ギラバニア山岳地帯
[ 23.6 , 5.0 ]
そろそろ、坂の登り降りがきつくなったと話していたんだ。
昔は、石を運びながらでも、楽々だったというのにの。
昔は、石を運びながらでも、楽々だったというのにの。
ギラバニア山岳地帯
[ 23.6 , 5.0 ]
アンタ、帝国市民ってわけじゃなさそうだし、
戦いの心得もありそうだな……。
なら、ネズミ退治を請け負ってもらえないかね?
帝国に支配されてから、宗教行事が禁止されたろ?
その影響で、涙隠しの丘の慰霊碑にも行きづらくなったもんで、
こっそりと死者を弔う場所を、南西の方に作ったんだ。
だが、供え物目当てに、ネズミが寄りつくようになってな。
今じゃ、墓参りもままならなくなってしまったんだ……。
そこで、コイツの出番になる。
ネズミが嫌う臭いを放つ「褐色の液体」さ。
そいつを南西の墓地で使えば、ヤツらを追い払えるはずだ。
ただし、追い詰められて襲ってくるヤツもいるから、注意してくれよ。
戦いの心得もありそうだな……。
なら、ネズミ退治を請け負ってもらえないかね?
帝国に支配されてから、宗教行事が禁止されたろ?
その影響で、涙隠しの丘の慰霊碑にも行きづらくなったもんで、
こっそりと死者を弔う場所を、南西の方に作ったんだ。
だが、供え物目当てに、ネズミが寄りつくようになってな。
今じゃ、墓参りもままならなくなってしまったんだ……。
そこで、コイツの出番になる。
ネズミが嫌う臭いを放つ「褐色の液体」さ。
そいつを南西の墓地で使えば、ヤツらを追い払えるはずだ。
ただし、追い詰められて襲ってくるヤツもいるから、注意してくれよ。
ギラバニア山岳地帯
[ 23.6 , 5.0 ]
ありがとう。
ネズミどもを追い払ってくれたのか。
これで、また息子の墓参りに行けるよ。
息子と一緒に採石をしているときに、落石事故があってな……。
息子だけが生き埋めとなり、遺体も掘り出せずじまいだった。
せめて墓だけでも作ってやりたくて、
事故が起きた場所の近くに、墓を建てたんだ。
本当にバカな息子だ……。
俺を守ろうと、自分が犠牲になって……。
老い先短い俺を置いて逃げりゃよいものを……。
アンタのおかげで、また息子に小言を言いにいける……。
これは、俺たち親子からの感謝の気持ちだ。
受け取ってくれ。
ネズミどもを追い払ってくれたのか。
これで、また息子の墓参りに行けるよ。
息子と一緒に採石をしているときに、落石事故があってな……。
息子だけが生き埋めとなり、遺体も掘り出せずじまいだった。
せめて墓だけでも作ってやりたくて、
事故が起きた場所の近くに、墓を建てたんだ。
本当にバカな息子だ……。
俺を守ろうと、自分が犠牲になって……。
老い先短い俺を置いて逃げりゃよいものを……。
アンタのおかげで、また息子に小言を言いにいける……。
これは、俺たち親子からの感謝の気持ちだ。
受け取ってくれ。
ギラバニア山岳地帯
[ 23.6 , 5.0 ]
ああ、アンタか。
この前は、ネズミ退治をありがとう。
おかげで、息子の墓参りに行けるようになったよ。
ところで、信頼できるアンタに頼みたいことがあるんだが……
すまんが、聞いてくれんか?
かつて山岳地帯には、壊神ラールガー像がいくつもあったんだ。
だが、20年前に侵攻してきた帝国軍は、壊神信仰を弾圧し、
そのすべてを破壊するように命じてな……。
運よく、2体の像は破壊を逃れたという噂もあるが、
そこに至る陸橋も崩され、長らく状態が確認できずにいる。
どうか、俺の代わりに確認してきてくれないか?
地図に「壊神ラールガー像」があるはずの場所に印をつけた。
どちらも高所で、たどりつくには工夫が必要だろうが、
よろしく頼んだぞ。
この前は、ネズミ退治をありがとう。
おかげで、息子の墓参りに行けるようになったよ。
ところで、信頼できるアンタに頼みたいことがあるんだが……
すまんが、聞いてくれんか?
かつて山岳地帯には、壊神ラールガー像がいくつもあったんだ。
だが、20年前に侵攻してきた帝国軍は、壊神信仰を弾圧し、
そのすべてを破壊するように命じてな……。
運よく、2体の像は破壊を逃れたという噂もあるが、
そこに至る陸橋も崩され、長らく状態が確認できずにいる。
どうか、俺の代わりに確認してきてくれないか?
地図に「壊神ラールガー像」があるはずの場所に印をつけた。
どちらも高所で、たどりつくには工夫が必要だろうが、
よろしく頼んだぞ。
ギラバニア山岳地帯
[ 23.6 , 5.0 ]
壊神ラールガー像の様子は、どうだった?
嗚呼、なんてことだ……。
希望だった2体までも、無残な姿になりはてていたとは……。
かつては、星導教の信徒や修行僧たちが、
各地に立つ異なる表情の壊神ラールガー像を巡り、
心身を鍛えていたというのに……。
どんなに時間がかかろうとも、
みんなで力を合わせて、再建していかなければ……。
そうすれば、また昔のような光景が戻ってくるだろうから。
難儀な頼みごとをかなえてくれて、ありがとう。
アンタには、本当に世話になった。
礼として、これを受け取ってくれ。
嗚呼、なんてことだ……。
希望だった2体までも、無残な姿になりはてていたとは……。
かつては、星導教の信徒や修行僧たちが、
各地に立つ異なる表情の壊神ラールガー像を巡り、
心身を鍛えていたというのに……。
どんなに時間がかかろうとも、
みんなで力を合わせて、再建していかなければ……。
そうすれば、また昔のような光景が戻ってくるだろうから。
難儀な頼みごとをかなえてくれて、ありがとう。
アンタには、本当に世話になった。
礼として、これを受け取ってくれ。