えおろーぐ

[player]、いいところに来てくれた。
突然だが、君は平民が結成した「自警団」を知っているかい？
へえ、自警団を率いているヒルダと、知り合いだったのか！
いやいや、それなら話は早い。
イシュガルドの変革以降、公的組織として活動を始めた自警団に、
銃と機工兵装の導入計画があってね……。
その一環として、指南役の派遣を頼まれたんだ。
ヒルダとは知らぬ仲でもなし、要請に応えてやりたいが、
指南役をやれる技量の機工士は動かせなくてね。

ほら、アラミゴが奪還されたとはいえ、外も騒がしいだろう？
その影響で、機工房への発注が激増していて、
ジョイを含め、ウチの人員は手一杯なんだよ。

だから、[player]に、
自警団の指南役をお願いしたいんだ。
ほかでもない、腕利きの機工士である君にね。
もちろん、君が忙しい身の上だってのは理解してるよ。
自警団にかかりきりには、なれないだろうから、
ロスティンスタルにも、指南を頼もうと思ってるんだ。
彼はかつて海都の治安維持組織、バラクーダ騎士団の団長だった。
組織運営の指南もできると考えれば、頼まない手はない！
……というわけで、これから依頼に行くので一緒に来てくれ。
どうやら彼はイディルシャイアという新興集落に、
滞在しているらしいから、現地で落ち合おう。

さて、指南役に会うのも久しぶりだな。
素直に依頼を受けてくれると、いいんだけど……。

[player]、ここはすごいぞ！
初めて来たんだが、見慣れないものばかりだ！
ゴブリン族の技術に、俺の計測器がガンガン反応してるよ！
……すまない、仕事が先だな。
まずは、情報を集めようか。
ロスティンスタルの居場所について、住人に聞いてみてくれ。

ちょっと聞きたいんだが、
銃を持ったルガディン族の男を見ていないか？

さすが冒険者、そっちの方が早かったか。
しかし、今回はずいぶん簡単に発見できたな。
前回とは、えらい違いだよ。

ああ、そのとおりだよ指南役。
ぜひあんたに受けてほしい仕事があってさ……。

彼女は、性格的に指南役向きじゃないし、
そもそも機工房の仕事が忙しくて、手が離せない。
それに、あんたなら治安維持部隊のイロハも指南できるだろ？

……ってことは、指南してくれるってことだよな！？

[player]、悪いんだが指南役を、
雲霧街にいる「ヒルダ」に紹介してくれないか？

助かる！
実は発注された訓練用爆弾の納期が、結構、厳しくてさ……。
それじゃ、頼んだよ！

「ヒルダ」との顔合わせは、任せた！
こっちは訓練用爆弾の納期に向けて、
ちょっと身動きが取れなくてさ……。

よう、[player]。
銃士隊の調子はどうだい？
……え、調べてほしいものがあるだって？

コイツは……ああ、銃弾で間違いない。
だけど、潰れてるせいで、それ以上は俺の計測器でもわからないな。
材質は、ウチで作る銃弾と同じみたいだけど、
リムサ・ロミンサ製の銃弾も、ほとんど同じ仕様だし……。
君の力にはなれなさそうだ、すまない。

この銃弾から、何かを断定するのは難しいね。
だけど……うーん、俺の計測器に引っかかる……。

ああ、単刀直入に結論からいくぞ。
宝剣の柄に、小型の爆弾が仕掛けられていた。

機工房が訓練用として神殿騎士団に納入したもので、
雷波を使って、遠隔起動できる型だね。
何しろ俺が作ったものだから、間違いない。

訓練用だし、そこまでの威力はないよ。
手元で爆発したところで、指すら吹き飛ばない。
せいぜい火傷を負うくらいなものだね。

そうすると、ここのところ社交界で流れている噂は、
銃士隊を追い詰めるためのものってことか……。

宝剣窃盗事件は、自警団の自作自演……。
ならず者に銃を横流しして、宝物庫を襲わせておいて、
自ら捕まえ、手柄を創りだしたっていう、愚にもつかない噂さ。

俺の計測器を、侮らないでほしいね。
こんなこともあろうかと、雷波を探知して、
起爆装置の場所を突きとめる機械を作っておいたんだ。

俺は雷波探知機を用意しておくよ。
ここまできたら手を貸すから、
準備が整い次第、聖バルロアイアン広場で合流しよう。

焦らせないでくれ。
あちらが雷波を出さなきゃ、どうしようも……。

見つけた！　場所は雲霧街の外れだ！

ちょっと待ってくれ！
俺たちは銃士隊の仕事をしているだけだ。
ミュースカダン卿に聞けば、すぐにわかる……。

いたぞ！
聖徒門の方だ！

あの女、竜の血を飲んだのか！？
話には聞いてたけど、本当にドラゴン族の眷属になるなんて……。

……でだ、「姉上」ってのはどういう意味だ？
ミュースカダン卿と姉弟だなんて、初耳だぞ。

生意気だったヒルダが、言うようになったね。
平民だって皇都を守る力になると示してくれたし、
銃を託したのは間違いじゃなかったみたいだ。

……そうか、そう言ってもらえると嬉しいね。

さて、俺はそろそろ機工房に戻るよ。
のんびりしてると、仕事が滞るってジョイにどやされるからさ。

ありがとう……銃士隊の成功も、ヒルダの成長も、
[player]とロスティンスタルのおかげだ。
君たちに頼もうと決めた、俺の計測器は間違ってなかったよ。