えおろーぐ

あれっ、カサードさん？
久しぶりだねぇ！

……もしかして、[player]さん？
すっごく強くて、世界を股にかける旅人で、
あっちでもこっちでも引っ張りだこの、
あの[player]さん！？

やっぱりー！
アリゼーから、お噂はかねがね！
まさか本物に会える日がくるなんて！

私は、テスリーン。
アリゼーが用心棒をしてくれている、
「旅立ちの宿」の世話人です！

もしよければ、私が案内を代わろうか？
こっちはちょうど、買い出しが済んだところだし……。

さぁて、そうと決まれば、
ちゃちゃっと行きましょ、[player]さん！
アリゼーにも早く会わせてあげたいし！
私たちの暮らす「旅立ちの宿」は、
ここモルド・スークから、さらに南にあるんだ。
ということで、出発の支度をしたら、門の外で集合しよう！
私も荷物を持って、そこに行ってるね！

あっ、来た来た！
それじゃあ、南に向けて出発するんだけど……
ひとつだけ、頼みごとしてもいいかな。
このあたりには、買い物帰りの客を狙って、
飢えたコヨーテがよく出るの。
私も、護身程度には剣を扱えるんだけど……その……
いろいろと安くしてくれるっていうから、買いすぎちゃって。
荷物を抱えて歩くので精いっぱいなんだ。
だから、もしコヨーテが出たら、
追い払ってもらえるかな……？
よかった、さすがアリゼーの憧れの……おおっと。
なんでもナイナイ、さあ行きましょう！

来たみたい……！

ごめん、言ったそばからだったね……。
大丈夫？　怪我はない？
それにしても、あなたって本当に強いんだね！
私から見たら、アリゼーも十分に強くて勇敢だけど、
なるほどなぁ……。
って、しみじみしてる場合じゃなかった！
また急に襲われるより、今度はあなたに先行してもらって、
コヨーテがいたら倒してもらう方がいいよね！？
申し訳ないんだけれど、少し先で見渡してみて！
よろしくね……！

少し先で見渡してみてもらえるかな？
コヨーテがうろついてたら、倒してほしいんだ！

あっ、無事でよかった！
コヨーテの鳴き声がここまで聞こえてきたから、
ちょっとドキドキしちゃったよ……。
安全を確保してくれて、どうもありがとう！
それじゃあ私も、がんばって荷物を運んじゃうよー！

はい、とうちゃーく！
[player]さんのおかげで、荷物も無事！
というか、私ひとりだったら大ピンチだったよね……。
本当に、何かお礼ができたらいいんだけど……。
とりあえず、中に入ろっか。

あらためまして、「旅立ちの宿」にようこそ。
クリスタリウムからのお客さんなんて、アリゼー以来かな。
見てのとおり、ここでは数名の患者たちと、
私たち世話人が暮らしてるんだ。

►何の病気
何の……って……。

►感染する
えっ……？
ああ、うん、感染したりはしないはずだけど……。

……本当に、アリゼーの仲間なんだなぁ。
ノルヴラントに生きていて「これ」を知らない人が、
彼女のほかにもいたなんて。

ここの事情は、あとでアリゼーに聞いてみて。
きっと彼女の方が、あなたにうまく説明できると思う。

さぁて、当のアリゼーは……
うーん、いないみたいね。
ってことは、外の見回りに出てるんだと思う。
見回りのときは、物見櫓（ものみやぐら）を拠点にするから、
そっちに行ってもらえれば、ここで待つより早く会えるかも！
物見櫓は、南側の出口から出てすぐだよ。
私は、入れ違いにならないように、
仕事をしながらここで待ってるね。

物見櫓は、南側の出口から出てすぐだよ。
アリゼー、あなたが急に来たら、きっとびっくりするね！

アリゼーとは会えた？
できれば私も、感動の再会に立ち会いたかったけど、
それであの子が素直になれなかったらいけないものね！

聞いたよ、見回りを手伝ってくれたんだって！？
さっきから危険なことばっかりでごめん……でも、ありがとう！
それにしても、アリゼーと無事に合流できてよかったよ。
彼女、すっごくあなたに会いたがってたんだよ？
何かにつけて、[player]なら～って……

うふふふふー。
[player]さんの戦いぶりったら、
本当にお見事ッてかんじだものね。
しかも自然と手を貸してくれて優しいし……
私もファンになっちゃいそう！

あはは、嘘よ嘘！
[player]さんがいい人なのは本当だけど！
ふたりとも、見回りおつかれさまっ！

うーん……。
諸々のお礼も兼ねて、あなたをきちんと、
おもてなししたいんだけど……。
ごめんなさい！
買い出しに行ってる間にも、仕事が山積みになってて……！
しばらく、アリゼーと待っててもらってていいかな？

うう……本当にごめん、ありがとう……。
それじゃあ、アリゼーは一緒に備品の点検をお願い。
[player]さんには、
患者さんたちに声をかけながら、
顔や体についた砂埃をぬぐってあげてほしいの。
「パーニル」「トッデン」「ハルリク」の3人だよ。
新しい人が手を貸してくれたら、きっと嬉しいと思うから……
どうか、よろしくお願いします！

あなたが交流してくれることが、
彼らにとって、いい刺激になると思うんだ。
ここは、日付を忘れちゃうくらい、代わり映えしないから……。

あっ、もう済んだのかな……？
患者さんたちの様子、どうだった？
……そっか、そんなに喜んでもらえたなら、
あなたにお願いした甲斐もあったね。
だけど、ハルリクはやっぱり……。
世話人のみんなとも話さなきゃならないけれど、
そろそろ……なのかもしれないね……。

アリゼー……。
…………ごめんね、ありがとう。
それじゃあ、「ネクタリン」をお願いできるかな。
カサードさんの隊商が来てたから、
ローンロンさんの店で、入荷してるかも。

あ……えっと……こっちの手伝いは、もう大丈夫。
アリゼーとお出かけしてきて平気だよ。

あれ……？
アリゼーと一緒じゃないの？

あ……おかえりなさい。
ネクタリンは、あったかな……？

ありがとう、確かにいただきました。
……その様子だと、事情も聞いたみたいだね。
大丈夫、これは保険よ。
ハルリクのことは、できるだけ様子を見ようって、
世話人のみんなで話したの。
それでも、備えがあれば、急にときが来た場合に、
好きだったものと一緒に送ることができる……
本当に、ありがとうね。

さてと、今すぐに何かってわけでもないんだし、
切り替えていかないと、患者さんたちも不安になっちゃうよね！
次は、みんなのご飯の支度っ！
もちろんあなたの分も作るから、一緒に食べよう！

足りなかったら言ってね。
今日は少し多めに作ってあるんだ。

正解、クリスタリウムからのお客さんなんて珍しいから、
ちょっとフンパツしてしまいました。

►気にしなくても
<チェック漏れ>

►おかわり
よしきた！
次の分が煮えるまで、ちょっと待っててね。
気に入ってもらえたなら、嬉しいなぁ。

……ほら、ここは捨てられたり、別れたり、
そういうことばっかりの場所だから。

もともとは私もね、
罪喰いになりかけてたお母さんをつれて、ここに来たの。

助けられない、殺すしかないとわかっていながら、
どうしてもできない……。
みんな大体そう、それでこんな最果ての荒野を目指すの。

ここにあるのは、希望なんかじゃないわ。
ほんの少しの猶予と……せいぜい、痛みのない死だけ。

それでも、お母さんが静かに息を引き取ったとき、
こうして看取れてよかったって、本当に思ったんだ。

……うん、そうだね。
救われるって信じていても、看てきた人の命を奪うのは……ね。
身勝手かもしれないけど、いっそ「闇の戦士」が来て、
代わってくれればいいのにって、毎回思うよ。

あれ、知らない？
私も由来とかは詳しくないんだけど、有名な伝承だよ。

『闇の戦士は、死の遣い。
　命を刈り取り、天の暗き海に返す』
『誰も逃れることはできない。
　人も、人がなりはてた罪喰いでさえも』

……って感じだったかな。
まあ、実際にはそんなの見たことがないから、
おとぎ話みたいなものなんだろうけど。

そうかな？
人でも罪喰いでも命を返してくれるってところ、
私は好きなんだけど……。

[player]、アリゼー！
お願い、一緒にハルリクを探して……！
理由はわからないけど、外に出ちゃったなら、
獣や罪喰いに襲われる可能性もある……。
とにかく、早く見つけないと！

そういうのは、何も……。
ただ、ほかの患者さんも、なんだかザワザワしてる。
彼らにしかわからない事態が起きてるのかも……。
ひとまず、いなくなってから時間はさほど経ってないから、
宿の近くを探してみよう！
私、東の方から回ってみる……！
お願い……無事でいて、ハルリク……！

逃げよう……！

この世界に、あるもので……
いらないものなんて、ない、のよ……。
あなただって……最後のときまで、大切、な……
苦しんで……死んじゃ……だめ…………。
そうでしょ……おかあさ………………

ゴメ……ネ……アリゼ…………。