えおろーぐ

はいはーい！　どうも、私はキ・ヤンター！
冒険者さんも、ヤンターって呼んでねっ！

やったーやったー相方だー！
ねぇ、さっそくチョコボを捕まえに行きましょ！
今回は、ギサールの野菜でチョコボをおびき寄せるよ！
でも、人の匂いが付いてるギサールの野菜じゃ、
敏感な野生のチョコボは、騙せないんだなぁ。
……でも、私にいい案があるのっ！
この間、すっご～く臭いキノコを見つけてね。
あれを利用すれば、人の匂いをごまかせると思うんだ！
罠に使うギサールの野菜の準備は、私にまかせて！
だから相方さんには、そのキノコを採ってきてほしいの。
確か名前は「ロウソクダケ」だったかな。
「テイルフェザー」を出て、東に行った辺りに生えてるよ！
5個くらいあれば十分だと思うから、よろしくねっ！

どうどう！？
すっご～く臭いキノコ、採れた？？

これよ～、これこれ！
それにしても、ほんっと強烈な匂いがするね……。
よ～し、さっそくキノコを粉末にして、
ギサールの野菜にふりかけてみよ～っと！！
……そうそう、ルーパルさんから、何か話があるみたいだよ！

キノコを採ってきてくれて、ありがとうねっ！
ルーパルさんから、何か話があるみたいだよ！

へへん、話は聞いてたよ！
相方さん、さっそく狩りにいこうじゃない！
そうそう、例のブツも渡しておくね！
ロウソクダケの粉末を振りかけた、
特製の「匂い立つ野菜」だよ、大事にしてよぉ？
目的のチョコボは、集落の南で目撃されたらしいわ。
ほかの猟師たちも、その辺りに罠を仕掛けてるみたい！
でも、私、ちょっと考えてみたの……。
たくさんの猟師たちが罠を張ったなら、
その場所には人の匂いが強く残ってしまうはず……。
そうなると、チョコボも警戒するんじゃないかしら？
……だとすると、多少の危険を冒しても、
バンダースナッチの縄張りまで逃げているかも。
だから、私たちは……北に罠を仕掛けましょ！
獰猛なバンダースナッチだって、注意すれば大丈夫！
さあ、行くわよ！
手分けして、匂い立つ野菜を設置しましょ！
あぁ、それから……エサを仕掛け終わったら、
北にある猟師のキャンプに集合ね！
よろしく～！

もう、遅いわよ～、待ってたんだから！
匂い立つ野菜、ちゃんと置いてきたでしょうね～？
よーしよし♪
あの野菜にはね、眠り薬もかけておいたの。
チョコボがあれを食べたら、グウグウ寝ちゃうはずよ！
……いま、チョコボの鳴き声がしたわよね！？
場所は……あなたが罠を仕掛けた方だわ！
行ってみましょ！！

うっそ～、信じられる！？
チョコボよ、チョコボ！
本物のチョ、コ、ボ！！　やったわ～！
この子は、私がちゃ～んと連れていくから、
あなたは先に戻って、ルーパルさんに伝えておいてくれる？

あら、相方さんじゃない！
どうしたの？
正式な相方候補が見つかったですって！？　やった～！！
じゃあ、「テイルフェザー」に戻るわ！
呼んでくれて、ありがとうねっ♪

彼が、私の相方候補さん？
なんだか、ちょっとオドオドしてる感じがするけど、
大丈夫かなぁ……？

じゃあ、さっそくチョコボを探しにって言いたいけど……
うーん……なんだか、ものすご～くおどおどしてるね。
ねえ、冒険者さんも一度、手伝ってくれない？
ありがとう、それなら安心だわ！
良いチョコボがいそうなところの目星をつけておいたの。
3人で手分けして獲物を探しましょう！
冒険者さんは、北西の方角をお願い！
それぞれ担当の場所を確認したら、テイルフェザーに集合ね！
ほらほら、ボケーッとしてないで、行くわよっ！

おかえりなさい、どうだった？
そう……まぁ、そんなにうまくはいかないわよね……。
それにしても、ジゾルのやつは遅いわね～！
いったい、何やってるのかしら！？
ここで待っててもいいけれど、
魔物に食べられてたら、さすがに後味が悪いわね。
ちょっと、探しに行きましょ！
ジゾルにお願いしてた場所は、ここの東よ！
まったくもう、人騒がせな相方なんだから～！！

ジゾルのやつ、いったい何やってるのかと思ったら！
もう、人騒がせなやつ～！

……ちょっと、なに言ってるの？
私たちの狙いは、そんなヒナじゃないわよ！
そいつは野生に返しなさい！

いっ、いきなり！？
ま……まぁ、生き方は自由だから、止めはしないけど……。
決めたからには、厩務員として、ちゃんとがんばるのよ？
……じゃ、いったん集落に帰るとしましょ。
ジゾル、一緒に帰るわよ！

はぁ……また、相方探しが始まるのね！

やったー！
新しい相方、いい人だといいな！
さっそく、あいさつに行ってみよ～っと！

なーんか、無愛想な男ねぇ。

違う、違う～！　相方は私！
キ・ヤンターよ、よろしくねっ！

自分だって駆け出しのくせに、失礼な男ね！
フン、狩りでは負けないんだから！

……あいつ、ぜ～んぜん来ないんだけど！
もし「ボリコワン」を見かけたら、教えてくれる？
もう、どういうこと～！？

あいつを見つけたって！？
しかも、チョコボを殺してたぁ！？
卵もあったって……。
それって、卵を温めてたチョコボを殺したんじゃないの？
……もし、そうなら大問題よ。
教えてくれて、ありがとう。
「ルーパル」のところへ戻りましょ……あいつの言うとおり、ね。

卵を温めてるチョコボを殺すようなやつなんて、最低。

ボリコワン！
あんた、卵を温めてるチョコボを殺したね！？

熟練さんなら、きっと私より、狩りもうまいわよね！？
ワクワクしてきた……さっそく会いにいってみるわっ！

んもー！
ヒュードさんたら、私のこと相手にしてくれないのよ！

あなたが来る前から、ヒュードさんと話をしてたんだけど、
私のこと、まるで相手にしてくれないのよ！
でも、ヒュードさんが熟練の猟師なのはわかる。
あの人からは、学ぶことが多くある……そんな気がするの。
でも、あの様子じゃ私と組んでくれなさそう……。
うーん、どうしようかなぁ……。
……そうだっ！
ヒュードさんに、私のこと好きになってもらおう！
そうすればきっと、私と組んでくれるはずよっ！
ヒュードさんの好きなものとか趣味とか、
な～んでもいいから、片っ端から調べてくれない？
私は、作戦を考えておくね！

どう、どう？
ヒュードさんの好きなものの情報、何かあった！？
え～、花～！？　意外～！
見た目の割に、かわいらしい趣味なのね♪
じゃあ、それを採ってきてプレゼントしちゃおう！
ドラヴァニアリリーなら、北東のキャンプの方で見たかも！
さっそく向かいましょ！

ねぇねぇ、花なら見つけたよ！
でも、私ってば、花を摘むのがヘタなのよね。
力を入れすぎて、つい茎を潰しちゃうんだ……ハハ。
冒険者さん、おねがいします～！
私の代わりに、ドラヴァニアリリーを摘んでください～！

ドラヴァニアリリーは摘めた？

どうもありがとっ！
さぁ、ヒュードさんに、この花を渡しにいきましょ！
気に入ってくれるといいな～♪

ヒュードさん……あの、これっ！
プレゼントを持ってきました！

……はぁ、ダメか～。
予想以上の頑固者ね……。
どうしたら、私と組んでくれるのかしら……。

うーん……やっぱり諦められない！
私、ヒュードさんと組みたい！
ヒュードさんを追いかけよう！
流石にひとりで森の奥まで行くのは、ちょっと怖いけど、
冒険者さんが一緒にいてくれれば大丈夫よ！
ヒュードさんは北東の方角に向かったはず！
さあ、逃がさないわよ～～～～！！

ヒュードさんが好きな花……摘まれたあとが増えてる。
もしかして、ヒュードさんが……？
……奥の方に行ってみましょ！

ドラヴァニアリリーの花びらが落ちてるわ……！
このまま、さらに奥に進みましょ！

クンクン……。
このキャンプ……さっきまで、人がいたみたい。
近づいてきた気がするわ、行きましょ！

ドラヴァニアリリーの花が落ちてる……。
でも、なんでここに花が落ちてるんだろう。
花を調べてみましょ！

この花、なんでここに落ちてるのかしら……？

その……ヒュードさんに、どーっしても組んでほしくて、
それで、つい後を追っちゃって……。

ねぇねぇ、なんでそんなに頑なに組んでくれないの？

で、でも……。
私、絶対死なないよ！　まだまだ成長するし！
だから、一緒に狩りをしようよ！

えっ！？
それって、つまり……！

ぼ、冒険者さん！？
助けて、ヒュードさんが怪我を……！

まさか、あのボリコワンが戻ってくるなんてね……。

あれっ、ジゾルがなんでここにいるの？
普通に混ざってたから、気づかなかった！
久しぶり……って、なんだか元気なさそうだけど、どうしたの？

……間違いなく、ボリコワンね。
テイルフェザーから追放されたことを、逆恨みしているんだわ！

ボリコワンのやつ、また……！

……ボリコワン、絶対に捕まえてみせる！

…………話を聞こうか。

……で、あなた、ジゾルのヒナチョコボはどうしたの？

……いただきます。

……これが、敬意よ。
私たちは、命の犠牲の上で生きている。
動物を、植物を、生きるための糧として利用しているんだ。
だからこそ、すべての犠牲に感謝している。
遊ぶための狩りなんてしないよ。
いたずらに奪われる命なんて、あっちゃいけない！
でも、あなたは違う。
あなたは無駄な殺生をし、私たちが守る森の秩序を乱した。
偽善者以下の……ただの、クズね。

さて……
私は、ジゾルのところに行って、
ことの顛末について報告してくるわ。

そう、わかった。
じゃあ冒険者さん、ルーパルへの報告はお願い！