えおろーぐ

オレに何か用か？
知人に頼まれて、番いのグリフィンを借りにきたって？
構わないぞ、お前は、オレたち解放軍にとって恩人だしな。
それで、誰のもとまで運べばいいんだ？
カステッルム・ベロジナのアルパだと？
まさか、依頼人は最近新設された国境警備隊か？
帝国の置き土産など、さっさと壊してしまえばよいものを……。
……まあいい、了解した、すぐにグリフィンを用意する。
お前は先にカステッルム・ベロジナへ戻り、
「アルパ」とやらと待っていてくれ。

……待たせたか？
道中、同盟軍の顔なじみに捕まってしまってな。
ご注文どおり、グリフィンを連れてきてやったぞ。

像を造るだと！？
いったいどういうことだ？

フン、くだらん！　グリフィンを何に使うのかと思えば、彫像だと？
チビの隊長さんは、よほど暇のようだな？
こんな橋は壊しちまって、ウィルラ・ニリヤへと帰ったらどうだ？

ハッ、ずいぶん慕われているみたいだな？
いったい、こんなチビのどこがいいんだか……。

<旧テキスト>
……ふん。
オレは、[player]に頼まれて来ただけだ。
さっさと要件を済ませてくれ。

<新テキスト>
……ふん。
オレは、[player]に頼まれて来ただけだ。
さっさと用件を済ませてくれ。

だが、少しばかり見ただけで、こいつの美しさを理解できるものか。
グリフィンがもっとも美しく力強い表情を見せるのは、
獲物を弱らせるため、突風を起こす時なのだからな。

ほ、本気か……！？

正気の沙汰とは思えん……こんなことに付き合ってられるか。
どうしてもというなら、お前がやってくれ。

よし、準備はいいな。
グリフィンに乗ったら、あの「アルパ」とかいうチビに、
「突風」を放つんだ。
もしも降ろされてしまったときは、
もう一度、オレに声をかけてくれ……。
それじゃ、やってみな。

グリフィンから降ろされてしまったのか？
なら、もう一度乗せてやろう。

お前がどうするのか様子をうかがっていたが、
まさか、本当にやるとは……。

これは………………すごい。
国境であるこの場所に、このような力強く美しい像があれば、
アラミゴの威光を内外へと示すことができるぞ……。

……大したものだ。
アラミゴの象徴を掲げることで、帝国の軍事拠点から、
我が国の玄関口へと生まれ変わらせるとは……。

……ああ、まったくだ。
アナンタ族が魔法で金属を錬るとは聞いていたが、
まさか、これほどの像を造り出せるとはな……。

まさか、この国のことをそこまで考えていたとはな。
ただ破壊しろとばかり喚いていた自分が、
急に何もできない馬鹿者に思えてきちまったよ。

……アルパ、いやアルパ隊長よ。
我々、グリフィン騎兵隊を、この関所に駐屯させてもらえないか？
国境警備隊や冒険者たちが、そうしているように、
我々もまたアラミゴの平和のために貢献させてもらいたいのだ。

おぉ、よく来てくれたな！
つい先ほど報せが入ってな、合同訓練の参加者たちが、
羽虫に襲われて、えらい目に遭っているそうだ。
あの羽虫たちは、
一度興奮すると手に負えず、振り払うこともできないからな……。
すまんが、グリフィンに乗って、ヴィルジャラの涸れ谷に向かい、
闘士にたかる「羽虫の群れ」へ「突風」を放ってきてくれ。
そうすれば、容易に羽虫どもを追い払えるだろう。
それから、グリフィンは乗り手を失った場合、
オレのもとへ戻るように躾けてあるんだ。
任を終えたら、そのままエシャナに報告してくれ。

グリフィンから降ろされてしまったのか？
なら、もう一度乗せてやろう。

仲間たちの救援はうまくいったか？
片がついたようなら、「エシャナ」へ報告してやってくれよ。