えおろーぐ

ナヨシ、みんな、不安でしかたないのよ。
いつか貴方が釣った魔物で、
村が滅ぼされるんじゃないかって……。

でも、何かが起きてからでは遅いわ。
みんな、不安でしょうがないのよ！

な、なんですか？
お話なら、後にしてもらえますか？
今、村の問題で取り込み中なんです。

<「なだめる」>
まあ、釣り上げられた魔物は、貴方が倒してくれたの？
じゃあ、ひとまず安全になったということね？
よかった……これで少し安心したわ。

ねえ、みんな、後は私に任せて。
ナヨシには、しっかりと言い聞かせておくから。
みんなも、ナヨシを相手にしてるヒマはないでしょ？

同じ年に隣近所で生まれちゃったんだもの、仕方ないでしょ？
さあさあ、みんなも戻ってちょうだい！

貴方が、魔物を倒してくれたこと、私からもお礼を言うわ。
幼馴染が、ご迷惑をおかけしました。

ナヨシ、釣りは控えてって、
あんなに頼んだのに、また釣竿を持ち出したのね！？
私は幼馴染のよしみで相手してるけど、みんな呆れているわ。
お願いだから、村を危険にさらすのはやめて。
魔物しか釣れないなら、ほかの仕事をしてちょうだい。
貧しい村なんだから、とにかく役にたってもらわなきゃ。

まったく頑固なんだから！
だったら、漁の腕を上げることね！
せめて私の半分でも、まともな魚を獲れるようになりなさい！

恩人様、ナヨシの腕前はあがっていますか？
心配で見にきてみても、ナヨシったらごまかすばかりで……。

恩人様が漁のコツを調べて回ってるって聞いたけど、
ナヨシのためだったとはね……。
まだ諦めてなかったの？

船大工なり、なんなり道はいろいろあると思うけど……。
まあ、今のナヨシじゃ、別の道すら見つけられないでしょうね。

そんなに言うなら、素潜りのコツを教えてあげるわ。
大事なのは、雑念を捨てて、目の前の海に集中すること。
そうすれば、海がすべきことを導いてくれるわ。
でも、雑念があると、導きに気付けず溺れちゃうってわけ。
釣りだって一緒のはずよ。
今のナヨシは雑念が強すぎて、魚が寄り付かないのよ。

こぉ～らぁ～ナヨシ～！！
また、魔物を釣り上げたのね！？

倒してもらえたのはよかったけど、ちゃんと片付けなさいよ？
腐敗が進めば、臭いにつられて、どんな魔物や獣が寄ってくるか、
わかったもんじゃないんだから……。

え、燃やすって、油もないのにどうやって？
釣ったばかりの濡れた魔物に、火はつかないでしょ？

あのねぇ……ついさっきまで水を張ってた樽が、
そう簡単に燃えるわけないでしょ？
もう種火が消えかけてるじゃない……。

まったくナヨシったら、カッカッしちゃって……。
それにしても、その魔物……本当にギットギトね。

どういうこと！？
消えかけていた樽の種火が燃え上がるなんて……！

それにしても、すごい燃えっぷり……。
あっという間に、樽も魔物も黒焦げじゃない……。
妙にギットギトだと思ったら、脂だったのね。

ちょっと待って、釣りをやめるのはいいとして、
イサリ村から出ていくって、どういうこと！？
逃げ出すつもりなの！？

落ち着いて考えなさいよ！
よく考えれば、もっといい解決法があるはずよ！？

ああ……もう、漁に出なきゃいけない時間だわ。
私が戻ったら、また一緒に考えましょ？
それまで、いつもの場所で待ってなさいよ！！

うん、心配かけてごめんなさい。
恩人様、それからナヨシ、ありがとう。
助かったのは、ふたりのおかげって聞いたわ。
ナヨシに雑念を捨てろって説教したくせに、このザマよ……。
漁をしている間に、ナヨシが出てっちゃうかもって思ったら、
心配で心配で……。

漁火漁！？
確かに、実現できれば漁獲量は一気に増えて、
この村にも余裕ができるわ！

やったじゃない、ナヨシ！
アンタにしかできない仕事だわ！

ちょっとナヨシ、早く漁に出なさいよ！
恩人様には、私からしっかりお礼をしておくから、安心して。
だって、恩人様は、私の恩人様でもあるんだから、ね？

恩人様、私のために、ありがとうございました。
そればかりでなく、ナヨシやこの村までも、
助けていただき、本当に感謝してもしきれません。
私のために取ってきていただいた、
「ハリセンボムの脂」の残りで、
早速、漁火漁が始まりました！
ナヨシも、漁火漁のために、
念願の釣りにあけくれる生活に追われることでしょう。
私たちに今できる精一杯の礼を受け取ってください。
いつか漁火漁で村が潤ったときには、
また、改めてお礼をさせてくださいね！

[player]さん、大変なの！

天候も波も問題はなかったから、事故とは思えないの。
村のみんなは、なにかに襲われたんじゃないかって……。

どちらであっても、私たち漁師の力じゃ、
とてもじゃないけど太刀打ちできないわ……。

それなら、今回も海賊衆の力を借りてみたらどう？
オノコロ島まで船を出して、頼みに行けば……！

[player]さん、
ナヨシをよろしくお願いします！

危険な役目を果たしてくれて、ありがとうございます。
それにしても襲撃されたのが漁火のせいだとすると、
これから漁はどうなるのかしら……？

漁火のせいで紅甲羅のコウジン族に狙われてしまうとなると、
漁火漁は諦めるしかないの……？