えおろーぐ

お前は……こんなところで再会するとはな。
驚いたが、嬉しく思うぞ。

黒衣森で会ったときには、
まさかお前が「英雄」と呼ばれるまでになるとは、
想像もしなかったぞ。

ろくなもてなしもせず、待たせてしまって申し訳ない。
だが、結論は出たぞ……。

今回ばかりは、エオルゼア諸国も本気のようだしな。
こちらとしても気合が入るというものだ。

まさか、ここラールガーズリーチで、
お前と再会することになるとは、思ってもいなかったぞ。
……ところで、俺のことを覚えているか？

►もちろん
覚えてくれていたとは光栄だ。
黒衣森のクォーリーミルで、部下の命を救うために、
奔走してくれたお前の姿……忘れたことなどなかったぞ。

►ごめん
……そうか、いや気にしないでくれ……。
黒衣森のクォーリーミルで、部下の命を救ってもらったことがある。
見て見ぬ振りもできただろうに……今でも感謝しているぞ。

あの出来事の後、部下の体調が回復するのを待ってから、
俺たちは、かつての上官、グンドバルトを頼り、
リトルアラミゴに向かったんだ。
そして、部隊を解散し、部下たちには自由に生きるよう伝えた。
今もリトルアラミゴに残っている者もいるし、
ウルダハに向かい職を求める者もいた。
俺はというと、見てのとおり、
アラミゴ解放軍として活動を続ける道を選んだ。
あれから、幾度もギラバニアと黒衣森を行き来し、
亡命希望者を逃がしたり、物資をこちら側に持ち帰ったり……。
危険だが、充実した日々を送っているよ。

今回、与えられた任務は、ギラバニア山岳地帯での募兵活動だ。
「アラガーナ」という小さな集落があってな……。
そこで、新たな仲間を募ることになった。

そうか……確かお前さんは、アラガーナの生まれだったな。
もちろん、任務を手伝ってくれるというのなら歓迎だ。

任務の詳細については、現地で話そう。
まずは「ギラバニア山岳地帯」に出る必要がある。
南の通路から出られるから、出入口までついてきてくれ。

この先を抜けると、ギラバニア山岳地帯に出られるんだ。

任務でアラガーナまで向かう。
バリケードをどけてくれ……。

口うるさいようだが、ギラバニア山岳地帯は、
複数の集落がある地域ゆえに帝国軍の監視も厳しい。
気を引き締めてくれよ。

片付いたようだな……。
さあ、このまま山岳地帯へと向かおう。

こちら側の出入口にも、帝国軍の目を誤魔化すために、
幻影を投射していてな……面白い仕掛けだろう？
知らぬ者が見ても、ただの遺跡にしか見えないという寸法さ。
だが、ここから先は、幻影で自分を隠すことはできない。
周囲に気を配りながら、東へ進んでいくぞ。

今のところ、順調だな。
辺りに帝国軍の姿もない……。
さあ、今回の目的地、アラガーナまでもう一息だ。
このまま道なりに、東へと進んでいこう。

ふう、ようやく到着したな……。
ここが目的地の集落、アラガーナだ。

ああ、先にも伝えたとおり、今回の目的は募兵活動だ。
鉄仮面の無謀な作戦に従って、失われた人員は少なくない……。
その穴を埋める人材が必要なんだ。
俺の元部下にも、鉄仮面についていった者たちがいたよ……。
悲しいかな、俺は彼らを止めることができなかったんだ。
そして、ここアラガーナでも、
何人もの若者たちが、鉄仮面に従い出て行ったという噂を聞いた。
反帝国感情が強い集落ではあるんだが、噂が事実であれば、
同じ解放軍を名乗る者として、厳しい目が向けられるだろう。
そのことを、覚えておいてくれ……。

もちろん、表向きは帝国に臣従を誓っている村だからな。
どこにスパイや密告者がいるかは、わからない。
そこで、まずは村長に会う。
ここの村長は昔からの協力者で、信頼できる人物だ。
彼の口から、最近の状況を確認しつつ、
勧誘すべき対象を絞り込もうというわけだ。

では、始めるとするか。
村長の名は「ラガンフリッド」、川辺の天幕にいるはずだ。
彼に声をかけてみよう。

ご無沙汰しております、村長。
アラガーナの近況を伺おうと思いまして、
突然ではありますが、立ち寄らせていただきました。

鉄仮面に従い出て行った若者がいるという噂、本当なのですね？

我々は、鉄仮面とは志を異にする者たちです。
それに今回は、エオルゼア同盟軍と協力しての作戦……
失敗を重ねてきた今までとは違います！

しかし……！
村長とて、帝国の支配を嫌っておいででしょう！？

やれやれ、取り付く島もなかったな。
ともかく滞在の許可が下りたのだと思うしかあるまい。
ここは密告のリスクを覚悟の上で、動くしかないか……。
よし、手分けをして住民たちから話を聞いていこう。
彼らの悩みや頼みごとを聞くうちに、
戦う意思を持つ者が見つかるかもしれないからな。
それに、苦しい立場にある者を助けることも、
解放軍にとっては、立派な役割だ。
いいな、ふたりとも。

戻ったか、[player]。
俺は、彼らから村の食料事情について聞き、
力を貸していたところだ。
帝国軍の反乱分子狩りが厳しさを増したことで、
食材集めの狩りすら、満足に行うことができないようでな。
状況は、かなり悪いようだ……。
さて、少しは役立てたことではあるし、切り上げるとするか。
すまないが、「リセ」に声をかけてきてもらえるか？
確か、そのあたりにいたと思うんだが……。

すまないが、「リセ」に声をかけてきてもらえるか？
確か、そのあたりにいたと思うんだが……。

なるほどな……戦う意志を秘めていたとしても、
表立っては、立ち上がれない事情を抱える者たち……。
そして、悲しみに耐えかねた者たちか……。

逃げたというのが悪なら、俺も同じだよ。
だが、逃げ出した先で、俺は[player]に出会った。
助けてくれる者がいると知り、再起できたんだ。
だから、俺は後悔していない。
戦い方は、人それぞれというだけの話だからな。

なんの騒ぎだ！？
とにかく行ってみよう！

いったい何があったんだ……
詳しく説明してくれないか？

リセ、よくぞ言った！
相手が帝国軍でなくとも、同胞を守るのが俺たちの使命だ。
思わぬ事態だが、俺たちで救出するぞ！

誘拐された男……
ワークラタが連れ込まれた「赤のジグラート」は、
ここから南西の方角にある。
キキルン族どもに食われちまう前に、
乗り込んで救出するぞ！

ワークラタは、ジグラートの上か！
むっ……あれは！

仕方あるまい！
奴らを倒して強行突破するぞ！

よし、倒したぞ！
ワークラタを探し出すんだ！

ともかく、早くここを脱出しよう。
いつキキルン族が押し寄せてくるかわからんからな。

帝国社会では、市民権を持たない「アン」階級の地位は低い。
重い属州税を支払えなければ、奴隷同然の労働を強いられる。
若い女性の場合は、悲惨な目に遭うこともあるんだ。

待て……止めるつもりか！？
彼は、苦しい生活の中でも妹さんを守るため、
納税しようというんだ……それを止めるのは……！

そうか……。
ならば、俺たちも付き合おう、[player]。
帝国軍の拠点に向かった、ワークラタの足取りを追うんだ。

ほう……チョコボの羽根か……。
確かワークラタは、チョコボを連れていたはずだな。
どうやら、ここを通ったとみて間違いなさそうだ。
すぐにでも追いたいが、この先は帝国軍の哨戒範囲だ。
向こうの岩陰から、慎重に様子を覗うとしよう。

[player]、身を潜めてくれ。
いつ帝国軍の哨戒部隊と遭遇してもおかしくないからな。
ここから、ワークラタの姿が見えないか、様子を覗うとしよう。

そうだ……。
だが、「髑髏連隊」とは、やっかいな連中に遭遇したもんだぜ。
いいかリセ、何があっても飛び出すんじゃないぞ！？

こらえろ、リセ……！
今出て行けば、彼は解放軍の一味として扱われ、
家族もろともよくて強制連行……悪ければ皆殺しだぞ！

どうにか解放されたようだな……。
とにかく戻るぞ。

髑髏連隊の女隊長……勘の鋭い奴だったな……。
あやうく見つかるところだった。
しかし、胸くそ悪いぜ……。
同じアラミゴ人の若者が帝国の犬となって、
同胞に牙を剥いているんだからな……。

いつまでも、こんな所に突っ立っていても仕方ない。
気を取り直さなければな……。
ワークラタの怪我の具合も気になる……。
一度、アラガーナに戻って、村長の「ラガンフリッド」に、
事のあらましを報告しつつ、その後の様子を聞いてみよう。

やれやれ、相当堪えたようだな。
挨拶もそこそこに、ひとり出て行くとは……。
落ち込んでやしないか心配だ。
ひとまず、「リセ」を探すとしよう。

む、あそこにいるな……。
[player]、お前から声をかけてやってくれんか？

もちろん歓迎しよう。
新たな仲間を迎えるために、俺たちは来たのだからな。

リセよ、ここが「故郷」じゃないだって？

よし、期せずして募兵活動も達成できたことだし、
これにて任務を終了とする。
「ラールガーズリーチ」に帰還するぞ！

[player]、リセ、
まずは、よくやってくれたと言わせてくれ。
いくつか想定外のことが起こりはしたが、
結果的には、少数ながらも新たな仲間を得ることができた。
それもこれも、ふたりのおかげだ。

そうだな。
覚悟を決めておく必要があるだろう。
戦場では、一瞬の迷いすら、命取りになるのだから……。
年かさの世代と、若い世代、
故郷に留まった者と、一度は逃げて再起を図ろうとする者、
さまざまな違いがあり、時として対立する。
それでも今回のように、当初の対立を乗り越えて、
仲間として、手を取り合うことも無理ではないはずだ。
少なくとも俺は、そう信じているよ。
さて、俺は募兵に応じた連中の受け入れ準備を進めるとしよう。
[player]、リセ、この度の協力に感謝するぞ。
これにて解散とする……以上だ！

例のアラガーナの若者だがな、
あれから数名の仲間とともに合流してくれた。
新兵どもを、鍛えてやらなくてはな！

おのれッ！

貴様らとて、アラミゴ人だろうに！

…………。