えおろーぐ

あら、見かけぬ顔ですわね。
異国の商人……には見えませんけれど……？
……これは、四大名家の証書！？
なるほど、フォルタン家の御客人でしたのね。

それはご丁寧に。
私ども商人は、商売をしてこその存在……。
異国の方であろうと、喜んでお取引させていただきますわ。
「教皇猊下の錫杖」に例えられるこの細長い通りには、
武具から食材まで、さまざまな品を売る店がひしめいています。
お探しの物がございましたら、ぜひお立ち寄りくださいな。

…………あとは犯人が罠にかかるのを待つだけ。
あら、フォルタン家の御客人ではありませんか。
そういえば……あなたは、冒険者でしたわね？
少々、手を貸してはいただけませんか？
このところ、店の売り上げを入れた袋の盗難事件が、
多発しておりましてね……。
そこで、犯人をおびき寄せるために、
偽物の硬貨を詰めた袋を、3ヶ所に置いておきましたの。
罠にかかっているかどうか、確認してきてはいただけませんか？

ふふふ、犯人がかかったようですわね。
実は、あの硬貨袋には、穴があけてありますの。
「こぼれ落ちた偽硬貨」を辿れば、
犯人の居所がわかるという寸法ですわ。
どうか、探してきてくださいませ。

「こぼれ落ちた偽硬貨」を辿れば、
犯人の居所がわかるという寸法ですわ。
どうか、探してきてくださいませ。

これは……そうでしたか、犯人は女の子……。
おそらく雲霧街に住む、
有名な盗人少女が犯人だったのでしょう。
戦災孤児で相当に酷い境遇でしょうから、
庇ってさしあげたい気持ちもありますが……。
売り上げに手を出されては、見過ごすわけにもいきません。
彼女ほど敏感であれば、同じ危険をおかすほど、
愚かにはなれないでしょう……。
今はその予防ができただけで、良しといたします。

イシュガルドの同盟復帰は、
この「宝杖通り」にも新風を吹き込むでしょうね。
三都市の商人との交易も、考えなければなりませんわ。

あら、いらっしゃいませ。
今日はどういったご用件でしょう？

「紳士的なハイランダー族」を探しておられると……
それでしたら、心当たりがありますわ。

あらあら、元気なお嬢さんだこと。

その方のお名前までは、存じ上げておりませんが、
フォルタン伯爵邸にハイランダー族の紳士が招かれたと、
小耳に挟んでおりますの。
あなたはフォルタン家の方々とは親しいのでしょう？
伯爵邸の前にいる「フォルタン家の騎兵」の方に、
詳しい話を聞いてみてはいかがです？

皇都の扉が開かれてからというもの、
いろいろな方が、訪れるようになりました。
時代の移り変わりを感じてしまいますわ。

あら、いらっしゃいませ。
宝杖通りを訪ねてくださって、嬉しいですわ。
どういったご用件でしょう？
……なるほど、過去の記憶を辿る旅ですか。
確かに、今こそ私たちは、過ぎ去った日々のことを、
振り返るべきときなのかもしれませんわね……。
皇都にいらしたばかりの皆様が挨拶に来られたとき、
正直なところ、いずれ去る旅人に過ぎないと思っていましたの。
それが、こんな変革をもたらしてくださるとは……驚いていますわ。

政治が変われば、経済も変わる……。
上手く対応できれば、変革は大きなチャンスとなるでしょう。