動力を全部、主推進翼に回せば、
すぐにでも飛べるはずッス!
動力を全部、主推進翼に回せば、
すぐにでも飛べるはずッス!
動力を全部、主推進翼に回せば、
すぐにでも飛べるはずッス!
薄暗くて……しめっぽくて……
田舎の男子工房寮を思い出したッス。
親方の性格なら、落ちるダラガブに飛空艇で体あたり!
なんてことも考えられるッス……。
ここはどこッス、寒いッス、帰りたいッス……。
……ビッグスぅぅぅ……どこいったッスぅぅぅ……。
たたた、助けてッス!?
たたたた、食べてもうまくないッス!?
……あぅぅ、怖かったッス!
帝国軍は追いかけてくるし、魔物はいるし、寒いし、
お腹は減ったし、寒いし……とにかく怖かったッス!!
オイラを助けるために、帝国兵の注意を引いて
別方向へ逃げていったッス……。
まさか、シド親方ッス!?
えぐ、えぐ……。
ホントに、よかったッス……。
……少し元気でたッス!
シド親方が来るまで「秘石の塔」で待つッス!
ビッグスを助けてほしいッス!
……きっと、あいつは今もひとりで逃走中ッス……。
あいつは、帝国の飛空艇から脱出するときに、
オイラを助けるために、帝国兵の注意を引いて
別方向へ逃げていったッス……。
でも、バラバラに逃げることになったから、
どこに行ったのかまではわからないッス……。
……そこのアベリさんなら、何か見てないッス?
温かい所に生きて帰ってこれて、ホント感激ッス……!
ビッグスは見つかったッス!?
……ダメだったッス……?
きっと、こっちの方には逃げてきてないッス……。
……ビッグス、いったいどこに行ったッス……。
もう一度……もう一度だけ、
ビッグスを探してほしいッス……。
きっとあいつは、この雪の中、ひとり凍えてるッス……。
どうしても助けてやりたいッス!
でも、いったいどこに行ったッス……。
……この辺りで、どこか行きそうな場所を
知ってそうな人に聞いてみてほしいッス!
ありがとう……ありがとうッス!
ヤ・シュトラさんと、イダさんにも感謝ッス!
ビッグスが帰ってきたッス……えぐ……えぐ。
えぐ、えぐ、親方も生きてたッスぅぅぅ……。
目隠しをされて、しばらく移動したあとに、
帝国軍の飛空艇に乗せられたッス。
護送中は貨物庫の一角に閉じ込められていたから、
具体的なことはわからないッス。
そのうち「カストルム・セントリ」で、
ミンフィリアさんたちだけが降ろされて、
オイラとビッグスだけが最後まで残ってたッス。
帝国方面への飛空艇に乗せ換えられたッス。
その時に細工して、飛び立った後にひと騒ぎ起こしたッス。
……で、不時着のどさくさに紛れて脱出してきたッス!
もしかしたら、内部の制御装置が
ヤラれてるかもしれないッス。
……帝国の財布も火の車ッス?
オイラ何人分ッス?
魔導アーマーの「魔導コア」が
使いものにならない状態ッス……。
コアは壊れやすい部品ッス。
だから、破棄された帝国の魔導兵器からの
回収は難しいと思うッス。
……そこで閃いたッス!
魔導コアの代わりに、マメットに使われている、
「魔法人形のコア」を使うッス!
人形が自律動作できるほどのコア……
魔導アーマーの制御に使うくらいなら余裕なはずッス!
ウルダハの「彫金師ギルド」に連絡をしておいたから、
「魔法人形のコア」を受け取ってきてほしいッス。
……もしかしたら、いいお値段するかもッス……。
「魔法人形のコア」は、手に入ったッス?
助かったッス!
これは、かなり上等な代物ッス……。
いいお値段したッス? お金足りたッス?
さすが、ルヴェユール家の御曹司……
格の差ってのを感じるッス……。
さっそく「魔導アーマー」に取り付けるッス!
フッフー! 我ながら、いい腕前ッス!
よし、魔導アーマー起動ッス!
この!
今度こそ、魔導アーマー起動ッス!
さっそく試運転ッス!
具合を見るから、試し乗りしてほしいッス!
まずは「魔導アーマー」に乗ってみるッス。
その辺りを何箇所か回ってみて、状態を見てみるッス。
中央の高台を一番上まで登ってみるッス。
もし、魔導アーマーから降りたときは、
オイラに声をかけてくれれば試運転を再開するッス!
さっそく乗るッス!
バッチリッス!
次はそこから飛び降りて、北に向かって全力疾走ッス!
バッチリッス!
最後に、こっちまで戻ってくるッス。
試運転を再開するなら、
オイラに声をかけてほしいッス!
言うことなしッス、おつかれさまでしたッス!
「魔導アーマー」を降りてほしいッス。
あとでビッグスに調整してもらえば元通りッス。
でも制御系が……。
魔法人形のコアは、動作してるッス……。
……でも、なんか正常には動いていないッス。
もしかして、手荒く扱い過ぎたッス!?
もっと歓迎しないとダメッス!?
よし! みんなで「魔導アーマー」を「歓迎する」ッス!
ガーロンド・アイアンワークスへようこそッス!!
なんだか「起きる」のを嫌がっているみたいッス。
……こいつも寝不足ッス?
まずいッス、やばいッス、壊されちゃうッス!
見るッス……「魔導アーマー」が!
これで完成ッス!
オイラ、ちゃんと帝国兵に見えてるッス?
今助けるッス!
タタルさんは、オイラが守ってみせるッス!!
……ビッグス、あとのことは任せたッス!
……ひぃぃ……ひぃぃ……。
取り付かれたら勝てるわけないッス!
良かったッス……ホント良かったッス……ぐすっ!
みんな諦めなかったから勝てたッス!
オイラもタタルさんを諦めないッス!
雇った冒険者ともはぐれたし、今度こそ死んじゃうッス!
誰かぁ……助けてほしいッスー!
……いや、あと少し頑張って逃げるだけッス。
オイラだって、みんなに追いつくって決めたッス。
だから………………………………よしッ!
ごめんなさいッス、もう来ないから許してほしい……ッス?
[player]!
ど、どうしてここにいるッス!?
幻ッス? 仲間の危機を感知するセンサー搭載ッス!?
オイラ、開発に使う「沃土の霊砂」を探しにきたッス。
危険な冒険だったけど、目的のブツは手に入れたッス!
た、大変ッス、逃げてる途中で落としたッス!
探しに行かないと……!
「沃土の霊砂」は、この敷地内に落ちてるはずッス。
よろしく頼んだッス!
アマジナ霊銀山跡の中に落ちてるはずッス。
よろしく頼んだッス!
無事に見つけ出せたッス!?
フッフー! 確かに「沃土の霊砂」ッス!
さっそく持って帰って、ビッグスにも見せてやるッス。
……え? そっちも「沃土の霊砂」を探しにきたッス?
親方と一緒に、古代アラグ文明の研究を……ふむふむ。
そういうことなら、この「霊砂」は持っていくといいッス。
飛空艇の開発には無限の可能性があるけど、
遺跡の調査にはこれが必要ッス!
代わりに、オイラも調査に協力させてもらうッス。
社員をおいてひとりで調査なんて、親方は水臭いッス~!
じゃあ、そろそろここから脱出ッス。
先にモードゥナに戻って、「霊砂」を納めてほしいッス!
なんだか勇気が出たし、オイラも全速力で逃げきるッス!
ええっと……技術は自由のために……ッス?
おっかない敵がいなくなったところから、
バシバシ調査してくッス!
そのために、ここで防衛機構の仕組みを調べてるッス!
もしも、ビッグスのクローンをたくさん造ったら……
やっぱり嫌ッス! 暑苦しいッス!
冒険者部隊がシルクスの塔でドンパチしている間に、
古代の民の迷宮に異変がないか見てくるッス!
何かあったッス……?
倒される前……もしかしたら、頂上に踏み込まれる前に、
ゲートを開いたッス。
結果、ウネとドーガは異界に引きずり込まれて、
「闇の力」との契約を断つことができなかったッス。
始皇帝の執念、恐るべしッス……。
ヴォイドゲートの開放に、立ち会いにきたッス?
今は、最終調整の途中……
うちの社員たちが、シルクスの塔のあちこちで、
装置から動力を流すための準備をしてるッス!
[player]は、おとなしく最上階で待つといいッス!
親方も、そこで指揮をとってるはずッス。
ヴォイドゲートが急に閉じはじめたときは、
どうしようかと思ったッス!
た、たた、大変ッス!
…………まさか、ふたりは!?
クローンはほかにもいるけど、
オイラたちのウネとドーガに代わりはいないッス……。