弓を携えた護り手
ここは何人たりとも進入まかりならん。
疾く立ち去るがいい!
弓を携えた護り手
弓を携えた護り手
その印、きちんと確認させてもらいたい。
足元にある青い花に従えば、我々の集落に辿り着ける。
そこで、お前たちを待っている。
弓を携えた護り手
さっそくだが、さきほどの印章を、
確認させてもらえるだろうか。
弓を携えた護り手
弓を携えた護り手
偽物というわけではなさそうだ。
弓を携えた護り手
本当に、よくぞ来てくれた……
我ら護り手は、三千年の長きにわたり、この時を待っていた。
何か理由があるのだろう?
よければ、中で話さないか。
お前たちを歓迎し、「ファノヴの里」に迎え入れよう。
次は我々から、事情を明かすとしよう。
帝は、いよいよ国が亡ばんというというとき、
我らが先祖に、こう仰せになった。
これを決して絶やすべからず……。
いずれ同盟者が来たるまで、何人からもその知を護るべし。
来たりしときは、望みに応じ、知へと導かん。
以て、ロンカは不滅となる……。
ロンカの遺跡を守護してきたのだ。
我らヴィース族は、ほかの「ヒト」に比べて、
3倍近くの時を生きる……。
叡智を未来へと引き継ぐには、
強さと長命を誇る我らが適任であったのは間違いない。
しかし、雄になる方が圧倒的に少ないのもあって、
もはや次の代への存続は難しい状況だ……。
そうなれば、当然、帝からの命令を遂行することもできない。
我々は困難な決断を迫られていたのだ。
お前たちの来訪を、非常に喜ばしく感じている。
帝のお言葉どおり、それに応じたいと思うが……どうだろうか。
襲われかけている西の森から、大罪喰いを探しに来たのか……。
大罪喰いの居場所について、私では思い当たらないな。
報告を受けた覚えもないが……
お前たちは、何か聞いているか?
里の中には、何か手掛かりを持っている者がいる可能性もある。
耳のいい仲間たちのことだ、ここまでの話も、
しっかり聞いていることだろう。
何もできずでは、帝にも、先祖たちにも顔向けできない。
こちらも、最大限の協力はしよう。
何か有力な情報はあっただろうか?
ラケティカ大飛瀑の方に、それらしき罪喰いが……!?
それは、私たちも初耳だな……。
長年に渡って我々にも知られずに、
大罪喰いが潜んでいられたとも考えられるな……。
無理やり行く手段がないわけではない……。
ロンカの神殿のひとつ「キタンナ神影洞」が、
大飛瀑方面へと繋がっているらしい。
長らく封じられている神殿ではあるが、
その扉を開くことができれば、
中から大飛瀑へ向かえるかもしれない。
それを受け継ぐために生きてきたのだから。
北にある「クムル星遺跡群」から魔力を流せば、
キタンナ神影洞の扉も作動するだろう。
長である私が、謹んで遺跡へと導こう。
ウィメ、シャイメ、頼めるな。
「クムル星遺跡群」の仕掛けを動かし、魔力を流す必要がある。
それには、遺跡群の中枢に到達することが必要不可欠だが……
その道すらも、魔法で厳重に封じられているのだ。
「四つの明星」と呼ばれる4基のピラミッドを目指す。
ついてきてくれ。
では、周囲を見渡してもらいたい……。
ここが、目的のクムル星遺跡群……
その外端にある「四つの明星」だ。
よろずなる神の御殿「ユキス・ネルの大ピラミッド」に着く。
その内部が最終的な目的地ではあるが、
直行しても、魔法で閉ざされた扉を見るだけになるだろう。
解き明かさなければ、先に進めないということだ。
「ロンカの印章」を見つけ出したお前たちなら、できるな?
ゆえに、見慣れた場所ではあれど、
仕掛けについては本当に知らないのだ。
この遺跡には、判別可能な碑文がいくつか遺されている。
それらの内容を書き留めてきて、お前に見せればいいか?
それを集めるとしよう。
私も数点だが、集めることができた。
そろそろ、ヤ・シュトラに情報を集約するとしよう。
汝、同胞との不和は、進歩の足枷と知れ。
汝、頂きから目を背けるは、進歩の足枷と知れ』
『我、すべての足枷を解き放ちて、
羽ばたく者にこそ、真理に至る扉を開かん』
この碑文が示す神獣、か……。
『汝、同胞との妥協は、進歩の足枷と知れ。
汝、同胞との不和は、進歩の足枷と知れ。
汝、頂きから目を背けるは、進歩の足枷と知れ』
『我、すべての足枷を解き放ちて、
羽ばたく者にこそ、真理に至る扉を開かん』
……だったな。
この碑文が示す神獣を1体、選べということだが……。
もしかしたら、大ピラミッド内の扉も開いたかもしれない。
さっそく奥へ進んで……
シャイメ、お前もすぐに戻って、ウィメたちに加勢を。
倒すことより、里やこの遺跡が戦場にならないよう、
敵を押しとどめることに注力するんだ。
目指すは、「ユキス・ネルの大ピラミッド」最奥……
「大トゥパサの崇神所」だ。
大ピラミッド内の扉が開いているといいが……
行ってみるとしよう。
ダメだ、まだ開いていない……。
となれば、失われた石像を探し出すまでだ……。
この遺跡は広い、手分けをしてはどうか?
盗掘者どもを片端から矢で射抜いてきた私が、
こうして遺跡の扉を開くために、奔走することになるとは……。
これを空の台座まで運べば、今度こそ魔力が通い、
崇神所の扉が開かれることだろう。
一種の試練となっているということか……。
ならば、道中には運搬を妨害するような機構がありそうだ。
……だが、お前が試練を越えることを祈っている。
これで、扉が開くのか?
「大トゥパサの崇神所」の扉は開かれた。
崇神所深部の仕掛けを動かし、一帯の神殿に魔力を流して、
「キタンナ神影洞」の扉を開かねば。
忠告しておきたいことがある。
崇神所の中には、これまで以上に危険な仕掛けや、
防衛機構が張り巡らされているらしい。
中でも注意したいのが、転移の魔法で、
強制的に離れ離れにさせられてしまうことだ。
護り手たちが代々受け継いできた、ロンカの遺産……
「ひそひ草」だ。
それを持っている者同士は、
離れた場所にいても、声を交わすことができる。
ウィメたちも持っているので、外からの報告も聞けよう。
命すら奪いかねない仕掛けが施されているだろう。
私も手は貸すが、十分に覚悟して挑んでほしい。
一葉抜きのアルメ
盗掘者避けの守護像だ……!
一葉抜きのアルメ
伝承によれば、死に至る呪いだとか……。
一葉抜きのアルメ
入らぬようにな…
一葉抜きのアルメ
やむをえん、戦うぞ!
一葉抜きのアルメ
こちらも急ぐが、追跡は十分に気をつけてくれ……!
一葉抜きのアルメ
いずれ、彼らもこの遺跡にやって来るだろう……。
一葉抜きのアルメ
先程とは、微妙に異なっているようだな。
一葉抜きのアルメ
一葉抜きのアルメ
まともに戦っていては、消耗は避けられん。
一葉抜きのアルメ
これならば発見されまい
一葉抜きのアルメ
したくはないからな…
アルメの声
それに、この霧……毒素が混じっている。
アルメの声
急いで、外に転移する魔力の奔流に向かってくれ!
アルメの声
どうした、[player]……大丈夫か?
一葉抜きのアルメ
一葉抜きのアルメ
一葉抜きのアルメ
一葉抜きのアルメ
一葉抜きのアルメ
上に戻る道もなさそうだ、このまま水路を進むとしよう。
一葉抜きのアルメ
無理はするな、こちらも先を急ぐ!
一葉抜きのアルメ
しかし、妹たちが追いきれぬ相手とは、いったい……?
一葉抜きのアルメ
一葉抜きのアルメ
やれるな!?
一葉抜きのアルメ
我らが同盟者よ、奥へ進み目的の「仕掛け」を!
一葉抜きのアルメ
そう長くは、抑え込むことなど……!
一葉抜きのアルメ
これ以上は、保たない……!
一葉抜きのアルメ
すまない……同盟者よ……。
必ずや、我々の知るところとなっているだろう……。
それ以前に、あの穴は恐ろしく深い。
石を投げ入れてみたが、我らヴィースの耳をもってしても、
底に当たる音は聞こえなかった。
あんな場所に落ちたなら……まず、助かりはしまい……。
残念だが、それが我々の告げられる事実だ……。
まだ紛れ込んでいる敵兵がいないとも限らない。
周辺を見回っていた仲間が、不審者を捕まえたのだ。
私では、お前たちの仲間かどうか判断がつかないからな。
確認のため、連れてきてみたのだが……。
間違いではなかったようだな。
……私も、あの賢き同盟者には、できれば戻ってほしい。
帝のおっしゃったとおり、失うべき者は失い、
得るべきものは得る宿命にあるのだな。
大変な困難はあったが、お前たちは見事に乗り越え、
今、この一帯の神殿には魔力が満ちている。
目的の「キタンナ神影洞」の扉もまた、
開くことができるだろう。
あそこは、ロンカの帝が護らんとした叡智の中でも、
「もっとも古きもの」が祀られた神殿とされている。
その叡智を同盟者に伝えんとしてきた我々としては、
目的を達したあとでもいい、
祀られた叡智も、受け取ってきてもらえると嬉しい。
この東屋から、東に足場を下ったところにある。
……我らが同盟者に、幸運を。
我らの里に、また何か用事が……?
何にせよ、好きに滞在していくといい。
お前がこの里にもたらしたものがあったように、
この深き森が、お前に実りを授けることもあろう。
ひとまずは皆、無事だろうか?
よもや無関係ではあるまい……。
突然の出来事ではあったが、
私は、腑に落ちた心地でもあるのだ……。
お前たちが現れた時点で、こうなる運命だったのだと。
それが駆けつけることは終ぞなかった。
そうして国は亡びたが、今……
受け継ぎし叡智が途切れんとしかけた、このときにこそ、
同盟者は駆けつけてくれたのだ。
よくぞ訪ねてきてくれた……。
帝と、すべての先祖たちに代わって、感謝を示そう……。
帝も、先祖たちも、さぞお喜びになられていることだろう。
勇敢で賢き同盟者に感謝をささげ、
喜びを噛みしめようではないか。
スリザーバウへと戻っていった。
お前たちも、安心して戻るがいい。
我々は、同盟者の再来を待っている。
お前のゆく道を照らし、さらなる未来に継がれんことを。
……またいつでも、我らの里を訪ねてくるがいい。
ロンカの魔法を知れるような遺物はないかと問うてきた。
例えば、己の中の属性を、変じさせるような……と。
我々も、許される範囲で捜索をしたが、結果は残念ながら……。
写せる壁画などは、取り急ぎ写して持たせておいたので、
何らかの役に立てるといいのだが……。
先刻、ヤ・シュトラが、我らを訪ねてきてな。
曰く、壁画の写しが役に立ったので、礼を……と。
それで得られたのが、この清々しき世界だというのならば、
我らの帝も、ロンカを一層誇りに思われることだろう。
そして、新しき世を、大いに祝福なさるはずだ。