれておったものだ。
あの御仁であれば、我らの窮状を理解してくれるに違いない。

海賊衆は、紅玉海を知り尽くしています。
どうか、力を借りられるよう取り計らいを……。
よろしくお願いいたします。

よくぞ、ご無事で。
おかげさまで、囚われた村人も全員無事でした。
ツキカゲ殿とも、また会えて、感慨深いですじゃ。

[player]殿、海賊衆の皆さん、
今回は、大変世話になりました。
村を代表して、礼を言わせていただきます。

はい、ナヨシの手柄だったのですが……
これで、振出しに戻ってしまいました……。

ほ、本当によろしいのですか？
海賊衆の力を借りられるならば、心強い！