えおろーぐ

キョクホウ！！
悪霊が現れたと聞いたぞ！

おお……貴方が、[player]様ですか？
お目にかかれるとは、光栄です！
貴方の偉大さは、キョクホウから常々聞いております。

思いきって、キョクホウを呼び戻して正解だったな。
これで、「しばらくは」クガネも安泰だろう。

いや、ならぬ。
結界を補強したところで、それは対症療法に過ぎん。
ときが経てば、ふたたび結界の綻びは広がるだろう。

さよう……。
私は大風水士カザンの弟子ながらも、才が至らず、
秘儀を授けてはもらえなんだ。
そして、秘儀を継承したカザンの一番弟子、
キョクホウの祖父もまた、ヌシの呪いか、若くして急死……。
そのせいで、結界を構築する知識は失われてしまった……。

キョクホウの話を聞く限り、
風水術と占星術には、共通点があるそうですね？
となれば、貴方の知識は結界の再構築に役立ちましょう。
あの子は、普段は小金通りにいますので、
どうか、これからも力になってやってください。
ひとりの力には、限界がありますから……。

キョクホウの曾祖父カザンは、風水術によって、
クガネに安全と発展をもたらしました。
しかし、その術は今や失われてしまったのです……。

キョクホウとともに、ヤンサに向かわれるのですね。
あそこは風水発祥の地……成果があることを願うばかりです。

おお、戻られましたか。
古文書を解読していたところです……。
ですが……にわかに信じられない内容が記されていました。

キョクホウ……。
[player]様が、到着されたぞ。

問題は……その力の源でしてな……。
地脈、風脈、水脈に加える、最後の力の源とは……

これで、私が数十年抱えてきた疑問が解けた……。
なぜ、師匠カザンの結界が、綻んでしまったのか……？
なぜ、師匠カザンは秘儀を書き記さずに、口伝としたのか……？

……今日のところは、引き上げるとしよう。
状況は振り出しに戻り、すぐに答えは出やしないからな。
頭を冷やし、心機一転、いちから出直しだ……。

長年、秘儀を受け継げなかった己を責めていましたが、
このような事情が隠されていたとは……。
師匠の心情をお察しします……。

うぅ……キョクホウ……。
結界の綻びから悪霊が現れ、襲われたのだ……。
どうにか祓ったものの、このザマでな……。
ヌシである金狐の魂は、かなり力を取り戻しているようだ……。
もう、ためらっている時間はない……結界を再構築するのだ！

私を……生贄とするのだ！
私は、もう十分生きた……。
師匠カザンの下に行っても、いい頃合いだろうて……。

感情に流されず、冷静に考えるのだ！
老い先短い私なんぞの命を惜しんで、
クガネの街が滅ぼされては、話にならんぞ……！？

民の退避は、私が引き受けよう。
できる限りの協力は、させてくれ。
結界の再構築は、私の宿願でもあるのでな。

占星術師の方々は、話に聞いたとおり、いい方ばかりですね。
私からも、礼を言います。
おかげで、断絶しかけていた風水術が息を吹き返しました。
ほら、さっそく来たようです……。