「暁の血盟」の方々であれば、いつでも歓迎じゃ。
何か重要な用件があると、お見受けするが……。
ひとまず落ち着ける場所に移動しようかの。
さあ、奥にある天幕にご案内いたしましょうぞ。
我ら「アラミゴ解放軍」の拠点に、ようこそおいでくだすった。
まずは、自己紹介をさせてくだされ。
ワシはこの拠点に集まる者たちのまとめ役をしておる、
コンラッド・ケンプじゃ。
ふたりには、以前から何度も力を貸してもらっておる。
リセについての複雑な事情も聞いておるが、気遣いは無用じゃ。
偽名を使う者など珍しくもないしのう……。
それよりも、パパリモ殿のことは惜しいことをしたものじゃ……。
ワシらの部隊からも、鉄仮面の言葉に従って出て行ったまま、
帰らなかった者たちが大勢出てしもうた……。
彼らが蛮神召喚のための贄とされたのだと、
メ・ナーゴを通じて「暁」からの報告を受け取ったときには……。
必ずや帝国の支配を撃ち砕かねばならんの!
強大なガレマール帝国を前に、戦力的に劣るワシらとしては、
エオルゼア同盟軍の参戦は願ってもないこと……。
じゃが、ここで返答をする前に、
主立った仲間たちと話し合ってから結論を出したいと思う。
少しばかり、時間をもらえるかの?
むしろ、ワシらアラミゴ解放軍の現状を、
知る機会としてほしいくらいじゃよ。
ようやく話がまとまったところじゃ。
結論から伝えるが、ワシらは同盟軍からの提案を受け入れ、
共闘関係を結ぶことに決めたよ……。
じゃが、ひとつ条件がある。
条件などと言うのは、心苦しい限りなのじゃが……。
まず知っておいてもらいたいのは、
「アラミゴ解放軍」という組織の性質についてじゃ。
ご存知のとおり、解放軍は単一の組織ではなくてのう……。
実態は、小さな組織の寄り合い所帯に過ぎず、
今回の提案を受け入れるのは、この拠点に集う者たち。
つまり、ワシの指揮下にある者たちのみとなる。
もちろん、ワシらと協力関係にある、
ほかの部隊にも、根回しはさせてもらうがの……。
全隊が集うとは限らないこと、予め承知してもらいたいのじゃ。
恥ずかしい話じゃが、ワシらの部隊にしても、
鉄仮面の企てに参加するため、出て行った者が多くてな。
目下、組織を立て直すべく、奔走しているところなのじゃ。
なるべく早く、同盟軍との共同作戦を成立させるだけの、
体制を整えたいとは思っておるが……。
志を同じくする者の協力を、どうして拒むことができよう?
ワシからも、お願いさせてもらいたい……。
メ・ナーゴとメッフリッドに与えた任務について、
手を貸してもらいたいのじゃ。
よろしく頼むぞい。
ラウバーン殿の指揮ぶりに感服いたしましたぞ。
無事に最初の共同作戦が成功し、喜ばしいかぎりじゃ。
今後とも、手を取り合って戦いましょうぞ。
メ・ナーゴ、「暁」の方々の案内は任せるぞ。
限定的な支援はともかくとして、各国の正規軍が直々に、
アラミゴ解放のために動き出したことは、これまでなかった。
それが、犠牲を支払うことを覚悟の上で、
同じ戦場に立ってくれたのだから、その意味は果てしなく重い。
エオルゼア諸国と戦い合ったことすらある……。
「紅葉戦争」と呼ばれる大戦(おおいくさ)じゃ。
そうした過去の禍根を乗り越え、
我らと手を取り合ってくれたことに、改めて感謝せねばならぬ。
そして、この絆を未来に伝えてゆくことが大切じゃ。
いずれも上首尾に終わったようで、一安心といったところだの。
「暁」のお三方、協力に感謝しますぞ。
こちらこそ、よろしく頼む……。
お主の経験と決意は、必ずここで役立つじゃろうて。
さらに同盟軍との共同作戦の成功が引き金となり、
いくつかの解放軍系部隊から、合流の打診が届いておる。
新兵たちと協力組織の合流が果たせれば、
いよいよ大きな作戦を成すだけの戦力も整うはずじゃ。
あと一息のところまで、来ておるの……。
ようやく変わりつつある……。
そう実感しておるのよ。
新兵たちの合流が完了し、準備が整ったところでな。
いよいよ、打って出る頃合いということじゃ。
メ・ナーゴよ、同盟軍へ共同での反攻作戦の開始を打診するぞい。
親書を託すゆえ、これをカストルム・オリエンスの、
ラウバーン殿に届けるのじゃ!
総督自ら、前線に出てくるとは!
ど、同志たちは……どうなって……。
一度は、戦えなくなった負傷兵たちを逃すため、
命がけで長城越えを指揮してのう。
そのまま、向こうで過ごしていれば、
こうして帝国軍との戦いで命を落とすこともなかっただろうに。
仲間を見捨てられんと、戻ってきてくれたのじゃ……。
なぜ、ワシのような老いぼればかりが生き残り、
メッフリッドのような男が死なねばならん!?
なぜ……なぜ……!
お主たちの尽力……感謝するぞい。
敵は、ワシを指導者と見抜いて、殺すのではなく、
生きて捕らえようとしたらしいのう……。
カストルム・オリエンスには、後ほど向かわせてもらうぞい。
同盟軍の方々と、今後について相談せねばなるまいて……。
ありがとう……感謝するぞい。
……じゃが、今回の襲撃でワシの部隊は壊滅的被害を被った。
ベロジナ大橋の奪還作戦どころではなくなったということじゃ。
ともかく、ワシは生き残った者たちに指示を与えてくる。
その後、「カストルム・オリエンス」に向かうつもりじゃ。
今後の方針については、そちらで相談させてもらいたい……。
救援部隊の派遣、あらためて感謝させてほしい。
お陰で少なくない数の仲間が、命拾いをした。
……しかし、我らアラミゴ解放軍の戦いはこれまでじゃ。
メッフリッドをはじめ、
中核を担ってきた者の多くがやられてしもうた。
もはや、組織的な抵抗活動は難しいじゃろう……。
故郷を奪った帝国を憎む気持ちが消えたわけでもない。
しかしな……今回、襲ってきた連中は……。
真っ先に帝国に従い、市民権を得た有力者の子息たちじゃ。
アラミゴ人の両親の下に生まれながらも、
彼らは帝国式の教育を受け、「帝国人」として育ってきた。
裏切り者と罵るのは容易いが、
未来を担うべき若者たちに、あのように敵意を向けられては……。
アラミゴ人同士で、斬り結ぶ先に未来があるのかと考えたくもなる。
ゼノスの圧倒的な力が、ふたたび示された格好じゃ。
そんな中、立ち上がろうという勇気のある者はあまりに少ない。
東方で故国を奪還せんとする者たちも苦境に立たされるわけか……。
しかし、アラミゴの民に立ち上がる力は……。
不甲斐ないワシらのために、こうまでしてくれるとは……。
どうにか今一度、試みてみるとしよう……自由のためにの……。
ほかの部隊や関連組織に集合を呼びかけるつもりじゃ。
帝国軍に在処が知られた以上、もはや隠れはせん。
徹底的に防備を固めて、あの狭い谷を砦とする覚悟じゃ。
ほかの部隊や関連組織に集合を呼びかけるつもりじゃ。
帝国軍に在処が知られた以上、もはや隠れはせん。
徹底的に防備を固めて、あの狭い谷を砦とする覚悟じゃ。
ただし、各地の集落では髑髏連隊を中心に、
反乱分子狩りが強化されているようじゃ。
各地に散っていたアラミゴ解放軍系の部隊が、
いくつも手痛い被害を被り、ここに集まってきておる。
皆、無事なようで安心したぞい。
どうやら東方では、厳しくもよい経験を積んできたようじゃの。
後ほど詳しく伝えようと思うが、メ・ナーゴやアレンヴァルドら、
若手の活躍で、いくつかの作戦を成功させたのだ。
不滅隊のアラミゴ人部隊の助けを借りながら、
アラミゴ都市内の政治犯収容所や山間の強制労働施設から、
大勢の人を助け出したりもしたぞい。
そうして救出した人々に加え、
リトルアラミゴやウルダハの流民街からも、
続々と志願兵が集まってくれてな、組織の立て直しも進んでおる。
諦めずに踏ん張ったおかげで、一歩ずつ前に進んでおる。
お主らも、クルル嬢のことを含め、決して諦めるでないぞ!
さて、「暁」の方々が帰還したのであれば、
同盟軍の面々を交え、一度、集まった方が良さそうじゃの。
皆、ドマでの出来事を知りたがっておるじゃろうからな。
皆、ドマでの出来事を知りたがっておるじゃろうからな。
勝利をもぎ取るとは、なんたる意思の強さ……!
その覚悟、ワシらも見習わなければならないの……。
これまで、懸命に解放軍の立て直しに務めてきたが、
帝国軍も「反乱分子狩り」の圧力を強めておる。
いたずらに時を浪費すれば、
せっかく立ち直りかけた組織がまた崩され兼ねんからのう……。
そう思い込ませるわけですな!
ワシらアラミゴ解放軍の部隊が攻めると……!
とはいえ、敵も全戦力を追撃に出しはしないでしょう。
出撃準備を整えた後、潜伏地点へと向かうとしようかの。
よろしく頼みますぞ!
まずはベロジナ大橋にかけられた帝国の軍旗を、
掛け替える役目だが……メ・ナーゴ、頼めるな?
アレンヴァルドは、同盟軍との連絡手段の再確認、
リセは、部隊の出撃準備を……頼めるかの?
潜伏地点であるカステッルム・コルヴィに集合じゃ!
ああ、[player]殿は、少し残っておくれ。
仲間が拐われ、落ち着かぬところだろうが、
解放軍の今後に関わることゆえ、どうか頼むぞい。
ワシは、ここで待っておるゆえ、
終わったら声をかけてくれんか?
手数をかけて、すまぬな。
いずれも、お主に縁のある者たちだったからなのじゃが、
もうひとつだけ理由があってな……。
戦う道を選んだ、ローエンガルデ族の闘士……。
グランドカンパニーに参加することを選んだ士官……。
ザナラーンの地で生まれた、アラミゴ人二世の若者……。
三者三様の出自を持つ者たちなのじゃ。
実際には、新たな組織に生まれ変わったと言った方が、
正しいと思えるほど、様々な者が加わっておる。
そんな解放軍をまとめる指導者として、
誰が最適だと、お主は考えるかね?
ふぅむ、そう言ってくれるのは嬉しいが、ワシは古い人間じゃ。
ワシとて、ギラバニアに残って戦い続けた者の気持ちしか、
代弁することができぬのだ。
これからの指導者は、より広い世界を見て学び、
あらゆる痛みを知ってなお、前を向ける者でなければならない。
……そう思うのじゃ。
……思い描く顔があるのかな?
ワシはな、密かにリセを候補と考えておるのよ。
むろん、それは彼女自身が決めねばならぬことじゃがな。
►リセ
……ワシも同感じゃ。
だが、そのためには彼女自身がそれを決めねばならん。
[player]殿と旅し、広い世界を見て来た彼女が、
どのように感じ、どのようにこの先を生きるのか……。
……どうか、リセを見守ってくだされ。
►自分
ほう、[player]殿が自ら先頭に立つと?
確かに、実績、実力ともに、まったく問題はないが、
お主はアラミゴ一国に留まる器ではなかろうて。
ワシはな、密かにリセを候補と考えておるのよ。
[player]殿と旅し、広い世界を見て来た彼女が、
どのように感じ、どのようにこの先を生きるのか……。
……どうか、リセを見守ってくだされ。
リセには内緒にしておいてくれよ?
場所は「カステッルム・コルヴィ」……
辺境地帯にある、放棄された帝国軍の補給施設じゃて。
ワシら本命の突入部隊に加えて、ほかにも複数ルートから、
軍旗の掛け替えを目指せるように、配置も完了しておる。
さて、そろそろ同盟軍も動き出す頃合いじゃが、
武器や防具の準備はいいだろうな?
同盟軍の本隊が、奴らを引き付けている間に、
一気に橋に取り付くぞい!
隙を見てグリフィンで塔を目指し、旗を掛け替えるのじゃ!
攻撃開始じゃッ!
先見のコンラッド
カステッルム・ベロジナに接近するのじゃ!
先見のコンラッド
どうやら同盟軍本体の陽動は、成功したようじゃな。
ワシらは勝った……今はそれで十分じゃ!
誇りに思うぞい!
ワシらは引き続き、合流してきた後続の解放軍部隊と協力して、
施設内の残敵を掃討しておこう。
すまぬが、お主には同盟軍本隊との合流がてら、
突出して蹴散らされた帝国軍残党の対処を頼みたい。
奴らが橋に雪崩込んでくると、厄介じゃからの。
ここから、同盟軍本隊がいるビターミルの辺りまでの間で、
交戦の意思ある帝国兵を発見したら、
各個撃破していってもらいたい。
そうして本隊と合流できたら、
「ラウバーン」殿にベロジナ大橋の状況を伝えるんじゃ。
……頼んだぞい。
道中では、敗走してきた敵兵と遭遇するかもしれん。
くれぐれも注意を怠らぬことじゃ。
同盟軍の方も、そう大きな被害はなかったようで、
ホッとしたぞい。
あの後、ピピン少闘将の部隊が応援に駆けつけてくれての。
今は、制圧した施設の安全確認をしておるところじゃ。
同盟軍と「暁」には、感謝が尽きぬのう。
終わる頃合いだと思うのじゃが……。
少闘将には、丁重に礼を言っておくのじゃぞ?
ベロジナ川東岸には、彼女の生まれ故郷でもあるメ族の集落、
ピーリングストーンズがあるのじゃよ。
カステッルム・ベロジナから撤退した帝国軍の兵が、
村に危害を与えていないか、心配だということでのう。
偵察に向かうことを許したというわけじゃ。
「アラミゴ解放軍の衛兵」に声をかけるといい。
向こう側へと案内してくれるじゃろうて。
ギラバニア辺境地帯の確保を進めておく。
来たるべき、山岳地帯への進軍に備えてのう。
まさかアナンタ族が、神降ろしに手を染めるとはの……!
メ・ナーゴよ、お前も久しぶりに家族との時間を過ごすがいい。
ゆっくりと休んでから、山岳地帯で合流じゃ。
時には、戦いを離れることも闘士には必要だからのう。
時には、戦いを離れることも闘士には必要だからのう。
敵とて無能ではなかろうから、防衛戦では何らかの罠を、
仕掛けてくることは間違いないが、突き進むより他あるまいて。
すまぬ、目が……見えておらんでな……。
はぁ……はぁ……
ワシの命も、ここまでのようじゃ……。
良いか、よく聞け……リセよ、お主にアラミゴ解放軍を託す……。
ようやく……まとまりかけた解放軍を……
このまま、崩壊させるわけには……いかんのじゃ……。
リセよ……お主なら……できる……。
革命の英雄の子でも……イダの妹でもなく……
おぬしにこそ……ワシの跡を託したいのじゃ……。
そして、自由を……………………