フォルドラ・ルプス
フォルドラ・レム・ルプス
ラールガーズリーチ
行け、行け！
帝国に逆らうアラミゴ人反乱分子を根絶やしにしろ！
帝国に逆らうアラミゴ人反乱分子を根絶やしにしろ！
ラールガーズリーチ
私は……ガレマール帝国人だッ！
ラールガーズリーチ
チッ……！
ラールガーズリーチ
はぁ……はぁ……。
お気をつけをゼノス様、手練れです……。
お気をつけをゼノス様、手練れです……。
フォルドラ・レム・ルプス
ラールガーズリーチ
チッ……新手か……。
狙いはこいつらの様だが、渡せないな……。
戦い慣れている……！
明らかに、ほかの雑魚とは違う……何者だ！？
狙いはこいつらの様だが、渡せないな……。
戦い慣れている……！
明らかに、ほかの雑魚とは違う……何者だ！？
ラールガーズリーチ
しまった、捕虜がッ！
ラールガーズリーチ
ハッ……了解であります。
アラミゴ王宮
千人隊長フォルドラ・レム・ルプス、
ゼノス様がおっしゃられた獲物を捕獲し、
只今帰還しました！
ゼノス様がおっしゃられた獲物を捕獲し、
只今帰還しました！
アラミゴ王宮
ゼノス様、これは……。
アラミゴ王宮
ハッ……！
必ずや、ゼノス様のご期待に応えます……！
必ずや、ゼノス様のご期待に応えます……！
ギラバニア辺境地帯
本隊の撤退は、陽動ということか……！
だが、それだけの手勢で落とせると思うなよッ！
貴様たちは、この場で私が始末するッ！
だが、それだけの手勢で落とせると思うなよッ！
貴様たちは、この場で私が始末するッ！
フォルドラ・レム・ルプス
ギラバニア辺境地帯
貴様は、ラールガーズリーチで戦った蛮族の英雄……
あのときは後れを取ったが、ここで始末してくれる！
ゼノス様より頂戴したこの「ガンブレード」にかけて、
貴様を葬ってやる！
英雄と呼ばれるだけのことは、あるってことか……
だが、これならどうだ！？
ここで……ここで負けるものか！
ようやく栄光をつかみかけたのだ……敗者になどなれるものかッ！
あのときは後れを取ったが、ここで始末してくれる！
ゼノス様より頂戴したこの「ガンブレード」にかけて、
貴様を葬ってやる！
英雄と呼ばれるだけのことは、あるってことか……
だが、これならどうだ！？
ここで……ここで負けるものか！
ようやく栄光をつかみかけたのだ……敗者になどなれるものかッ！
ギラバニア辺境地帯
クッ……強いッ！
ギラバニア辺境地帯
馬鹿な、まだ勝敗は決してなど！
ギラバニア辺境地帯
馬鹿な、未だ戦力では我らが上なのだぞ！
敵の奸計に踊らされ、浮き足だってどうする？
ここで退くような敗者を、ゼノス様が許すものかッ！
敵の奸計に踊らされ、浮き足だってどうする？
ここで退くような敗者を、ゼノス様が許すものかッ！
ギラバニア辺境地帯
グッ……泥水を啜り、売国奴と罵られながらも、
ようやくここまで上り詰めたというのに……！
ようやくここまで上り詰めたというのに……！
ギラバニア辺境地帯
ええい、遺憾だが撤退するぞ……
例の娘を連行するのを忘れるな！
例の娘を連行するのを忘れるな！
アラミゴ王宮
千人隊長フォルドラ・レム・ルプス、
只今、帰還しました！
只今、帰還しました！
アラミゴ王宮
……私が……私が怖れているのは、
何も成し得ぬまま、戦場ではない場所で死ぬことです……。
己の力で何かを勝ち得たという誇りとともに死にたいのです！
何も成し得ぬまま、戦場ではない場所で死ぬことです……。
己の力で何かを勝ち得たという誇りとともに死にたいのです！
アラミゴ王宮
ハッ……。
アラミゴ王宮
ありません……。
すべては、私の力量不足によるもの……
いかなる処罰も甘んじて受けるつもりです……。
すべては、私の力量不足によるもの……
いかなる処罰も甘んじて受けるつもりです……。
アラミゴ王宮
力が……。
アラミゴ王宮
力が欲しい……
私を罵るすべての者をねじ伏せるだけの力が……！
私を罵るすべての者をねじ伏せるだけの力が……！
アラミゴ王宮
超越者たる力……！？
アラミゴ王宮
今日この場で失うことすら覚悟した命です……。
そのような力を得られるのなら、何をためらう必要がありましょう？
そのような力を得られるのなら、何をためらう必要がありましょう？
超越技術研究所
はぁ、はぁ、はぁ……。
頭が……割れそうだ……。
頭が……割れそうだ……。
超越技術研究所
ゼ、ゼノス様……。
私は……いったい……。
私は……いったい……。
超越技術研究所
それが、この強化処置の目的……！？
し、しかし、私はガレアン族では……。
し、しかし、私はガレアン族では……。
超越技術研究所
は、はい。
ただちに部隊に合流し、反乱分子の迎撃に当たります。
ただちに部隊に合流し、反乱分子の迎撃に当たります。
ギラバニア山岳地帯
状況は？
ギラバニア山岳地帯
なしだ……。
ギラバニア山岳地帯
増援の派遣はなしだ……。
ギラバニア山岳地帯
できんのだ！
もちろん、私自ら増援部隊を率いると志願した！
だが、禁じられたのだ！
もちろん、私自ら増援部隊を率いると志願した！
だが、禁じられたのだ！
ギラバニア山岳地帯
ゼノス様は、増援の派遣は厳に慎めと……
そして、この基地のカノン砲で砲撃せよと……。
そして、この基地のカノン砲で砲撃せよと……。
ギラバニア山岳地帯
その言葉、ゼノス様を前にしても、
進言する覚悟はあるのか？
進言する覚悟はあるのか？
ギラバニア山岳地帯
先ほどの言葉は忘れてやる……。
砲撃準備を急げ……。
砲撃準備を急げ……。
ギラバニア山岳地帯
互いの屍すら、踏み台として進む……
それほどに我らの決意は固く、悲願は重いのだ！
さあ、貴様たちも覚悟を示せ……命令を復唱しろ！
それほどに我らの決意は固く、悲願は重いのだ！
さあ、貴様たちも覚悟を示せ……命令を復唱しろ！
ギラバニア山岳地帯
アンスフリッド、フルドルフ、エメリン……
我らアラミゴ人の未来のため、死んでくれ……。
自由の礎となるのだ……。
我らアラミゴ人の未来のため、死んでくれ……。
自由の礎となるのだ……。
ギラバニア山岳地帯
攻撃目標メインタワー……
準備が整い次第、ただちに砲撃せよ……！
準備が整い次第、ただちに砲撃せよ……！
カストルム・アバニア
来たか……！
カストルム・アバニア
……そうだ、私が命令した。
カストルム・アバニア
……あぁ、私が殺した。
アンスフリッド、フルドルフ、エメリン……
ともに学び、訓練を受け、戦い続けてきた誇り高き仲間たち……。
皆が、私の下した命令で死んでいった。
その最期……手に取るように感じられる……。
アンスフリッド、フルドルフ、エメリン……
ともに学び、訓練を受け、戦い続けてきた誇り高き仲間たち……。
皆が、私の下した命令で死んでいった。
その最期……手に取るように感じられる……。
カストルム・アバニア
アラミゴ人の自由のため、必要な犠牲だ。
奴らとて、本望だったことだろう。
奴らとて、本望だったことだろう。
カストルム・アバニア
私たち髑髏連隊の仲間は誓い合っていた。
アラミゴに生まれた若者たちが、生粋のガレアン族に、
蔑まれることなく生きていけるだけの力を手に入れようとな。
何かを欲するのであれば、対価が必要だ。
支払えるものがないのであれば、血であがなうしか道はない。
アラミゴに生まれた若者たちが、生粋のガレアン族に、
蔑まれることなく生きていけるだけの力を手に入れようとな。
何かを欲するのであれば、対価が必要だ。
支払えるものがないのであれば、血であがなうしか道はない。
カストルム・アバニア
市民権を持たぬ属州民は、それを得るために兵役に就く。
市民権を持ってなお、ガレアン族から差別されるのであれば、
何も言えぬほどの戦果を挙げ、権力を手にするほかない。
アラミゴに……帝国に支配された属州に生まれてしまったのなら、
そうやって、自由を勝ち取るしかないのだ！
市民権を持ってなお、ガレアン族から差別されるのであれば、
何も言えぬほどの戦果を挙げ、権力を手にするほかない。
アラミゴに……帝国に支配された属州に生まれてしまったのなら、
そうやって、自由を勝ち取るしかないのだ！
カストルム・アバニア
その程度の技を見切ることなど、
今の私には、造作もないこと……。
今の私には、造作もないこと……。
カストルム・アバニア
だが、さすがに分が悪いか……。
カストルム・アバニア
蛮族の英雄よ、ゼノス様からの伝言だ……。
皇族主催の狩猟祭に招待すると……
獲物の群れを率いて、アラミゴ王宮に迫るがいい！
皇族主催の狩猟祭に招待すると……
獲物の群れを率いて、アラミゴ王宮に迫るがいい！
超越技術研究所
囚われの仲間を救いにきたか……。
フン、しかも正面からとは、どこまでも忌々しい！
……まぁいい、ここで決着を付けるぞ！
フン、しかも正面からとは、どこまでも忌々しい！
……まぁいい、ここで決着を付けるぞ！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
視える……視えるぞ！
貴様らの手の内が、過去が視えるッ！
貴様らの手の内が、過去が視えるッ！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
うああッ！？
あ、頭が……貴様、いったい何をしたッ……！！
あ、頭が……貴様、いったい何をしたッ……！！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
私の邪魔をするなッ！
「超越者」たる力で、貴様らなど超えてみせるッ！
「超越者」たる力で、貴様らなど超えてみせるッ！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
ぐっ……く、くそッ……こんなもので……！！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
私は……私は負けるわけにはいかないのだッ！
私たちの自由のためにッ！
私たちの自由のためにッ！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
やらせるものか！ 新たな力があれば……！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
フン、「超越者」たる力があれば、
その程度の攻撃など、当たるものかッ！
その程度の攻撃など、当たるものかッ！
フォルドラ・レム・ルプス
超越技術研究所
グハッ……負けるというのか……。
いや……私は……私は…………。
いや……私は……私は…………。
超越技術研究所
ま、まさか……超越者たる力を得てなお、
敗れるというのか……。
敗れるというのか……。
超越技術研究所
ハッ！ 今さら情けをかけるつもりか？
貴様らが解放軍など立ち上げて反抗しなければ、
アラミゴ人は、帝国の中で自由になれていたんだ……それをッ！
貴様らが解放軍など立ち上げて反抗しなければ、
アラミゴ人は、帝国の中で自由になれていたんだ……それをッ！
超越技術研究所
ククククク……まるで勝者きどりだな……。
お前たちは負ける……。
蛮神をも超える力を手にしたゼノス様の前にな……。
お前たちは負ける……。
蛮神をも超える力を手にしたゼノス様の前にな……。
超越技術研究所
これから真の「狩り」が始まるんだ……。
お前たちは、狩られるために猟場に解き放たれた獲物……。
全部、仕組まれていたんだよ！
全部……全部、無駄だったんだ！
髑髏連隊の犠牲も、お前たちの仲間の犠牲も……
何もかも……全部ッ！
お前たちは、狩られるために猟場に解き放たれた獲物……。
全部、仕組まれていたんだよ！
全部……全部、無駄だったんだ！
髑髏連隊の犠牲も、お前たちの仲間の犠牲も……
何もかも……全部ッ！
超越技術研究所
掴めやしないさ…………。
絶対に……。
絶対に……。
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
誰かと思えば……。
揃いも揃って、敗者を嘲笑いに来たのか？
いや、それともようやく、
私の願いを聞き届ける気にでもなったのか？
この無駄な命を終わらせてくれるなら、歓迎してやるぞ。
揃いも揃って、敗者を嘲笑いに来たのか？
いや、それともようやく、
私の願いを聞き届ける気にでもなったのか？
この無駄な命を終わらせてくれるなら、歓迎してやるぞ。
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
無駄なことを……。
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
そう、全部無駄なんだよ。
もう生きている意味なんて、これっぽっちもありはしない！
仲間たちは、ほかならぬ私の手で死に、
そして、私はお前たちに敗れた……！
もう生きている意味なんて……！
もう生きている意味なんて、これっぽっちもありはしない！
仲間たちは、ほかならぬ私の手で死に、
そして、私はお前たちに敗れた……！
もう生きている意味なんて……！
ギラバニア湖畔地帯
はーい。
ギラバニア湖畔地帯
ねえ、お父さん、ガイウスかっかってだぁれ？
教えて、教えて？
教えて、教えて？
ギラバニア湖畔地帯
ねえ、お父さん、ばいこくどってなぁに？
教えて、教えて？
教えて、教えて？
ギラバニア湖畔地帯
お、お父さんも、お母さんも、優しいんだよ！
クズなんかじゃないもん！
クズなんかじゃないもん！
ギラバニア湖畔地帯
お、お父さん……怖いよぅ……。
ギラバニア湖畔地帯
見れば、わかるでしょう？
死んだ父さんと同じ、アラミゴ伝統の刺青なんだから。
死んだ父さんと同じ、アラミゴ伝統の刺青なんだから。
ギラバニア湖畔地帯
私も帝国人なんじゃなかったのかしら、母さん？
ギラバニア湖畔地帯
結局、そういう事よ。
いくら市民権を持っていたって、生粋のガレアン族からは、
蛮族と呼ばれ、同じ帝国人とは見てもらえない……。
だったら、軍に入って、
誰にも文句を言わせないほどの力を手にするしかないんだ。
父さんのように、ならないためにも……！
いくら市民権を持っていたって、生粋のガレアン族からは、
蛮族と呼ばれ、同じ帝国人とは見てもらえない……。
だったら、軍に入って、
誰にも文句を言わせないほどの力を手にするしかないんだ。
父さんのように、ならないためにも……！
ギラバニア湖畔地帯
アンスフリッド、フルドルフ、エメリン……！
覚悟はいいね！
私たちは力を手に入れる……。
どんなに苦しくとも、たとえこの中の誰かが死のうとも……
その屍を踏みしめて少しでも上へ……自由を掴むために！
覚悟はいいね！
私たちは力を手に入れる……。
どんなに苦しくとも、たとえこの中の誰かが死のうとも……
その屍を踏みしめて少しでも上へ……自由を掴むために！
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
違う……！
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
黙れッ！
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
……そうか貴様ら、私の過去を視たな！？
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
だが、貴様らが視たものなど、私の……
私たちのほんの一部だけだろうがッ！
知った風なことを、二度と口にするな！
私は、お前たちが考えるような女じゃない！
結局は父を殺した奴らを、父を見捨てた奴らを、
見返してやりたかっただけだッ！
……こんな紛い物の力にすがってまでなッ！！
私たちのほんの一部だけだろうがッ！
知った風なことを、二度と口にするな！
私は、お前たちが考えるような女じゃない！
結局は父を殺した奴らを、父を見捨てた奴らを、
見返してやりたかっただけだッ！
……こんな紛い物の力にすがってまでなッ！！
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
こんな人の手に余る力を持って……
なんで……平然としていられるんだ！？
わけのわからない、他人の人生を見せられて……
苦しんで、裏切られ、身勝手な想いを託されてまで……
どうして、お前は歩みを止めない……どうしてッ！
なんで……平然としていられるんだ！？
わけのわからない、他人の人生を見せられて……
苦しんで、裏切られ、身勝手な想いを託されてまで……
どうして、お前は歩みを止めない……どうしてッ！
フォルドラ・ルプス
ギラバニア湖畔地帯
クソッ……クソッ……！
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
手伝ってやるから、始末するぞ……
この化け物をな。
この化け物をな。
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
クソが……貴様が、私の過ちの結果だというのなら、
誰のためでもなく、私のために消し去ってやるッ！
誰のためでもなく、私のために消し去ってやるッ！
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
集まれ……防御するッ！
リセと言ったな……足手まといだ、去れ！
お前に蛮神と戦う力はないのだろうが……！
リセと言ったな……足手まといだ、去れ！
お前に蛮神と戦う力はないのだろうが……！
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
大きいのが来るぞッ……！
私の周囲に集まれッ！
私の周囲に集まれッ！
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
はぁ……はぁ……はぁ……
愚問だ、私のことに構うな……！
愚問だ、私のことに構うな……！
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
蛮神の力が暴走している……！？
護りは任せろ、だから、お前たちで……！
い、いつまでも持ちはしないぞ……！
グハッ……はぁ、はぁ、はぁ……
げ、限界が近い……！
護りは任せろ、だから、お前たちで……！
い、いつまでも持ちはしないぞ……！
グハッ……はぁ、はぁ、はぁ……
げ、限界が近い……！
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
……いったい、なんのつもりだ……。
フォルドラ・ルプス
アラミゴ王宮
仕事は終わった……。
牢に戻る。
牢に戻る。