サンシーカー族の若者
オレに何の用だ。
メ族の「ヌン」に頼まれて、このオレに修行をつけに来ただと?
……ククク、敵に塩を送るなど、見くびられたものだな!
面白いッ!
ならば、貴様の力を見せてもらおうか!
サンシーカー族の若者
どうして、どうしてオレはこんなにも弱いんだぁぁぁぁ!!
サンシーカー族の若者
サンシーカー族の若者
今日からあなたを師と仰がせてください!
だって、そのために来たんですよね!?
サンシーカー族の若者
師匠の武を学び、必ずやその座を奪ってやる!
……そう、オレは親父のような弱い男では終わらない……。
絶対に、強くなるんだ……。
そのためには、敵の差し金だろうと利用する……。
サンシーカー族の若者
オレ、メ・ゼトっていいます。
これからよろしくっす、師匠!
さっきは一瞬で倒されて、よく見えなかったので……。
戦う相手は、オレじゃないです!
ピーリングストーンズ周辺に、大物のガゼルがいるので、
そいつにしましょう!
それじゃ、出発しますよー!
周りを「見渡して」、姿を探してみましょう!
オレも、見ているだけで何だか強くなった気がします!
もしかして、今ならメ族の「ヌン」にも勝てるかもしれない……?
いやでも待てよ、まだ心の準備が……。
ピーリングストーンズに乗り込んで、
「ヌン」に決闘を申し込んでやる!
師匠は立会人をお願いします!
どうしてオレはこんなにも弱いんだ……。
だが、その座を追われると、幼いオレを連れて集落を出た。
それからすぐのことだ……親父がオレを置いて消えたのは!!
親父はオレを置いて消えたりしなかったんだ!!
オレは……メ・ゼト・ティアは、お前を絶対に許さない!
必ず、「ヌン」の座から引きずり下ろしてやる!!
みっともないところを……見せちゃいましたね。
親父に捨てられてから、オレはずっとひとりでした。
ひとりで生きるのって、めちゃくちゃ辛いんですよ。
だから、オレは……強くならなきゃいけないんです。
強くなって「ヌン」になれば、ひとりじゃなくなる。
……師匠、お願いします。
オレの修行に、付き合ってください。
どうもオレには、強靱さが欠けているような気がします。
「ヌン」にも師匠にも、一撃でやられるぐらいだし……。
そこで、オレに秘策があります!
師匠、ついてきてください!
「XLII式グレネード」です!
師匠は、何度も帝国と戦ったことがあるそうですね。
メ族の奴らが噂しているのを、耳にしたんです。
なら、帝国の兵器を扱うことぐらい、わけないですよね!
こいつを使って、強靱さを鍛える修行を行います!
さあ、オレに向かって投げてください!
大丈夫です、火薬を少し抜いておきましたから!
まともに食らっても、死にはしませんって!
ぐおっ……!?
も、もっと火薬を……抜いて……おくべきだった……。
な、なんのこれしき!
さあ、もう一回「XLII式グレネード」を投げてください!
ぐぼあぁぁぁ……!!
はぁ……はぁ……これ、本当に火薬……抜けてる……?
い、いや……弱音を吐くな、オレ!
さあ、もっと「XLII式グレネード」を!
ちょっと……タンマ……。
ぐにゃあああぁぁぁぁぁ!!
…………。
あ、これ、確実に抜けてない……。
火薬、一粒も抜けてないって、たった今、確信しました……。
これなら、「ヌン」にも勝てる!
けど……ちょっとだけ……休ませてください……。
なんだか、腹の周りが見たことのない色になってますけど、
たぶん大丈夫です!
オレはこれから、再び「ヌン」に決闘を挑みます。
師匠には、立会人をお願いできますか?
ありがとうございます……
師匠には、感謝してもしきれません。
では、行きましょう!
ピーリングストーンズの「メ・ラツ・ヌン」の下へ!
今度こそお前を倒し、オレが「ヌン」になる!
仲間の前で無様な負け姿を見せたくないってか!
まあいいさ、南東の谷間だな?
師匠、行きましょう!
こんなところに呼び出すなんて、何を考えている?
だが、今日でお前の「ヌン」の座は……
じゃあ……本当に、一族を守るために……
アンタ……オレを捨てて逃げた、臆病者じゃなかったのかよ……?
アンタを、誇りに思っていいのか…………?
こわくなって逃げ出した記憶がおぼろげにあるんです……。
メ・ラツ・ヌンが話したとおりだ……。
親父は、オレを捨てたわけじゃなかったんですね……
集落を守るために、立派に戦って散ったんだ……。
…………。
オレも……親父が守ろうとしたものを守りたい……
守れる男になりたい……!!
師匠……オレ、行かなきゃ。
ピーリングストーンズの「メ・ラツ・ヌン」に会いに。
あなたは、父を追い出したわけじゃなかった……。
「ティア」として、この集落にいさせてください。
オレ、絶対に強くなります。
親父が守ろうとした、この集落を守るために。
師匠と出会えていなかったら、
オレはずっと親父のことを誤解し続けていたかもしれません。
オレ、今は「ティア」ですけど、
いつか絶対に、親父より強い「ヌン」になります。
そのときは、また手合わせしてくれますか?
それじゃ、オレは集落のみんなに挨拶してきます。
聞き覚えのある声
って、そんな意外そうな顔をしないでください。
オレだって、成長しているんですよ!
実は、ちょっと耳に入れておきたいことがあって、
メ・ラツ・ヌンに話を聞いて、追いかけて来たんですよ!
ウィルラ派のアナンタ族を探して、礼をしに行ったんです。
そうしたら、妙なことを言い出すじゃないですか!
カリヤナ派が、魔物を惑わす不思議な木の実を使って、
メ族の縄張りを奪おうとしたのだ……ってね。
そう、オレの親父が命がけで止めた魔物の暴走のことです。
川を渡りやすくなったのをいいことに、実を採りに来たんだ。
再び魔物を暴走させ、メ族の里を襲わせるために……!
自らの手を汚さずに、魔物をけしかけて集落を奪おうというのが、
いかにも戦いを嫌う、カリヤナ派のアナンタ族らしいやり口だ。
そうしてメ族を追い出せば、奴らは縄張りを広げられる!
奴らの思惑は未然に打ち砕かれたようですが。
この場で殺してやりたいが、今のオレはメ族の一員。
ピーリングストーンズへ連れ帰り、「ヌン」の判断を仰ぐ。
[player]師匠が繋いでくれた絆を、
復讐で断ち切るわけにはいきません。
ギラバニアの地に、悩める者の声が響くとき、オレは現れる!
そう、我こそは、偉大なるヌン、メ・アトの嫡男……人呼んで!
ねえ、なんで殴ったのォ!?
オレはただ、アンタらが困ってたみたいだから……。
あ、あなたは……!
最近、修行の一環で、国境警備隊の仕事を受けていたのですが、
まさか、こんなところで師匠にお会いできるとは……!
►生きているとは
褒めていただいて光栄です!
最近、修行の一環で、国境警備隊の仕事を受けていたのですが、
まさか、こんなところで師匠にお会いできるとは……!
強くて男らしい、メ族の次期ヌン候補だなんて、
師匠ってば褒めすぎじゃないですか?
さっき、顔が紅潮したり、呼吸が荒くなる病について話してたよな?
オレは、そいつに心当たりがあるぜ。
きっと、簡易宿泊所で寝込んでる奴は、
アンタに一目惚れして、ここを離れたくなくなったに違いない!
もっと自分に自信を持てよ!!
そのためなら、人は時として常軌を逸した力を発揮することがある。
それが、恋のもたらす力なのさ。
恋の力の凄さ、このオレが証明してやるよ。
以前、ここであなたと修行したことを……。
さあ、あの時と同じように、帝国軍の部隊の置き土産、
XLII式グレネードを、オレに向かって投げてください。
今からオレは、ジャ・オルミンに良い所を見せるために、
すべての爆発を耐えきってみせるぜ!!
…………ククク、以前は火薬を抜き忘れていたせいで、
危うく死にかけたが、オレは同じ轍を踏むほど愚かではない。
今度こそ、怪我をしない程度の量に抑えてあるのさ……。
さあ、師匠!
オレに向かって、「XLII式グレネード」を投げてください!
例えオレがやめろと言っても、手を止めたりしないでくださいよ!
あの爆発を見るに、火薬の量は大丈夫そうだな……。
今度ばかりは、怪我せずに済みそうだ……。
あの爆発を見るに、火薬の量は大丈夫そうだな……。
今度ばかりは、怪我せずに済みそうだ……。
オレに向かって、「XLII式グレネード」を投げてください!
例えオレがやめろと言っても、手を止めたりしないでくださいよ!
ひぐぅッ!!!
……お、おかしいな……火薬の抜き忘れが混じってたか……?
念のため、もう一度投げてみてもらえますか?
念のため、もう一度投げてみてもらえますか?
ぐひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!
し、師匠……ちょっと待って……。
一旦やめて、やめてください…………。
し、師匠……ちょっと待って……。
一旦やめて、やめてください…………。
ぎゃぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
ぐ、ぐふぁっ……こ、こんなはずじゃ……。
これしきのことで死んだりはしなぁい…………。
オレはいずれヌンとして、メ族の女たちをはべらせる男だぞ!!
ひとりの女に夢中になったりするかよ!!
ちょっ……師匠!
だから違うって……!!
►オルミンにフラれた
<チェック漏れ>
なら、語り合おうか……悲しき想い出を、よ……。
師匠たちは真面目にやってたんですね……。
男なんて他にも腐るほどいるって、な?
オレも混ぜてくださいよ、師匠!
頑強のメ・ゼト・ティア
さあ、オレの相手はどいつだァ!
頑強のメ・ゼト・ティア
あの頃に比べて、かなりやるようになったでしょ?
へえ、慰労会かぁ……。
アルパの奴、粋なことするじゃねーか!
もちろん、参加しますよ!
準備してから向かうので、師匠は現地で待っていてください!
ひたすら飲んで、食って、楽しんだらいいんだよ!
勝負だ、ゲイルス!
オレだって、力になるからよ!
こんな過激な目覚め方は、生まれて初めてだぜ……。
異国の地でお会いできたことは嬉しいんですけど、
もうちょっと優しく起こしてくださいよ!
アルパが怪しい仮面の男に連れ去られちまったんだ!
お前たちと同じ船に密航してクガネまで来たはいいものの、
道に迷っちまって、ブラブラ歩き回ってたんだ。
そしたら、アルパを担いだ怪しい仮面の男を目撃してな。
声をかけようとしたら、いきなり殴りかかってきたんだ。
で、気づいたらここにぶっ倒れてたってわけだ。
アルパを連れた仮面の男が、小舟に乗り込むところを。
おそらく、海の向こうへと出航したはずだ!
まずはその格好をどうにかしてくれよ!
オレを置いて行くなよ!
いつもの調子が戻ってきたぜ……。
メ・ゼト・ティアの声
急に海から現れたと思ったら、いきなり刀を向けてきやがって!
この亀男が、意味のわからないことばかりまくし立ててきて……。
師匠の知り合いなら、オレのダチみたいなもんよ!
オレは、将来メ族を背負って立つ男、メ・ゼト・ティアだ。
アンタは?
アルパはバラバラにされちまうってことか!?
まだ手に入れていないのは「賢者のヒレ」だっけか?
オレの様子を見にきてくれたっぺか?
……はっ!
こいつらの口調が感染っちまったっぺよ……
メ・ゼトの声
将来メ族のヌンとなり、女たちを侍らすであろうメ・ゼトです!
メ・ゼトの声
無駄口を叩いている場合じゃないんですよ!
メ・ゼトの声
アルパとナマズが甲板に運び出されて……
このままだと本当に「人魚の肉」にされてしまうかもしれないっす!
メ・ゼトの声
アルパは、オレのかけがえのない友達……
あんなモテなさそうな野郎の好きにさせてたまるか!
オルミンたちが到着したら、すぐに乗り込みましょう!
未来のヌンとして、てめえの所業を許すわけにはいかねえ!
同族の女には優しくしろ!!
あの野郎、どこに逃げやがった!?
けが人はオレが運んでおきます!
すべてが終わったら、望海楼に戻ってきてください!
ヤツが海に消えた後、水面に浮かんでたのを拾っておいたんだ。
どうだ、似合ってるか?
こんなんじゃ、メ族どころか、
ひとりの女すら守れないっす……。
……うおおおおおおおおお!
オレ、ぜってぇ強くなってやるっす!!
偉大なる父、メ・アト・ヌンのように!!