えおろーぐ

ひゃっ！
い、いきなり話しかけないでくださいよ。
怖いじゃないですか……！

あ、兄ちゃん！！

ひゃっ！
……な、なんだ、[player]か。
「呪術の深淵」を学びにきたんだね？
よ、よし、「迫り来る危機」の章を読むからね、聞いてね。
「呪術の深淵：迫り来る危機」
嗚呼、我が妙なる魔力よ、素晴らしきかな。
豪炎は拳に、氷刃は剣に、雷撃は槍に勝らん。
嗚呼、迫りし豪の者よ、恐ろしきかな。
その拳我が骨を砕き、その刃我が肉を斬り、
その槍は我が臓腑を貫かん。我、危機を覚えるなり。
な、何度暗唱しても、自分で怖くなっちゃう……。
この章で学ぶ危機は、敵に接近されることの危機だ。
攻撃されたら痛いし……落ち着いて詠唱もできないから、
遠くから敵を狙うことを学ばなきゃだめだ。
こ、これは呪術の基本だよ。
さ、さっそく試練に入ろう。
シルバーバザー付近に、「干からびた魚」を仕掛けるんだ。
離れて待てば、サークリング・ヴァルチャーがくる……。
サークリング・ヴァルチャーを倒したら、
ファファフォノさんて人に
「ヴァルチャーの胸肉」を……渡してね。
シルバーバザーの近くで試練をしてもいいけど、
必ず見返りをよこせ……って言われてるんだ。
怒らせるとすっごく怖いんだよぉ……。

お、おかえり……
き、君が生きて帰ってきて、よかった……。

じ、呪術士は身を守るのが下手だから……
「命の危機を避ける」ことが重要なんだ。
た、多少卑怯だろうと、自分の命の方が大事だよ……。

ひゃっ！
い、いきなり話しかけないでくださいよ。
怖いじゃないですか……！

あ、兄ちゃん！！

ココブシのこと……[player]は知っているんだよね。
ぼ、僕らもココブキ兄ちゃんに教えてもらったんだ。
早くココブシを見つけて捕らえ……手を打たないと……。
で、でも兄ちゃん、ずっと悩んでる……。
いつも冷静な兄ちゃんが、おかしいんだ……！
[player]……様子を見てきてくれないかな。

モ、モルモーについての研究論文……？
何か、解決策が書いてあるといいけど……。

に、兄さん……。
モ、モルモーの論文集には絶望的なことしか書いてない。
やはり、早く……決断をしなきゃいけないと思う。

ダメだ、そんなの危険過ぎる！！
に、兄ちゃんの魔力が枯渇して死んじゃうよ！
それに、モルモーが完全復活しちゃうじゃないか！

そ……そんな、[player]には無茶だよ。
僕たちだって、まだ挑戦していない試練だ……。

[player]……む、無茶しないで……。

こ、これが、裏の章の試練……！

ほ、本当に……[player]が、
「裏の章」が与える試練を、突破した……！？

ム、「ムーンドリップ洞窟」……
そこに、こ、ココブシがいるはずだっ！

い、いよいよだね……。
こ、こ、こ、こわく……なんてないさ！

ぼ、ぼ、僕がモルモーの注意をひく！　皆は離れて！

み、み、皆……冷静になろう！
冷静に対処すれば、危機は避けられるはずだ！！

くっ……何か……来る！！

か、勝った…………？

す、凄い！　凄いよココブシ！
お、お前の薬のおかげだ！！

[player]、あ、ありがとう！
俺達は兄ちゃんたちを連れていく、ギルドでまた会おう。
そ、その時に改めてお礼を言わせてくれ！