えおろーぐ

[player]殿。
貴方に折り入って頼みたいことがあり、探しておりました。
よろしければ、話だけでも聞いていただけませんか？

感謝いたします。
私はクリスタリウムの衛兵団に所属するベサナと申します。

頼みごとというのは、他でもない。
この街がクリスタリウムと呼ばれる所以である、
クリスタルタワーの内部調査に同行していただきたいのです。
無用な動揺が広がらぬよう、情報統制が敷かれているのですが……
実は、最近になって塔の地下から不可解なエーテル反応が、
検出されていましてね。
衛兵団による一次調査が行われたのですが、
謎の猛獣や機械類の抵抗にあって、撤退を余儀なくされたのです。

事ここに至り、水晶公に伺いを立てたところ、
貴方に協力を仰ぐよう、提案された次第……。

聞けば、[player]殿は、
クリスタルタワーを築いた文明にも造詣が深いそうですね？
ぜひ、ご協力をいただけないでしょうか？

ありがとうございます！
では、クリスタルタワーの入口でお待ちしていますね。

お待ちしておりました。

さっそくですが、クリスタルタワー地下区画調査計画……
名付けて「冥界下り」作戦の概要をお伝えします。
まずは、[player]殿を中心とした、
少数精鋭の先発隊が侵入し、脅威となる存在を排除。
後に、私が学識者からなる本隊を率いて、地下に向かいます。
これにより、謎のエーテル反応の正体を突き止めます！
多くの危険が予想されますので、くれぐれもお気をつけて！
それでは、作戦開始です！

[player]殿、お疲れさまです！
おかげさまで、無事に調査を終えることができました。
エーテル反応の元凶も、貴方が倒してくれたようですね。

しかし……予想はしていましたが、
実際に立ち入ってみると、驚くことばかりでした。
やはり、このクリスタルタワーは、古代ロンカ帝国を含め、
既知の文明で造られた物とは、到底思えない……。
もしや、貴方と水晶公は、どこか別の……

いえ、やめておきましょう。
それよりも、貴方に見ていただきたい物があるのです。
塔の深部で回収した装置なのですが……。

[player]殿、
これが何かご存じですか？

今のは人の声……？
知らない言語で、内容はまったくわかりませんでしたが……。
貴方には理解できましたか？

そうですか……。
さすがは水晶公と同郷なだけはありますね。
私には、さっぱりでしたよ。

そうでしたか……。
しかし、そう語る貴方の目は、
どこか懐かしがるような光を宿しているような……？

ともかく、不思議な声色でしたね。
まるで、大きな絶望を前にしても、勇気を失わない強さというか、
そう……それはこの街に、どこか通じるところがありました。
人類最後の反抗都市であろうとしたクリスタリウム、
その歴代市民たちの心意気に……。

水晶公や貴方がたの力もあって、
ついに、我々は夜の闇を取り戻すことができました。
それもこれも、多くの先人たちの想いがあればこそですよね。
彼らの想いに恥じぬよう、この世界を大切にしなければ……
ふと、そんなことを考えてしまいましたよ……。

さて、この度はクリスタルタワーの調査に協力していただき、
ありがとうございました。
調査は今後も継続して行います。
もしもまた貴方の力が必要になった時は、
協力していただけると助かります……それでは！