えおろーぐ

我こそは無頼の剣客……
音に聞こえた用心棒！

我の力を求めるならば……
ふさわしい銭を納めよ～！

来い！　ダイゴロウ！！
支払いの時間だ！

よかろう、片手間にひと働きって……
おい、ダイゴロウ、銭を取られるなよ！

退け！　ダイゴロウ！

ありゃりゃ……
こうも心づけを奪われちゃ、懐も腕もなまっちまうぜ……。

見よ、新たな秘剣……
東方に伝わりし古の至宝「斬魔刀」！

さすがに耐え抜いたか……ってことで、カゲヤマよ！
我が真の力を求めるならば、ふさわしい銭を納めるのだ～！

さすがに、やるじゃねぇか！
よし、とっておきを見せてやる！

なぁに、銭のぶんだけは働いてみせよう。

もう一度だ！　ダイゴロウ！

ダイゴロウ！　銭だ、銭だ、取り逃すなよ！

退け！　ダイゴロウ！

ありゃりゃ……
こうも心づけを奪われちゃ、懐も腕もなまっちまうぜ……。

銭が鳴れば、腕も鳴る！
もう一度見せてやる、我が秘剣「斬魔刀」！

……銭のぶんだけは、やってみせたぞ。
これ以上の心づけが望めぬ以上は、どうだろうなぁ？

<旧テキスト>
現金支払、明朗会計が心情でね！
釣りが出ないように、残りのぶんだけ働いておくからな！

<新テキスト>
現金支払、明朗会計が信条でね！
釣りが出ないように、残りのぶんだけ働いておくからな！

なんと艶やかな……。

……このような可憐な乙女に手荒な真似はできぬ。
悪いが断らせていただく。

請け負ったのは、名刀「ソボロ助広」の護衛であって、
女人に狼藉を働く気など毛頭ない！

お、お前は……！

な、なんだとぉ！？

逃がすか！

……どこかで会ったことがないか、だと？
人違いだろう。

……こいつはダイゴロウだ。
安心しろ、噛み付かないようしつけてある。

……それなら、ダイゴロウの出番だな。

こいつはダイゴロウ、俺の愛犬だ。
鼻が利くから、一匹オオカミの短刀を嗅がせれば、
その匂いを辿って走っていくはずだ。

もしや……。

かすかに生臭い匂いがする……。
おそらく、このあたりをうろついたナマズオの匂いで、
ダイゴロウの鼻が、やられてしまったのだろう。

……どうした？
早く手がかりを見つけるぞ。

……早く手がかりを見つけたいものだな。

……何か手がかりは見つかったか？
……ふむ、ヤツが使っていたと思しき手袋か。
これがあれば、また臭気を辿れるようになるかもしれん。
さっそく、ダイゴロウに嗅がせてみてやってくれ。

先ほどの手袋を、ダイゴロウに嗅がせてみてやってくれ。

冒険者が見つけた手袋を嗅いだところ、吠え始めたのだ。
恐らく、鼻が復活したのだろう。

待て……ヤツは逃げ足が速い。
ここは、俊足のコイツに任せてくれ……。

……ゆけ、ダイゴロウ！
あのオオカミをひっ捕らえろ！

当然よ！

ここにきて、銭まっしぐらとは……
こ、こしゃくな……！

ソボロ助広だ……。
ともかく貸してくれ……
本物かどうか、念のため確認しておきたいのでな。

ふむ……模造品のたぐいではないようだな。
正真正銘、本物のソボロ助広で間違いない。

……急用を思い出したぞ。
こいつは、俺が先にクガネに戻って返しておくとしよう！

……必ず返しておくから、安心めされよっ！

ぐぬぬ……どうやって行けばいいものか……。

どうした、ダイゴロウ？
向こうで待ってるように言ったじゃないか。

ヒ、ヒルちゃん！？

あいにくだが、断る！

以前、そこにいる冒険者に負けてからというもの、
再戦を挑むために、名刀を片っ端から集めていたのだ……。
アメノムラクモを我が物にしてから、
挑むつもりだったが……もうよい！
ここで決着をつけてやる！

ダイゴロウは、俺以外には懐かぬわ！

な、何ぃ！？

ダ、ダイゴロウ！
帰ってくるんだ！！

……わかった、俺の負けだ。
ほら、持っていけ！

むっ……ソボロ助広はどこだ？

な、なんだと……！？
返しやがれ！

くっ……！
ソボロ助広、必ず取り戻すからな！

この時を待っていたぜ……！

クッ……さすがに多勢に無勢か……
それにしても、なんだって7人も連れてくるんだよ！

こうなったら奥の手だ……！
「真の姿」で、思う存分、暴れてやる！

真ギルガメッシュ・チェーーーーーーンジ！！