えおろーぐ

あなた、冒険者さんっすよね……？
ちょっとお願いしたいことがあるんすけど、
頼まれてくれませんか？
チョコボを襲う、「チョコボトラップ」って魔物がいるんす。
先輩たちが、まめに駆除してるんすけど、
さっき、南東にあるキャンプの高台に現れちゃったみたいで……。
そしたら、ひどいんすよ。
相方の先輩が、俺に「魔物を狩ってこい」って言ったんです。
そんなの、チョコボ猟師の仕事じゃないっすよ……。
でも、冒険者さんはそういうの得意っすよね？
少しなら報酬も出せますから、代わりにやってくれません？
ありがとうっす！
魔物が出た高台は、ここから南東に行くとあります。
お礼はするんで、よろしくお願いしやっす！

あ、冒険者さん！
チョコボトラップの駆除をやってくれたんっすね！
ほんっとうにありがとうございまっす！
じゃ、さっそく先輩に報告しにいってきまっす！
ああ、報酬はあとで渡しますね！
よかった、俺がやらずに済んだ～！
いやっほ～う！

……あっ、冒険者さん。
これから、報告するんっすから、報酬はそのあとで！

先輩！　頼まれた駆除をやってきやした！
マジで、すげぇ大変だったっす。
でも、ちゃ～んとやってきたっすよ！

……あっ、冒険者さん。
今、報告中なんっすから、報酬はまだ……。

い、いやいや！
なんでもないっすよ、空耳じゃないっすか～？
あはは……。

……これ、また雑用の指示書！？
猟以外の仕事は、やりたくないっすよ～！

はぁ……了解っす……。

ったく……信じらんねーよ、何なんだよまったく……。
マジでありえねーっつうの……。
……あぁ、そういや報酬をお渡ししてなかったっすね。
すいませんっした、これをどーぞ。
どうも、ありがとうございました～！
は～、次の雑用指示書……それも3つかあ。
見るの、いやだなぁ。

はあ……気が進まないけど、先輩の雑用指示書を見るかぁ。
どれどれ……？
「東にあるキャンプ付近で、見慣れない魔物の報告があった。
　放っておいて面倒になったら困る、駆除してこい」……。
……あ～あ、やっぱり雑用かよ。
いつになったら、チョコボ狩りをさせてくれるんだ。
こういうのは、優秀な冒険者さんに……ね？
お願いしまっす！　お礼は勿論しまっす！
これ、やってきてもらえませんか？
ここから東に行ったところに、キャンプがあります。
魔物の情報は、そこのゲナレさんに聞くといいっす！
冒険者さん、よろしくお願いしやっす！

ここから東に行ったところに、キャンプがあります。
冒険者さん、よろしくお願いしやっす！

あ、冒険者さん！
魔物の駆除、どうでしたか！？
蜘蛛みたいな魔物……うっわ、気持ち悪ぅ……。
ってか、ゲナレさんが言っていたことが本当なら、
先輩はわざわざ、そいつを俺に倒させようとしてた……？
……もしかして俺、先輩から嫌われてるんっすかね？
まぁ、それは置いとくとして……。
代わりに討伐してくれて、ありがとうございました～！

んっと、先輩にあたえられた雑用は……？
「北にある、無人のキャンプ付近で、
　トラバサミの発見報告があった、撤去してこい」……。
……だから、猟師の俺がやる必要あんのかよ！？
こういうのは、優秀な冒険者さんに頼むもんだろ！！
って、あれあれー、冒険者さんじゃないっすか～！
時間あったりします？
……撤去、お願いできます？
ありがとうっす！
ここから北に行ったところに、キャンプはあります。
詳しい情報は、「テイルフェザーの猟師」に聞くといいっす！

お、撤去できましたか！
いやぁ～、よかったよかった！
……えっ、無法者の連中に襲われたんっすか！？
そんな危険な仕事、俺にやらせようとするなんて……
ひっでぇ先輩だなぁ、マジで……。
普通の先輩は、かわいい後輩に、
そんな危険なことさせないっすよねぇ！？
あ、お礼をどうぞ……どうも、ありがとうでした！

はぁ……先輩は、俺に何をやれって言うんだぁ？
「北東のキャンプ周辺に、多数のゴミが落ちていた。
　拾って片付けてこい」……。
なるほどね、ゴミ拾いね～！
って、俺は森のゴミ拾いをしにきたんじゃねえっての！
俺は、猟師なの！
……冒険者さん、ちょっとお時間あったりしませんか？
例によって、片付け、お願いできませんか？
ありがとうっす！
キャンプは、ここから北東に行ったところにあります。
詳細は、猟師のエムベルさんに聞くといいっす！

あ、冒険者さん！
ゴミはどうでしたか？
……はぁ、マジでゴミ拾いだったんっすね。
実は、ゴミじゃなくて撒き餌に群がるチョコボが……
なんて、少し期待しちゃった俺がバカみたいっす。
しかも、無法者を懲らしめるなんて、俺には無理っすよ！
ってか、なんで雑用を俺に押し付けてくるんだろ。
そんなことより、狩りを教えてくれよ……。
あっ、愚痴っちゃってすんません！
こちら、お礼っす……ゴミ拾い、おつかれっした！

これで、先輩の雑用指示書にあった仕事は、
全部やったはず……。
あーあ、先輩のこと、
バリバリの猟師だと思って尊敬してたのに！
雑用ばっかさせられるなんて思わなかったっすよ！
……ちょっと、先輩のところに行ってきます！
今まで我慢してたけど、もう限界っすわ！

今まで我慢してたけど、もう限界っすわ！
今日という今日は、言わせてもらいますよ！

ちょっと先輩！
俺、話したいことがあるんっすけど！
今日という今日は、言わせてもらいますよ！

無法者が！？
って先輩が行くんっすか！？
ちょっと、俺の話は終わってないっすよ……！

人の話、聞いてねぇ……！
無法者がウロついてるんじゃ、危ないっすからね。
冒険者さん、一緒に行ってくれませんか？

はぁ……はぁ……ありがとうっす……。
飛び出したあとに気づいたんですけど、
俺、猟はともかく、人を相手に戦った経験はないもんで……。
さ、もう目的地はすぐそこっす、
気をつけながら、向かいましょう！

ふぅ、着いたー！

先輩、あの無法者たちのこと、マジ嫌ってますよね？
なんでそんなに嫌うんっすか？
何か、嫌がらせでもされたりしたんっすか？

チョコボの数が、減る？
それは困るっす、俺たちの仕事がなくなっちゃうっす。

えっ……。
先輩、そんなしっかりした考え持ってたんすね……！
俺、マジ感激っす！
そっか、森の秩序を守るのも、猟師の仕事なんっすね？
あっ……もしかして……あの紙の雑用も、それで……！？
マ、マジか～、そうだったのか～！
それを知ってたら、冒険者さんに任せなかったのに～！

…………あ！
いや、え～っと、それは、そのっすね……。
す、すいませんっした～！！

ちょ、ちょっと先輩……！
冒険者さん、俺らも追いかけましょう！

ヒュードさんって……熟練の猟師の方ですよね！？
それが、どうしてこんな……！

冒険者さんの力が、また必要になるかもしれません。
……テイルフェザーで待ってます。

ボリコワン……嫌なやつだって噂は聞いてたっす！

ちょっ……待てよ！
ノコノコ行ったら、そいつの思う壺だっつーの！

せ、先輩……先輩、大丈夫っすか！？

やってやったぜ、この腐れ外道が……！

俺らはチョコボを狩ってるが、
同時に、俺らはチョコボに生かされてる。
……ここに来たからこそ、学んだことさ。

俺は、この腐れ外道を連行するよ。