えおろーぐ

えおまっぷ
せりふ分室
PERSON :

ウネ

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モードゥナ
にらまないでよ、賢人さん。
私たちは、あんたたちの……ノアの味方なんだからね。
モードゥナ
私はウネ、隣の暗そうなのがドーガ。
古代アラグ文明の研究を専門にしてるんだ。
バルデシオン委員会の命で、調査を手伝いにきたよ。
モードゥナ
……驚いた。
よく見たらその右眼、私たちと同じ眼だね。
古代の民の迷宮
ああ、聞いていたよ。
まさかこの、か弱い乙女の細腕で、
扉を開こうなんて思っちゃいないさ。
古代の民の迷宮
一度、外に出ないかい?
そこで改めて、あんたたちに話したいことがある。
モードゥナ
[ 36.1 , 20.3 ]
私たちのことを疑うのは当然だ。
でも、どうか話を聞いてほしいんだよ。
……これは、私たちが待ち望み続けた機会なのさ。
モードゥナ
アラグ帝国が繁栄を極めていたのは、
私たちが生み出されるよりも、ずっと前……。
その頃は、クリスタルタワーも開かれた施設でね。
そこで生み出される無限のエネルギーによって、
国は渇きを知らなかったのさ。
モードゥナ
……そんなとき、帝国再建のために立ち上がったのが、
稀代の科学者「アモン」という男だったんだよ。
傾いた国には、傑出した指導者が必要……
そう考えたアモンは、魔科学で建国の祖を蘇らせようと試みた。
モードゥナ
そう、そのための研究の一環で造られたのが、
ザンデ直系の子孫である「ウネ」と「ドーガ」のクローン……
つまり、私たちってわけさ。
モードゥナ
ああ、ザンデは復活したよ。
人の命という、絶対のことわりを凌駕してね。
モードゥナ
時は流れ、あんたたちの時代がくる。
対となるダラガブに呼応して目覚めたクリスタルタワーは、
第七霊災を経て、再び地上に露出した。
……それはすなわち、ザンデの目覚めでもある。
ザンデは力を求めるあまり、「闇の力」に近づきすぎた。
守るべき民や領土を持たずとも、野望に焦がれて進むだろう。
……世界統一に向けてね。
私たちは、ザンデを止めたい。
それが、オリジナルのウネとドーガから託された使命なんだ。
彼らは、ザンデの凶行を……世界を案じていた。
だから、クローンのひとつにすぎなかった私たちに、
戦うための心をくれた。
モードゥナ
[ 36.1 , 20.3 ]
歴史にこそ残っていないだろうけれど、
私たちの元となったアラグの皇族……
オリジナルのウネとドーガは、それは聡明な方々だった。
復活したザンデに王座を譲りながらも、
「闇の力」で繁栄していく帝国の未来を案じ、
私たちに、知恵と心をわけてくださったんだ。
あの方々だったら、あるいは……
数千年先に、あんたのような「光の戦士」が現れることも、
見抜いてらっしゃったのかもしれないね。
シルクスの塔
それじゃあ、やることをやってしまおうかね。
……封印といっても、方法はいろいろあるんだ。
クリスタルタワーを外界から封鎖するのか、
あるいは動力を落とすのか……そのあたりは任せるよ。
いずれにせよ、私たちの出番が先だ。
シルクスの塔
……ザンデは、「闇の力」を求めたといっただろう?
「闇の力」というのはね、この世界に隣接している異界……
「ヴォイド」から引き出されるんだ。
私たちの時代、そこは「闇の世界」と呼ばれていた。
ザンデが世界統一のために得ようとしたのは、
闇の世界の勢力……妖異の軍勢だったのさ。
シルクスの塔
わかってるよ、ドーガ。
やっと……私たちの役目を果たせるね……。
シルクスの塔
ああ、ドーガッ!
闇の世界
わた、し……ここは…………。
闇の世界
そう……よかった……。
私たちの役目を、まだ果たすことができるんだね……。
闇の世界
そうだね……契約が破棄されれば、
この空間とクリスタルタワーの繋がりもなくなる。
あんたたちは、急いで脱出するんだよ。
闇の世界
グ・ラハ・ティア……。
やはり、その眼を宿しているのには、意味があったようだね。
あんたには、大いなる資格が受け継がれているんだ。
それは、クリスタルタワーの主たりえる資格……
私たちと同じ、アラグ皇族の血さ。
闇の世界
あんたに、私たちの血をわけよう。
一時の間だが、薄れた血が補われる……。
あんたがクリスタルタワーを制御するんだ。
闇の世界
そうだ、あんたの落とし物を返さなくちゃね。
気を失う前に拾ったんだ。
……あんたが守ってくれたから、ちゃんと持っていられた。
そこに映るものだけが、可能性じゃない。
進むことを……どうか諦めないで。
闇の世界
ザンデ……。
あなたの悪夢が、やっと終わるわ。
闇の世界
繋いで……未来へ……
あの塔が……いつか再び……人々の希望になるように……