物静かな青年の声
物静かな青年の声
醴泉神社境内
待たせたね、玄武。
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醴泉神社境内
……わかった、ならすぐに始めよう。
とはいえ、こんなところで戦うわけにもいかないな。
とはいえ、こんなところで戦うわけにもいかないな。
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醴泉神社境内
キミは泳げるか?
ひんがしの国の東沖に、僕がねぐらにしている孤島があってね。
そこならば、存分に暴れられるだろう。
ひんがしの国の東沖に、僕がねぐらにしている孤島があってね。
そこならば、存分に暴れられるだろう。
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醴泉神社境内
話は決まったようだね。
とはいえ道中、ヒトに見られるのも面倒だ。
人気の少ない「ベッコウ島」の海岸から出発しよう。
とはいえ道中、ヒトに見られるのも面倒だ。
人気の少ない「ベッコウ島」の海岸から出発しよう。
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紅玉海
[ 37.4 , 15.4 ]
来たか、[player]。
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紅玉海
ふむ、なるほど……
確かに玄武がキミを頼りにするのもよくわかる。
キミの眼を見ていると、テンゼンのことを思いだすよ。
内に秘めたる刃のように鋭い闘気も、どこか似たところがある。
彼は、強かった……本当にね。
確かに玄武がキミを頼りにするのもよくわかる。
キミの眼を見ていると、テンゼンのことを思いだすよ。
内に秘めたる刃のように鋭い闘気も、どこか似たところがある。
彼は、強かった……本当にね。
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紅玉海
あの時、テンゼンに誓ったんだよ、いつかキミを超えてみせると。
だけど、再戦の機会を窺っている内に、
彼は黄龍と刺し違えて逝ってしまった……。
瑞獣へと裏返り、四聖獣と呼ばれるほどの力を得ても、
もはや誓いを果たす相手はいない……。
だけど、再戦の機会を窺っている内に、
彼は黄龍と刺し違えて逝ってしまった……。
瑞獣へと裏返り、四聖獣と呼ばれるほどの力を得ても、
もはや誓いを果たす相手はいない……。
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紅玉海
しかし、あるとき声が聞こえたんだよ。
「ひとつだけ、誓いを果たす方法がある」と……。
それは「テンゼンを殺した黄龍をこの手で倒すこと」だと……。
「ひとつだけ、誓いを果たす方法がある」と……。
それは「テンゼンを殺した黄龍をこの手で倒すこと」だと……。
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紅玉海
……声の主はこう言った。
「黄龍を倒す力が欲しければ、我が呼び声に応えよ」と。
僕はその声に応え、手に入れたんだ……アラミタマという力を!
「黄龍を倒す力が欲しければ、我が呼び声に応えよ」と。
僕はその声に応え、手に入れたんだ……アラミタマという力を!
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紅玉海
そんなことはわかってるさ……
けど、僕は決めたんだ。
たとえ悪鬼になろうとも、彼との誓いを果たしてみせると。
ゆえに……
アラミタマを鎮める力を持つ、[player]、
黄龍と戦う前に、キミという後顧の憂いを断っておく。
けど、僕は決めたんだ。
たとえ悪鬼になろうとも、彼との誓いを果たしてみせると。
ゆえに……
アラミタマを鎮める力を持つ、[player]、
黄龍と戦う前に、キミという後顧の憂いを断っておく。
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紅玉海
►絶対に鎮めて►……
大した胆力だね。
ここまで四聖獣たちを鎮めてきただけのことはある。
やはり、キミの存在は抹消しておかなければ、僕の式鬼で!
大した胆力だね。
ここまで四聖獣たちを鎮めてきただけのことはある。
やはり、キミの存在は抹消しておかなければ、僕の式鬼で!
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紅玉海
この戦い、勝ったほうが正義だ。
力づくで僕を否定してみせろ!
力づくで僕を否定してみせろ!
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紅玉海
彼との誓いを果たすためならば、僕は悪鬼にも成ろう!
容赦はしない!
逃がさないよ!
アラミタマの力を見せてやる!
邪魔だ! その存在が!
この力で、キミたちの存在を抹消する!
耐えきるとはね……なら!
猛れ、アラミタマよ! 心ならいくらでもくれてやる!
我が半身よ、僕たちの敵を討て!
この力があれば、どんな相手だろうと!
容赦はしない!
逃がさないよ!
アラミタマの力を見せてやる!
邪魔だ! その存在が!
この力で、キミたちの存在を抹消する!
耐えきるとはね……なら!
猛れ、アラミタマよ! 心ならいくらでもくれてやる!
我が半身よ、僕たちの敵を討て!
この力があれば、どんな相手だろうと!
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紅玉海
畏れよ、アラミタマを!
もっとだ……もっと力を寄越せ! アラミタマ!
もっとだ……もっと力を寄越せ! アラミタマ!
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紅玉海
もっと強く……もっと強くあらねば……!
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紅玉海
[ 37.4 , 15.4 ]
ヒトの身でこの僕を打ち破ったのは、
テンゼンに続いてキミが二人目だ……。
思い出すよ……あの時のことを。
テンゼンに続いてキミが二人目だ……。
思い出すよ……あの時のことを。
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紅玉海
そう……あれは遙か昔のこと……。
僕が生まれたあの島では大蛇信仰が盛んで、
当時、ただの蛇だった僕は、幸運を司る神として崇められていた。
しかし、百年を生きた頃、僕は妖力に目覚め、
島のヒトたちに気味悪がられるようになっていった。
僕が生まれたあの島では大蛇信仰が盛んで、
当時、ただの蛇だった僕は、幸運を司る神として崇められていた。
しかし、百年を生きた頃、僕は妖力に目覚め、
島のヒトたちに気味悪がられるようになっていった。
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紅玉海
島が災害に襲われると、
人々は僕が妖力で起こしたのだと考えた。
それからは食べ物ではなくヒトの女が捧げられるようになったよ。
幸か不幸か、その後、島は災害に見舞われることはなく、
人々は生贄を捧げたおかげだと信じ込み、喜んだものさ。
こっそり生贄を逃がしていたとも知らずにね。
人々は僕が妖力で起こしたのだと考えた。
それからは食べ物ではなくヒトの女が捧げられるようになったよ。
幸か不幸か、その後、島は災害に見舞われることはなく、
人々は生贄を捧げたおかげだと信じ込み、喜んだものさ。
こっそり生贄を逃がしていたとも知らずにね。
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紅玉海
そして時が経つにつれ、島の大蛇信仰は薄れていき……
いつしか僕は、村の女たちを生贄として求める悪しき大蛇として、
人々から恐れられるようになっていったんだ。
それからは、金で雇われた荒武者どもが、
僕を討伐せんと押しかけてくる日々さ。
次々にやってくる刺客を返り討ちにしていると、
やがて、獣を連れた風変わりな侍が現れた……。
そう、テンゼンさ。
いつしか僕は、村の女たちを生贄として求める悪しき大蛇として、
人々から恐れられるようになっていったんだ。
それからは、金で雇われた荒武者どもが、
僕を討伐せんと押しかけてくる日々さ。
次々にやってくる刺客を返り討ちにしていると、
やがて、獣を連れた風変わりな侍が現れた……。
そう、テンゼンさ。
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紅玉海
僕はテンゼンと戦い、そして敗れた。
一時は神として崇められたこの身も、
果ては賞金稼ぎの獲物とは、と自嘲する僕に、彼は言った。
一時は神として崇められたこの身も、
果ては賞金稼ぎの獲物とは、と自嘲する僕に、彼は言った。
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紅玉海
「我らとともに行かぬか?」
聞けばテンゼンたちは人助けの旅をしているという。
聞けばテンゼンたちは人助けの旅をしているという。
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紅玉海
居場所などとうに失っていた僕には、
何よりもその一言が嬉しかった。
しかし、命を助けられた上に居場所まで与えられるなんて、
僕はこの大恩にどう報いたら良いかわからなかった。
するとテンゼンはこう言って笑ったんだ。
何よりもその一言が嬉しかった。
しかし、命を助けられた上に居場所まで与えられるなんて、
僕はこの大恩にどう報いたら良いかわからなかった。
するとテンゼンはこう言って笑ったんだ。
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紅玉海
「ならば青龍よ、強くなるでござる、このテンゼンよりも!
そして、弱きものたちを助ける力となるでござる!」
そして、弱きものたちを助ける力となるでござる!」
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紅玉海
僕は誓いを立てた。
いつかテンゼンよりも強くなって、
彼が守りたかったものを守れる存在になると。
いつかテンゼンよりも強くなって、
彼が守りたかったものを守れる存在になると。
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紅玉海
思い出した……あの時、僕は確かにそう誓ったんだ。
なぜ忘れてしまっていたのか……。
なぜ忘れてしまっていたのか……。
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紅玉海
キミが思い出させてくれなかったら、
テンゼンから受けた恩を仇で返すところだった。
ありがとう、[player]。
玄武は一足先に社へ戻ったようだ。
嫌な予感がするな……僕らも戻るとしよう!
テンゼンから受けた恩を仇で返すところだった。
ありがとう、[player]。
玄武は一足先に社へ戻ったようだ。
嫌な予感がするな……僕らも戻るとしよう!
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紅玉海
彼との誓いを果たすためならば、僕は悪鬼にも成ろう!
逃がさないよ!
容赦はしない!
アラミタマの力を見せてやる!
邪魔だ! その存在が!
この力で、キミたちの存在を抹消する!
耐えきるとはね……なら!
猛れ、アラミタマよ! 心ならいくらでもくれてやる!
逃がさないよ!
容赦はしない!
アラミタマの力を見せてやる!
邪魔だ! その存在が!
この力で、キミたちの存在を抹消する!
耐えきるとはね……なら!
猛れ、アラミタマよ! 心ならいくらでもくれてやる!
![](/static/img/common/noimage.png)
紅玉海
この力があれば、どんな相手だろうと!
我が半身よ、僕たちの敵を討て!
我が半身よ、僕たちの敵を討て!
![](/static/img/common/noimage.png)
紅玉海
もっとだ……もっと力を寄越せ! アラミタマ!
誰にも邪魔はさせない!
畏れよ、アラミタマを!
誰にも邪魔はさせない!
畏れよ、アラミタマを!
![](/static/img/common/noimage.png)
紅玉海
もっと強く……もっと強くあらねば……!
![](/static/img/common/noimage.png)
紅玉海
[ 37.4 , 15.4 ]
さあ、醴泉神社に戻って「玄武」の手助けをしなくては!
なんとしても黄龍復活を阻止してみせる!
なんとしても黄龍復活を阻止してみせる!
![](/static/img/common/noimage.png)
醴泉神社境内
[ 6.0 , 6.1 ]
四聖獣の皆には、ずいぶんと迷惑をかけてしまった。
黄龍を再封印することで、少しでも報いてみせるよ。
黄龍を再封印することで、少しでも報いてみせるよ。
![](/static/img/common/noimage.png)
醴泉神社境内
ああ……迷惑かけたね、玄武。
![](/static/img/common/noimage.png)
醴泉神社境内
……すまない……。
![](/static/img/common/noimage.png)
醴泉神社境内
そんな……黄龍が復活するなんて……
四聖獣の力を束ねてもなお、
奴を再封印するには足りないというのか!?
四聖獣の力を束ねてもなお、
奴を再封印するには足りないというのか!?
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醴泉神社境内
無理だ!
玄武が欠けていては、術は発動しない!!
玄武が欠けていては、術は発動しない!!
![](/static/img/common/noimage.png)
醴泉神社境内
いったい何をするつもりだ!?
![](/static/img/common/noimage.png)
醴泉神社境内
[ 6.1 , 6.0 ]
一時は道を踏み外しもしたが、
今はここにいられてよかったと思うよ。
今はここにいられてよかったと思うよ。
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醴泉神社境内
……これはいったいどういうことだい?
術者よりも大きな魂を降ろそうとした場合、
元の魂は消滅してしまうのが降霊術の代償だろう。
術者よりも大きな魂を降ろそうとした場合、
元の魂は消滅してしまうのが降霊術の代償だろう。
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醴泉神社境内
ああ、そのどちらも備えていることを、たった今、示してくれた。
僕に異存はないけど、白虎はどうだい?
僕に異存はないけど、白虎はどうだい?
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醴泉神社境内
[ 7.1 , 6.2 ]
あの時現れたテンゼンがなんだったのか、
僕なりに考えてみたんだ。
……テンゼンは、過去の戦いで黄龍と相打ちになった時に、
自らの魂を鎮石に封印していたんだろう。
いつか封印が解かれ、黄龍が顕現する日に備えてね。
しかし、なんのために……?
魂だけの存在になってしまっては、
黄龍を再封印することはできないのに。
せいぜい彼にできるのは、
同じ力を持つ者に力を分け与えることぐらいしか…………
……そうか、テンゼンは信じていたんだ。
僕たちが、いつかキミのような英雄を連れてくることを……
数千年も前から、ずっと……。
……はあ、やっぱりテンゼンにはかなわないな。
だけど、いつか絶対に超えてみせるよ。
それが彼との誓いだからね。
その前に、まずはキミを超えないとだな。
もちろん、アラミタマの力には頼らずにね。
だから、それまで長生きしてくれよ。
僕なりに考えてみたんだ。
……テンゼンは、過去の戦いで黄龍と相打ちになった時に、
自らの魂を鎮石に封印していたんだろう。
いつか封印が解かれ、黄龍が顕現する日に備えてね。
しかし、なんのために……?
魂だけの存在になってしまっては、
黄龍を再封印することはできないのに。
せいぜい彼にできるのは、
同じ力を持つ者に力を分け与えることぐらいしか…………
……そうか、テンゼンは信じていたんだ。
僕たちが、いつかキミのような英雄を連れてくることを……
数千年も前から、ずっと……。
……はあ、やっぱりテンゼンにはかなわないな。
だけど、いつか絶対に超えてみせるよ。
それが彼との誓いだからね。
その前に、まずはキミを超えないとだな。
もちろん、アラミタマの力には頼らずにね。
だから、それまで長生きしてくれよ。
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醴泉神社境内
[ 7.1 , 6.2 ]
西方では、龍と言えばトカゲのような姿をしたものを指すらしいね。
僕のようなものは、龍というよりも蛇に分類されるんだろう?
それなら、僕は青龍ではなく青蛇ということかい?
うーん……なんだか弱そうだ……。
というか、もはやただのアオダイショウじゃないか……。
僕のようなものは、龍というよりも蛇に分類されるんだろう?
それなら、僕は青龍ではなく青蛇ということかい?
うーん……なんだか弱そうだ……。
というか、もはやただのアオダイショウじゃないか……。
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