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いくばくかの時間は稼げるかもしれん。
それに、俺が持つ「竜の眼」の力と、光の戦士がいれば、
奴を仕留め、この戦を終結させることも……。
「氷の巫女」にしたって、すぐに殺ろうだなんて思っちゃいない。
ただし、アイメリクに詳しいことは伝えるなよ。
異端疑惑に、奴を巻き込むわけにはいかんからな。
彼らの手法が成功するかどうかはともかく、
敵戦力の切り崩しと、ニーズヘッグの足止めはできそうでね。
教皇庁の主戦論者たちにしても、どうせ勝算はないのだろう?
聖戦だ何だと威勢だけはいいものの、
具体性に欠けるというのが連中じゃないか。
隠し事をしたがる性分のようだ。
この手の企みを、楽しく思っている自分がいる。
しばらく戻ることはできんと、仲間に伝えておけ。
長い旅になりそうだからな……。
長い旅になりそうだからな……。
別れの挨拶は済んだのか?
……だが、どこから手をつけるつもりだ?
俺は哨戒部隊の帰還を待ち、話を聞いた後に合流する。
お前たちは、先に牧場に向かっておいてくれ。
お前たちは、先に牧場に向かっておいてくれ。
こっちは空振りだったぞ……。
哨戒部隊は、ろくな情報を持ち帰らなかった……。
その書簡とやらを、読んでみるほかないだろうな。
……よし、皆で探すぞ。
ドラゴン族と戦う方が、よほど気楽というものさ。
ドラゴン語で「永遠の輪」を意味する。
フン、異端者どもが付けそうな名前だぜ……。
豪雪地帯を通らなければならんぞ……。
危険な上に、何より時間がかかる。
デュランデル家の衛兵によって確保されていると聞く。
……よし、声をかけてみるか。
大氷壁に来たとたんに、急に暗くなりやがった。
異端者の本拠地に乗り込むのが、怖くなったのか?
……連中は、俺たちのことを歓迎するつもりはないらしい。
屠龍のエスティニアン
ほう……「竜の血」を使ったか……面白い!
屠龍のエスティニアン
「蒼の竜騎士」の名が伊達ではないこと、思い知らせてやる!
屠龍のエスティニアン
「灰のねぐら」とやらに行くしかなかろうよ。
例え、それが俺たちを誘き寄せる罠だったとしてもな。
おそらく、「臥竜島(がりゅうとう)」のことだろう。
今や凍結してしまった「アッシュプール」という湖にある島だ。
あの島の下には、巨竜が眠っているという……。
500年ほど昔、当時の蒼の竜騎士が死闘の末に倒し、
教皇庁の法術士たちが数十人がかりで眠らせたらしい。
眠りについた巨竜の身体には、いつしか灰が降り積もり、
島になったと伝えられている……。
しかし、その前に寄っておきたい場所がある。
聖フィネア連隊という独立部隊が、
大氷原「ツインプールズ」に、露営地を築いているはずでな。
……連隊長の名は「ジャントゥロー」。
連中の目的は、ドラゴン族を狩り、名を成すことだが、
もしかしたら、異端者を目撃した者がいるかもしれん……。
情報を集めておいても損はなかろう。
この細っこい坊ちゃんはこう見えて、
異端者どもを相手に、一暴れしてきた帰りなんだぞ?
追いかけ回すのにも飽き飽きしていたところだ。
こちらから、異端者どもを呼びつけてやろう。
「紫色の煙」だったな……。
それなら、この辺りの魔物を狩るか……。
薪に混ぜて、ウーリーヤクの毛皮を燃やすと、
紫色の煙が立ち上ると聞いたことがある。
[player]、お前は毛皮を手に入れてくれ。
「ヤクの毛皮」が2体分もあれば十分だろう。
アルフィノ、あんたは俺と一緒に薪拾いだ。
この雪原じゃあ、薪を集めることさえ一苦労だからな。
では、後ほど「臥竜島」で合流しよう。
いったい、どんな坊ちゃん暮らしをしてきたんだか……。
ところで、「ヤクの毛皮」は集まったのか?
お前の語る過去が「真実」かどうかは別として、
確かに以前、ニーズヘッグは「竜の眼」を狙っていた。
だからこそ、俺は危険を承知の上で「竜の眼」を持ち出し、
都市を離れて、各地を転々としていたのだ。
奴を、皇都から引き離すためにな。
だが、ここにきて狙いを「イシュガルド」に変えた。
そこには奪還すべき「眼」がないことを承知の上でだ。
この「竜の眼」を通じて俺に伝わる暗い感情は、
もはや「狂気」と呼ばれるほどのものだ……。
案内役は、悪名高き「氷の巫女」なのだぞ。
罠である可能性も捨てきれないとは思わんのか?
この森を抜けた先、西の方角からだ……。
さあ、おしゃべりを楽しんでいる時間などないぞ。
ドラゴン族は、俺たちを待っていちゃくれないんだからな。
ドラゴン族のお膝元で、狩猟を続けるなんざ、
見上げた度胸だな。
ドラゴン族のお膝元で、狩猟を続けるなんざ、
見上げた度胸だな。
襲ってくるようなら、蹴散らして進むだけだ。
俺たちに、回り道をしている時間はないのだから。
俺は、貴様たち異端者が作った建造物だと教えられたがな。
こんな瓦礫を、ありがたがる気がしれん……。
光の戦士が真実とやらを暴くまで、結論を待てというのだな。
フン……よかろう……。
教皇庁の奥に隠れているお歴々より、余程使えそうだな。
協力する気はなさそうだな……。
かなり高位のドラゴン族が、近づいてきているぞ……。
先に手出しはしないさ……「先に」はな……。
……必要とあらば、お前の「眼」も刳り貫いてやろうか?
お前はこれまでも、こんな調子で旅を続けてきたのか?
……どうりで、場数を踏んだ者の目をしているわけだ。
自分たちの欲望を叶えるために蛮神を呼び降ろし、
敵対する者を踏みにじる……お前と気が合いそうな連中だぞ。
ジャンプすれば、高所にある果実でも楽に集められる。
……いったい俺は、こんなところで何をやっているんだ。
どうやら、お待ちかねの取引相手のご到着らしいぞ……。
まともに話ができる相手とは思えんが……。
手傷を負って逃げ延びたドラゴン族だろうが……。
よってたかってなぶり殺しとは、やるじゃないか。
よってたかってなぶり殺しとは、やるじゃないか。
お前がグナース族の蛮神と戦うというのなら別だが、
蛮神討伐となれば、「光の戦士」に頼るほかあるまい?
ドラゴン族を助けるためなら、危険も顧みないか……。
だが、どうやって蛮神を、戦いの場に引きずり出すつもりだ?
坊ちゃんなりに、必死さがでてきたじゃないか。
こいつらは、ここまで無知なんだ?
と言っても、こっちにも収穫はないんだが……。
まったく、ゾッとするぜ……。
こいつらが、自分たちの神であるはずの蛮神について、
意外なほどに無知なのは、そのためか……。
「竜の眼」の力とて、蛮神の祝福の前には役に立たない。
足手まといにならぬよう、アルフィノと帰りを待たせてもらう。
見事だ、光の戦士よ。
こちらのアルフィノ坊ちゃんは、気が気じゃない様子だったぞ。
まだか、まだかと、哀れなほどの動揺ぶりでな……。
……見物だったぞ。
見物ではあるな。
……行くぞ。
だが、何を怯える必要がある。
立ち塞がるならば、屠るだけだ。
俺はイシュガルドの民を守るために来たのだ。
それに、対話するのはフレースヴェルグだろう?
その雌竜を屠れば、奴の侵攻の翼も鈍ろうというもの……
それが蒼の竜騎士である、俺の務めだ。
俺たちに向けられたドラゴン族の敵意を、
ひしひしと感じるぞ……。
あたりから竜の気配が消えた……。
こ、これは、ニーズヘッグの咆哮……。
「竜の眼」を通じて、奴の怒りの感情が……
伝わってきやがった。
……大丈夫だ。
少しばかり、奴の怒気にあてられたが……な。
いくぞ、ここからが竜の本拠地だ……。
奴の根城も、この空のどこかにあるはずだ。
このような光景が広がっていたとは……。
俺は、見たことがないんだが……。
……ともかく探してみるとするか。
その辺にある綿毛みたいな植物と、見間違えたんじゃないのか?
ニーズヘッグの存在だけだ。
この広い雲海を、闇雲に探すというのは願い下げだぞ。
ニーズヘッグの動きを見張っておきたいからな。
奴は、ティオマンの死と「竜の眼」の接近を感じ取り、
こちらの出方を覗っているようだ。
しばらく睨み合いを続け、時間を稼がせてもらおう。
いざ邪竜が動いたときに、お前がいなければ、
勝てる戦いも勝てなくなるからな……。
ニーズヘッグに動きはなしだ。
相変わらず、こちらに敵意を向けてはきているがな……。
グリダニアの幻術皇が、自らお出ましになるだと?
ならば、一行の到着を待つとしよう。
いや、不細工なビーバーに見えなくもないな……。
気安く言われてムカついたが、とりあえずやってきたところだ。
そういえば、俺のジャンプを見たモーグリ族から、
奴らの先祖の「モグ」という戦士に似ていると言われたぞ。
そいつも槍を装備し、ジャンプして戦ったそうだ。
だったら、子孫であるお前らも、
槍を持って戦いを挑んでこいと言いたいところだが……。
ともかく、仕事は終わった……先に行ってるぜ。
偉大なる聖竜とやらの正体を、な。
二度とモーグリ族の顔なぞ、見たくはなかったのだが、
致し方あるまい。
さあ、とっとと出発しようぜ。
キャンプでも張るとするか……。
「あせっても仕方がない」なんて、よく言うぜ。
聖竜との対面を前に、気もそぞろなのがバレバレだ。
あの様子じゃ、背後の魔物にすら気付けそうにない。
[player]、坊ちゃんの後を付けて、
危険そうな魔物を排除してやってくれ。
その間、俺たちは荷を解いて、
キャンプの準備でもしておくさ。
[player]、坊ちゃんの後を付けて、
危険そうな魔物を排除してやってくれ。
正解だったようだな?
アルフィノが戻ったら、飯にしよう。
氷女が、シチューの用意をしてくれたもんでな……。
やったことがなかった坊ちゃんがよく言うぜ。
アルフィノ、お前は16歳だったか……同じ年頃の俺なんて、
ただ、がむしゃらに槍を振り回すだけのガキだった。
それに比べりゃ、お前は十分に立派さ。
俺だって、今になって無知を痛感している始末だからな。
この壮麗な遺跡群を見てみろ……。
かつて人と竜がともに生きた時代があったと、
それを知らなかったのだと、この俺でさえ認めざるを得ない。
だが、悲しいかな、今は人と竜とが殺し合う時代だ。
俺の両親は、ニーズヘッグに殺された。
時代のせいと諦められはしない。
俺は無知で、戦いの発端を知らない。
だが、この「千年戦争」に終止符を打たなければ、
俺のような存在が、増えるだけだということは知っている。
そして、俺には邪竜を止める力があることもな。
もし、その力を振るうしかないとわかれば、誰かの命令ではなく、
俺自身の選択としてニーズヘッグを討つぞ。
「氷の巫女」よ、お前にも信念があるのだろう?
……だったら、フレースヴェルグを説得してみせろ。
俺たちイシュガルドの民が聞いて育ってきた、
「千年戦争」のそれとあまりに異なる。
ニーズヘッグが本気になれば、
いつでもイシュガルドなど滅ぼせるだろうに、と。
これで得心がいった。
「竜詩戦争」を続けることが、奴にとっての復讐であり、
妹に捧げる鎮魂歌というわけか。
……となれば、やることはひとつだけだ。
となれば、やることはひとつだけだ……。
俺は、このまま東に向かうが……。
……その先に「竜の巣」があるはずだ。
ニーズヘッグが棲まう、もうひとつの宮殿がな。
俺は約束どおり、フレースヴェルグとの対話のため、
これまで力を貸してきた。
「氷の巫女」よ……。
お前の試みが失敗した今、皇都を救う方法はただひとつ。
……ニーズヘッグを討つ、それだけだ。
俺の手で、ニーズヘッグを殺す。
手はあるさ……こちらには「竜の眼」があるからな。
光の戦士の協力があれば、やりようはある。
<竜騎士Lv50クエ済み>
手はあるさ……こちらには「竜の眼」があるからな。
この時代に出会った、ふたりの蒼の竜騎士が力を合わせれば、
やりようはある。
……とはいえ、奴の居所を掴まなければ話にならん。
いずれにせよ、まずは「竜の巣」を見つけるのが先決だ。
そして、それは人も同じ……。
俺の手が竜の血に染まろうとも、俺は今やれることをやる。
今のそいつに、何を話しても無駄だ。
貫く意志の槍が折れた奴に、もはや用はない。
「眼」を通して感じるぞ、奴の……ニーズヘッグの怨念を!
ティオマンを葬られ警戒したか……
巣を覆うように、暴風を巡らせていやがる。
俺のことなら、心配しなくてもいい。
しばし、邪竜との睨み合いを楽しむとするさ。
確かに、この「竜の巣」に突入することもできそうだ。
[player]、アルフィノ……
すまないが、シドとやらに助力を求めてきてはくれないか?
お前たちの準備が整ったら、リンクパールで連絡をくれ。
皇都で合流し、一気に攻勢に打って出よう。
あらかたの状況は、タタルの嬢ちゃんから聞いている。
「竜の巣」に突入するための小型飛空艇……
「マナカッター」の準備が整いつつあると聞き、
お前と合流するために戻ってきたのさ。
ニーズヘッグは相変わらずだ。
都合がいいことに、「竜の巣」に篭ったままでな。
さあ、「アイメリク」に一声かけにいくぞ。
作戦の概要は伝えてあるが、説明しないで出る訳にもいかん。
奴なら、「神殿騎士団本部」にいるはずだ。
改めて、確認をしておこう。
アルフィノ殿の発案により、
俺たちは、ドラヴァニア雲海を目指した。
……目的は、七竜との対話による再攻撃の回避。
俺たちは、「氷の巫女」を味方に引きこみ、
フレースヴェルグとの対話を果たした。
イシュガルド人にとっては正気の沙汰じゃないが、
この発想のおかげで、俺たちは命拾いしたようなものだ。
ニーズヘッグの番いと呼ばれるティオマンを葬り、
奴らの目を引きつけることには成功した。
だが、この「竜の眼」に封じられた奴自身の力をもって、
力の源を封じてやれば、勝機はあると思っている……。
もちろん、幾多の蛮神を狩ってきた、
光の戦士の協力が前提だがな。
お前にはお前の、皇都防衛指揮という大任があろう。
万が一にも、俺たちがニーズヘッグを取り逃がした場合、
誰が皇都を守る。
……違うのか、アイメリク?
まかり間違っても防衛戦の指揮などできん。
民を導き、国を護るのが、お前の役目だ。
そこそこ魔法の心得があるようだが、
今回ばかりは、はっきり言って実力不足だ。
史上二度目の邪竜狩りを成し遂げるんだ。
……俺たちになら、それができる!
ああでも言わないと、無理矢理にでも付いてきそうだったからな。
これでも、俺は奴を買ってるんだ。
まだまだ青臭いところもあるし、頭でっかちではあるが、
経験さえ積めば、いい指導者になるだろうよ。
だが、ニーズヘッグは別格の存在だ。
さしもの俺でも、誰かを護りながら戦えはしない。
選りすぐりの戦士が必要なんだ。
「シド」たちが「スカイスチール機工房」付近で、
マナカッターの準備を進めているはずだ。
[player]、いよいよだ。
行くぞ、千年越しの邪竜退治にな!
行くぞ、千年越しの邪竜退治にな!
屠龍のエスティニアン
その隙に、攻撃するんだ!
屠龍のエスティニアン
力を引き出す間、俺を護ってくれ!
俺は……ニーズヘッグを……!
屠龍のエスティニアン
千年もの間、人が味わった絶望だ……。
光見えぬ死の底で、永遠に苦しむがいい!
千年前の戦いの結末を……。
俺たちの遠い先祖は、豪胆将「トールダン」に率いられ、
クルザスの地に、辿り着いたという。
その最中、深い谷間でニーズヘッグに襲われた父祖たちは、
トールダンを筆頭に、果敢に戦いを挑んだ。
この戦いでトールダンは死したが、その息子であり、
史上初の「蒼の竜騎士」たる征竜将「ハルドラス」が、
ニーズヘッグを倒した……。
伝説によれば、ハルドラスは奴を退けた際、
その「片眼」を奪い取ったと伝えられている……。
それこそが皇都「イシュガルド」の秘宝であり、
歴代の蒼の竜騎士たちの力の源だった、この「竜の眼」だ。
しかし、お前が視た過去が真実なら、
ハルドラスは、ニーズヘッグの「両眼」を奪っていた。
それが誠だとすれば、
今まさに俺が奴から抜き取った、この「竜の眼」はいったい……。
まだ知らない秘密があるようだ。
さすがは光の戦士……
ともに戦うことができたことを誇りに思う。
ようやくニーズヘッグを倒したのだ。
すぐにでも皇都に帰還したいところだが……
隠された過去を知るためにも、
奴に確かめなければならんことがある。
この違和感の正体を確かめるまで、
安心してイシュガルドに帰ることはできんぞ。
それにしても、ニーズヘッグめ……。
奴の魔力を軽く浴びただけで、鎧が変質しやがった。
一段落したら、新調せねばな。
隠された秘密を知るのはフレースヴェルグのみ。
奴に、真実を問うしかあるまい。
確か「白亜の宮殿」には、「イゼル」が残っていたはずだな。
氷女にも、フレースヴェルグの口から真実を聞かせたい。
探し出して合流するぞ。
あれからずっと、この辺りに居座っていたようだ。
……さあ、真実と向かい合おうじゃないか。
いや、違うな……土産物を届けに来たんだ。
そして、隠された真実を語らせる。
イゼルよ、お前も仲間を率いて「千年戦争」に加わった身だろう。
ならば、争いの根源について知るべきだ。
……真の意味で、千年戦争を終結させるためにな。
[player]、ラッパを吹き鳴らせ。
フレースヴェルグを呼ぶんだ!
「眼」のお陰か?
双眸を奪われてなお、ニーズヘッグが生きていたということか。
奴に「眼」を渡していたとはな……。
……人への復讐か…………。
これほど気分が悪くなるとはな……。
復讐のために槍を取り、恨みを晴らすために戦ってきた。
……ある意味、俺とニーズヘッグは似た者同士だ。
ニーズヘッグの片眼は、フレースヴェルグのものだった。
一方で俺の持つ「眼」が、ニーズヘッグ本来のものなのも確かだ。
……では、奴のもうひとつの「眼」はどこにある?
さらに「竜詩戦争」を永劫に続け、裏切りを行った人に対して、
終わらない責苦を与えようとしていたニーズヘッグが、
皇都を攻め、決着をつけようとしていたのはなぜだ?
……ああ、終わったぞ、ニーズヘッグは堕ちた。
……何ッ? 皇都が危ないだと!?
いったいどういうことだ!
……わかった、すぐに戻る。
なんとか、持ちこたえてくれよ。
詳しくは不明だが、下層民の一部が、
異端者を招き入れたことに端を発しているようだ。
今度は人同士が争いを続けようとしている。
人は、因果な生き物だな……。
……戻るぞ、相棒。
戦いの連鎖を、今こそ止めるぞ。
「フォルタン家の屋敷」に集まるよう手はずを整えても?
俺にとって奴は、誰の子であろうと友に変わりはない。
それに、教皇庁に楯つくのは、俺の方が先達なのでな。
まぁ、人のことはいってられんか。
元より竜騎士団は、ドラゴン族相手ではない権力争いには、
加わりたがらんからな……少なくとも敵にはならんさ。
蒼の竜騎士として、残るドラゴン族の脅威から、
全力で皇都を守り抜くと誓おう。
こいつには、始原の時代より蓄えてきた魔力が宿っている。
締めくくりの旅としては、悪くないじゃないか。
締めくくりの旅としては、悪くないじゃないか。
「蒼の竜騎士」の誕生に隠された秘史を知った今、
すべてのケリをつける覚悟だ……俺たちの手でな……。
そんな言葉のために戦っているわけじゃない。
俺たちイシュガルドの民にとって、
この先の戦いは、千年の因果を断ち切る戦いだ。
「魔大陸」……。
かの地で俺は、この手で、すべてにケリをつける。
もしそうであったとしても、その炎ごと俺が食らい、
消し去ってやるさ。
「蒼の竜騎士」の誕生に隠された秘史を知った今、
すべてのケリをつける覚悟だ……俺たちの手でな……。
黙っていろ……貴様の主は、この俺だ……!
最期の覚悟は見事だった……。
俺が持つ「竜の眼」の力を感じ取れたとて、不思議ではない。
おそらく、聖竜が俺たちの動きに気付き、
氷女……イゼルに伝え、導いたのだろうな……。
聖竜と奴は、最期に和解し、協力できたってわけだ……。
何者だ……?
それよりも、気になるのは竜の気配を感じることだ。
この「魔大陸」に、ドラゴン族がいるとでもいうのか?
案内は任せるぜ……。
玉っころのヤツ、さっそくモウロクしたか?
俺たちの邪魔をするのであれば、切り結ぶだけだ。
かなりの帝国兵がいるようだぞ……。
今の状況で帝国と戦ったとして、
それを最も喜ぶのは、奴らだからな。
屠龍のエスティニアン
「エーテルラム」の起動で、多少消耗はしているが、
お守り代わりにでもしていろ。
……俺もすぐに向かう。
最後は俺の手でと思ったのだがな。
なんとか、役に立ったようじゃないか。
長かった……ふたつの「眼」が、ようやく……。
あとは、こいつを雲海深くに投げ入れれば、
俺の使命もそれで……。
ヒトと和平を契ろうなどと、同族とは思えぬ愚かしさ……。
次にとどろく竜の咆哮は、最後の戦を告げる合図……
貴様らのすべてを、宿怨の炎で焼き尽くしてくれる。
その日まで恐れ、嘆き、絶望せよ。
それらすべてを蹂躙してこそ、我が怒りも晴らせよう……!
俺が邪竜の意思を、押さえ込んでいる隙に……
トドメを……トドメを刺してくれッ!
お、俺を……殺して……くれ……
蒼の竜騎士としての……最期の務め……果たさせてくれ!
ありがとうよ、アルフィノ……そして、相棒よ……。
聖竜フレースヴェルグの力を借りて、
邪竜を倒すとは……光の戦士の名は伊達じゃないな。
<竜騎士Lv50クエ済み>
ありがとうよ、アルフィノ……そして、相棒よ……。
聖竜フレースヴェルグの力を借りて、邪竜を倒すとは……
それでこそ、同時代に生まれた、もうひとりの蒼の竜騎士だ。
イシュガルドの民を守るための決断だろう?
常に冷静に大局を見て判断できる奴だからこそ、
俺はお前を信じて、これまで背中を預けてきたんだ。
何より俺自身、助かるだなんて思いもせず、
邪竜を道連れにすることしか考えていなかったんだしな。
だから、どこかの坊ちゃんみたいにメソメソするのはナシだぜ。
おぼろげながら意識はあったんだ。
そこで感じたのは、邪竜の果てしなく暗い感情だった。
半身のように感じていた妹、ラタトスクを人に殺された、
深い悲しみと絶望……そして、止めどなく溢れる怨恨……。
そいつはまるで、鏡写しにした俺の心のようだった。
両親と弟をニーズヘッグに殺され、復讐だけをよりどころに、
竜を狩り続ける道を選んだ、俺自身のな……。
こんな俺にも、師匠や友人、仲間ができたんだ。
ときに支え、諫め、導いてくれる大切な存在がな……。
だが、ニーズヘッグを止める者はいなかった。
それだけの違い……ほんの僅かだが、果てしなく大きな差だ。
ヤツは、ある意味で孤独だったのさ。
念願の復讐を果たしたわけだが、俺の心は晴れちゃいない。
ただあるのは、すべての死を悼む心だけ……。
教皇代行さんよ、蒼の竜騎士の称号は返上させてもらうぜ……。