えおろーぐ

確かに僕がゲイルスですが……何かご用ですか？
あなた方の造った簡易宿泊所を改善するための、
アドバイザーになってほしい……ですって？
……でも、嫌われ者の僕なんて雇ったところで……。

隊商宿が壊されてから、ほかのところで働いたことがありますが、
いつもみんなに嫌われて、追い出されてしまうんです。
きっと、僕がこんなにウジウジしているから……。

ぐふふふふふ……わかりました。
ですが、今すぐに、この暗い性格を変えることはできません。
後になって、やっぱりなし、というのは嫌ですよ。

コラァ、蛇女ァ！！
ここには、簡易宿泊所に必要なモンが何もねえじゃねえかァ！
てめえ、仕事ナメてんのかァ！？　オオーン！？

宿ってのぁ、旅の疲れを癒やす場所だろがいィ……！！！
ここには、赤子のほっぺたみてえに柔らけぇ寝台もなければ、
お客様のチョコボを休ませる設備すらねえじゃねえかァ！！！

オウオウオウ、威勢だけはいいじゃねえかァ！
よっしゃァ！　てめぇの覚悟、このオレが見届けてやらァ！！！
そんならオレは、チョコボ留を造るとすっかァ！
ちょっとした屋根と寝床、飼い葉桶に水桶あたりを用意しねえとなァ！
猫娘、材料はあるか？

オラオラオラオラァ！！
漢（おとこ）ゲイルス、ここを死地と決める覚悟でやってやらァ！！

オウ、帰ったかァ！
いい感じの鉄材は集まったんだろうなァ、オオーン！？
もうすぐここへ運ばれてくるんだなァ！？
っしゃオラァ、あとはオレに任せておけやコラァ！
漢（おとこ）ゲイルスが、最強のチョコボ留を造ってやらァ！！
っと、その前にィ……
猫娘が集めた木材を使って、蛇女に寝台を造らせてみたぜェ！！
早速、お披露目と行くぜ、オラァ！！

見ろ、[player]！！
こいつが、蛇女が造った寝台だァ！！
思ったよりも、良くできてんだろうがァ！？

ハッ、このスカポンタンがァ！
オレたちだって、アナンタ族のことなんて何も知らねえっつーのォ！
だがオレたちは、見た目は違ぇが、言葉は通じるだろがい。
なら、互いに理解し合えるまで、話し合ったらいいんじゃねえか。

アナンタ族が隊長さんだと聞いて、
どんな部隊かと思っていましたが……なかなか楽しい場所ですね。
ぐふふふふふ……。

グッドブレードを帝国に壊されてしまってから、
職に困っていましたが、ここなら上手くやっていけそうです。
ぐふふふふふ……。

アルパさん、こんなところにいたんですね。
ぐふふふふふ……ちょっと聞きたいことがあるんですが……。

おや、こちらの御方は？

そうですか……。
僕も、女性には縁がなくて……。

職場で誰かを好きになっても、気づくと嫌われてるんですよね……。
こんな陰気な性格じゃ、無理もないですよね……。

こんな所で、同じ悩みを抱える仲間に出会えるとは。
いえ、仲間ではありません、もはや僕たちは兄弟です！

メ・ゼトさんは、幼い頃に父上を亡くされたと聞きました。
それでも、あんなに明るく振る舞って……
僕も、彼のように強くならなければ……。

承知しました……。
ぐふふふふふ……愛のこもったごちそうを作らなければ……。

宴なんて、いつ以来ですかね……。

荒事は皆さんにお任せして、
僕は粛々と宴の用意をしていますよ……。
ぐふふふふふ……。

おや、酒はイケるクチなのですか、兄弟。
ならば、僕と飲み比べでもしますか？
ぐふふふふふ……。

ぐふふふふふ……。
では、先に酒を取ってきましょう。

水を……誰か水をおおおおお！！！

僕だって。
こんなに楽しい職場は、初めてですから……。
ぐふふふふふ……。