クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
やあ、僕に声をかけてくれるとは光栄だね……!
ドマとアラミゴ、両国をめぐる数多の動乱に関わってきた冒険者。
君の勇名は、様々な地で耳にしているよ。
僕も時折、こうしてクガネに赴いては、
東方の地で見聞きしたことを、詩にしたためているのさ。
そうしたら、この劇場の支配人が、僕の詩を気に入ってくれてね。
最近では、いくつかの詩を戯曲に仕立て直して、
上演してもらったりもしているんだ!
……ところが、客が入るとわかると、
今度は、新作の発表をせっつかれるようになってね。
創作には、刺激とひらめきが必要不可欠。
僕の詩を待つ人がいてくれるのは、とても嬉しいけれど、
望まれたからって、すぐに生み出せるようなものでは……。
…………そうだ!
君さえよければ、最近の冒険で体験したことを、
僕に教えてくれないかい?
君は、アラミゴやドマの動乱に身を投じていたんだろう?
風の便りを信じれば、その活躍は、
一介の冒険者のそれを遥かに凌ぐとか……。
君の冒険譚は、間違いなく僕の創造力を刺激してくれるはずさ!
新作を待つ「無地鼓座」の皆のため、詩はこの場で紡ごう。
いつでも気軽に、ここクガネで声をかけてくれたまえ!
ドマとアラミゴ、両国をめぐる数多の動乱に関わってきた冒険者。
君の勇名は、様々な地で耳にしているよ。
僕も時折、こうしてクガネに赴いては、
東方の地で見聞きしたことを、詩にしたためているのさ。
そうしたら、この劇場の支配人が、僕の詩を気に入ってくれてね。
最近では、いくつかの詩を戯曲に仕立て直して、
上演してもらったりもしているんだ!
……ところが、客が入るとわかると、
今度は、新作の発表をせっつかれるようになってね。
創作には、刺激とひらめきが必要不可欠。
僕の詩を待つ人がいてくれるのは、とても嬉しいけれど、
望まれたからって、すぐに生み出せるようなものでは……。
…………そうだ!
君さえよければ、最近の冒険で体験したことを、
僕に教えてくれないかい?
君は、アラミゴやドマの動乱に身を投じていたんだろう?
風の便りを信じれば、その活躍は、
一介の冒険者のそれを遥かに凌ぐとか……。
君の冒険譚は、間違いなく僕の創造力を刺激してくれるはずさ!
新作を待つ「無地鼓座」の皆のため、詩はこの場で紡ごう。
いつでも気軽に、ここクガネで声をかけてくれたまえ!
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
やあ、最近は、なにか面白い体験をしたりはしていないかい?
僕に詩歌として歌わせてもいいと思えるような冒険譚があれば、
ぜひとも、教えてほしいな。
僕に詩歌として歌わせてもいいと思えるような冒険譚があれば、
ぜひとも、教えてほしいな。
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
……今は、過去を振り返るよりも大事なことがあるのかな?
ふふふ、未来の冒険へと駆ける君の瞳は、とても輝いているよ。
過去の激戦を語らいたくなったら、また来てくれたまえ。
ふふふ、未来の冒険へと駆ける君の瞳は、とても輝いているよ。
過去の激戦を語らいたくなったら、また来てくれたまえ。
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
それでは、聞かせてもらえるかい?
神龍……神の名を戴く龍、か。
アラミゴを憂い死んでいった者たちの、絶望が具現化した蛮神……。
彼らが望んだ、ガレマール帝国を滅ぼすための力……。
だがその力は敵将の手に渡り、最大の敵として立ち塞がった。
命を懸けた戦いの中でしか、他者を感じることができない悲しき男、
ゼノス・イェー・ガルヴァスとともに……。
『男は願わん 祖国救う力を 仇敵屠る力を
人の身を捨て 屍と引き換えに 顕現せしは神の龍』
『男は願わん 己高める力を 好敵手たる力を
人の身を超え 命と引き換えに 融合せしは神の龍』
祖国を救うため、犠牲も厭わずに、ただ力を求めた男と、
他者を理解できず、孤高であるが故、どこまでも力を求めた男……
たとえ力を手にしたとて、両者に幸福は訪れるのだろうか……。
しかし、君はこれからも戦い続けていくのだろう?
それなら、またこうして話を聞かせてほしい。
英雄譚の陰に潜む、悲しき真実……
それを後世に伝えるため、僕も詠い続けていきたいんだ。
神龍……神の名を戴く龍、か。
アラミゴを憂い死んでいった者たちの、絶望が具現化した蛮神……。
彼らが望んだ、ガレマール帝国を滅ぼすための力……。
だがその力は敵将の手に渡り、最大の敵として立ち塞がった。
命を懸けた戦いの中でしか、他者を感じることができない悲しき男、
ゼノス・イェー・ガルヴァスとともに……。
『男は願わん 祖国救う力を 仇敵屠る力を
人の身を捨て 屍と引き換えに 顕現せしは神の龍』
『男は願わん 己高める力を 好敵手たる力を
人の身を超え 命と引き換えに 融合せしは神の龍』
祖国を救うため、犠牲も厭わずに、ただ力を求めた男と、
他者を理解できず、孤高であるが故、どこまでも力を求めた男……
たとえ力を手にしたとて、両者に幸福は訪れるのだろうか……。
しかし、君はこれからも戦い続けていくのだろう?
それなら、またこうして話を聞かせてほしい。
英雄譚の陰に潜む、悲しき真実……
それを後世に伝えるため、僕も詠い続けていきたいんだ。
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
……そうだ、以前、君が語ってくれた冒険譚があったろう?
そこから得た刺激をもとに作った戯曲が、無地鼓座で大好評でね!
お客様の笑顔は、我々、創作者にとっては活力の源だよ。
そこから得た刺激をもとに作った戯曲が、無地鼓座で大好評でね!
お客様の笑顔は、我々、創作者にとっては活力の源だよ。
モードゥナ
[ 21.7 , 8.7 ]
やあ、僕の詩を、聴きにきてくれたのかな。
君が聴き手になってくれるなんて、詩人冥利につきるよ。
なんといっても君は、僕が詠う叙事詩の主人公だからね。
だが、今はまだ聴かせるに足る新作がないんだ。
なにか、君に楽しんでもらえるようなことが、
ほかにないだろうか……。
そうだ、ひらめいたよ!
君も、僕のように詩を詠ってみたらどうだろう!
自分を題材とした詩を詠むことで、
過去の己を客観視すれば、さらなる向上も望めるはずさ!
さあ、さっそく始めようじゃないか!
身構えなくても、詩を紡ぐのは難しいことじゃないよ。
無理に脚色しようとせず、君自身の体験を思い出して、
忠実につづっていけばいいんだ。
そうして紡がれた叙事詩は、真実と同義だ。
まるで当時を目の当たりにするように、
過去を思い出させてくれるはずだよ。
それに、ありのままの姿を振り返ることで、
今まで気づけなかった、新しい発見があるかもしれない。
ふふ……僕が詠うと、つい演出過多になってしまうからね。
君の紡ぐ叙事詩が、
君自身の、さらなる成長のきっかけになることを祈ろう。
いつか僕にも、君の詩を聴かせてほしいな。
君が聴き手になってくれるなんて、詩人冥利につきるよ。
なんといっても君は、僕が詠う叙事詩の主人公だからね。
だが、今はまだ聴かせるに足る新作がないんだ。
なにか、君に楽しんでもらえるようなことが、
ほかにないだろうか……。
そうだ、ひらめいたよ!
君も、僕のように詩を詠ってみたらどうだろう!
自分を題材とした詩を詠むことで、
過去の己を客観視すれば、さらなる向上も望めるはずさ!
さあ、さっそく始めようじゃないか!
身構えなくても、詩を紡ぐのは難しいことじゃないよ。
無理に脚色しようとせず、君自身の体験を思い出して、
忠実につづっていけばいいんだ。
そうして紡がれた叙事詩は、真実と同義だ。
まるで当時を目の当たりにするように、
過去を思い出させてくれるはずだよ。
それに、ありのままの姿を振り返ることで、
今まで気づけなかった、新しい発見があるかもしれない。
ふふ……僕が詠うと、つい演出過多になってしまうからね。
君の紡ぐ叙事詩が、
君自身の、さらなる成長のきっかけになることを祈ろう。
いつか僕にも、君の詩を聴かせてほしいな。
クガネ
[ 11.5 , 12.6 ]
四聖獣と言えば、無地鼓座の三大狂言と呼ばれる演目のひとつ、
「テンゼンの鬼退治」に登場する四体の獣のことだね。
ふふ……詳しいだろう?
芸の道を歩む者として、日々の勉強は欠かせないからね。
それで、四聖獣について、いったいどんな話をしてくれるんだい?
人語を操る獣たちが護る社、醴泉神社か……。
そこで君は、四聖獣の一体、玄武と出会ったんだね?
すごいな、まるでおとぎ話のような話じゃないか!
にわかに信じがたい内容だけど、君の冒険譚を聞いてきた僕には、
その話に偽りがないことくらいわかるよ。
さて、君が今回、アラミタマを鎮めたという、
四聖獣について……話してくれるかい?
白虎……白銀に輝く毛皮に覆われた、西方の護り手だね。
よし、いい短歌が詠めそうだよ!
あぁ、短歌というのは、ひんがしの国の伝統的な歌体でね。
無地鼓座の人たちに教えてもらったんだが、
まだまだ未熟だから、笑わないで聞いてくれよ?
『路追われ 山河の果てに 友を得て
涙に解ける 雪花の虎』
おとぎ話に登場する白虎は、
無限の神通力を以て、千の悪を払う戦神として崇められている。
だが、君の話を聞いて、おとぎ話で語られなかった真実が見えたよ。
白虎が心から欲していたのは、強大な力などではなく、
寄り添い合い、温もりを感じることのできる存在だったのだと。
特別な力を持って生まれることは、決して幸福とは限らない。
だが、自分が心から特別だと思える存在と出会うことができれば、
白虎のように、前に向かって歩いて行けるはずさ。
また不思議な体験をしたら、話を聞かせてほしい。
これからも僕は、君の語る真実を詠い続けていきたいんだ。
「テンゼンの鬼退治」に登場する四体の獣のことだね。
ふふ……詳しいだろう?
芸の道を歩む者として、日々の勉強は欠かせないからね。
それで、四聖獣について、いったいどんな話をしてくれるんだい?
人語を操る獣たちが護る社、醴泉神社か……。
そこで君は、四聖獣の一体、玄武と出会ったんだね?
すごいな、まるでおとぎ話のような話じゃないか!
にわかに信じがたい内容だけど、君の冒険譚を聞いてきた僕には、
その話に偽りがないことくらいわかるよ。
さて、君が今回、アラミタマを鎮めたという、
四聖獣について……話してくれるかい?
白虎……白銀に輝く毛皮に覆われた、西方の護り手だね。
よし、いい短歌が詠めそうだよ!
あぁ、短歌というのは、ひんがしの国の伝統的な歌体でね。
無地鼓座の人たちに教えてもらったんだが、
まだまだ未熟だから、笑わないで聞いてくれよ?
『路追われ 山河の果てに 友を得て
涙に解ける 雪花の虎』
おとぎ話に登場する白虎は、
無限の神通力を以て、千の悪を払う戦神として崇められている。
だが、君の話を聞いて、おとぎ話で語られなかった真実が見えたよ。
白虎が心から欲していたのは、強大な力などではなく、
寄り添い合い、温もりを感じることのできる存在だったのだと。
特別な力を持って生まれることは、決して幸福とは限らない。
だが、自分が心から特別だと思える存在と出会うことができれば、
白虎のように、前に向かって歩いて行けるはずさ。
また不思議な体験をしたら、話を聞かせてほしい。
これからも僕は、君の語る真実を詠い続けていきたいんだ。
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
クガネ
夜神ツクヨミ……
義父母から忌み子の烙印を押され、復讐のために生きた女性、
ヨツユがその身に降ろした蛮神か……。
かつてのドマ代理総督、ヨツユの圧政ぶりは聞いてはいたが、
まさか彼女にそんな悲しい背景があったとはね。
歴史の表面をなぞるだけではわからなかったことだ。
義父母から忌み子の烙印を押され、復讐のために生きた女性、
ヨツユがその身に降ろした蛮神か……。
かつてのドマ代理総督、ヨツユの圧政ぶりは聞いてはいたが、
まさか彼女にそんな悲しい背景があったとはね。
歴史の表面をなぞるだけではわからなかったことだ。
クガネ
……それでは、聞いてくれるかな。
ドマの民として、生まれ変わる機会を得ながらも掴みきれず、
悪の華として散った女を詠った悲しき短歌を。
ドマの民として、生まれ変わる機会を得ながらも掴みきれず、
悪の華として散った女を詠った悲しき短歌を。
クガネ
『半月の 月下に咲きし 白き華
影に呑まれて 夜見に散るなり』
影に呑まれて 夜見に散るなり』
クガネ
彼女が自らを飾ったという月下美人は、
一晩しか咲かずに散るという、悲しき定めを持つ華……。
それは、己に手向けた彼岸花の代わりであったのかもしれない。
むろん、ヨツユの行いは、決して許されるものではないだろう。
しかし、彼女は始めから悪人として生まれてきたわけではない。
時代が彼女を悪に変えたんだ。
一晩しか咲かずに散るという、悲しき定めを持つ華……。
それは、己に手向けた彼岸花の代わりであったのかもしれない。
むろん、ヨツユの行いは、決して許されるものではないだろう。
しかし、彼女は始めから悪人として生まれてきたわけではない。
時代が彼女を悪に変えたんだ。
クガネ
せめて今は、復讐から解放されたヨツユの魂が、
安らかであることを願おう。
安らかであることを願おう。
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
さて、君が今回、アラミタマを鎮めたという、
四聖獣について……話してくれるかい?
獣の身でありながらヒトに恋した瑞獣、朱雀か……。
よし、いい短歌が詠めそうだよ!
『夕間暮れ 己が焔に 影を見る
千年の刻 想い募りて』
神話や伝承は、人々の間で語り継がれる過程で、
しばしば形を変えていくという。
本来であれば異なる存在が、姿形や性質が似ていることから、
混同され、同一視されることも少なくないのさ。
だからこそ、朱雀の嘆きも強まったのだろう。
もしも本当にその身が鳳凰であったなら、
愛する人の命を救うこともできたはず……
悲しみとともに過ごした千年を想うと、切なくなるね。
また不思議な体験をしたら、話を聞かせてほしい。
これからも僕は、君の語る真実を詠い続けていきたいんだ。
四聖獣について……話してくれるかい?
獣の身でありながらヒトに恋した瑞獣、朱雀か……。
よし、いい短歌が詠めそうだよ!
『夕間暮れ 己が焔に 影を見る
千年の刻 想い募りて』
神話や伝承は、人々の間で語り継がれる過程で、
しばしば形を変えていくという。
本来であれば異なる存在が、姿形や性質が似ていることから、
混同され、同一視されることも少なくないのさ。
だからこそ、朱雀の嘆きも強まったのだろう。
もしも本当にその身が鳳凰であったなら、
愛する人の命を救うこともできたはず……
悲しみとともに過ごした千年を想うと、切なくなるね。
また不思議な体験をしたら、話を聞かせてほしい。
これからも僕は、君の語る真実を詠い続けていきたいんだ。
クガネ
[ 11.6 , 12.6 ]
さて、君が今回、アラミタマを鎮めたという、
四聖獣について……話してくれるかい?
アラミタマに魂を売り渡してでも、
テンゼンとの誓いを果たそうとした瑞獣、青龍か……。
よし、いい短歌が詠めそうだよ!
『穢れたり 心流るる 藍の川
ただみ捨つれど 誓い果たさむ』
青龍に関する逸話はいくつかあれど、
他の四聖獣と比べるとその実態には謎が多い。
東方では、一部の占術の術語に青龍の名が用いられていることから、
古くから陰陽師たちの信仰の対象となっていたようだ。
君の話では、青龍は幸運を司る神として崇められていたようだが……
土地神というものは、人から自分勝手な願いを押しつけられ、
叶えられなければ偽りの神の烙印を押されることもある。
もしかすると青龍は、誓いを果たせなければ、
テンゼンも去ってしまうと思い込んでいたのかもしれない。
きっと今頃は、そんなことはありえないとわかっているはずさ。
また不思議な体験をしたら、話を聞かせてほしい。
これからも僕は、君の語る真実を詠い続けていきたいんだ。
四聖獣について……話してくれるかい?
アラミタマに魂を売り渡してでも、
テンゼンとの誓いを果たそうとした瑞獣、青龍か……。
よし、いい短歌が詠めそうだよ!
『穢れたり 心流るる 藍の川
ただみ捨つれど 誓い果たさむ』
青龍に関する逸話はいくつかあれど、
他の四聖獣と比べるとその実態には謎が多い。
東方では、一部の占術の術語に青龍の名が用いられていることから、
古くから陰陽師たちの信仰の対象となっていたようだ。
君の話では、青龍は幸運を司る神として崇められていたようだが……
土地神というものは、人から自分勝手な願いを押しつけられ、
叶えられなければ偽りの神の烙印を押されることもある。
もしかすると青龍は、誓いを果たせなければ、
テンゼンも去ってしまうと思い込んでいたのかもしれない。
きっと今頃は、そんなことはありえないとわかっているはずさ。
また不思議な体験をしたら、話を聞かせてほしい。
これからも僕は、君の語る真実を詠い続けていきたいんだ。