えおろーぐ

すまぬが、そちらの御方……
ここは「エオルゼア」でござるか？

「エオルゼア」であると……そういうことでよろしいか？

そうかそうか、最初からそう答えておけば良いものを……。
少々苦労したが、どうにか辿り着いたわ。
このような小船では、エオルゼアには辿り着けぬだと？
知ったかぶりの船乗りどもめ、気合いがあれば、
成せぬことなど何もないわい！
ガーハッハッハッ！
しかし、さすがの拙者も、
飲まず食わずで船をこぎ続けるのは、少々堪えたでござる！
どこかで、腹ごしらえでも……。
……いやいや、こんな時こそ気合い！
我が使命を果たすことこそが、優先でござる！
空腹ごときで、立ち止まってはおれぬわ！

たのもおおおおおおおおお！

こちらが「暁」の賢人たちが住まうという「石の家」でござるか？
ウリエンジェ殿の紹介にて、訪ねて参った！
ぬっ、ぬぬぬぬぬ！
そこなる女人……ユウギリではござらんか！
探しておったぞおおおお！

ユウギリ、お主を探して、
はるばるドマより、船を漕いで参ったのだ！
どうにか港に辿り着いたまでは良かったが、
腹が減って、どうにも動けぬありさまでな……。
ウリエンジェ殿のご厚意がなければ、危ういところであった。
そして、飯喰いがてらに話を聞いてみれば、
ドマの民が、この地の開拓に参加しているというではないか！
しかも着いて早々、ユウギリと再会できるとは何たる幸運！
さあ、ユウギリよ、旅支度を整えよ！
我らが主君が、かつてない危機の火中にあるのだ！
急ぎ我らが故郷、ドマへと帰還し、馳せ参じねばならん！

なんと！　帰れぬと申すか？
貴様、大恩を忘れたわけではあるまいな！
一宿一飯の恩義があるやもしれぬが、今は主君の危機ぞ！

ぐぬぬぬぬぬ……。

て、い、こ、く、だとおおおおおお！

ユウギリよ、敵は憎きガレマール帝国の連中なのだな？

敵が帝国の不届き者となれば、話は別だ！　早く申せ！
我が刃の味を帝国兵に味わわせる好機、逃してなるものか！
このゴウセツも助太刀するゆえ、さあさあ、戦場へ案内されよ！

こ……これは……本当に飛ぶのでござるか？

我が名は、ゴウセツ！
はるか東方「ドマ」国の侍大将なり！
いざ尋常に勝負せい！

次から次へと、小うるさい奴らめ！

自分ひとり逃げるつもりか！
ええい、あの卑劣漢は、拙者が引き受けるでござる！
貴殿は雑兵どもの相手をお頼み申す！

デカブツを仕留めるとは、やるでござるな！
これは拙者も負けてはおれん！

何がどうなっているでござるか？
拙者、キカイは苦手ゆえな……。

ぐぬぬぬ……このような美しい森までを、
無粋な黒鉄の壁で穢そうとは……帝国、許すまじ！

悔いているのでござるか？
あの時、帝国に反旗を翻した時のことを……。

そうだ、我らの戦いは、まだ終わってはござらん。
ゆくぞ、ユウギリ……はるかなる東方へ！