理知的な声
人呼んで光風院セイゲツ、ここに在り!
その名は、とうに忘却の彼方へと捨て去ったっぺな!
魂の名は、光風院セイゲツ……何度言ったらわかるっぺよ!
まあよい……俺がしたいのは、祭の話だ!
その昔、「大鯰大祭(おおなまずおおまつり)」という祭が、
無二江上流で催されたと書かれていたのを思い出してな。
そこには、大祭を境としてナマズオたちが、
文明化への道を歩み出したとも記されていた……。
いわゆるひとつの文明開化と云うやつだよ、わかるかね?
脳内まで泥まみれの愚鈍なナマズオたちを、文明化できる好機だ!
ギョシン君よ、今こそ咲かせるぞ、文明という名の華を!
よしてくれたまえ、ほとばしる知性が顔に出てしまっただけだ。
いうなれば文明開化の証だよ。
モル族に協力し、「終節の合戦」の勝利にも貢献したというのかね!
これは好都合というものだ!
よいかね、アジムステップは勇猛なるアウラ・ゼラの土地だ。
そんな場所に入り込み、無断で祭など催そうものなら、
あっという間に捕まって、三枚おろしにされること間違いなしだ!
いや、彼らの食文化なら、蒸し包子の具にされると表現すべきか?
草原を統べるモル族の長老に取り次いでもらい、
祭の許可を求めるべきであろう。
これが名高きモル族の神託と云うやつか……!
名著『草之海紀行』に記されていたとおりだ!
ドーロ族は他者との接触を極端に嫌う、孤高の民であると云う。
この居留地を引き払った原因も、その辺りにあるのだろうな。
問題は、祭装束をどうするかだが……。
いいか、祭とはすなわち神事であり、非日常なのだよ。
普段と同じ前掛けで執り行うなどもってのほかであろう!
かのヒバリサイが記した『雲雀偶筆』によれば、
ひんがしの国では、祭に際してハッピという衣装を着るそうだ。
色鮮やかな羽織のようなものだと云う。
俺の知識で、図面を引くことはできるが……
ヒレ先が不器用なもので、イチから作るとなるとな……。
天幕横の荷箱から必要なだけ素材を取って、製作してくれたまえ。
もしも素材が足りなくなったら、何度でも取るがよい。
天幕横の荷箱から必要なだけ素材を取って、製作してくれたまえ。
もしも素材が足りなくなったら、何度でも取るがよい。
キオルエンの西辺りで採れるだろうよ。
貴君は担当分の調達に専念し、頼んだ品が用意できたら、
「ギョレイ」君に渡してくれたまえ。
ならば天幕横の荷箱から、必要なだけ取るがよい。
さあ、製作を頼むよ。
「ギョレイ」に渡してやってくれ。
うむ、気を引き締めてかからねばなるまい!
こちらも、日々の雑務の合間を縫って、
書を紐解き、祭について学んでいるところだよ。
大鯰大祭とは何をする祭なのだね?
この俺が各種文献を漁って、調べておいたぞ。
調査結果として判明した事実を、端的に説明するとだな、
大鯰大祭とは…………
数百年前に開かれた祭の内容など、記録が残っておらんのだよ!
祭の内容までは、調べきることができなかったが、
俺には俺の考えというものがあるのだ!
そもそも祭とは、感謝や祈りを示すものであり、
先祖や神仏を祀る行為とされている。
大鯰大祭と云うからには、ナマズオの祖先である、
「オオナマズ」様を祀るものと考えて、間違いはないであろう。
世界各地には、さまざまな祭が存在しているが、
もっとも原始的な形態として、供物を捧げる儀式がある!
文明化以前のナマズオたちの暮らしぶりから推察するに、
供物は、川や川辺で採れるものであった可能性が高いであろう。
ここまでくれば、何をすべきかわかるな?
各地の知識人に宛て質問状を送り、その返答をまとめた書物だ。
さまざまな地域の伝統文化について、知ることができるぞ。
転魂塔がある祭場とは、なかなかに文明的ではないか。
貴君も、そう思うであろう?
祭には、いろいろな形態があるからな。
……ここらで、より文明的な祭をやってみるのも悪くない。
次第に祈りは占いに発展し、儀式から魔法が編み出されていった。
そして、魔法の力を操るシャーマンや祭司たちは、
族長や王と並び立つ、あるいは入れ替わるような権力者となる。
やがて祭は、彼らの権力を誇示する手段になっていったのだよ。
なればこそ、装束や祭具は時代が下るにつれ豪奢になり、
多くの者を惹き付けるため、大がかりなものとなっていった。
そして生まれたのが、練り歩きを伴う祭だ!
「御輿(みこし)」なるものを担ぎ、練り歩く祭があるという。
それを真似て実践するのがよかろう!
貴君に、書物の善し悪しがわかればの話であるがな。
いやがおうにも、俺の頭脳がさらに文明開化してしまうな。
進歩がない……なさすぎる……前回と展開が丸かぶりではないか!
これが伝奇小説であれば、陳腐すぎて破り捨てたくなるほどだ!
だが、この光風院セイゲツ、
二度あることは三度あると見抜いていたぞ!
祭とは文化であり、文化とは伝播するものだ。
移住や交易などを通じて、
文化の種となる知識は伝わり、広まってゆくと云うことだ。
そして伝わった知識は形を変え、別の文化に取り込まれてゆく。
今からわかりやすく丁寧に、概ね三行で結論を述べるぞ!
黙って聞くがよい!
アウラ・ゼラの集落を巡り、遊牧民たちから、
祭に関する知識を、あらん限り集めて来るがよい!
だが、文明的かつ知的な存在である俺からすると、
野蛮に感じられもするのだがな。
争いを限定しなければ、たちまち同士討ちで全滅するに違いない。
ともかく彼らの祭について情報が得られたのだ。
さっそく、準備を始めようではないか。
俺は天幕の方に戻るが、くれぐれもサボるなよ、ギョシン君。
確か『朝焼けの青龍』という題名だったか……
さっそく読み込まなければなるまい。
そのまま貴君が的を持つ役目を務めるがよい。
[player]君に射手を頼めば、
きっと百発百中に違いない……ぺっぺっぺっ!
[player]君、準備ができたら、
「ギョレイ」君から祭儀弓と矢を受け取るのだよ?
外れたとて誰も文句はいうまい。
そういうことだよ、貴君。
名著『草之海紀行』は必読の書と言えるだろう。
ただし、初版には誤記が多いので読むなら第四版以降にしたまえ。
ギョシン君よ……貴君、まさか妙なキノコでも、
食べているのであるまいな?
俺の目的は、大鯰大祭による全ナマズオの文明化だけなのでな。
ともかく次の祭については、すでに検討しておいたぞ。
独自の文化が先鋭化した結果、余人では思いつかないような、
奇妙な形態に変貌を遂げることもある……。
それが祭において起こったら、どうなるか……。
ヒト、これを「奇祭」と呼ぶなり!
なにせ神聖な儀式ほど、秘密にされることが多いのでな。
俺にも俺なりの考え方というものがあるのだ!
不明ならば調べればよいであろうが!
エオルゼアの文物について記した『西学記』によれば、
かの地には、シャーレアンなる知を求める人々がいると云う。
彼らの助けを借りて、知られざる奇祭の知識を持ち帰るのだ!
なるべく儀式や魔法に詳しい、老齢な賢者がよいのだが……。
すばらしい、ぜひその御方に学ぶべきであろう!
かの有名な「グブラ幻想図書館」があるはずだな。
いつか俺も行ってみたいものだよ。
さっそく読ませてくれたまえ!
その本を俺に貸すっぺよぉぉぉぉ!
こ、ここは、逆らわない方がよさそうであるな……。
間違いだったのかもしれないな。
イチバン大切なことを忘れていないかね?
マトーヤ老の書物によれば、奇祭「ウィッカーマン」には、
生きた家畜やヒトを入れて焼き殺すと記されていたはずだぞ?
こういうときは、製作者自ら率先してヒレを上げるべきであろう!
この奇祭にどんな意味があるのか、わからない……。
だが、それが文明ってものだ……そうだろう?
興味深い知識が満載だよ。
俺も、このような書をいつか……。
非日常である「ハレ」を演出してくれた者たちへの謝礼だと云う。
日常の「ケ」を忘れ、楽しませてくれたお礼ってわけだな。
巨大建造物こそ、文明の華といえよう。
かの『大鯰大祭記』にも、こう書かれているぞ。
「心のまま楽しむ先にこそ、自由と平和あり」とな!
『大鯰大祭記』は俺が書く、初めての書物の題名なのだぞ!
俺も、俺で、書きたいものを書き尽くしてやるのだ!
脱稿した際には、謝辞に貴君の名を記そうと思う。
楽しみにしていたまえよ?
ハッピの材料の調達を任せた者が、一向に帰ってこないのだ。
俺は、文明的な仕事が山積みで手が離せん。
すまんが、様子を確認しがてら、問題が発生しているようなら、
解決のため力を貸してやってはくれんか?
材料調達役の「真面目なナマズオ」はモル族の居留地に向かった。
モル・イロー辺りで奴を見つけ、事情を聞いてみてくれ。
やれやれ……そんなことだろうと思ったぞ。
俺の見立てどおりだったというわけだな。
あいつは真面目だが、極度に運が無い奴なのだよ。
あの運の無さは、一族を破滅に導くやもしれないな。
貴君が様子を見てきたお陰で、事無きを得たことは、
一族の未来にとって良いことだったに違いない。
……恐らく、な。
聖地巡礼の儀式を、執り行いたいと思っている。
貴君も、作業の合間の息抜きがてら、ぜひ参加したまえ。
知ってのとおり、ここアジムステップは、
我らナマズオ発祥の地であり、先祖の痕跡が今なお残っている。
そうした「聖地」を、巡ってきてほしいのだよ。
刃の海に注ぐハク・カールの滝と、古の祠チャカ・ゾーにて、
一族に口伝されてきた神秘なる祝詞、
「おおなまずのまにまに」を唱えてきてくれたまえ!
いやはや、貴君のおかげで、でっち上げの聖地にハクがついたぞ!
貴君のおかげで、でっち上げの聖地に、さらにハクがついたぞ!
ナマズオは文字を持たなかったゆえ、記録に乏しい。
巡礼をするにも、聖地を創る必要があるのだよ。
よいかね、真偽は重要ではないのだ。
『ひんがし諺語録』によれば、「ナマズの頭も信心から」と云う。
信じよ、しからば救われん、ということだよ。
『諸国風俗問状答』によれば、祭場を清めることらしい。
ならば、清めの儀式を行わねばなるまい。
必要なものの工面は、タオ・カール上流部にいる、
「雇われのナマズオ」にさせている。
貴君は奴を手伝い、儀式に必要なものを用意してくれたまえ。
ありがたい、これで清めの儀式ができるぞ。
『諸国風俗問状答』によると、清らかな水と純白な布で清掃し、
塩を撒き、玉串を振り、枝に魚を刺して飾ればよいらしい。
意味がわからないだと?
案ずるな、俺もだ。
しかし、このように意味の定かでないことに、
労力を割くことこそ祭であり、文明的ということなのだ!
それだけ、その社会に労働力の余剰があることを示すのだからな!
文明化のためにも、
今後も意味のわからぬことに、死力を尽くしてゆかねばならん。
また助力を頼むぞ。
夜の祭場の雰囲気、いったいどちらが好きかね?
……まあよい、別にどちらでも構わない。
大切なのは、夜通し祭を続けるための光源だ。
そこで、篝火台を増産するための部材を用意しているのだが、
どうにもヒレが足りずに困っていてな。
一足先に「キオルエン」に向かった、
「頑固なナマズオ」と共に、部材確保に取り組んでくれたまえ。
[player]君に任せた私の期待を、裏切らんでくれよ。
ほう……流石は[player]君、
私が見込んだだけのことはある。
これで、不眠不休で、夜通し祭を行えるな。
夜は休むべき……などと、考えているのではあるまいな?
よいかね、[player]君。
明かりを灯し、夜の闇を遠ざけてきたからこそ、
文明は発展してきたのだ。
つまり、夜通し祭を続けることこそ、文明的ということなのだよ!
すぐに楽をしたがる上、飽きっぽい奴らを、
7年間も続く祭に参加させることは、至難の業だな。
しかし! 魅力的な土産物があれば話は違うはずだ!
ということで、[player]君の出番なのだよ。
ぜひ、その職人技を貸してくれたまえ。
詳しい話は、アジム・カートの北西のほとりにいる、
「ぼんやりナマズオ」に聞くがよい。
では、よろしく頼んだぞ。
単純な奴らのこと……魅力的な土産物さえあれば、
どんなにくだらない祭でも、延々と参加するであろう。
そして完成した土産物をちらつかせ、
単純な奴らを、祭に延々と参加させるのだよ。
愚かな民を導くには飴と鞭を使い分けよ、ということだ。
やれやれ、ナマズオの上に立つというのも、苦労が絶えんな。
文明とは文化であると同時に、高度な社会を示すのだ。
社会……それは、ヒトとヒトとのお付き合い!
名著『渡る世間は鬼だらけ』で示されたように、
ご近所付き合いを怠れば、破滅的な事象に発展するであろう。
それゆえ、近くの洞穴に居を構えるウヤギル族に、
貢ぎ物を捧げるのがよいと考えたのだ。
[player]君には、その手伝いを頼みたい。
「愛想のいいナマズオ」が「キオルエン」で、
改めて準備をすると言っていたから、様子を確認してきてくれ。
どうも嫌な予感がするのだよ……任せたぞ。
なるほど、事情は理解した。
ウヤギル族とは、中々にこだわりの強いご近所さんのようだな。
名著『草之海紀行』の記述以上に、質素を好むらしい……。
ともあれ、[player]君の働きにより、
贈り物を受け取ってもらえぬという事態は避けられたようだ。
文明的な近所付き合いを成立させてくれたこと、感謝するぞ!
巨大ナマズが生息しているという伝説があるのだ。
貴君も供物として捧げるため、是が非でも釣り上げたいだろう?
そうだろうとも、誰しも釣り上げたいに決まっている!
巨大な供物は、それを入手できるだけの力があることを示し、
より文明的であることの証左となるのだからな。
巨大ナマズに挑むため、アジム・カート南東のほとりへ向かった、
「釣り道楽のナマズオ」がいるのだが、帰りが遅い。
おおかた、なかなか釣れずに困ってでもいるのだろう。
貴君には、あやつに協力してやってほしい。
よろしく頼んだぞ。
奴はどうしていたかね?
巨大ナマズを釣り上げることができるか見ものだな。
過度な期待は、よしておくとしよう。
巨大ナマズを見事釣り上げるとは……。
さすがは熟練の漁師、恐れ入る。
それにしても、そのような巨大魚にナマズオが挑もうものなら、
釣り上げるどころか、逆に水中に引きずり込まれそうだ……。
まあ、文明化に犠牲は付きものゆえ、構わぬがな!
木材が大量に必要だというのに、ここアジムステップは、
自生している樹木が少なく、資材調達も一苦労だ。
どう工面するか悩んでいたところ、
なんでも再会の市に、ヤンサから木材を売りに来ている、
ナマズオの商人がいるという情報を掴んでな。
すでに先方とは、商談の約束を取り付けてある。
「再会の市」へ赴き、件の商人「ギョリン」と交渉し、
その望みを叶えることで、木材を持ち帰ってきてくれたまえ。
ふむ、無事に木材を調達できたようで何よりだ。
貴君に任せて正解だったようだな。
それにしても、独力で交易を行うとは、
ギョリンとやらも、なかなかに文明的と感心せざるを得ないな。
もっとも、この光風院セイゲツの文明度には到底及ばないがね。
豊作を祈願して、田の神を家に招いて接待するという、
奇妙な祭があるらしい。
そこで俺たちも、一族の繁栄を祈願して、
その祭を真似たいと思っているのだ。
貴君も、ぜひ協力してくれたまえ。
具体的には、先祖の霊をもてなすための品の調達を頼みたい。
詳細については、準備のために「オンサル・ハカイル」へ向かった、
「接待ナマズオ」から聞いてくれたまえ。
ふむ、確かに受け取った。
これで奇祭の準備が、また一歩進んだことになるな。
感謝しよう。
この奇祭の最大の問題は、目に見えない先祖の霊が、
あたかも眼前にいるかのように、
接待を演じ続けなくてはならないという点だ。
その役目を、この俺が務めることになると思うと……
なかなか気が重いな。
どうやら働かせすぎて、疲労で参っているらしい。
やれやれ、軟弱な奴らよ。
そこで、やむを得ず解決策を検討してやってな。
名著『草之海紀行』によれば、アジムステップでは、
ボーズという滋養のつく蒸し包子を食す習慣があるのだ。
それをたらふく食わせてやれば、
愚鈍なナマズオたちを、再び精力的に働かせられるだろう。
まったく、世話が焼けるな。
貴君は、再会の市の南西にて素材の調達をしている、
「調理担当のナマズオ」に協力してやってくれたまえ!
よろしく頼むぞ!
ひとまず、報告を聞かせてくれたまえ。
ふむ、ボーズ作りのコツをヒトに尋ねにいったと……。
その心意気だけは褒めてやらんでもないが、
奴のことだ、ここに戻ってくるまでに忘れているに違いない。
まあよい、味はともかく滋養がつけばよいのだ。
今後もボーズ作りは続けていくつもりゆえ、
貴君も引き続きの助力を頼むぞ。
祭などにおいて、神前に供える酒のことだよ。
これを試してみようかと思ったのだが、
よくよく考えてみれば、ナマズオは酒ではなく茶に酔う。
ならば、御神酒ではなく御神茶を供えるべきと考え直したのだ。
そんな折、モル族から今度行われる茶の席に招かれてな……。
これ幸いと茶を作らせに仲間を送り出したのだが、
どうにも帰りが遅い。
そこで、決して茶に酔わぬ貴君に「オンサル・ハカイル」へと赴き、
「お茶好きナマズオ」が困っているようなら助けてもらいたいのだ。
よろしく頼んだぞ。
なにより、神前に捧げるための茶は……?
ほう、モル族の豆茶とな。
あいつはただの酔っ払いナマズだと思っていたが、
少しはやるようだな、どれどれ……。
…………むむむっ!
やはり、ヤンサの茶葉で淹れた茶とは根本的に違う、
芳醇かつ野性味溢れる香りがするぞ!
少しばかり神前に供えたあと、
しっかりと味の方も確かめてみよう。
……念のため言っておくが、罰当たりな行為ではないぞ?
物を粗末にするほうが、よほど非文明的なのだから、
これは正当な行いにほかならないのだ!
捧げるべき供物が不足しているゆえ、調達を手伝ってほしいのだ。
ただし、単純な供物ではない……。
依頼の詳細については「供物調達係のナマズオ」に聞いてくれ。
「臆病者の吊り橋」付近で、作業に着手しているはずだ。
くれぐれも隠密に……頼んだぞ。
わざわざ届けてくれたのか、ご苦労だった。
供物の減りが早いのは、わけがあってな。
聞いてくれるかね。
実は、供物に惹かれて、
一部の不届き者なナマズオたちが、盗み食いをしているのだ。
それゆえ、貴君たちには口に入れたが最後、
悲惨な結末に至る、特別な供物を調達してもらったのだよ。
実に文明的な盗み食いへの対抗措置であろう?
だが、ナマズオの食い意地を甘く見てはならん。
一匹を仕留めても、どこからともなく新たな一匹が現れる。
この終わりなき闘争に完全勝利するため、今後も協力を頼むぞ!
細かい加工をするための工具がさらに必要と思われる。
俺の試算では、クガネで譲ってもらえた分では全く足りないのだ。
だが、ナマズオのヒレでも使える工具となると、
アジムステップはもちろん、ヤンサでも調達は難しい。
となれば、自前で製作するしかないということだ。
そこで、貴君に協力を頼みたいのだよ。
といっても工具そのものを製作する仕事ではないぞ。
その材料とするケナガウシの大角を、集めてきてほしいのだ。
取引相手は「明けの玉座」にいる、
「ケナガウシを育てる遊牧民」だ。
彼から取引の条件を聞き、是が非でも角を手に入れてきてくれ。
ケナガウシの大角は手に入ったか?
貴君ならやってくれると見込んだ俺は正しかったようだな。
これで工具を作れば、御輿の生産速度も増すであろう。
量産してどうするのか、だと?
やれやれ……御輿をどんどん増産して、
御輿同士をぶつけて競わせる「喧嘩祭」をやるのだよ。
そのような闘争を行うことで、やがてナマズオは、
滅亡を乗り越える強さをも手に入れることができるというわけだ。
……恐らくな。
時に異文明の接触が、戦を招くこともある。
アウラ・ゼラの民と我らナマズオも、例外ではないのだ。
勇猛なアウラ・ゼラの民と争うなんてことになれば、
我々など一族郎党、蒸し包子の具材にされてしまうぞ。
文明の華を咲かせるためにも、それだけは避けねばならん。
そこで考えを巡らせたところ、妙案を思いついたのだ。
このアジムステップの土着の神々に参拝し、
敵意がないことを示せばよいのだとな!
さあ「ギョタク」に声をかけ、オオナマズ御輿に乗り、
まずは「暮れの玉座」に向かってくれたまえ。
そこで、敬意を込めて「わっしょいわっしょい」するのだ!
ヒトとナマズオの架け橋たる貴君が、御輿を導くことに、
大きな意味があるゆえ……頼んだぞ!
貴君は大丈夫だろうが、ナマズオたちは、
アウラ・ゼラと波風立てずに交流できていたかね?
うむ、君のおかげでつつがなく済んだようだな。
文化交流による相互理解とは、いかにも文明的で素晴らしい。
今後も、ぜひ続けていこうではないか。
古来より祭と音楽とは、不可分なものとされている。
そして、音を奏でるには当然ながら、楽器が必須となろう。
だが、聡明な俺はこう思うのだ。
楽器を購入するのは簡単だが、この土地の素材で自作した方が、
草原の川で暮らしていた祖先の御霊に響くのではないか、とな。
楽器の最終的な製造は、ギョシンに任せるつもりだ。
ゆえに貴君は「チャカ・ゾー」へと赴き、
素材集めを任せた「職人のナマズオ」と部品作りに励んでくれ。
呑気に鼻歌でも歌って、サボっていなかったか?
貴君に手伝いを依頼した俺の判断は、正解だったようだな。
貴君に手伝いを依頼した俺の判断は、正解だったようだな。
貴君に手伝いを依頼した俺の判断は、正解だったようだな。
貴君に手伝いを依頼した俺の判断は、正解だったようだな。
大鯰大祭は、ますます賑やかになること間違いなしだろう。
問題は、ここ最近は、
賑やかさを超えて騒々しくなってきており、
書を読む時の妨げとなることだが……。
やれやれ、文明の発達には、
常に光と影が付きまとうということの証明だな。
にぎやかしに使う紙吹雪の消費が激しいのだ。
貴君、担当のナマズオとともに、紙吹雪を製作してくれまいか。
「紙すきナマズオ」は、
「カコール・イロー」付近へ、材料を調達しにいっている。
詳しい話は、向こうで奴に聞くとよい。
貴君が助力してくれたなら、
さぞ紙吹雪の在庫も増えただろうな。
なに、作ったばかりの紙吹雪を、その場でばら撒いただと?
やれやれ……奴の愚かさには……ほとほと参るな……。
すまないが、今後も手伝ってやってくれたまえ……。
現在、多くの者の目につくよう増産を進めているのだが、
困ったことに、肝心の担ぎ手が不足しているのだ。
しかし単純なナマズオたちのことだ。
御輿の華々しくも文明的な威容を目撃すれば、
我先にと担ぎたいと騒ぎ出すに違いない。
貴君は「ギョタク」に声をかけて、御輿に乗り、
ナーマ砂漠北端の「採集中のナマズオ」たちの元へと急ぐのだ。
そして、奴らに渾身の「わっしょいわっしょい」を披露したまえ!
担ぎ手になりたいと申し出てきたぞ。
こんなときばかりは、影響を受けやすい連中ばかりで助かるな。
だが、御輿の担ぎ手は想像以上に過酷なのだと聞く。
なまけたナマズオたちのことだ、
どうせまた脱落者が出るだろうから、そのときは再度頼むぞ。
各地の祭では、見物客に名物料理を振る舞うらしいではないか。
そのような文明的な行い、ぜひ模倣せねばなるまい。
この祭独自の名物料理を作り、祭に参加した者に振る舞うのだよ!
ヒトにも振る舞うものゆえ、貴君も試作の作業に加わりたまえ。
さあ、そうとわかれば迅速に、「再会の市」に赴くのだ。
「料理好きのナマズオ」が、周辺で待っているはずなのでな。
そうか、味に加えて見た目も大事とは……。
ヒトの好みは、難しいものだな。
だがよい、試行錯誤こそが文明発展の礎なのだ!
そして、いつの日か名物が完成した暁には、
祭に訪れるヒトが増え、金銭的な成功をもヒレにできるであろう。
貴君も革命的文明開化のため、引き続き助力を頼むぞ。
祭を手伝いにきたはずのナマズオたちの中に、
何かに取り憑かれたかのように、怠けている連中がいるのだ。
そこでこの俺が、対処せんと調べてやってな。
ヤンサの風物について記されている『延夏西域記』によれば、
その昔、爆竹の音と光で魔を祓うという祭があったらしい。
この前例に倣い、ナマズオたちに向かって爆竹を投げ、
奴らの目を覚まさせてやってくれまいか。
件の「惚けたナマズオ」たちは、ふらふらした足取りで、
「刃の海」の方面へ向かっていったようだぞ。
この「魔除けの爆竹」を持って、追いかけるがよい。
爆竹の効果はあったようだな。
一部、何かに目覚めたような者もいたが……。
まあ、悪霊がついていたなんていうのは迷信だろうがね。
大方、供物の御神茶を盗み飲みして、
酔っぱらっていたのだろうよ。
それでも、
脳内まで泥のつまったナマズオたちの、酔いが覚めれば本望。
これぞ、文明的荒療治と云うやつだよ!
モル族が行うという、競馬なる祭を始めたのだが、
肝心の馬を飼育するために必要な物が、不足しているのだ。
そこで「馬番のナマズオ」に必要品を集めるよう任せたのだが、
帰りが遅いということは、何か問題でも起きているのだろう。
「キオルエン」付近にいるはずだから、様子を見てきてくれたまえ。
文明的な種族なら、家畜の飼育ぐらい、
できて当然なことは、自明であろう?
任せたぞ、[player]君。
責務を果たしていただろうか?
貴君の力を借りないといけないとは、
馬番として、まだまだ奴は半人前だな。
戻ってきたら、俺から苦言を呈しておくとしよう。
このまま順当にいけば、馬を飼育していくことは可能だろう。
問題はナマズオは手足が短く、馬の背にしがみつくのがやっとで、
思うように駆けさせることができないという点だ。
そこで今、ナマズオの手足を伸ばすことにより、
八頭身へと進化させることができないか、模索していてな。
古今東西の書物を読み漁り、方法を調べているところだ。
もし進化が実現した暁には、文明的な偉業として、
必ずやナマズオ史に、俺の名が残ることだろう……!
貴君も、その日が来るのを心待ちにしているとよい。
勢いよく出ていった「馬好きナマズオ」がいるのだが、
はたして無事に目的地に着いているのか、どうにも不安でな……。
何を隠そう、奴は、ろくに乗馬もできないのだ……。
そこで、[player]君に様子を見てきてもらいたい。
まだ、さほど遠くへは行ってないと思われる。
恐らく集落周辺にいるはずだから、探してみてくれたまえ。
案の定、[player]君を頼る結果となったか。
あれほど止めておけと言ったのに……。
だが、それを見越して貴君を派遣した俺は、
我ながら見事な洞察力を持っていると言えよう。
いくら言っても聞かない奴だから、
また同じようなことが起こるかもしれないが、
そのときは任せたぞ。
俺はあの祭を、ナマズオの文明に沿った形に、
改良してみたのだよ。
ただ、ひとつだけ問題があってな……。
ヒレの短い、俺たちナマズオは、
弓の腕が一向に上達しないのだ。
そこで長い腕を持つ貴君に、
手本として弓射を披露してもらいたいのだ。
弓射場にいる「ギョビ」に話は通してあるからな。
貴君は見事な腕前の持ち主なのだと、察することは容易だよ。
その腕前を、惜しみなく披露してくれたことに感謝しよう。
あとは、どうにかして強制的に、
ナマズオのヒレを文明的な長さに伸長する方法を、
見つけることができれば、よいのだが……。
……待てよ、発想を変え、
ここはいっそのこと、片ヒレだけでも撃てそうな、
銃の導入を視野に入れた方が、よいのかもしれぬな。
世話になっている礼をすべく、料理を振る舞うことにした。
そこで、「料理上手なナマズオ」を派遣したのだが……。
熱意もあり、腕もある奴なのだが、悪運の持ち主で、
今回も何か問題が起きていないかと不安でな……。
そこで貴君に、補佐をお願いしたいのだ。
武器も持たずに、「ナーマ砂漠北端」に準備へ向かった、
「料理上手なナマズオ」の様子を見てきてくれたまえ。
問題が起きているようだったら、手伝ってやってくれ。
やれやれ、やはり問題が起きていたか。
それを見抜いた俺は見事だと、貴君も思わないかね?
料理の腕は確かだから、
きっとドタール族も喜んでくれるに違いないだろう。
あの悪運を払う方法がないか、書物で調べてみてやるとするか。
それよりも問題なのは、弓射を教わってはいるものの、
俺たちナマズオの腕が短すぎて、
矢をまともに射れたためしがないということだ……。
一向に上達する気配がないだけに、
きっとまた、お礼の品が必要になるだろう。
そのときは、再び頼むぞ。
アジムステップの遊牧民たちは、様々な祭を行っている。
その中でも、もっとも荒々しいのがアジム・ブフだ。
この闘争的な祭を行うため、何名かのナマズオを、
明けの玉座に派遣し、戦い方の基本を学ばせている。
そこで、今回は指導役のオロニル族に謝礼をしたいと思う。
親切には親切で返すのが、文明的というものだろう?
そこで[player]君には、
お礼作りの手伝いを頼むとしよう。
「明けの玉座」に「心優しきナマズオ」がいるはずだ。
奴から話を聞き、お礼の品を用意して、
世話になっているオロニル族の者に渡してやってくれ。
オロニル族に喜んでもらえたようで、一安心だ。
理由はどうあれ、贈答品が受け入れられたのであれば、
アジム・ブフを学び続けることができるだろう。
さすれば、いつの日かアジム・ブフを極めたナマズオを、
オロニル族の兄弟闘技に出場させることも夢ではあるまい。
さらに兄弟闘技でナマズオが優勝すれば、
長兄としてオロニル族の実権を、まるっと握ることも……
などと、文明的侵略術を考えたりはしていないぞ、本当にな。
彼らは、アジム・ブフで戦う前には必ず、
神々の前に踊りを奉納するそうだ。
そこで、ナマズオたちに舞いの練習をさせているのだが、
3日前に始めさせたまま、終了を命じるのを忘れていてな。
きっと今頃、疲れ果て倒れていることだろう。
そこで、職人である貴君に差し入れの準備を手伝ってもらいたい。
「薬師ナマズオ」に話はつけてあるので、
必要な物など、詳細については奴から聞いてくれたまえ。
やはり、疲れ果ててしまっていたか?
やれやれ……どうにか問題を処理できたようだな。
3日間連続というのは、やり過ぎた感がなくもないが、
物覚えの悪い奴らにとっては、むしろよかったはずだ。
ともかく、踊りはアジム・ブフに限らず、
さまざまな祭と密接に関係しているからな。
この調子で、仲間にどんどん覚えさせるつもりだ。
また、同じような依頼をするかもしれぬが、
懲りずに頼まれてくれたまえ。
イルサバード大陸の辺境では、
山車に乗り、特産品を投げ合う奇祭があるらしい。
余るほどの恵みに感謝する、収穫祭の一種のようだ。
こんな文明的な奇祭、模倣しないわけにはいかん。
そして、ナマズオの文明に取り入れるのだ!
<旧テキスト>
貴君には、投げ合う特産品の調達を頼みたい。
用意は「意地汚いナマズオ」に任せているゆえ、
「刃の海」に赴き、必要なものを訪ねてくれたまえ。
<新テキスト>
貴君には、投げ合う特産品の調達を頼みたい。
用意は「意地汚いナマズオ」に任せているゆえ、
「刃の海」に赴き、必要なものを尋ねてくれたまえ。
うむ、これだよこれ。
奇祭を行うにはまだ数が足りないが、
大量に集まったら、盛大に祭を執り行おう。
山車に乗った者と、地上にいる者が、
上から下からアジムステップの特産品を投げ合うのだ。
血沸き肉躍る、熱狂の祭典となるだろうよ!
……ケガをするのは必至ゆえ、俺は参加しないがな。
自らに紐をくくりつけ、高い所から飛び降りて度胸試しをする、
無謀なる奇祭「ナゴール」というものがあるらしい。
「気弱なナマズオ」が「明けの玉座」でおこなって、
見返してやる、と言って飛び出ていってな。
例の「気弱なナマズオ」が再挑戦の機会を待っていてな。
もう一度、「明けの玉座」で実行すると息巻いているのだ。
奴が恐怖を克服して文明的に成長するためにも、
ナゴールの準備を手伝ってやってくれたまえ。
その場合、祭は成功なのだろうか、それとも失敗なのだろうか?
その場合、祭は成功なのだろうか、それとも失敗なのだろうか?
命綱によって墜落を免れる、という意味では失敗と言える。
何を基準に考えるかで、結果が異なるといえよう。
実に興味深い題材で、研究の余地があるだろう。
奴が、またこの祭を行うと言った暁には、
協力を頼むかもしれぬが、再び引き受けてくれたまえ。
西方の獣人バヌバヌ族は、
「闘パイッサ」なる奇祭を行うらしいな。
我々も真似てみようと、さっそくクガネで鳥猿を仕入れてきた。
しかしだな、問題があるのだよ……。
この鳥猿ども、
やる気がないとすぐ小屋にこもり、動かなくなってしまうのだ。
これでは、闘パイッサどころか、動パイッサにもならん。
そこでだ、奴らの興味を持ちそうな品を目の前でちらつかせ、
闘争心を煽ろうと思うのだよ。
聞けば貴君も、雲海に行ったことがあるというではないか。
ぜひ「採集中のナマズオ」を手伝ってやってくれたまえよ。
「キオルエン」にて、品の用意をしているのだ。
ここから見えていたぞ、ご苦労だった。
おかげで、闘パイッサが執り行えるな。
かなり先鋭化した儀式らしいので、貴君も手空きの際に、
ギョカに声をかけ、見ていくとよいぞ。
この程、古典『東方三賢録』に記されていた、
文明的な祭を模倣して、開催することになっているのだよ。
そこで集客のため、クガネやヤンサで、
大いに喧伝して回っていたのだ。
三種の至宝のひとつ、「賢者のヒレ」のことかね?
なぜ、そのような代物がここにあると?
この光風院セイゲツを、賢者のヒレの持ち主であると、
そう考えたことも無理からぬことと言えような!
大賢者の旅程を現した、実に文化的な祭でな……。
その仮装行列の「賢者役」にギョレイ君が選ばれたのだよ。
本来ならば、ナマズオ随一の読書家であり愛書家、
歴史的名著『大鯰大祭記』の執筆者としても知られる、
この俺、光風院セイゲツが選ばれるところを、ギョシン君が……
明けの玉座のオロニル族の下へと向かったはずだが……。
俺は、ギョレイ君が戻ってくるのをここで待とう。
貴君たちは「明けの玉座」へ向かってくれたまえ。
何事もなければよいのだが……。
ところで、ギョシン君はどうしたのかね?
大変なことになったものだ。
それで、貴君たちは、どう動くつもりだね?
[player]君を出し抜くような輩を相手に、
職人や文人である俺たちが、無策で挑むのは愚の骨頂と言えよう。
[player]君たちには先行してもらい、
貴君は秘策を用意してから、クガネに乗り込むのだ。
今こそ、兵法書『万戦奇略』で学んだ知略を活かしてみせよう!
俺たちも、秘策の仕込みをしてからクガネに向かおう。
愚鈍なナマズオどもを導き、大鯰大祭を続行するには、
几帳面な彼女の存在は、必要不可欠であるからな!