えおろーぐ

あの……ごめんなさい……。
あなたのクリスタルを、わってしまったの、ぼくみたい……。

…………ミスト、だよ。

ぼくには、特別な「ちから」があるの。
それをつかって、人助けがしたくて、来た……。
けど、「ちから」つかうには、たくさんのエーテルが必要。
それで、まわりからすこし借りようとして……
そのクリスタルから、取っちゃった……。
ごめん……ごめんね……。
かならず返すから、すこしまってほしいの。
人助け、おわるまで……！

だれが……いいんだろう……。
何かをなくして、さみしいひと、かなしいひとを、
元気にしてあげたいんだけど……。

うん……！
よろしく、おねがいします。

この街のこと、すこし、しってるよ。
ながいあいだ、たくさんの喪失と、かなしみがあったでしょう。
ぼくでも、だれかに、元気をあげられるといいな……。

さがすの、てつだってくれて、ありがとう。
かなしいひと、いた……？
……そっか、そんなひとがいたんだ、ね。
ぼくの「ちから」で、元気をあげられるかな……？
そうだったら、うれしいな……。
……ぼく、やってみるよ。
そのひとのところ、行って、みよう……？

このひと、だよね……？

あなたは、いとこのひと、また会えたら、元気でる？

じゃあ、そのひとのこと、強く、強く、思い出して。
それで、ひとのすくない静かな場所で、まっていてください。

あなたも、一緒に、いてあげて。
ぼくは、シドゥルグたちに言ってから、いくね。
たぶん、みんなに見てもらったほうが、いいから……。

[player]、まってた。
ここは人目あったから、シドゥルグたち、先いってる。
あなたも、急いで、いこう？
ミユィからずいぶん離れたから、もしかしたら……。

ごめん……。
やっぱり、ほどけちゃった……。
[player]……あのね……
あの靄（もや）が、イニアセル、だったもの、だよ。
ぼくの「ちから」は、
だれかの想いの中にいるひとを、実体化させるの。
想いがとどかなくなると、ただのエーテルにもどる、けど……。
さっきは、あなたのクリスタルから借りたエーテルで、
イニアセルつくった。
ミユィ、すこし元気になって……よかった……！
さあ、あの靄を、「ソウルイーター」で喰らって、ください。
そしたら、あなたのもとに、エーテルがもどるから……。

あの靄を「ソウルイーター」で喰らって、ください。
そしたら、あなたのもとに、エーテルがもどるから……。

ご、ごめんなさい……。
イニアセルつくってたぶん、ちゃんと返した。
かえした、けど……。
借りたエーテルで、あと4回、「ちから」がつかえそうなの。
今みたいに、さいごは、ちゃんと返します。
だから、ぼくに、人助けをさせて……！

ごめん……ごめんね……。
だけど、覚悟、ないわけじゃないの……。
大切なひとをなくすこと、恐れてるひとがいた……。
なくしてしまって、かなしんでるひとがいた……。
彼らの願いが、ぼくのすべて。
そういうひとを助けて、幸せにするのが、ぼくの役目。
だから……やらなきゃ…………。

►暗黒騎士として
[player]……！
とっても、うれしい……ありがと……！

►エーテルを持ち逃げ
[player]……？
それは、一緒にいてくれる、ということ……？

ぼくにも、元気にできるだれかが、いた……。
それは、とっても、とっても、うれしいこと。
機会くれてありがとう、[player]……！

ここに、ぼくでちからになれること、あるかな……。

怒られるのは、くるしいこと……？
それなら、元気にしてあげられたらいいな……。

……ぼく、あのひとにも、笑ってほしい。
恋人がいなくなって、わるいことしたなら……
そのひとに会えれば、つぐなう元気でる……？

でも、あのひと、あのままじゃ……。
心は、かなしいと、こわれてしまうもの、だよ……。
ぼく、たくさん聞いてきた……。
喪失をかなしんで、おこって、くるしんで、
また会いたいって、願ったひとたちの声……。

[player]……どこに行ってたの……？
そのあいだに、ぼく、やったよ……！
ローディーの恋人をつくって、会わせてあげられたの。
ほら、見て……？

ぼ、ぼくが、やりたいっていったの……！
あなたが、かなしそうだったから、元気になってほしくて……。
うれしくなかったなら、ごめんなさい……。
[player]は、何もわるいこと、してないよ……！

ごめんね……。
シドゥルグのいうとおり、
「ソウルイーター」で喰らってください……。

ごめん……ごめんね……。
あなた、てつだってくれたのに、失敗、しちゃった……。
ぼくは、できそこないで、なりそこないだから……
みんなの願い、いっぱいあるのに、叶えられない……。

そうだよね……ごめんね……。
ぼくは無力だったけど、あなたの言葉でローディーの元気でた。
それは、とても、うれしいこと……。
ありがと、[player]……。
一緒に、テイルフェザー、もどってくれる……？

ぼく、できること、おおくない。
あなたみたいに、なりたかったな……。

たび……あなたと、たび……。
どこか……いいなって気持ちになる、ね。
いこう、[player]……？

かぜのおと……ながれるくも……。
こうして直接みると、世界は、とてもすてきね……。
[player]、一緒にきてくれて、ありがとう。
ぼく、人助けしたくてきたのに、めいわくかけて……ごめんね。

►どうして人助け►ミストはどこから
……ぼくは、ずっとね、だいすきなひとたちといたの。
みんなは、この世界にあるつらいことや、かなしいことから、
だれかを護るために戦ってた……。
ぼくは、ぼんやりと、それを見ているだけ……だったけど……
すぐ近くで、「さみしいな」って聞こえたきがしたの。
だからね、今度はぼくが、だれかを助けられたらいいなって……
かなしみから護れたらいいなって、思って、きたんだよ。
一緒にいた「みんな」が、だれか？
…………ごめんね……それは、ないしょ、です。
本当をつたえると、あなたはぼくを、きらいになるかも。
ぼくは、あなたがすき……だいすきだから、それは、かなしい。
あっ、いけない……！
シドゥルグに、ちゃんともどってこいって、いわれてたの。
心配、させないうちに、もどらなくちゃ。

このシドゥルグは、おこってる……？

ぼく、やっぱり、人助けしたい。
できることは、かわらないし、ひとの心はむずかしい……
でも、やってみたいの。

ここは、リエルにとって、思い出ぶかい場所、なんだって。

あい……？

……うん、それなら、ぼくにもわかる。
リエルの想いに、手を、かしてあげられるかもしれない。

ねえ、シドゥルグ……。
いなくなったひとたちに、会いたいと、おもう？

戦いになるなんて……そんな……。

ご、ごめんなさい……。
戦いになる、なんて、おもってなくて……
ぼく、また失敗した……。

シドゥルグ、けが、いたそう……。
だけど、師匠さんと会えたことは、
よろこんで、くれたのかな……？
そっか……うれしいな……！
師匠さんは、別れをうけいれろって、いったけど……
やっぱり、一緒にいられたほうが、幸せだ。
[player]、ぼく、次もがんばるね……！

シドゥルグ、平気かな……？

[player]、あのね……
師匠さんにやられたシドゥルグの怪我、
まだ、あまりよくない、みたい……。
ぼく、人助け、がんばりたい。
だけど、シドゥルグが苦しいのは、よくない……。
だから、今回はぼくとふたりで、行ってくれませんか……！
ありがとう……。
でも、どこに行ったらいいのかな……。
おおきな戦いが、おきた場所なら、
ぼくの「ちから」で元気あげられるひと、いる……？
……ギラバ、ニア？
その「カストルム・オリエンス」って場所のそばで、
前に、おおきな戦いが、あったんだね……？
うん……いってみる……！
[player]、どうぞ、よろしくおねがいします。

ここが、カストルム・オリエンス……！
みんな、てきぱき、おしごとしてるね……。
……戦いの準備なのかな……こわいな……。
それに、みんな、ぎらぎらしていて、
かなしそうなひと、いない……。
基地から、すこし、はなれたほうが、いい……？
しずかな場所……戦場跡のほう、さがしてみよう……？

たいへん……このひと、とてもよわってる……！
[player]の、ともだち……？

だ、だめ……死んでしまうのは、だめ……！

[player]、ぼく、このひとをはげましたい。
元気になって、生きてほしいの……。
「ちから」を、つかわせて……！

お願い……元気を、だして……。
今、会いたいひとは、いませんか……？

いのり、ささげてきたら……
ガリエンは、元気に、なる……？

ぼくからも、おねがい。
ガリエン、安心したら、きっと生きられる……。
その大剣で、フーダルト、護ってあげて……！

ふらふら、してる、よ……？
だいじょうぶ……？

フーダルト、が……！

やっぱり、フーダルトのようす、おかしい……！
距離はまだ、へいきなはず、なのに……。

どうしよう……！
ぼくの「ちから」じゃ、想いは、おぎなえない……！

しっかり、して……！
フーダルト……ガリエン……！

[player]…………。
フーダルトが、とつぜんほどけて……
想いがとだえたんだ……だから……ガリエンも、もう……。
フーダルト、きせきって、いってたのに……。
だったら、死ななくても、よかった……
まにあって、みんな元気で幸せになっても、よかった……！
こんなの、ちがうよ……。
きっと、ぼくがまた、失敗しただけ……。
もどったら、ガリエンは生きてて……それで……。
それ、で…………。
ごめん……ごめんね……。
これを、あなたに、戻してあげて。
本当に……ごめんなさい……。

「ソウルイーター」で、これを、あなたに戻してあげて……。

……[player]。
ぼくたちだけでも、いのり、ささげよう。
このさきだよね……。

ここに「黙祷」をささげれば、いい、よね……？

……これで、フーダルトとガリエンは、むくわれたのかな。

わからない、よね。
死んでしまったら、そこでおわり。
無になったものを、だれも、かたれない……。

……ぼくね、だいすきな「みんな」といて、
彼らのかなしみも、おそれも、知ってるはずだったの。
だけど、ぜんぜん、たりなかった。
喪失は、ときどきあなたたちを襲うんじゃなく、
いつだって、すぐとなりに、あるんだね……。

[player]は、世界がそんなだって、知ってた……？

►だから、この大剣
たいせつなものを護るための、大剣……。
そうだね、あなたたちは、そういうもの……だけど……。

►それは仕方のない
……そっか。
あなたも、たくさん、なくしてきたものね。

すくわれないなぁ……いつまでも…………。

ぼくが、たった数回の人助けをすることにだって、
意味なんか、なかったかもしれない、ね……。

……あのね、あと1回は、本当にさいごなの。

ぼくは、あなたから、エーテルを借りた……。
それはすこしだけ嘘で、ぼくにはさいしょから、
あなたに借りたエーテルしかないの。
だから、さいごの1回は、ぼくとひきかえ。
それでも、やっぱり、無意味だろうけれど……。
ぼくに、もっとたくさんの、エーテル……
つよい「ちから」があったなら、うまく、できたのかな……。

……かえろう、[player]。
シドゥルグたち、皇都でまってるって、いってた。
きっと、心配、してるよ。

シドゥルグたち、こわかった……。
だから、すこし、いじわるしたの。
ごめん……ごめんね……。

►お前は、なんだ
ミスト、だよ……？
だけど……名前なんて、ぼくには、すぎたものかな……。

►どうしてこんなことを
どう、して……？
ぼくのやりたいことは、ずっと、変わらないよ。

ねえ、[player]……。
ぼくは、あなたがもつ暗黒騎士のソウルクリスタルから、
エーテルを……いのちを、もらったんだ。
そのクリスタルには、なにが、こめられてる？
……そう、数百年にわたる、歴代の暗黒騎士の、
記憶と、想い、だね。
クリスタル自体のおおきなエーテルと、つよい想い……。
そのふたつから生じるものを、あなたは、知ってる、はず。

安心、して……。
何かの名を戴くほど、ぼくは、たしかな事象じゃない、から。
ちゅうとはんぱな、なりそこない……。
けど、ちゃんと、想いをうけてうまれたの。
ひとをかなしみから護りたい、失いたくない……って、
暗黒騎士の「みんな」の想いを……。
だから、叶えなきゃ……。
ひとが、なにもなくさない世界をつくるの。
そのために、たりないちから……おぎなって、みたよ……？

やだよ……っ！
だって、たしかに聞こえたんだもの……さみしいって……！
この眼だって髪だって、誰かがもう一度あいたかった「君」だ！
ぼくがつよくなれば、そんな嘆きはもうなくなる……。
なくしたものは、全部、ぼくがつくってあげる。
もう、だれもかなしませたり、しないの……！

そうでしょ、[player]……。
あなたも、みんなも、さみしくないようにするから……。
ぼく、がんばるから……よろこんで……？

……とっても、かなしい。
でも……じゃまするのは、あなたでも、だめ。
行かせてくれないなら、いじわる、するよ。
もう、残り一度の、ぼくじゃない……。
願われたものしかつくれない、ぼくじゃない……。
あなたの暗い心にだって、すきに触れられるんだから……ッ！

きっとぼくは、最初から、こういうものだったんだ……。
じゃましないで……！

だめだよ、[player]……。
あなたの心には、よくないもの、たくさん眠ってるの。

やっぱり……戦うの、やめよう……？
だって、あなたなら、わかってくれてるはず……。
かなしみ、いっぱい、あったでしょ……？

戦いに身を投じれば、仲間は、死んでいく……。
痛みをこらえて護りぬいても、はてなき旅をゆくあなたから、
いつかはみんな、はなれていく……。
愛があなたたちの力なのに……
戦うほど、すすむほど、それはすり抜けていくの。

なんて……さみしくて、かわいそう……。
あなたこそ、本当は…………
本当は、とっくに。
よるべのない、ひとりぼっちだ……。

やだ……やだよ……。
あなたたちは、ただの強がりだ……！

想いには触れられない……記憶は薄れていく……。
ずっと一緒がいい……終わらないままがいい……。
生きていて、死なないで！　ぼくが護るから……ッ！

やだ、やだ……ッ！
みんな出てきて、[player]を止めて！

どうして、受けいれてくれないの……。
やさしい世界、あげるのに……！

みんな、本当は、さみしいくせに！
[player]の、わからずやぁぁッ！

いけない、次……！
あれ……ちからが、たりなく…………。

そんな……あなたに、負けるの……？
いちばん孤独な……あなたに……。

ああ…………ごめん、ね……[player]……。

ごめん……ごめんね……みんな……。
いつまでも、いっしょ……いさせてあげたかったのに……。

ああ……。
別れはやっぱり、さみしい、なぁ……。

別れを……いなくなったひとを、忘れる、から？

…………うん。
ずっとずっと、だいすきで……誇り、なんだよ……。

こまらせて、ごめんね……。
あなたのエーテル、もう全部返ってると思う、けど、
最後に、ぼくの想いも、もっていってくれるとうれしい……。
ぼくは、孤高の救済者より生まれしもの。
かなしみを拒み、別れを退けるもの。
……どうか、あなたにも、そうありますよう。