えおろーぐ

ラリホー！
お前さんはたしか、他所から来たって言う旅人さんだね？
ザモットから話は聞いているよ、こんな年寄りに何か用かい？

おやまあ！
ロニット坊やからのお使いで来てくれたのかい？
ありがたいねえ。
最近はもう、足腰が痛くって、痛くって……。
悪いんだけど、そこのオートマトン「労働幽霊」ちゃんに、
持ってきてくれた「青石炭」を入れてくれないかい？

燃料を入れてくれたのかい？
助かったよ、ありがとうね。
お前さんも、ロニット坊やと同じくらい親切だねえ。

あの子は、足腰が弱った私のために、
この妙な名前のオートマトンを、こしらえてくれてね。
定期的に様子を見に来ては、欠かさずに手入れをしてくれるんだ。
不器用で不愛想だけど、とっても優しい子さね。

挨拶を苦手にしてるもんだから、
いろいろと、誤解されているようだけれど……。
きっかけと、仲良くなりたいと思う気持ちさえあれば、
きっと、素敵なラリホーをできるようになるさね。

それにしても、あの子が燃料交換を誰かに頼むなんてねぇ……。
これまで一度だって、そんなことはなかったよ。
お前さん、よほど頼られているようだね。
どうかロニット坊やと仲良くしてあげておくれ……。
それじゃ、私は散歩に行ってくるとするよ。
親切な旅の人、ありがとうね。

おやまぁ、どうしたんだい？

ロニット坊や、来てくれたのね。
どうしたんだい？

ラリホー！

元気がよくて、とても気持ちのいい挨拶ね。
ロニット坊や！

おや、何を言っているの？
ロニット坊やはそんなことしないわ。
ロニット坊やはね、不器用だけど、とっても心根の優しい子よ。
私のために、乗り物にもなる便利なオートマトンを、
自分ひとりで考えて、作ってくれたのよ？

さあ、ロニット坊や。
お前さんなら、もうできるね？
みんなに挨拶してごらん？

よかったねぇ、ロニット坊や。
さあ、感謝しなきゃいけない、お友達がいるんじゃないかい？
ふふふふ……年寄りはこれで、失礼するよ。

おや、またロニット坊やと遊んでくれているのかい？

ふうむ……。
それなら、かつてユールモアとの交易品にあった、
「リン鉱石」が役に立つんじゃないかい？

リン鉱石を細かく砕いて加工してやれば、畑の肥料になるのさ。
だが、以前の鉱脈は枯渇してしまってね。
新しい鉱脈があるかどうか……

そうだね……
「アミティー」にまだ、残っているかもしれないねぇ。
あそこは、交易の中継地だったから。

本当に成長したねぇ。
きっと、これもお前さんの影響だよ。
ロニット坊やをよろしくね。