アム・アレーン
[ 11.8 , 17.6 ]
あぁん……?
なんだ、酔いがまわったかぁ……?
なんだ、酔いがまわったかぁ……?
アム・アレーン
知らねぇ顔がゾロソロと、俺を取り囲んでやがる……。
ひぃふぅみぃ……3人……いや4人……?
面倒くせぇなぁオイ、増えたり減ったりしやがって……!
ひぃふぅみぃ……3人……いや4人……?
面倒くせぇなぁオイ、増えたり減ったりしやがって……!
アム・アレーン
ナバスアレンだぁ!?
あんな廃都に、今更なんの用があるってんだ……。
あんな廃都に、今更なんの用があるってんだ……。
アム・アレーン
しかも、そんなひ弱そうな嬢ちゃん連れて……。
ガキの遊び場じゃねぇんだぞ、あそこは。
ガキの遊び場じゃねぇんだぞ、あそこは。
アム・アレーン
ハッ……あそこは、この世の終点だ。
どんな風に聞いてるか知らねぇが、
好きこのんで行くような場所じゃねぇよ……。
それに、トロッコ……トロッコだぁ!?
冗談じゃねぇ、その名前すら、聞きたかねぇんだよ……!
とっとと失せなッ!
どんな風に聞いてるか知らねぇが、
好きこのんで行くような場所じゃねぇよ……。
それに、トロッコ……トロッコだぁ!?
冗談じゃねぇ、その名前すら、聞きたかねぇんだよ……!
とっとと失せなッ!
アム・アレーン
知らねぇよ……面倒くせぇな……。
ほら、帰れ帰れッ!
ほら、帰れ帰れッ!
アム・アレーン
[ 11.8 , 17.6 ]
どうしてまだいやがる……帰れって言っただろうが……!
アム・アレーン
何だぁ?
さっきの奴じゃねぇか、しつけぇなぁ……。
どんなに頼まれようが、トロッコは動かさねぇ!
あんなもん、ブッ壊して樽にでも桶にでもしたほうが、
まだマシってもんだ!
さっきの奴じゃねぇか、しつけぇなぁ……。
どんなに頼まれようが、トロッコは動かさねぇ!
あんなもん、ブッ壊して樽にでも桶にでもしたほうが、
まだマシってもんだ!
アム・アレーン
わかったら帰れ!
二度と俺の前にツラ晒すんじゃねぇ!
二度と俺の前にツラ晒すんじゃねぇ!
アム・アレーン
……息子はスクリ、妻はアグナだ。
アム・アレーン
ただいまと言う相手がいなくなって、
どこにも帰れなくなっちまった……。
どこにも帰れなくなっちまった……。
アム・アレーン
こいつに溺れても溺れても、行きつく底なんてありゃしねぇ。
アム・アレーン
お前も家族を亡くしたのか。
アム・アレーン
……できるもんか。
アム・アレーン
[ 10.6 , 18.0 ]
……あのタロースを、動かせるもんか。
そんな馬鹿な夢を見なけりゃ、少なくともアグナは……。
そんな馬鹿な夢を見なけりゃ、少なくともアグナは……。
アム・アレーン
[ 10.6 , 18.0 ]
……なんだ、また来たってのか。
アム・アレーン
大方、タロースを動かせなくて、泣きつきにきたんだろ?
諦めな……あれは俺にだって、どうしようもできねぇんだ。
諦めな……あれは俺にだって、どうしようもできねぇんだ。
アム・アレーン
嘘だろ……こんなこと…………。
アム・アレーン
お前、どうして…………。
アム・アレーン
……石は返す。
手に入れたのはお前らなんだ、好きに使え。
手に入れたのはお前らなんだ、好きに使え。
アム・アレーン
いいも悪いもあるかよ……。
今になって見つかったってことは……そういうことだろ。
その石は、お前らを選んだんだ。
それに、石が出てきたところで、アグナはもういねぇ。
そんなモンのために、あいつが命を落としたと思うと……
叩き割っちまいそうだからよ。
今になって見つかったってことは……そういうことだろ。
その石は、お前らを選んだんだ。
それに、石が出てきたところで、アグナはもういねぇ。
そんなモンのために、あいつが命を落としたと思うと……
叩き割っちまいそうだからよ。
アム・アレーン
……もう行ってくれ……頼む…………。
アム・アレーン
[ 10.6 , 18.0 ]
…………。
アム・アレーン
なんでだよ……たかだが、これっぽっちの石人形だぞ……。
アム・アレーン
これっぽっちなのに……チクショウ……
なんてものを、遺してくんだ……。
なんてものを、遺してくんだ……。
アム・アレーン
[ 12.3 , 16.6 ]
まったく……呆れるくらい、よく修理されてらぁな。
アム・アレーン
[ 12.3 , 16.6 ]
ああ、タロースなら、あのとおり……しっかり動いてるぞ。
お前には、ちゃんと礼を言わなきゃならねぇな。
お前には、ちゃんと礼を言わなきゃならねぇな。
アム・アレーン
トロッコを動かそうと尽力してくれたこと……
アグナの想いを、坑道から拾ってきてくれたこと……
最初は素直に受け取ってやれなくて、すまなかった。
だが、こうして動いてるタロースを見たらよ……
これは間違いなく、俺が引き継ぐべき、
俺たち家族の夢だって、思えたんだ。
アグナの想いを、坑道から拾ってきてくれたこと……
最初は素直に受け取ってやれなくて、すまなかった。
だが、こうして動いてるタロースを見たらよ……
これは間違いなく、俺が引き継ぐべき、
俺たち家族の夢だって、思えたんだ。
アム・アレーン
本当に、ありがとな。
ナバスアレンまでのトロッコは、責任もって、俺が動かそう。
ナバスアレンまでのトロッコは、責任もって、俺が動かそう。
アム・アレーン
仕掛け扉……ああ、ゲートのことか。
アム・アレーン
だったら心配はいらねぇ。
今回動かしたタロースは、正真正銘、この路線用だからな。
近づくだけで、ゲートが開くだろう。
今回動かしたタロースは、正真正銘、この路線用だからな。
近づくだけで、ゲートが開くだろう。
アム・アレーン
ああ……俺たちはこのまま「ビラン大鉱山」の操車場に行って、
貨車のチェックと、タロースへの行動指示をすませよう。
お前らも、乗車の準備ができたら来てくれ。
貨車のチェックと、タロースへの行動指示をすませよう。
お前らも、乗車の準備ができたら来てくれ。
アム・アレーン
よし、お前ら、出発するぞ!
タロースの挙動を見ながら行くから、うしろに回れ!
タロースの挙動を見ながら行くから、うしろに回れ!
アム・アレーン
[ 21.5 , 9.6 ]
俺が腐ってた間も、こいつらが保守を続けてくれたおかげで、
すぐにトロッコを動かせそうだ。
……こいつらにも、あとでちゃんと礼を言わなきゃな。
すぐにトロッコを動かせそうだ。
……こいつらにも、あとでちゃんと礼を言わなきゃな。
アム・アレーン
[ 21.5 , 9.6 ]
よぉし、こっちの準備も順調だ。
……思いのほか単純な形で、驚いてるだろ?
……思いのほか単純な形で、驚いてるだろ?
アム・アレーン
[ 21.5 , 9.6 ]
こいつを製造したダイダロス社ってのは、兎角、
利便性を追求したタロースづくりをモットーとしててだな。
起伏が大きく、単線になっている箇所も多い鉱山トロッコには、
簡単に動きの切り替えができる、この形が最適なんだと。
利便性を追求したタロースづくりをモットーとしててだな。
起伏が大きく、単線になっている箇所も多い鉱山トロッコには、
簡単に動きの切り替えができる、この形が最適なんだと。
アム・アレーン
[ 21.5 , 9.6 ]
操作もシンプルで、タロースの専門家でない俺たちでも、
速度や経路を教え込むことができる。
ちっと滑稽に思うかもしれねぇが、笑って乗ってやってくれ。
速度や経路を教え込むことができる。
ちっと滑稽に思うかもしれねぇが、笑って乗ってやってくれ。
アム・アレーン
[ 21.5 , 9.6 ]
……で、どうする?
間もなく準備完了になるが、出発してもいいか?
間もなく準備完了になるが、出発してもいいか?
アム・アレーン
[ 21.5 , 9.6 ]
はいよ、それじゃあ貨車に乗ってくれ。
足元に気をつけて、順番にな。
足元に気をつけて、順番にな。
アム・アレーン
いいや、事故防止のために、
一度開いたら、しばらくは開きっぱなしだ。
一度開いたら、しばらくは開きっぱなしだ。
アム・アレーン
別れも済んだなら、動かすぞ。
そこそこ揺れるだろうから、注意しな。
そこそこ揺れるだろうから、注意しな。
アム・アレーン
行先は、廃都ナバスアレン、アム・マリク新宮殿前だ。
ゲートの向こう側は、線路の整備ができてねぇからな……
いざとなったら、途中から足をつかってくれ。
ゲートの向こう側は、線路の整備ができてねぇからな……
いざとなったら、途中から足をつかってくれ。
アム・アレーン
それじゃ……良い旅を!
アム・アレーン
[ 10.7 , 18.0 ]
おぉ……?
どうした、こっちに戻ってきちまって。
何かトラブルでもあったのか?
どうした、こっちに戻ってきちまって。
何かトラブルでもあったのか?
アム・アレーン
さあなぁ。
ま、タロースについては、心核も無事だったんだ。
いくらでも直しゃいい。
ま、タロースについては、心核も無事だったんだ。
いくらでも直しゃいい。
アム・アレーン
あいつら自身にしたって、とんでもねぇ強運の持ち主だからな。
そう簡単に、くたばりゃしねぇさ。
そう簡単に、くたばりゃしねぇさ。
アム・アレーン
なんだ……この空……!?
アム・アレーン
[ 10.7 , 18.0 ]
おう、わざわざ立ち寄ってくれたのか。
ウリエンジェからは、立て込んだ状況になりそうだから、
挨拶に行けなくても勘弁……って聞いてたんだがな。
その直後に、あの漆黒の空ときた。
事情はなんとなく察するが、まあ、話されるまでは聞かねぇさ。
トロッコが役立ったなら嬉しい……とだけは、言っておくがな。
ウリエンジェからは、立て込んだ状況になりそうだから、
挨拶に行けなくても勘弁……って聞いてたんだがな。
その直後に、あの漆黒の空ときた。
事情はなんとなく察するが、まあ、話されるまでは聞かねぇさ。
トロッコが役立ったなら嬉しい……とだけは、言っておくがな。
コルシア島
[ 12.1 , 20.1 ]
とんでもねぇ計画が始まってると思えば、
まさかあの、ダイダロス社の御曹司が噛んでるとはなぁ……。
おわったあとに、冷やかしにでも行ってみるか。
まさかあの、ダイダロス社の御曹司が噛んでるとはなぁ……。
おわったあとに、冷やかしにでも行ってみるか。
コルシア島
[ 12.1 , 20.1 ]
おう、来たぜ。
ちなみにグスジョンもいたんだが、あいつ、
採掘師としての血が滾っちまったらしくてな……。
採掘師仲間を連れて、いのいちばんに出発しやがった。
ったく、予備の道具のひとつくらい、置いて行けよな……。
ちなみにグスジョンもいたんだが、あいつ、
採掘師としての血が滾っちまったらしくてな……。
採掘師仲間を連れて、いのいちばんに出発しやがった。
ったく、予備の道具のひとつくらい、置いて行けよな……。
コルシア島
おっ、ありがてぇ!
これで俺たちも現場に行けるな!
これで俺たちも現場に行けるな!
コルシア島
石を切ったり砕いたりは、俺の本業じゃねぇけどな。
今回ばかりは、うちの最高な嫁がついててくれてる……
そんな気がしてるんだ。
だからよ、必ず掴み取ろうぜ。
誰も罪喰いに脅かされない、帰る場所を失うことのない、
そんな、上出来な世界をよ!
今回ばかりは、うちの最高な嫁がついててくれてる……
そんな気がしてるんだ。
だからよ、必ず掴み取ろうぜ。
誰も罪喰いに脅かされない、帰る場所を失うことのない、
そんな、上出来な世界をよ!
コルシア島
そんじゃ、出発……って、
よく考えたら、サーフは道具を持ってたんじゃねぇか?
よく考えたら、サーフは道具を持ってたんじゃねぇか?
コルシア島
入れるか馬鹿!
オラ、出発だ、とっとと現場に向かうぞ!
オラ、出発だ、とっとと現場に向かうぞ!
アム・アレーン
[ 10.7 , 18.0 ]
……!?
お前、なんで出歩いてやがる!?
身体の方は……もう平気なのか……?
ったく……本当に、勘弁してくれ。
目の前で知った顔が死ぬのは、もう嫌なんだ。
お前も……絶対、無理はするんじゃねぇぞ……。
お前、なんで出歩いてやがる!?
身体の方は……もう平気なのか……?
ったく……本当に、勘弁してくれ。
目の前で知った顔が死ぬのは、もう嫌なんだ。
お前も……絶対、無理はするんじゃねぇぞ……。
アム・アレーン
[ 10.7 , 18.0 ]
おっ、お前から出向いてくれるとは、嬉しいじゃねぇか。
……ありがとうな、最後まで、戦い抜いてくれてよ。
おかげで俺は、この空を見るたび思えるんだ。
息子の見た夢が、アグナを動かして、
それがお前らを運び、今日があるんだ……ってな。
……ありがとうな、最後まで、戦い抜いてくれてよ。
おかげで俺は、この空を見るたび思えるんだ。
息子の見た夢が、アグナを動かして、
それがお前らを運び、今日があるんだ……ってな。