この国の王に、我々の話を聞いていただくだけでよいのだ。
時間を取らせるつもりもない。
……何としても、直談判の機会を得ねば!
異邦の民の指導者
気が急くあまり、無様なところを見せてしまったな……。
我らは、東州オサード小大陸の辺境都市「ドマ」から、
海を越えて逃れてきた。
……無論、望んでそうなったわけではない。
少し前の話だ……。
帝国内で次期皇帝の座を巡り、内乱が勃発した。
我らは、それを好機と考え反乱を起こしたのだが……。
……そう、敗れたのだ。
私はドマにいた同族を隠れ里へ逃がした後、
残った者たちを先導し、エオルゼアへと落ち延びてきた。
この世には、すでにドマという都市は存在せぬ。
帝国による粛清により、文字どおり滅亡したのだ。
先ほどの港街……ベスパーベイといったか。
あの港の沖に、商船に擬装した大型船を停泊させている。
難民たちの多くは、帝国への反乱に参加した者とその家族。
我らは、その代表として交渉にきたのだ。
どうにか、この国の王、あるいは権力者に談判できればと思い、
このウルダハまでやってきたのだが……
門前払いを食らっていたところだったのだ。
ドマを脱出してからというもの、ろくに食事も取れず、
船の中には大勢の子どもたちもいる……焦っていたのだ。
それに、ここに来るまでの間、
我らと同じような難民らしき群衆をみた。
……どうやら、この国もいろいろと複雑な事情らしい。
姿形が異なる者が現れれば、いらぬ騒ぎを呼び兼ねない。
……そうした経験があるのでね。
我らは助けをこう身……
この地に不要な波風を立てたい訳ではないのだ。
我らは、東州オサード小大陸の辺境都市「ドマ」から
数ヶ月をかけて、この地までたどり着いた。
準備を整える間もない逃避行でな……
すぐさま食料は底を突き、多くの犠牲を出した。
ここしばらくは、ろくな食事も摂れていない。
せめて船に残してきた子どもたちだけにでも、
腹にたまるものを食わせてやりたい……。
どうか、この店の店主に、頼んでみてはもらえぬだろうか?
腹にたまるものを食わせてやりたいのだ……。
……かたじけない、この恩は決して忘れはせぬ。
後ほど、私からも店主に礼を伝えなければ……。
場を用意していただけただけで、ありがたい。
我々に利用価値があると示せば、あるいは……。
本来ならば、東方ゆかりの品々を持参し、
礼を尽くすべきところ……
しかし、落ち人たる我らには、富も時間もありませぬ。
無礼を承知で、嘆願させていただきたい……
我らドマの民を、ウルダハに受け入れてくださらぬか。
……帝国は現在、次期皇帝争いを機とした内乱の渦中。
内乱の影響は帝都をもちろん、辺境にまで及んでおります。
我々ドマの民は、その混乱に乗じ、
ガレマール帝国からの独立戦争に挑んだものの敗北。
従属か滅亡か……帝国は見せしめに我らの都を焼いたのです。
その船倉には二百を超える同胞が、身を寄せ合っております。
……ただし我らも、ドマから逃れた船の一隻に過ぎませぬ。
こちらで受け入れていただけるようなら、
可能な限り同胞を呼び寄せたいと願っております。
無論、タダでなどと都合の良いことは思っておらぬ。
我らを兵や働き手として使って構わない。
ご検討いただいただけでも、有難き幸せ。
なんとかして探し出さねば……。
なんとかして探し出さねば……。
……わかっていたつもりだが、
やはり、放浪の民は忌むべき存在なのだな。
……しかし、我らも戻る故郷はない。
せめて、一時の宿でもあればよいのだが……。
も、もちろん、承諾させていただく!
皆々の誠意に、心より感謝する……。
ドマとは異なる雰囲気の地……。
なじめるといいのだがな。
祖国を失った我々にとっては、願ってもない土地だ。
祖国を失った我々にとっては、願ってもない土地だ。
すでに事情は聞き及んでいるようだが、ドマの民だ。
我々を受け入れてくださり、感謝の言葉もない。
我らドマの民は、誠心誠意、
このレヴナンツトールのために尽力することを誓おう。
貴殿が属しているという組織の代表「ミンフィリア」殿へ
お目通りを願いたいのだが……。
あなたや、アルフィノ殿……
「暁」の支援のおかげで、ここまで来ることができた。
どうしても直接、謝意を伝えたいのだ。
……この先、しばらくは流入が続くだろう。
それに、このエオルゼアに安住の地ができれば、
散り散りになった同胞たちを、呼び寄せたいとも思っている。
我々が掴んでいる事実は、すべてお伝えしよう。
ガレマール帝国は共通の敵でもあるのだから。
部族間の抗争など、多くの問題を抱えているようだな……。
皆には世話になっている……少しでも恩を返したい。
幸い、腕には少し自信がある。
黒渦団の方に説明を受け、おおかた把握したところだ。
これで、同行しても荷物になることはなかろう。
なんという荒々しい存在なのか……。
ガレマール帝国が「神」を目の敵にするのも、
頷けるというものだ……。
あのような異形が存在するとは……。
この地の「神」は、なんと強大で荒々しいのだ……。
あのような異形が存在するとは……。
……東方にも「神」はいる。
かつて呼び降ろされたとも伝わるが、
まさか、この目で見ることになろうとは……。
ガレマール帝国が警戒するのも頷ける……。
船大工たちも、みないい顔で働いている……。
彼らの顔を曇らせぬため、私もできる限りのことをしよう。
敵の注意を引くなら、こちらの数は多い方がいい。
船大工たちも、みないい顔で働いている……。
彼らの顔を曇らせぬため、私もできる限りのことをしよう。
その力と使命感は、どこから湧いてくるのだ……。
エオルゼアの民が、まさか、あのように強大な魔物と
戦っているとは思いもよらなかった。
そして、それを討伐せし冒険者の力。
実に見事だった……!
この地に、我らの戦闘術を伝授したいと思う。
少しばかりクセのある戦い方だが……。
エオルゼアに生きる冒険者になら、
きっと使いこなせるだろう。
なるほど、面白い戦闘術になるかもしれないな。
……しかし、直前まで見せていた技とは違うようだが?
面白い男だな、サンクレッド殿は。
準備に時間がかかるやもしれませんが、
きっと、我々の戦闘術を根付かせてみせましょう。
人は世界中どこでも同じなのだな。
人は、自分の行いに意味を持たねば、
生きていくことはできない。
そういう観点では、帝国もドマも同じかもしれないな……。
……よろしく頼む。
「地下組織」というからには、
汚れ仕事を担う隠密を想像していたのだが……。
案外に鷹揚なのだな。
影と共に生きる者たちのために編み出されたもの。
その過程は同じなのかも知れぬな。
私は、彼らと行動をともにし、
この者たちの流儀を学んでみるつもりだ。
しばらくは、リムサ・ロミンサで軒先を借りるとしよう。
ドマの民には、後ほど私から連絡を入れておくゆえ、
心配する必要はない。
貴殿には、何から何まで世話になった。
感謝の言葉も無い。
いつか、我が東方の戦闘術を、
教え広める時が来るやもしれない。
その時は、貴殿にその技を伝えることで礼とさせてくれ。
その融合が成し得るかを見極めるつもりだ。
それには、しばらくの時が必要となる。
……思えば、祖国ドマを逃れ、ずいぶんと遠くまで来たものだ。
貴殿たちには、本当に世話になった。
「暁」のミンフィリア殿にも、感謝の意を伝えてほしい。
また会おう、勇敢な冒険者……。
いや、光の戦士よ!
故郷の霊峰を思い出すよ。
……ところで、商人殿。
暖を取るための道具を、ひとつ売ってはもらえんだろうか?
開拓団に加わっていたドマの民に乞われて、
帝国の密偵がらみの調査に協力していてな。
大方、どこかの御仁に焚きつけられたのだろうが、
確かに帝国は、ドマの民にとって仇敵でもある。
協力するのはやぶさかではない。
それに、我ら忍びの技は、この手の仕事にうってつけだ……。
しばらく、ともに動かせてもらうぞ。
私の方は、内偵調査に戻るとしよう。
この先の「ホウソーン家の山塞」に向かっている。
ロアユの尾行に関しては、今しばらく、
ドマの民に任せてはもらえぬだろうか。
彼女がガレマール帝国の者と接触し、
動かぬ証拠を掴むまでは、泳がせておきたい。
つい先ほど、帝国軍の歩兵小隊が、
「カストルム・オリエンス」を出て、南部森林に向かった。
帝国軍の目的は、妨害雷波装置の排除と思われる。
自由に通信が可能な状態となり、直接の接触が不要となる。
ロアユの監視は、我らドマの民に任せ、
貴君らには、妨害雷波装置の防衛に協力してもらいたい。
「クォーリーミル」で「忍びの者」と合流し、
作戦の詳細を相談するとよかろう。
「クォーリーミル」で「忍びの者」と合流し、
作戦の詳細を相談するとよかろう。
手の者に追跡させているが、おそらくは……。
……くれぐれも、慎重にな。
おそらく、そやつが帝国兵だ。
抵抗されるかとも思ったが……。
思いの外、大人しく捕まってくれたものだ。
密偵を束ねる「写本師」が拘束されたとなれば、
不滅隊に張り巡らされた諜報網も、綺麗に掃除できよう。
……ところで、これからどうなされるおつもりか?
……ほう、「氷の巫女」を追う方法を。
そうとなれば、一度、「石の家」に戻るのがよろしかろう。
「ミンフィリア」殿も、帰りを待っているだろうからな。
なに、こちらの事は任せてもらって構わない。
イルベルド殿には私から伝えておこう。
貴殿は、苦労が絶えない性分のようだ。
捕虜の引き渡しやら何やら、面倒な後始末くらいは、
私たちにやらせてくれ。
この手の役目には、忍びの術が何かと役立つ。
貴殿も興味があるようなら、いつか学んでみるといい。
……十分な才を持っているようだからな。
霧隠のユウギリ
ドマの忍衆、これより義によって助太刀いたす!
霧隠のユウギリ
術式の陣内に誘き寄せるのだ!
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慌ただしく動いていたのでな。
警戒していたのだ。
戦闘の混乱で、頭巾を失ってしまってな。
手の者にも探らせてはいるが
ほかの「暁」関係者の行方は、未だに不明でな……。
さて、お二方と無事に再会できたことだし、
私は、この辺りで失礼させてもらおう……。
情報収集の指揮を執らねばならんのでな。
案ずるな……ドマの民にとって、「暁」は恩人そのもの。
協力は惜しまぬし、掴んだ情報は、随時共有させてもらおう。
それではな……。