純黒のオンパーニュ
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ドラヴァニア雲海
ほう、まっさきに私を挙げるとは。
今さら可愛げでも出てきたか?
……シドゥルグ。
今さら可愛げでも出てきたか?
……シドゥルグ。
ドラヴァニア雲海
……お初にお目にかかる。
そこの小僧とフレイの、暗黒騎士としての師にあたる……
名を、オンパーニュという。
お前に会えて光栄だ、[player]。
シドゥルグが、常、お前に私の影をみているものでな……。
そこの小僧とフレイの、暗黒騎士としての師にあたる……
名を、オンパーニュという。
お前に会えて光栄だ、[player]。
シドゥルグが、常、お前に私の影をみているものでな……。
ドラヴァニア雲海
いや、なに……もうずいぶん昔の話になるが、
私も「英雄」と呼ばれたことがあったのだ。
お前の功績と比べると、笑えるほど薄っぺらい英雄だがね。
私も「英雄」と呼ばれたことがあったのだ。
お前の功績と比べると、笑えるほど薄っぺらい英雄だがね。
ドラヴァニア雲海
当時の私は、暗黒の力とは無縁の神殿騎士だった。
仲間を率いて竜と戦い、武功をあげているうちに、
我が隊は、多くの戦場に駆り出されるようになっていてね。
順調なようで……地獄だったよ。
仲間を失いたくない一心で剣を振るえば、
それが新たな勲章となり、より苛烈な戦場に送られたのだから。
……そのうちに、ひとり、またひとりと、
仲間たちは命を散らしていった。
私は怯えたよ。
もう何も失いたくない……。
失うくらいなら、最初から愛着など持ちたくないとね。
私の神殿騎士としての……
英雄としての剣は、そうして折れたのだ。
仲間を率いて竜と戦い、武功をあげているうちに、
我が隊は、多くの戦場に駆り出されるようになっていてね。
順調なようで……地獄だったよ。
仲間を失いたくない一心で剣を振るえば、
それが新たな勲章となり、より苛烈な戦場に送られたのだから。
……そのうちに、ひとり、またひとりと、
仲間たちは命を散らしていった。
私は怯えたよ。
もう何も失いたくない……。
失うくらいなら、最初から愛着など持ちたくないとね。
私の神殿騎士としての……
英雄としての剣は、そうして折れたのだ。
ドラヴァニア雲海
ああ、昔にも一度、それを聞かれたな。
答えたところで、歴戦のつわものにしか理解できまいと、
そのときは返したはずだが……。
答えたところで、歴戦のつわものにしか理解できまいと、
そのときは返したはずだが……。
ドラヴァニア雲海
さて、今のお前は、答えるに値する者か……。
剣をもって、証明してもらおう。
剣をもって、証明してもらおう。
ドラヴァニア雲海
責めてくれるな。
この私は、お前の想いが実体となったものだぞ?
これこそが私らしいと心の底で思っているのは、
ほかでもない、お前だよ……我が弟子シドゥルグ。
この私は、お前の想いが実体となったものだぞ?
これこそが私らしいと心の底で思っているのは、
ほかでもない、お前だよ……我が弟子シドゥルグ。
ドラヴァニア雲海
さあ、戦える者、全員で挑んでこい!
お前たちの大事なものを、冥土の土産にいただこう。
暗黒騎士として、護り抜いてみせよ!
お前たちの大事なものを、冥土の土産にいただこう。
暗黒騎士として、護り抜いてみせよ!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
暗黒騎士がふたりに、幻術士がひとりか……
構わんぞ、まとめて来い!
構わんぞ、まとめて来い!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
この程度が本気ではあるまい?
試させてもらおう……!
試させてもらおう……!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
お前たちで、その少女を救ったのだろう?
では、此度も護り抜いてみせるがいい!
では、此度も護り抜いてみせるがいい!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
では次だ、独りで受ければ……死ぬぞ?
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
ふむ、よく持ちこたえている……ならばッ!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
いかんな、護るべき者から目を離しては。
今度こそいただくぞ?
今度こそいただくぞ?
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
よい連携だ、また相棒に恵まれたなシドゥルグ。
さあ、師にもっと見せてみよ!
さあ、師にもっと見せてみよ!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
実に見事だ!
我が弟子よ、成長を祝して、私のとっておきをくれてやる!
我が弟子よ、成長を祝して、私のとっておきをくれてやる!
純黒のオンパーニュ
ドラヴァニア雲海
さて、窮地だぞ英雄殿?
暗黒騎士としては、これ以上は失くせまいな……!
運命とは常、冷酷よ。
いともたやすく命を奪うぞ……!
覚悟せよ! 我が暗黒剣、軽くはないぞ!
くっ、ここまでか……。
見事だ、フレイを継いだ者よ……。
暗黒騎士としては、これ以上は失くせまいな……!
運命とは常、冷酷よ。
いともたやすく命を奪うぞ……!
覚悟せよ! 我が暗黒剣、軽くはないぞ!
くっ、ここまでか……。
見事だ、フレイを継いだ者よ……。
ドラヴァニア雲海
私の負けだ……。
覚悟のある、実によい暗黒騎士だな。
覚悟のある、実によい暗黒騎士だな。
ドラヴァニア雲海
お前もだ、シドゥルグ。
弟子の成長ぶりに、ついはしゃいでしまったが……
よくぞ、その境地に至ったものだ。
弟子の成長ぶりに、ついはしゃいでしまったが……
よくぞ、その境地に至ったものだ。
ドラヴァニア雲海
いや、褒めるさ。
……立派になったな、我が愛弟子よ。
……立派になったな、我が愛弟子よ。
ドラヴァニア雲海
さて、負けたからには、惜しみなく問いに答えよう。
ドラヴァニア雲海
私は確かに過去、戦うことに絶望し、
仲間への贖罪と、世の中への怒りから暗黒剣を手に取った。
……しかし、幾人かを救い、
彼らをそれぞれの人生に送り出したとき、思ったのだ。
生きるからこそ、別れは不可避。
どれほど愛し、護り抜いたとしても、
いずれは何らかの形で別れる日がくる。
その摂理を受け入れ、ゆえにこそ、
今、手の内にある愛のために剣を振るう……
そう決めた私の人生は、悲しみも多かったが、よいものだった。
仲間への贖罪と、世の中への怒りから暗黒剣を手に取った。
……しかし、幾人かを救い、
彼らをそれぞれの人生に送り出したとき、思ったのだ。
生きるからこそ、別れは不可避。
どれほど愛し、護り抜いたとしても、
いずれは何らかの形で別れる日がくる。
その摂理を受け入れ、ゆえにこそ、
今、手の内にある愛のために剣を振るう……
そう決めた私の人生は、悲しみも多かったが、よいものだった。
ドラヴァニア雲海
……さて、当世の英雄よ。
こんなことを語った男が、未練がましく残るものではない。
あとの始末は、任せてもよいかね?
こんなことを語った男が、未練がましく残るものではない。
あとの始末は、任せてもよいかね?
ドラヴァニア雲海
……ありがとう。
礼にもならないが、孫弟子にもあたるお前に、
先達として助言をさせてもらおうか。
礼にもならないが、孫弟子にもあたるお前に、
先達として助言をさせてもらおうか。
ドラヴァニア雲海
英雄であるお前は、これからも多くのために戦い、
同じだけ多くの別れを迎えるだろう。
その別れを大いに恐れ、悲しむがいい。
それは、暗黒騎士として生きるお前の力になるのだから。
また、もっともつらいときにこそ、別れた者を思い出せ。
そして自覚するのだ……
自分は今、彼らの生きた先に立っているのだと。
……そのときに抱く想いもまた、お前の力になろう。
お前はきっと、誰より強い暗黒騎士になれるよ。
同じだけ多くの別れを迎えるだろう。
その別れを大いに恐れ、悲しむがいい。
それは、暗黒騎士として生きるお前の力になるのだから。
また、もっともつらいときにこそ、別れた者を思い出せ。
そして自覚するのだ……
自分は今、彼らの生きた先に立っているのだと。
……そのときに抱く想いもまた、お前の力になろう。
お前はきっと、誰より強い暗黒騎士になれるよ。
ドラヴァニア雲海
ではな、シドゥルグ。
お前が護ると決めたものを、必ず護り抜けよ。
お前が護ると決めたものを、必ず護り抜けよ。