アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
ん……なんだ、あんたらは……？
アム・アレーン
サーフのやつ、面倒なことを……。
心核用の石なんてどうせ出ないのに、
俺から何を教えろってんだ……。
心核用の石なんてどうせ出ないのに、
俺から何を教えろってんだ……。
アム・アレーン
まあな……。
ここらで作られたタロースには、アンバーヒルで採れる、
「獅子目石」の心核を入れるのが常なんだ。
だが、聞いてのとおり、
簡単に行けるような場所ではもう、掘りつくされてる。
かといって深いところは、坑道維持用のタロースも止まって、
いつ崩落してもおかしくない状態になってるんだ……。
ここらで作られたタロースには、アンバーヒルで採れる、
「獅子目石」の心核を入れるのが常なんだ。
だが、聞いてのとおり、
簡単に行けるような場所ではもう、掘りつくされてる。
かといって深いところは、坑道維持用のタロースも止まって、
いつ崩落してもおかしくない状態になってるんだ……。
アム・アレーン
そうなるな……。
あるいは、同じく運任せではあるが、
あっちのやり方の方が、少しはマシかもしれない……。
あるいは、同じく運任せではあるが、
あっちのやり方の方が、少しはマシかもしれない……。
アム・アレーン
……あれは、俺たちにとって、ちょっとした裏技なんだ。
飯の種を教えるからには、相応の見返りがほしい。
飯の種を教えるからには、相応の見返りがほしい。
アム・アレーン
先日、坑道の奥で、「古びたフッブート金貨」を拾ったんだ。
儲けものだと喜んだが、作業をしてるうちに、
その辺でうっかり落としちまったらしい……。
あんたらには、その金貨を探してほしいんだ。
……運試しも兼ねてな。
儲けものだと喜んだが、作業をしてるうちに、
その辺でうっかり落としちまったらしい……。
あんたらには、その金貨を探してほしいんだ。
……運試しも兼ねてな。
アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
金貨を拾ったあと、封鎖されている道には立ち入っていない。
だから、むやみに奥の方へは入り込むなよ……危険だからな。
だから、むやみに奥の方へは入り込むなよ……危険だからな。
アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
ん……もしかして、
「古びたフッブート金貨」を見つけたのか？
「古びたフッブート金貨」を見つけたのか？
アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
……驚いた。
こいつは確かに、俺が落とした金貨だ。
こいつは確かに、俺が落とした金貨だ。
アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
ふむ……俺たちは測量と計算を欠かさないが、
同じくらい、勘とツキも大事にしている。
これを見つけられたなら、「あの方法」を試してもいいかもな。
同じくらい、勘とツキも大事にしている。
これを見つけられたなら、「あの方法」を試してもいいかもな。
アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
約束どおり、獅子目石を得るための、
もうひとつの方法を教えるとしよう……。
もうひとつの方法を教えるとしよう……。
アム・アレーン
[ 9.5 , 22.2 ]
しかし、ここでは何だ。
ひとまず外へ出るか……。
ひとまず外へ出るか……。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
はぁ……眩しい……。
これだから鉱山を出るのは好きじゃないんだ……。
これだから鉱山を出るのは好きじゃないんだ……。
アム・アレーン
とはいえ、約束は約束だ。
俺たちも本当に困ったときにしか頼らない方法だが、
今回はあんたらにやらせてやるよ。
俺たちも本当に困ったときにしか頼らない方法だが、
今回はあんたらにやらせてやるよ。
アム・アレーン
……あんたは、体に鉱石を張りつけてる虫、
「岩蟲」を知ってるか？
「岩蟲」を知ってるか？
アム・アレーン
ああ、そんな風に呼ぶ連中もいるようだな。
俺たちの間では、もっぱら岩蟲と呼ばれているが……。
俺たちの間では、もっぱら岩蟲と呼ばれているが……。
アム・アレーン
ともかく、その虫は、人じゃ通れない岩の隙間をとおって、
今じゃ立ち入れなくなった、坑道の奥深くまで潜ってるんだ。
そういう奴の体には、
希少な鉱石が張りつけられていることがある……。
今じゃ立ち入れなくなった、坑道の奥深くまで潜ってるんだ。
そういう奴の体には、
希少な鉱石が張りつけられていることがある……。
アム・アレーン
ああ、ときどき出る……。
といっても、何十といったクズ石のなかに、
欠片がひとつふたつ混じってりゃいい方だが。
といっても、何十といったクズ石のなかに、
欠片がひとつふたつ混じってりゃいい方だが。
アム・アレーン
あそこの資材置き場に、「手製の煙袋」がある。
それを数個持っていって、坑道内の数か所に設置し、
中を煙で満たすんだ。
すると「岩の隙間」から、岩蟲がわらわら出てくる。
そいつを倒して、体についている鉱石をいただくんだ。
それを数個持っていって、坑道内の数か所に設置し、
中を煙で満たすんだ。
すると「岩の隙間」から、岩蟲がわらわら出てくる。
そいつを倒して、体についている鉱石をいただくんだ。
アム・アレーン
さっきも言ったが、獅子目石が得られる可能性は低い。
あらゆる「岩の隙間」を調べて、出てきた奴をすべて倒し、
なるべく多くの「きらめく鉱石」を集めるんだ。
あらゆる「岩の隙間」を調べて、出てきた奴をすべて倒し、
なるべく多くの「きらめく鉱石」を集めるんだ。
アム・アレーン
集めきったと思ったら、俺のところに持ってくるといい。
獅子目石があるか、鑑定してやる。
獅子目石があるか、鑑定してやる。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
まずは、そこの「資材置き場」から「手製の煙袋」を取るんだ。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
よし、手製の煙袋は持ったな。
次はそれを、坑道内の3箇所に設置するんだ。
十分に煙が蔓延したら、「岩の隙間」を調べて、
現れた岩蟲をすべて倒すんだ。
それを繰り返して、集めた「きらめく鉱石」を持ってきてくれ。
次はそれを、坑道内の3箇所に設置するんだ。
十分に煙が蔓延したら、「岩の隙間」を調べて、
現れた岩蟲をすべて倒すんだ。
それを繰り返して、集めた「きらめく鉱石」を持ってきてくれ。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
どうだ、「きらめく鉱石」は集まったか？
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
おお……かなりの数だな。
あんたの相棒が持ってきた分とあわせて、鑑定してやろう。
あんたの相棒が持ってきた分とあわせて、鑑定してやろう。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
これだけ数があると、少し時間がかかる。
そのあたりで、適当に休んでてくれ。
そのあたりで、適当に休んでてくれ。
アム・アレーン
おい、あんたら！
見てくれよ、こいつは驚きだぞ……！
見てくれよ、こいつは驚きだぞ……！
アム・アレーン
ああ、まあな。
あんたら、相当な強運の持ち主だよ。
見つけた獅子目石は、細かな破片がいくつかと……
いいや、とにかくこいつを見てくれ！
あんたら、相当な強運の持ち主だよ。
見つけた獅子目石は、細かな破片がいくつかと……
いいや、とにかくこいつを見てくれ！
アム・アレーン
そうだ、そんな大きいものは、ここ十数年出ていない。
加えて……よく見ろ、文字が刻まれてるだろ。
加えて……よく見ろ、文字が刻まれてるだろ。
アム・アレーン
そうだ、そうだとも！
そいつは、マグヌスんところの嫁、
アグナからの贈り物なんだ……！
まったく、さすが最後の山師だよ……。
あいつは、ちゃんと目的の石を掘り出してたんだ……！
そいつは、マグヌスんところの嫁、
アグナからの贈り物なんだ……！
まったく、さすが最後の山師だよ……。
あいつは、ちゃんと目的の石を掘り出してたんだ……！
アム・アレーン
だが、崩落のせいで帰ることができなくなった。
恐らく、その言葉を刻んで息絶えたんだろう。
いつかマグヌスが見つけると信じて……。
それを、岩蟲の奴が、先に持ってっちまったんだ。
ああ……まったく……なんてこった……！
恐らく、その言葉を刻んで息絶えたんだろう。
いつかマグヌスが見つけると信じて……。
それを、岩蟲の奴が、先に持ってっちまったんだ。
ああ……まったく……なんてこった……！
アム・アレーン
あんたらが、埋もれてた運命を掘り当てたんだよ。
この場所にもまだ、こんな想いが、遺ってたんだな……。
この場所にもまだ、こんな想いが、遺ってたんだな……。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
本当に……嘘みたいな話じゃないか……。
金貨を見つけたときからきっと、
運命は、あんたらに味方してたんだな……。
金貨を見つけたときからきっと、
運命は、あんたらに味方してたんだな……。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
その獅子目石は、そのまま持って帰ってくれて構わない。
ただ……頼む、必ず「マグヌス」に見せてやってくれ。
3年ぶりの、アグナの帰還だ……。
真っ先に、あいつに知らせてやってほしいんだよ……。
ただ……頼む、必ず「マグヌス」に見せてやってくれ。
3年ぶりの、アグナの帰還だ……。
真っ先に、あいつに知らせてやってほしいんだよ……。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
マグヌスに、必ず獅子目石を見せてやってくれ。
もう3年だ……お互いに、十分すぎるほど待っただろうよ。
もう3年だ……お互いに、十分すぎるほど待っただろうよ。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
あんたらが獅子目石を掘り出したことに驚いてたら、
今度は空が、坑道の中みたいに暗くなって……
なんでもかんでも、いっぺんに起きすぎだろう……！
……だが、あれくらい暗い方が、俺にはよっぽどすごしやすい。
それに、空一面に原石が埋まってるみたいで、
なんというか……夢がある光景だったな。
今度は空が、坑道の中みたいに暗くなって……
なんでもかんでも、いっぺんに起きすぎだろう……！
……だが、あれくらい暗い方が、俺にはよっぽどすごしやすい。
それに、空一面に原石が埋まってるみたいで、
なんというか……夢がある光景だったな。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
ああ、あんた、無事だったのか……！
俺も、コルシア島で巨大タロース製作に協力してたんだが、
状況もわからないまま、解散になってな……。
あとになって、サンクレッドが説明に来てくれたが、
あんたは倒れたままだと言われた。
よもや運を使い果たしたんじゃなかろうかと、案じてたんだ。
俺も、コルシア島で巨大タロース製作に協力してたんだが、
状況もわからないまま、解散になってな……。
あとになって、サンクレッドが説明に来てくれたが、
あんたは倒れたままだと言われた。
よもや運を使い果たしたんじゃなかろうかと、案じてたんだ。
アム・アレーン
[ 14.6 , 23.0 ]
ああ、あんたか。
この空を見ながら、あのときもし、
獅子目石が出てこなかったら……と考えてたんだ。
でも、あれがアグナの掘った石である以上、
どんな形であれ出てきただろうとしか、思えなくてな。
それでこそ、あいつらしいというか……。
彼女は、坑道を明るく照らす、俺たちみんなの憧れで……
誰よりも家族の幸せを願ってる、いい女だったんだ。
この空を見ながら、あのときもし、
獅子目石が出てこなかったら……と考えてたんだ。
でも、あれがアグナの掘った石である以上、
どんな形であれ出てきただろうとしか、思えなくてな。
それでこそ、あいつらしいというか……。
彼女は、坑道を明るく照らす、俺たちみんなの憧れで……
誰よりも家族の幸せを願ってる、いい女だったんだ。