えおろーぐ

貴方にお願いしたいことがあります。
どうか、話を聞いてください。
本日、私の弟に、生まれて初めての神託が下されました。
それは、ここから南西の草地で、
自分の体重と同じだけ牧草を刈り取れ……というもの。
しかし、あの草地は、危険な魔物の住処……。
弟が心配で、様子を見にいきたいのですが、
私にも食事の当番という役目があり、向かうことができません。
弟はまだ、南西の草地にいるはずです。
お願いします、弟の様子を見てきてくださりませんか？

南西の草地で、弟に会えましたか？
帰りが遅いので、心配なのです……。

ありがとうございます。
先ほど、弟が無事に神託の内容をこなし、戻ってきました。
モル族にとって、神託は大切な道しるべ……。
危険が伴う場合でも、相応の意味があるはずなので、
できる限り、やりとげたいと思うものなのです。
今回も危なかったようですが、おかげで事なきを得ました。
これは、私と弟からの感謝の気持ちです。
さあ、どうぞ、受け取ってください。

この前は、弟の様子を見に行ってくださり、
ありがとうございました。
重ねてで恐縮ですが……妹の面倒も見てくださりませんか？
魔物が住まう西の川で水汲みをするよう、
妹に神託が出たのですが、心配なのです……。
様子を見に行きたいところなのですが、
私にも、こなさなければならない仕事があり、
見守ることはできそうになく……。
お願いします、私の代わりに妹の様子を見に行ってください。
きっと、西の川で水を汲んでいるはずです。

ありがとうございます。
先ほど、妹が無事に神託の指示をやりとげ、戻ってきました。
弟も、妹も、貴方に助けられた影響でしょうか。
「自分も冒険者になる」と言って、
嫌がっていた、武術の鍛錬に精を出すようになりまして。
ふふっ、神託はこれを見越したものだったのでしょうか。
幼い弟妹の成長が、楽しみです。

あの、頼もしい貴方に、ぜひともお願いしたいことが。
弟や妹たちを助けてくれたときのように、
力を貸していただけませんか？
私たちモル族は遊牧民。
定期的に住まいである天幕を解体し、移動するのですが、
重い天幕を運ぶためには、背負ってくれる獣が必要なのです。
そこで今、主人たちが、
野良のケナガウシを捕まえようとしているのですが、
どうも、苦戦しているようでして……。
お願いです。
再会の市のあたりに行った、主人の力になってください。
貴方の手助けがあれば、簡単に捕獲できるはずです。

再会の市のあたりに行った、主人の力になってください。
野良のケナガウシを捕まえるのに、
苦戦しているようでして……。

主人には会えましたか？
ケナガウシの捕獲、よろしくお願いします。

ケナガウシの捕獲を手伝ってくださり、ありがとうございます。
お怪我はありませんか……？
天幕は大人4人分ほどの重さがあるのですが、
それを運べるほどの力が、ケナガウシにはあるんです。
けれど、気性が荒い獣なので、捕まえるのが難しくって。
貴方には、本当にお世話になりましたね。
どうぞお礼として、これを受け取ってください。