きっと素敵な香水ができるわ。
花摘みに気を取られて、魔物に襲われるだなんて。
……帝国の脅威が去って、気を緩めすぎかしらね。
この花は、とてもよい香りがするの。
……この香りを好きな知人がいてね。
その人に贈ろうと思って、採りにきていたのよ。
ええ、フ・ラミンは私ですけど……。
もしかして、私を探しに?
あら、この香り……。
あなたアシ……いえ、ミンフィリアという女性をご存知では?
そうね、霊災のあと、しばらく身を潜めていたから……。
フフ、でも良かったわ。
私も、ミンフィリアに会おうと思っていたところなの。
……もうすぐ私たちの記念日があるの。
その記念として、ミンフィリアに香水を渡そうと思って。
フフ、あなたの活躍を見て、ある人を思いだしたわ。
私と恋人の愚かさから、ウルダハを守ってくれた冒険者。
そして今は、光の中の影みたいに、顔を思い出せない人。
……もう10年以上も前のことよ。
ありがとう、本当に助かるわ。
実は、もうひとつ足りない材料があるの。
それはね、「濁りなきサラマンダー油」よ。
高地ラノシアのブロンズレイクに棲息する
グランガッチから採れるんだけど……。
グランガッチは普段、姿を見せないうえに、
ブロンズレイクのぬしと呼ばれるくらい
異常に巨大化しているらしいの。
好物のマッドプギルを捕まえて、
おびき出すことまでは考えてたんだけど……。
どうやって倒そうか、悩んでいたのよ。
でも、あなたが協力してくれるなら大丈夫ね。
いとも容易くグゥーブーを倒したほどですもの。
よろしくお願いするわ。
グランガッチを倒すには、
好物のマッドプギルを使って、おびき出すといいわ。
ありがとう、冒険者さん。
これで、香水を作ることができるわ。
……濁りなきサラマンダー油なんて、どうするのかって?
フフ、これはね……ぽとぽとぽと、っと。
こんなふうに、オイルとして使うの。
さあ、これで香水の完成よ。
……うん、心の準備もできた。
ミンフィリアに会いに行きましょう。
……さあ、ミンフィリアに会いに行きましょう。
あなたに危害がおよばないよう、
各地を転々としながら身を潜めていたの。
ここしばらく、帝国の動きが静かになってホッとしたわ。
……活躍は耳にしていたわよ、アシリア。
立派になったわね。
だから、これを渡しに来たのよ。
冒険者さんから、わずかにうつり香がしたの。
この方に、いろいろ助けていただいたのよ。
真の平和に向かって新たに歩みだした、あなたに。
数年ぶりにあなたを見て、改めて実感したわ。
あなたは、かつて私たちができなかったことを
成し遂げようとしている。
私の「母」としての役目は終わったのね。
アシリア……あなたはもう、立派に独立した女性よ。
安らかに眠ることができるように、祈りを続けるわ。
あなたは、あなたにしかできないことをやりなさい。
私も、私にできることをやらないとね。
フフ、子供はいつの間にか成長するものね。
小さなアシリアが、あんなに立派になって……。
優しい冒険者さん、
本当に甘えてしまっていいのかしら?
実は……ずっと大事にしてきた耳飾りが壊れてしまったの。
この耳飾り、ウルダハの彫金師ギルドへ持っていって、
修理をお願いしてきてもらえないかしら?
私は、あそこへ行くことはできないから……。
本当は、自分で彫金師ギルドへ行くべきよね。
わかってはいるけど……
私は、あそこへ戻らないほうがいいのよ。
だから、どうしても壊れたままにしておきたくないの。
こんなに綺麗に修復してもらえるだなんて。
いえ、今も愛している人が造ってくれたものなの。
……彼は、今も眠り続けているわ。
アシリアとの再会もできた今、私にできることと言ったら、
彼の魂がザル神の御許に辿り着くことができるように、
祈り続けること……。
そして、この「暁の血盟」がエオルゼアのために
活躍し続けることができるよう、お手伝いすることだけね。
かけがえのない存在だと聞いたわ。
これからも彼女を、みなさんをよろしくね。
アシリアにも、礼を言っておかなきゃね!
あなたも、報告に行くといいわ。
心配しているでしょうから。
ここでお手伝いをさせてもらうことになったの。
何かあれば声をかけてね。
彼らに提供できそうなものを、かき集めているところよ。
皆さんの気持ちが少しでも和らぐよう、
歓迎の準備を進めましょう。
……お食事の準備を手伝ってくれるの? 助かるわ!
では、飲み物を届けてもらっていいかしら?
お料理は、外の酒場「セブンスヘブン」を切り盛りする
「アリス」が、腕によりをかけて準備しているの。
そうね、彼女のお料理も、運んでもらえると助かるわ。
ここから届けてもらいたいのは、この「ローマニのワイン」よ。
全部持ったら、セブンスヘブンの「アリス」に声をかけてね。
届け先は、彼女が知っているわよ。
セブンスヘブンの「アリス」に声をかけてね。
届け先は、彼女が知っているわよ。
指導者が使命のため、危険を顧みず行動するところは、
育ての親としても誇りに思うけど、やっぱり心配だわ……。
お話中に、ごめんなさい。
今しがた、「暁の血盟」に用があるという方がいらしてね。
とにかく盟主に会わせてほしいと、
上の酒場……セブンスヘブンで騒いでいるのよ。
いつもなら、そういう人は追い払ってもらうのだけれど……
とても切迫した様子だったから、気になって。
それがあなたの使命なら、止めたりしないわ。
だけど、くれぐれも気をつけて。
目にも止まらぬ素早さで、野菜を切るんだから!
彼女も、ただ者ではなさそうね。
ドマの女性って、あんな風にみんな勤勉なのかしら。
タタルさんから話は聞いているわよ。
それで、彼女の荷物は、無事に見つかったかしら?
……はい、確かに預かりました。
タタルさんが今日の採掘から戻ってきたら、
必ず渡しておくわね。
こんなに熱心に道具までそろえちゃって……。
フフ、石の家の守護者は、タタルさんなのかもね?
でも、ちょっと心配でもあるの。
採掘をするだけとはいえ、
レヴナンツトールの近郊は、危険が多いから……。
よかったら、様子を見てきてもらえないかしら?
タングル湿林の手前で「タタル」と呼べば、
彼女、きっと気付くはずよ。
タングル湿林のあたりで「タタル」と呼べば、
彼女、きっと気付くはずよ。
ドマの方にも、とても香りのいいお茶があったらしいの。
どうにかして取り寄せられないものかしら……。
私も、自分のできることをやらなきゃね。
最近すっかり、ヒギリさんにぞっこんみたい。
うふふ……お若いことね……。
でも私、悔恨と復讐に生きる女性を増やさぬように……って、
ウリエンジェさんから監視を頼まれているのよ。
これは、そろそろ……。
良い暮らしができるでしょうけど……。
タタルさん、あなたは何を目指しているのかしら?
若かった私たちには、それが足りなかった。
……いえ、ただの昔話よ。
たゆまぬ努力と情熱が必要よ。
一度はミンフィリアに歌と踊りを、
教え込もうとしたこともあったんだけど……。
あの子は、すぐに止めてしまったわ。
そういうところは、まだまだ未熟といったところかしら。
私に出来るのは、無事の帰りを待ちながら、
温かい料理と飲み物を用意しておくことよ。
用意していた料理があっという間に消えたわ。
気持ちいい食べっぷりを見るのは、嬉しいものね。
石の家も、活気が出てきたわね。
この調子で、研究も上手くいくといいのだけれど。
私も少し、「石の家」を離れることになりそうなの。
出発の準備をしなくっちゃね……。
蛮神やアシエンの脅威に加え、難民暴動や帝国の動き……
さらにクルザスでは、ドラゴン族の脅威が増している。
まさに問題は山積みでしょう?
これでも、ウルダハの有力者には知り合いが多いから、
彼らに会って「暁」への協力を求めるつもりなの。
今は、エオルゼアが一丸になるべき時……。
ふふ、あの小さかったアシリアが、
こんな大きなことを、考えるようになるなんて……
私もおばさんになるはずよね。
私にできることがあるなら、
今度は母としてではなく、同志として協力しなくっちゃ。
手を差し伸べる国があるのか……。
難しい交渉になるでしょうね。
イシュガルド防衛への協力を決めたのね。
あっさりと受け入れたように見えて、
きっと重い決断だったと思うわ。
多くの命が関わることだもの。
あれが色男さんの末路よ……。
はてさて、どうやって乗り切るつもりやら。
彼女なら、さっき外に出ていったわ。
珍しく、ため息なんかついちゃって……
何かあったのかしら?
ようやく静かになってくれたわね。