フォルタン家に妙な客が入った……ってな。
フォルタン家に妙な客が入った……ってな。
さっそく、一杯ひっかけてくるたぁ、なかなかやるな。
気が合いそうで、嬉しいかぎりだぜ。
勝手に助っ人を断らないでくれよ。
噂の英雄が助けてくれるなんて、旨い話じゃないか。
よろしく頼むぜ、相棒!
ふふ、悪くないね。
問題解決の糸口になりそうだ。
オレの名はエマネラン、フォルタン家の次男だ。
自慢じゃないが、ウチはイシュガルドでも指折りの大貴族。
その家督と財産は、将来的に兄貴に受け継がれる……。
……そう、問題ってのは、オレが「次男」だってことさ。
次男であるオレ様は、功績を立てないと独立できない。
それが、イシュガルド貴族社会の習わしってやつでね。
……だが、小うるさい兄貴の居候になるなんて、まっぴら御免だ。
そこで、相棒の出番ってわけ。
英雄の力ってやつで、オレに手柄を立てさせてくれよ!
なぁに、悪いようにはしないからさ。
「アバラシア雲海」に出張ってる「アインハルト家」の支援だ。
最近落ち目の家だけど……まぁ、ウチとは古い付き合いでね。
それに、雲海の部隊を指揮してるのは……。
ムフフフフ……まぁ、会ってみてのお楽しみだ。
「イシュガルド・ランディング」の「搭乗窓口」に声をかければ、
ひとっ飛びだからよ!
さあ、「アバラシア雲海」にひとっ飛びしようぜ!
イシュガルドも寒いけど、なんかこう雲海の空気って、
刺すような独特の寒さがあるんだよな。
……なんか今、「物凄いどうでもいい」って顔しただろ。
そういう態度してると、モテないぜ?
…………ま、まぁ、いいや。
「キャンプ・クラウドトップ」の指揮官に会いに行こうぜ。
名前は「ラニエット」ってんだ、愛想良く頼むぜ?
君だけの騎士、エマネランが助けにきたぞ!
オレ様が来たからには、もう安心してくれ!
バヌバヌだか、パヌパヌだか知らんが、
オレ様の剣で始末してやるぜ!
あの凜とした姿……まさに「薔薇の騎士」だぜ……。
なんでオマエからの伝言なんだよ……。
すぐ側にいるんだから、直接言えっての!
まぁ、オレ様を目の前にテレてるんだろう。
ムフフフ、仕方のないやつだな。
……で、何をしろっての?
►答えない
……なんだよ、任務はまだなのか?
►重要任務
え、まじで、重要任務!?
さっすがオレ様、信頼されてんだな!
よし、バッチシ見張ってやるからよ!
►適当に見張る
え、まじで、そんなんでいいの?
てっきり、最前線で戦わされるのかと思った……。
楽ができるぜ~!
見張りって必要なわけ?
オレ様のために、手柄をたててくれたのか?
まだなら、とっとと頼むぜ……オレもヒマじゃないんだ。
おいおい、何をやってるんだよ……。
妙なことをやっているヒマがあるなら、
オレ様のために、パパッと手柄をたててきてくれ。
な、なんだ、何事だ!?
敵襲なのかあああああああっ!?
……あ、うん、わかってた、敵なんて来てないこと。
あのさ、思うんだよね……オレ、やっぱ見張り向いてないわ。
こういう地味なの、オレに似合わないんだよね。
オマエが「活を入れ」てくれたお陰で、気付かされたよ。
やっぱ、ラニエットに頼んでくることにするわ。
オレ向きの派手な任務をくれってさ!
ラニエットがどうしてもって言うなら、
パヌパヌの村ひとつ、ツブしてきたっていいんだぜ?
だから、なんでオマエからの伝言なんだよ!
……で、何をしろっての?
►答えない
……なんだよ、任務はまだなのか?
►重要任務
え、まじで、重要任務!?
やっぱりオレ様、信頼されてんだな!
よし、さっそく出発しようぜ!
►着いてこい
え、まじで、一緒に来てくれんの?
てっきり、ひとりで行かされるのかと思った……。
楽ができるぜ~!
なるほど、でっけー水溜りだ。
しっかし、バヌバヌ族の姿はどこにもないな、つまんねーの……。
そうだ、相棒!
どっちがでっかい湧水のクリスタルを、
手に入れてこれるか競争しようぜ!
審判は、オノロワがやってくれ!
「湧水のクリスタル」を手に入れて、「オノロワ」に渡すんだ。
んじゃ、競争開始!
横取りするんじゃねぇぞ!
風流のエマネラン
俺なんか喰っても、美味くないって!
[player]!
こっちだ、早く助けてくれよ!
風流のエマネラン
風流のエマネラン
オマエも来てくれたのか! 恩に着るぜぇ!
ましてや、チビってるわけでもねぇ! 本当だぞ!?
さすがのオレも、死ぬかと思ったぜ。
しかし、オレ様の活躍があったからこそ、
「新たな蛮神」の脅威を発見できたんだ。
こいつは、お手柄といっても過言じゃねーだろ。
よし、「ラニエット」に報告しようぜ!
ムフフフフ、きっと、すんごい褒められるんだろうなぁ……。
これでオレ様も、男爵位くらいもらえるはずさ。
そしたら、ラニエット、オレの嫁さんになってくれよ!
それじゃ、オレも疲れたから帰るわ。
……ラニエット、色よい返事を待ってるぜ? じゃあな!
痛てぇよ、[player]……。
親父に、思いっきりブン殴られたんだよ……。
大切な客人を危険にさらすとは、何事かってな……。
どうも、オレの手柄はパーらしい……。
はぁ……ついてねぇなぁ……。
さっそく、決闘裁判の噂が広がってるぜ。
皇都の噂好きどもが大騒ぎしてたぜ!
流石は、オレのマブダチだ!
たとえば、下層の酒場「忘れられた騎士亭」に、
気の良い給仕が入ったとかよ!
いや、だから、ほんとに一大事なんだって!
ドラヴァニアの空を覆いつくさんばかりの竜の群れを、
西の方に向かった猟師たちが目撃したそうだぜ!
ドラヴァニアの空を覆いつくさんばかりの竜の群れを、
西の方に向かった猟師たちが目撃したそうだぜ!
なになに、ガーロンド・アイアンワークス社の代表、
「シド」についての噂を聞かないかって?
そりゃもちろん、皇都の噂好きどもで話題になってるぜ。
なんでも、教皇庁主導で開発された大型飛空艇が、
故障続きだってんで、監修を依頼されてるそうだ。
ここ最近じゃあ、「イシュガルド・ランディング」にも、
ガーロンド・アイアンワークスの社員が常駐してるそうだぜ。
案外、そのシドって奴もいるんじゃないか?
異端者の皇都侵攻騒ぎで「氷の巫女」を見たとかな!
すげぇ、美人だったらしいぞ!
でもよぉ……ちくしょう、何て言えばいいのかわからねぇ!
なあなあ、今度、いっしょに飲みにいかないか?
噂好きのダチたちが、お前に会わせろってうるさくてよぉ!
なに、元気がなさそうに見えるだと?
いやいや、そんなことはないって……それより何の用なんだ?
ああ、例の放火騒ぎの件だな?
もちろん、皇都の噂好きどもも大騒ぎだ。
ここ上層でも、あちこちやられたからな。
それに下層の雲霧街じゃあ、かなりの被害が出たそうじゃないか。
ウチの屋敷でも、警備を強化するってんで大変さ。
教皇庁の「聖トールダン大聖堂」を避難先として開放するらしく、
焼け出された貧民たちが、上層まで集まってきてるんだが……
そんなかに、スゲェ美人がいるって話でよぉ。
……オ、オレは興味ないからな?
オレの心には、いつだって赤い薔薇が咲いている!
でも、お前が美人に会いたいってんなら、
「グランド・ホプロン」に行くこった。
そこで、ご尊顔を拝めるはずだぜ。
「グランド・ホプロン」にいるはずだから、さっさと見に行けよ!
飲みに誘うのは、また今度にしてくれないか……。
な、なんだ、相棒かよ。
急に話しかけてくるから驚いたぜ。
オレ様を遊びに誘いたい気持ちはよーっくわかるが、
今はそんな気分じゃあ…………
へっ? さっそく警備をサボってないかって?
ば、ばばっ、馬鹿だな~!
忙しすぎて、ゲイラキャットの手も借りたいくらいだぜ!?
そ、そーだ!
ちょうどいいから、オマエも手を貸してくれよ!
街の外の巡回を、すこーし手伝ってほしいんだ。
なんでも、ここに人が集まってるのを察して、
凶暴な「ゴーストウルフ」の群れが来たらしくてさ。
式典の客が、うっかり食われたら大変だろ?
地図に印をしといた場所を見回って、狼どもを始末してくれ!
そんじゃ、オレ様は街中の巡回を頑張るぜ。
……行くぞ、オノロワ!
こっちも、広場から便所に至るまで、
どこもかしこも異常なしだったぜ~!
……あ、そうだ。
途中で、オマエを探してる男に会ったんだ。
ほら、放火事件の捜査を手伝ってた、銀髪で隻眼の……
あ、そうそう、「サンクレッド」とかいったっけ?
ともかくそいつが、オマエを訪ねてきててさ。
あんな強い奴を、ただ待たせておくのもナニかなーって思って、
印をつけ忘れてた場所の見回りを任せといた!
まだ戻ってきてないから、追っかけてみたらどうだ?
地図に印をつけた地点を、見回りにいったはずだぜ?
サンクレッドと無事に再会できたようで、何よりだぜ。
おかげさまで、すべての巡回が完了だ。
狼どもも、簡単には手出しできないってわかって、
棲処に引き返すことだろうよ。
これにて、一件落着ってことだな!
いや~、地味で楽しくない仕事だったぜ~!
はははは……はは…………はぁ……。
客人を手伝わせたのがバレたら、兄貴から大目玉だしな……。
そこの兵舎の1階が、臨時の食堂として、
式典の来客向けに開放されてるんだ。
まずは、腹ごしらえでもするといい。
早くあいつを止めろ……早くッ!
殺せだなんて、オレは、一言も……!
オレが命じたわけじゃない、本当だ!
オレはただ……本当に、そんなつもりじゃ…………!
あれ、どこに行ったんだ……?
嘘だろ、なんでこんなに傷ついて……!
おい、オノロワッ!?
それよりお前、どうしたんだよ……!
それは、お前のせいじゃなくて、オレの……!
なんで、どうして何もかも上手くいかない!
変革を進める兄貴たちも、さっきの反対派の奴らだって、
本音は、幸せに笑っていたいだけだろ!?
なのに、もれなく全員、不幸面だ!
俺はいったい、どうすりゃいいって言うんだよ……!
うんざりだ……誰か代わりに、正しい道を選んでくれ!
英雄の一味で、自分で何でもできるオマエに、何がッ!
いいから、どこへでも行けよ……!
心配しなくても、オノロワならちゃんと屋敷まで運んだぞ。
まだ目は覚めないけど、かかりつけの治療師が看てくれてる。
だから……絶対に大丈夫だ。
そこにオレも参加しろって?
チッ……。
親父の奴、また勝手なことを…………。
冒険者っていうのは、進む道を自分で決めるんだろ?
そういう生き方、つらくないのかよ。
できることもできないことも、最初から全部決まってた。
イシュガルド人として進むべき道を、ずっと示されてきた……。
そんな世界が急に壊れて、「さあどうする?」ってさ……
迷ってるうちに、まわりはどんどん立派に主張しだして、
オレ……焦ったんだ……。
どいつの主張も正しいような気がしてくる……
だけど、どこかピンとこなくてさ。
考えるほど、わけがわからなくなった……。
だから、デキる奴が最適な道を選んでくれるまで、
いつもどおりにして待ってるのがいいって思ったんだ。
……なのに、アイツに殴られた痕が、いつまでも痛いんだよ。
オノロワをあんな風にさせたことも……
オレが全部悪いわけじゃないって自分に弁解しても、
悔しくて……ムカついて……最低に格好悪いんだ…………ッ!
だからせめて、この後のことくらいは自分で決める。
合同演習に参加するかどうか、
ちゃんと自分で話を聞いて、自分で答えを返す……。
オレを、アイメリク卿に取り次いでくれないか?
……神殿騎士団本部で待ってる。
だから、オレを取り次いでくれ。
「合同演習」について、話を伺いました。
……ひとつ、質問をさせてもらいたい。
変革に心の折り合いがつかない奴は、絶対にいるはずだ……。
そいつらは、変革の旗手である貴方を恨むだろう。
それでも貴方は進むって言うのか?
何を信じたら、そんなに強くいられる……!?
けど、貴方の理屈は、オレにもわかる。
ここの連中は、みんなイイ奴らなんだよ……本当はさ……。
オレが引かせた弓が、誰かの心に影を落とした分、
今度は、みんなを笑顔にさせてやりたいんだ。
イシュガルドの明日のために、剣を捧げさせてくれ。
……どうか、頼むッ!
ほかの連中はみんな、準備万端らしいぜ。
オレ様も……だ、だだ、大丈夫だ!
今回の合同演習は、イシュガルドの同盟復帰記念でもあるから、
ウルダハ、グリダニア、リムサ・ロミンサの合同軍が、
俺たちイシュガルド軍と手合せするって形式らしい。
ふ、ふん、なんでも来やがれってんだっ!
オノロワが目覚めたら、た~っぷり武勇伝を聞かせてやる!
[player]、お前も準備はいいか?
……あっ、大事なことを忘れてた!
親父からオマエに、装備の差し入れがあるんだよ。
「貴殿はイシュガルドの盟友であるが、
何よりフォルタン家のイイ友であると思っている」だと!
それじゃ、改めて頼むぜ相棒!
風流のエマネラン
すさまじい熱気と威圧感で、近寄れねぇ……!
風流のエマネラン
けど、諦めてたまるかよ……ッ!
[player]、オマエも必ず勝ってくれ……!
じゃあ……もしかして、オレたちの……!
胸の奥が熱い……こんなの初めてだ……!
頑張ったって、どうせ大したことはできないって思ってた。
なのに、こいつらと剣を振るったら……
同じものを目指したら、「やれる」って力が湧いたんだ……。
そうさ、オレたちは千年の間、こうやって生きてきた……!
戦いの伝統も、立ち上がる強さも、
竜と戦うためだけのものじゃない……!
踏み出した先の明日は、きっと楽しい。
……伝わるかな、まだ泣いてる奴らにも。
なんだか、たまらなくソワソワしてさ……
この気持ちを早く伝えてやらないと!
お前、もう大丈夫なのかよ!
ったく、この野郎!
従者のクセに、オレ様を心配させやがって~!
式典って結局、成功だったと思うか?
邪竜ニーズヘッグを討伐して、
新しいイシュガルドにしようって一致団結したんだから、
あれでよかったと思うんだがよ……なんか…………
って、ヤメヤメ!
悩んでても正解が出ないのは、もう散々知ってるからな。
選んで、信じて、オレ様がんばる!
ここは素直に、マブダチの偉業を称えようぜ!
イシュガルドのために戦ってくれて、ありがとよ!
あぁ、それからオレ様のことも褒めてくれよな!
第三区の対竜バリスタを指揮して、
竜どもをバッタバッタと撃ち落としたんだからよ!
アインハルト家が管轄してるスカイスチール機工房だ。
そいつを活用して皇都を守ったってことは……ムフフフフ。
オレに会いに来たってことは、
皇都の最新の噂を仕入れにきたんだな?
だが、すまねぇな……教えてやれる情報はないんだ。
今は皇都の噂好きどもと、ツルんで騒ぐよりも、
やらなきゃいけないことが多いからよ!
聞いてくれよ、オレ様の活躍をよ!
オノロワ、放っておけない人ってアイツのことだな?
最近、ウチの屋敷に入った女中のソレットだろ? 可愛いもんな!
ったく、オノロワも隅に置けねぇな、オイ!
オレ様に任せておけよ、出会いのチャンスを作ってやるぜ!
恥ずかしがるなよ、オノロワ~!
オレ様の経験を活かして、アドバイスしてやるからよ~!
誰かと思えば、相棒じゃねぇか!
それに、アイメリク卿たちまで……いったいどうしたんです?
オレがキャンプ・ドラゴンヘッドの指揮官だなんて、驚きだよな?
自分でもよ……
まだ、あの席に座るだけの実力がないことは、わかってるんだ。
だけどよ、自分にできることを、自分なりにやってみるつもりさ。
オノロワやキャンプを守るみんなの助けを借りながらな。
だから、安心してグリダニアに行ってきてくれ……頼んだぜ?
オレはオレなんだ……それでいいよな?
今度は俺たちの手で守る……俺たちでな……。