えおろーぐ

えおまっぷ
せりふ分室
PERSON :

ヒュトロダエウス

patch 5.x
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その者の結末

Lv
80
patch5.0

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テンペスト
……隣、いいかな。

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テンペスト
キミは、外の時間を生きている子だね。
さては、エメトセルクを追ってきたのかな?

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テンペスト
おっと、警戒は不要だよ。
ワタシはただの影、ここに在って無いものだ。
テンペスト
名を、ヒュトロダエウスという……そう認識している。
ここが、ある時間を写し取っただけの幻影都市だともね。
テンペスト
ほかの影たちは、それに気づいていないみたいだけれど……
大方、エメトセルクがワタシを再現するときに、
雑念でも混じったのではないかな。
「ヒュトロダエウスだったら、真実を見抜くだろう」とかね。
ワタシたちは、これでも良い友人同士だったから……。
テンペスト
とはいえ、結局のところはほかと同じ、
思い出のアーモロートを彩るだけの、にぎやかしにすぎないよ。
ふいに湧いた泡のように、不確かで脆いものさ。
だから、キミが気を張る必要もない。
待っている間だけ、ただ、ご一緒させておくれ。
テンペスト
……ここまで来ているキミなら、知っているかな。
ワタシたちは、「今日」のあと、大きな災厄に見舞われるんだ。
テンペスト
最初、局地的にはじまったその災厄は、
やがて星全体におよび、正真正銘の終末と化した。
十四人委員会……まあそのときには十三人になってたんだけど、
ともかく彼らは、「星の意志」を創ることで綻びた理を直し、
災厄を鎮めようとしたんだ。
テンペスト
けれど、それほどの創造には、とても大きな力がいる……。
テンペスト
だから、生き残った人類のうち、
約半数が自分の命を力として差し出した。
テンペスト
そうして生み出されたゾディアークによって、
望みどおり、災厄は退けられたよ。
……でも、この星からはすでに多くの種が失われ、
大地は死に、水は濁り、風さえも淀んでいた。
テンペスト
そこで、さらにまた半数がゾディアークに命を捧げ……
星を清め、木々や小さな命たちを芽吹かせたのさ。
テンペスト
そうして、再び命が巡りだしたとき……
人類は、いかにしてこの星を護り続けるかを再考した。
テンペスト
十四人委員会の出した結論は、こうだ。
世界を育み、それが再び十分に満ち足りたときに、
いくらかの生命をゾディアークに捧げる……。
それによって、
ゾディアークの中に力として取り込まれた同胞たちを、
地上に復活させ……皆でまた、世界を管理する。
テンペスト
……だが、それを良しとしない人々がいた。
彼らは、ゾディアークに命を捧げるのをやめ、
新しい世界を、生まれ来る命たちに任せるべきだと言うんだ。
そして自分たちの命から、対のもの、ハイデリンを創り出した。
人類ははじめて2つに分かれて戦い……結果は知っているかな?
テンペスト
……そっか。
テンペスト
エメトセルクたちは、
まだゾディアークの名のもとに動いているようだね。
テンペスト
当初の計画よりも、だいぶ回り道になっているけれど……
きっとまだ、諦めていないんだ。
あれに何かしらの命を捧げ、同胞を取り戻すことを。
テンペスト
というか……根が真面目な彼のことだ、
厭だ厭だと言いながら、背負ったものを、
誰にも託せなくなっているんだろう。
テンペスト
……残酷な役回りだよ、本当にね。
テンペスト
キミの番が来たようだ。
どうぞ、いっておいで。
テンペスト
……ああそうだ、最後にもうひとつだけ。
キミのそばには……多分もうひとり、いるだろう?
テンペスト
いや、姿形は見えていないんだけれどね。
うっすらと……本当に薄くだけど、もうひとつの魂が視える。
これを捉えられるのは、ワタシくらいのものかもしれない。
それで……キミだけは、
その子に干渉できたりするんじゃないかい?
テンペスト
フフ……それは偶然じゃないよ。
キミとその子の魂は、同じ色をしている。
ワタシたちの時代において、ひとつだったのさ。
テンペスト
そんな不思議な色の魂は……
うん、いくつに分かたれていても、間違えようがない。
テンペスト
まったく、実に「あの人」らしい運命だ。
エメトセルクも、彼女には思い入れがあるだろうから、
キミがそうだと、気づいているかもしれないね。
テンペスト
では、良い結末を。
懐かしく、新しいキミ…………