物柔らかな赤誠組隊士
雷鳴のシデン
物柔らかな赤誠組隊士
クガネ
[ 13.8 , 8.0 ]
はて、見慣れぬ侍だが……。
そうか、君がマコトの言っていた、異国の侍だね?
彼女は今、ウゲツ一派の密談が行われるという、
紅玉海のサカズキ島へ行っている。
しかし、どうも帰りが遅くてね……。
心配なんだが、私はここを動くわけにいかないんだ。
君、もしよかったら「サカズキ島」へ様子を見に行ってくれないか?
そうか、君がマコトの言っていた、異国の侍だね?
彼女は今、ウゲツ一派の密談が行われるという、
紅玉海のサカズキ島へ行っている。
しかし、どうも帰りが遅くてね……。
心配なんだが、私はここを動くわけにいかないんだ。
君、もしよかったら「サカズキ島」へ様子を見に行ってくれないか?
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物柔らかな赤誠組隊士
クガネ
[ 13.8 , 8.0 ]
紅玉海のサカズキ島へと向かった、マコトの帰りが遅い。
心配なんだが、私はここを動くわけにいかないんだ。
君、もしよかったら「サカズキ島」へ様子を見に行ってくれないか?
心配なんだが、私はここを動くわけにいかないんだ。
君、もしよかったら「サカズキ島」へ様子を見に行ってくれないか?
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物柔らかな赤誠組隊士
クガネ
[ 13.8 , 8.0 ]
まさか、敵に察知されていたとはな……。
死んだ仲間は残念だったが、マコトを助けてくれてありがとう。
彼女から聞いたよ。
あの剣豪ムソウサイの最後の弟子なんだってね。
君が我々の力になってくれるというなら、大歓迎だ。
死んだ仲間は残念だったが、マコトを助けてくれてありがとう。
彼女から聞いたよ。
あの剣豪ムソウサイの最後の弟子なんだってね。
君が我々の力になってくれるというなら、大歓迎だ。
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物柔らかな赤誠組隊士
クガネ
[ 13.8 , 8.0 ]
そういえば、紹介が遅れたね。
私は、赤誠組副局長の「シデン」という。
我が組はお堅い組織なもんで、何かと融通が利かないんだ。
先ほども、お偉方の出迎えのため動けなくてね、
ちょうど現れた君に、紅玉海まで行ってもらったのさ……。
それでは、組イチの堅物、局長の「コンゴウ」を呼んでこよう。
私は、赤誠組副局長の「シデン」という。
我が組はお堅い組織なもんで、何かと融通が利かないんだ。
先ほども、お偉方の出迎えのため動けなくてね、
ちょうど現れた君に、紅玉海まで行ってもらったのさ……。
それでは、組イチの堅物、局長の「コンゴウ」を呼んでこよう。
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クガネ
まあ、どこの出身でもよいではないか。
我々とて武家の出ではなく、元は農民や商人の出ばかり。
身元が怪しいというのなら、私とて同じだろうに……。
我々とて武家の出ではなく、元は農民や商人の出ばかり。
身元が怪しいというのなら、私とて同じだろうに……。
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クガネ
すまなかったね。
またもやウゲツ一派に、仲間を殺されたものだから、
すこぶる気が立っているんだよ……。
またもやウゲツ一派に、仲間を殺されたものだから、
すこぶる気が立っているんだよ……。
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クガネ
一派の全貌は、まだわかっていない。
ウゲツがどこに潜んでいるのかもわからないんだ。
しかも、今回の一件からすると、こちらの情報が漏れているようだ。
もしかしたら、組の内部に間者がいるのかもしれない……。
そんな状況の中、今度、幕府の重鎮である大老が、
異国の大使館を訪問するため、クガネに来ることになっている……。
もし、大老がウゲツ一派に暗殺でもされたら、それこそ大変だ。
赤誠組総出で警備に当たることになっているので、
その際には是非、君にも協力してもらいたい……頼んだよ。
ウゲツがどこに潜んでいるのかもわからないんだ。
しかも、今回の一件からすると、こちらの情報が漏れているようだ。
もしかしたら、組の内部に間者がいるのかもしれない……。
そんな状況の中、今度、幕府の重鎮である大老が、
異国の大使館を訪問するため、クガネに来ることになっている……。
もし、大老がウゲツ一派に暗殺でもされたら、それこそ大変だ。
赤誠組総出で警備に当たることになっているので、
その際には是非、君にも協力してもらいたい……頼んだよ。
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クガネ
君たち、なぜこんなところに……?
港の警備はどうしたのだ?
港の警備はどうしたのだ?
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クガネ
そうか、君も知っていたのか……。
ならば話が早い、ここは私が警備しておくから、持ち場に戻れ。
ならば話が早い、ここは私が警備しておくから、持ち場に戻れ。
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クガネ
…………。
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クガネ
……やはり君は厄介な奴だな。
あのとき、紅玉海で片づけるはずだったんだがね……。
あのとき、紅玉海で片づけるはずだったんだがね……。
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クガネ
訪ねてきた異国の君も、ついでに始末しようとしたんだが……
ムソウサイの弟子を侮ってしまったようだ……。
ムソウサイの弟子を侮ってしまったようだ……。
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クガネ
私の生まれは貧しい農村でね……。
村民は大名の圧政に苦しんでいたが、刃向う者はいなかった。
しかし、重い年貢に耐えかねた私の両親は、お上に異を唱えたんだ。
するとだよ……たちまち両親は捕えられて、
見せしめに、火あぶりにされてしまったのさ……。
為す術もなく、焼かれる父と母を見つめながら、誓ったんだ。
いつか、この不条理な世を変えてやろうとね……。
そして私は、剣術を学び赤誠組に入った。
だが、赤誠組は所詮、大名の御用聞きでしかなかった。
やることと言えば、岡っ引きと大差ない市中の見回りばかり。
村民は大名の圧政に苦しんでいたが、刃向う者はいなかった。
しかし、重い年貢に耐えかねた私の両親は、お上に異を唱えたんだ。
するとだよ……たちまち両親は捕えられて、
見せしめに、火あぶりにされてしまったのさ……。
為す術もなく、焼かれる父と母を見つめながら、誓ったんだ。
いつか、この不条理な世を変えてやろうとね……。
そして私は、剣術を学び赤誠組に入った。
だが、赤誠組は所詮、大名の御用聞きでしかなかった。
やることと言えば、岡っ引きと大差ない市中の見回りばかり。
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クガネ
何が侍だ、何が大義だ……。
そんなものでは、世の中は何も変えられないッ!
そんなものでは、世の中は何も変えられないッ!
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クガネ
そんなときに、ウゲツ様と出会って目覚めたんだ。
世を変えるには、この国の根本から覆さねばならぬと……。
すなわち、幕府を討つほかないんだとね!
世を変えるには、この国の根本から覆さねばならぬと……。
すなわち、幕府を討つほかないんだとね!
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クガネ
ハハハ……願ってもないことだ。
故郷の暮らしは、乱世のそれと変わらぬ悲惨さだったよ。
ひんがしの国は、今一度、戦乱の世からやり直すほかない!
故郷の暮らしは、乱世のそれと変わらぬ悲惨さだったよ。
ひんがしの国は、今一度、戦乱の世からやり直すほかない!
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クガネ
やれやれ……刀を交えるほかないようだね。
だが、天下の赤誠組が、町人行き交う街中で、
大立ち回りを繰り広げるっていうのかい……?
だが、天下の赤誠組が、町人行き交う街中で、
大立ち回りを繰り広げるっていうのかい……?
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クガネ
すぐそこの、松葉門外広場で相手となろう。
幸い、隊士たちは警備に出ていて、邪魔もされぬ。
まったく、君たちには面倒をかけられる……。
幸い、隊士たちは警備に出ていて、邪魔もされぬ。
まったく、君たちには面倒をかけられる……。
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雷鳴のシデン
クガネ
やれやれ、私の手で君たちを葬ることになるとはな……。
やむを得ない……斬る。
マコトよ、君のことは買っていたんだがね、
残念でならないよ
やむを得ない……斬る。
マコトよ、君のことは買っていたんだがね、
残念でならないよ
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雷鳴のシデン
クガネ
今からでも遅くはない……。
こちら側に、ウゲツ様の方につくのだ!
こちら側に、ウゲツ様の方につくのだ!
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雷鳴のシデン
クガネ
まったく、君というやつは……とんだじゃじゃ馬だ!
邪魔立てした隊士たちのように、
大義のため、もっと早くに殺しておくべきだった!
ウゲツ様より受け継ぎし技……
唸れ、微塵斬!
邪魔立てした隊士たちのように、
大義のため、もっと早くに殺しておくべきだった!
ウゲツ様より受け継ぎし技……
唸れ、微塵斬!
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雷鳴のシデン
クガネ
皆、ご苦労。
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雷鳴のシデン
クガネ
甘いな、ウゲツ派が私だけだとでも思ったか……?
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雷鳴のシデン
クガネ
このふたりのせいで、襲撃計画が露見したのだ……。
さあ、大義の邪魔立てをする愚か者どもを排除せよ!
さあ、大義の邪魔立てをする愚か者どもを排除せよ!
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雷鳴のシデン
クガネ
この声は……まさかっ!?
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雷鳴のシデン
クガネ
チッ、討ち損じていたか……頑丈な奴め。
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雷鳴のシデン
クガネ
頭の固いお前にはわからぬだろうが、
この国はウゲツ様が変える!
この国はウゲツ様が変える!
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雷鳴のシデン
クガネ
君の相手は私だ。
その真価を見せてもらうよ。
こちらも戯れは終わりだ……本気でいくぞ!
我が真なる微塵斬で切り刻まれよ!
研ぎ澄まされし刃の一閃……
貫け、雷光突き!
うう……この私が……負けるなんて……。
その真価を見せてもらうよ。
こちらも戯れは終わりだ……本気でいくぞ!
我が真なる微塵斬で切り刻まれよ!
研ぎ澄まされし刃の一閃……
貫け、雷光突き!
うう……この私が……負けるなんて……。
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クガネ
フフフ……何も終わってなんかいない。
ひんがしの国の悪夢は……これからなのさ……。
ひんがしの国の悪夢は……これからなのさ……。
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クガネ
ウゲツ様……万歳!!
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