????
待たせてしまって、すまなかった。
以前のものよりも、多く実るだろう。
ドマで捕虜交換があったとき以来か……。
私の方は、こちらの世界に来てから、
少し時間が経っているからね。
本当に……元気そうで、何よりだ。
はは……。
こっちで再会したアリゼーからも、そう言われたよ。
あんなに怒られたのは、久々だ。
►苦労して探した
<チェック漏れ>
そして、互いがここに至った経緯を、交換しないかい?
水晶公やアリゼーからも事情を聞いてはいたが、
やはり、帝国との戦争は……。
それに、タタルにも、ずいぶん心配をかけてしまったようだ。
どうにかして、みんなで無事に帰らなければ……。
第八霊災が発生するという可能性を、見過ごせない。
私は、本当に起こり得るものだと考えている。
彼の証言によれば、
原初世界において第八霊災のきっかけとなったのは、
帝国が使った、姿なき死の兵器だったらしい……。
私は、ガイウスとともに各地を巡っていたときに、
その再開発が進められているのを見た。
ガイウスはそれを、かつて廃棄した研究だと言った。
しかし、人の争いが絶えないかぎり、
一度生み出された兵器は、完全に消えることはない……。
原初世界で、今ある「黒薔薇」を破棄するだけでは、
完全な問題解決にはならないのだ。
私たちが第一世界に喚ばれたのは、幸運だったんだ。
私たちと水晶公の知識を合わせることで、
世界の統合が起こる真の条件が、ある程度見えてきた。
詳しくはいずれ、ウリエンジェ本人が話すだろうが……
両方が重篤な危機に直面することで発生する。
そして、ここ第一世界側の危機と言うのが、
「罪喰い」の問題なんだ。
それに……。
目の前に苦しんでいる人がいるのを、
見なかったことにするなんて、嫌なんだ……!
世界政府を自称し、事実大きな権力を持つという都市、
「ユールモア」を知ろうと思ったんだ。
これからすべきことを、定めるために……
よければ君にも同行してもらいたいのだが、どうだろうか?
改めて、こちらでもよろしく頼む。
まずは君を、ユールモアの前まで案内するよ。
タイミングが合えば、そこで知ることになるだろう……
あの街を調査したい私が、なぜいまだ都市外にいるのか。
あるいは、この世界全体の実情もね。
……さあ、まずはこの村を出て西だ。
小さな橋があるから、それを渡ろう。
クリスタリウムもそうだが、世界が違っても、
人の営みは変わらないんだ……。
原初世界における霊災は脅威だが、その裏で、
こういった鏡像世界が統合されてもいたのだと思うと……
放って行くわけにはいかない!
手分けして探そう……!
君が見つけてくれてよかった……!
ただ、どうかご自身の安全を第一に。
できるだけ、ひとりにならないようにしてください。
このあたりは、もうあまり人がいなくてね。
皆、ユールモアの方に移住してしまったんだ。
罪喰いが襲ってきたとて、追い払える力を持つ者は、
もうほとんどいない……。
すでに話を聞いているかい?
「光の氾濫」をきっかけにして現れるようになった化け物だ。
彼らはエーテルを喰らうために人を襲う。
さまざまな形態があるようだが、基本的に会話はできず、
遭遇したら逃げるか倒すしかない……いわば人類の天敵だ。
ここコルシア島は、罪喰いの襲撃が少ない地域だが、
それでも犠牲者はあとを絶たない。
本当に……胸が苦しいよ。
アム・アレーンに比べれば、こちらは穏やかな方だが……
それでも、罪喰いによる襲撃がないわけではない。
……君が駆けつけなければ、犠牲者がさらに増えていただろう。
改めて、ユールモアに出発しよう。
さっきの分岐路まで戻って、今度は西に続く道へ。
そのまま道沿いに進めば、目的地に到着だ。
その向こうに見える都市が、目的のユールモアさ。
手前のここは「ゲートタウン」。
ユールモアに住むことを望む者が、
選ばれるのを待ちながら暮らしている場所だよ。
君たちの邪魔はしないから、放っておいてくれ。
実は、あの都市には、別の異名もあるんだ。
「光の氾濫」を生き延びた貴人や富豪が、
残った時間を、楽しく遊んで暮らす場所……。
「持たざる者」である一般人が、その楽園に住まうには、
あんな風に、人材として買われるしかない。
ユールモアが無償で配っている食料でね。
都市内でも、主食となっているものらしい。
食べていくのも困難な時代だから、
あれの配給に依存している住民も少なくない。
これが、私がなかなかユールモアに踏み入れられない理由だよ。
およそ20年前、今の元首が職に就いてからは、
ずっとこんな政策が続いているらしい。
しかしこれでは、罪喰いと戦うことはおろか、
自立した生活を送ることさえ、どんどん難しくなっていく。
私は何度か、ここの皆に生活を改めるよう提案したのだが……
…………いや、君にも直接見てもらった方がいいだろう。
私はここで待っているから、
ゲートタウンをひと回りしてきてくれ。
私はここで待っているよ。
彼らの食生活はメオル抜きに成り立たないし、
ユールモアに強くあこがれている者も多い。
何度か話をしてみたが、
これ以外の生活は考えられないといった風だったよ……。
<チェック漏れ>
►嫌っている
どうだろう……。
まだ内部にも入っていないし、よくわからないな。
この地で生きている民が幸せなのであれば、
私はきっと、納得できるだろう。
ユールモアに依存していない民は、放置されているも同然だ。
それでは生きていけず、人は結局、都市に群がる。
コルシア島のあちこちに、捨てられた村や畑が増えていく。
領地は、荒廃していく一方だ……。
果たして本当に民の幸せに繋がっているのか。
すべてを丸く収める方法なんてないとわかっていても、
それを考えずにはいられなかったよ。
貧しい村々を回り、ここで喜んで買われていく人を見ながらね。
その疑問に答えを出し、今後の付き合い方を決めるためには、
やはりユールモアに入ってみるべきだと思うんだ。
ちょうど、あの街に入るために進めてきた準備が、
実を結びそうなんだ。
「オンド族」と呼ばれる種族が暮らしている。
原初世界でいう、サハギン族さ。
彼らは普段、海底でひっそりと過ごしていて、
あまり人と交流を持っていない。
偉大なるタタル先生から熱く教えられていてね。
私は、オンド族と接触してみたんだよ。
すると、実は彼らが、地上でとれる農作物……
特に果物なんかを、嗜好品として求めていることがわかった。
それを提供できるのなら、真珠をやろうとも言われたよ。
そこで、彼らと取引をして真珠を手に入れ、
それを実績として自分を売り込めば……
ユールモアにも、興味を持たれるのではと考えたんだ。
「刀を言い値で買ったアルフィノさん」ではないのさ!
農作物を用意して、海岸で彼らと会うことになっている。
ということで、準備にとりかかりたいのだが……
君にも来てもらっていいだろうか?
「モシャ・モア」さんが提供してくれることになっている。
さっそく行ってみよう。
先日お支払いした分の、果実を受け取りに来ました。
いいや、この仕事は誰にも頼んでいない……!
さっきの話を聞かれでもしたのだろうか……。
探そう、たった今ここへ来たならまだ近くにいるはずだ。
君はまず、村の南側を頼む。
見晴らしのいいところから、見渡してみてくれ!
こっちはどうだい!?
あれは大事な取引に使うんだ……返してくれないか。
ユールモアに入る以外の選択肢は、ないのかい……?
例えば、クリスタリウムに行くのはどうだろうか。
あそこなら、都市に養ってはもらえずとも、
働いた分の見返りは、きちんともらえるはずだ。
それから、私のやろうとしてた商売や、
ユールモアに売り込む方法について、説明しておくよ。
そこから先は、君自身ががんばらなくては、
成し遂げられないよ。
しかし、彼にとっては、人生をかけた一大事だ。
譲ったことに後悔はしていないし、彼の成功も祈っている。
それでも……良い判断では、なかったかもしれないな。
そうしないと、多くの人や、君が死んでしまうなら。
彼を押しのけてでも、進むべきだったのかもしれない。
そうだろうか……。
エスティニアン殿がいたら、相変わらず甘い坊ちゃんだと、
たしなめられていたに違いない。
だが、ありがとう。
結果的には、どちらも幸せになれるよう、またがんばるよ。
►次の手を
ああ、もちろんだとも。
このままで終わらせるつもりはないさ。
急いで助けに行こう!
意識がない、はやく手当てをしなくては!
大丈夫……危険はありませんから。
私がたき火を起こすから、
君はそのまま看ていてくれるだろうか?
いったいなぜ、こんなことに?
そんな、死んでもおかしくないじゃないか……!
あの街では、そんな横暴が許されると……!?
私はやはり、ユールモアについてもっと知りたい……
いや、知らねばならないと思うんだ。
早急に、街に入るための新しい手を考えるよ。
きっと何かあるはずだ……。
ひとまずは、トリストルさんをライト村まで送ろう。
いつまでもここにいては、また体が冷えてしまうからね。
これは、あなたにとって大事な商売道具のはず……。
こんな機会を得られるとはね……。
さっそく、トリストルさんの提案どおりにやってみよう。
幸い、私には多少の絵心がある……
もちろん本業の画家には及ばないが、フリ程度はできるはずだ。
君は……ううん……助手ということにしてもいいだろうか?
少し気は引けるが、それが一番自然だとは思うんだ。
……よし!
それでは、急いでゲートタウンに戻って、
次にあの道化師たちがやってくるのを待とう!
人買いの道化師たちだ……!
私でもお役に立てるでしょう。
描いたものは、皆、小銭に変えてしまいました。
しかし、この使いこんだ絵筆を見ていただければ、
虚言ではないと、おわかりいただけるはずです。
絵を描くには、どうしても彼女の手伝いが不可欠……
どうか、一緒に街に入れてください!
ええと、「入国審査室」だったね。
助手の[player]です。
ちなみに、画家をご所望になられたのは、
どのようなお方なのですか?
こ、個室ではないんだね……。
君はもう終わったのか……そうか……。
ええと、その……いいのだろうか……?
こんな……個室でもない、開放的な場所でシャワーなど……。
い、急いで行ってくる!
待たせたね、こちらも準備は万全だ。
とてもさっぱりした気がするよ。
場所は、番兵の「コルネン」に聞けばいいのだったね。
画家をお探しのチャイ夫妻でいらっしゃいますか?
こちらの助手ともども、よろしくお願いいたします。
血こそ繋がってはおりませんが、
私がつらいときには、必ずそばにいてくれました。
そして、誰よりも私の絵を理解してくれています。
彼女とともに仕上げてこそ、
私の絵は、ご夫妻にふさわしいものとなるでしょう。
そこで、その……もしよろしければ、
助手には街の見学をお許しいただけないでしょうか?
これまで私を支えてくれた礼に、
憧れのユールモアを、いち早く見せてやりたいのです。
ありのままを……くまなくね。
まずは、この「樹梢の層」を……
中でも人の集う、商店の周りを見てみるのはどうかな。
積極的に声もかけて、ユールモアのことを学ぶんだ。
ひととおり見学がおわったら、ここに戻ってきてほしい。
……頼んだよ、[player]。
丁寧に、焦らず……ゆっくりと。
画家の服装にまで、こんなにこだわるなんて……。
おかげさまで、もう少し時間がつくれそうだ。
よければ、今のうちに再度「見学」に行ってきてはくれないか?
今度は、さっき通り過ぎた、ひとつ下の階層……
軍の司令本部があるという「樹幹の層」も見てみてほしい。
……頼んだよ。
夫妻には、私からうまく言っておこう。
少し時間がかかっているようだったから、心配していたんだ。
私は下絵を描き始めたのだが……ふむ……
今なら夫妻の注意もこちらにないようだ。
君の見学の成果を、聞かせてもらっても?
ドン・ヴァウスリーには、罪喰いを従えられる力がある……か。
それもあって、市民には信望されているようだね。
しかし、その、罪喰いが市民の魂を天に運ぶという話は……。
「ユールモアに入る者は多いが、出る者はいない」というのも、
それに関係しているのだろうか……?
これは結婚記念の夫婦の肖像画なのでしょう?
おふたりは、そのままが一番、仲睦まじく……
ユールモアの元首、ヴァウスリー!
人を襲いもしないなんて……これが、彼の力なのか……。
いったい、どうして……!?
これは何事か、なぜ彼が傷ついているのです!
だが、彼は本当に強く、この都市にあこがれていたんだ。
それに、このような暴力と辱めで応じるのが、
ユールモアの民なのかッ!
醜悪の塊が煮崩れたようなご自身を、
一度よくご覧になるといい。
中にはもう戻らない方がよさそうだし、
このままコルシア島を出よう。
世界政府を名乗るユールモアの実態は、十分にわかった……
こちらが罪喰い討伐を目指すのであれば、
簡単には手を取り合えないだろうということも。
新たな道を見つけ、先へと進むために。
謝ってすむことではないが、君には本当にすまないことをした。
君が純粋だったからこそ……
私は君に、嘘なんてつかせるべきではなかったんだ。
一緒にクリスタリウムに来ないかい?
働き口も、きっとあるはずだ。
だが、ユールモアからの追手がかかるかもしれない。
それだけは気をつけてくれよ。
あなたには申し訳ありませんが、
私が今ここで為すべきことはありません。
この服も、お返ししましょう。
ならばこれを、私の怒りの記憶、誓いとしましょう。
次にお会いするときは、この街の欺瞞を正すときである……
そのことを、常、忘れぬために。
改めて、ここまでつきあってくれたことに感謝するよ。
喜ばしい結果でなかったとはいえ、
ユールモアの実態や考えが知れたことは、
第一世界の救済を考える上でも、意味があったと思う。
さあ、クリスタリウムで待つ、水晶公のもとへ戻ろう。
そこからまた、何度でも……私は諦めないさ。
自立心に溢れていれば……と、ここに戻って改めて思うよ。
しかし、何を大事に思って生きるかは、
それこそひとつに限定できるものではない。
コルシア島に集う人々は、説得だけでは動かないだろうね……。
あちらで見聞きしたことも踏まえて、
今後について話したいのだが……
君は先に、アリゼーに会いに行くべきかな。
アム・アレーンの暮らしを知ってこそ思うこともあるだろうし、
何より、彼女が君に会いたがっていたからね。
妹をよろしく頼むよ、[player]。
アリゼーと会うのは、しばらくぶりなのだが……
うん、彼女も覚悟は決まっているようだ。
君も、ふたつの地域を旅して、第一世界の状況をつかめたはず。
こちらと原初世界、両方のために何をすべきか……
今こそ水晶公と話そうじゃないか。
ドン・ヴァウスリーは、
罪喰いを操れることを最大の武器にして、
統治体制を築いている。
そこに、罪喰いを倒して回るものが現れれば……
最悪、敵対もしてくるだろう。
殊にある特性によって、君の到来を待つしかなかったんだ。
それこそが、さきほど星見の間で話そうとしていた問題だ。
水晶公がどれほど綿密に対策を立てたにせよ、
危険はあるだろうが……信じて私は行くよ。
治癒や補助なら任せてくれ!
罪喰いに!?
私が支援する!
罪喰いを引きつけよう!
顔色が悪いようだが…
倒すしかないのか!?
なにが待ち受けているんだ…
只者ではないぞ!
あるべき闇が、戻ったんだ。
遠くで待っている人たちのためにも、必ず罪喰いを倒そう!
この事態を受けて、今後、ユールモアが動く可能性がある。
彼らの出方を見るまでは、
あまり大手を振って、名乗るべきではないと思うんだ。
ゆっくりクリスタリウムに戻るとしようか。
村の中は、もうくまなく見て回ったよ。
君だって、休めるときには休まないと。
クリスタリウムには大きな混乱も起きていないようだね。
水晶公がうまく説明をしてくれたのだろう。
この分じゃ、水晶公の言った「穏やかな夜」には、
ならないかもしれないね。
私も、少し街を歩いてから、休むことにするよ。
君も「ブラギ」への伝言が済んだら、ゆっくりするのだよ?
アリゼーと君に、安らかな休息が訪れますように。
進軍の件も、単なる脅しとは言い切れないか……。
クリスタリウムの民を巻き込むようなことは……。
「闇の戦士」にまつわる戦いをしていたときだったね。
何か知っているかい?
貴重な話をありがとう。
これらの情報をふまえた上で、話をしたいのだが……
この部屋を出たところにある会議場まで来てくれるかい?
3年前にミンフィリアを助け出したのは、サンクレッドだ。
以来彼はミンフィリアを連れて旅暮らしをしているらしい。
それで私たちも、こちらではまだ会えていないんだ。
それをどう思っているかまでは、答えようもないがね。
急に彼女を見放すとは思えない。
サンクレッドの安否も気になるところだ。
どうしてここに……?
したたかだな、あなたも……あなたの街の民も。
ミンフィリア救出作戦、一丸となってがんばろう!
そちらも、十分に気をつけてくれ。
眠っていない兵の制圧に、力を貸してくれ!
変装中だってことを忘れないでおくれよ。
街への進軍も、本気だったようだ。
[player]、気をつけてくれ!
こちらから訪ねるのは初めてのことだ……。
い、いや、まずはサンクレッドの意見を聞いてみよう。
…………………ほっ。
私たちは、どちらの方向から来たのだろうか……?
取ってきてほしいと頼まれたよ。
こんなとき、私も高くジャンプできたなら……。
どの子も「まだまだ」の一点張りでね。
あれは、当分私たちを解放する気がないのかもしれない。
以前、死霊の正体を学術的に明らかにしようと思ったときに、
魂にまつわる、よく似た話を読んだことがある。
精霊や使い魔といったエーテル体と、私たち生物をわけるのは、
その核の有無だとも言われている。
普通、肉体が死ぬと、魂もエーテルとともに霧散するんだ。
しかし、何か強い想いや、特殊な術などに縛られていると、
魂だけが残ってしまうことがある。
それがさまよううちに、再びエーテルを纏ったり、
生じたばかりの生命の内に宿ったりする事例もあるらしい。
ピクシー族も、そういったものなのかもしれないね。
……少し、小さいころの君を思い出すかな。
私たちはここに留まっているから、
ひとまずは他のみんなで、彼に会いに行ってくれ。
大丈夫、加減を見極めながら、ピクシー族と遊んでいるさ。
……概ねはね。
ピクシー族は妙に双子が好きなようでね、あと少し遅ければ、
アリゼーと服を取り換えさせられていたかもしれない……。
私も、あまり長時間でなければ、
泳いで捜索をすることが可能……だと思う。
まさか君が同士だったとは!
しかし安心してくれたまえ。
私が受けたアレンヴァルド式の特訓を、君に教えよう。
大丈夫、やればできる! できるとも!
その口ぶりからすると、平穏な場所ではなさそうだ。
しっかり準備をしていこう、[player]。
幻惑の術だとでも!?
いったい、どんな術式で…
幻惑の術に注意するんだ!
王冠は、この先か…!
よく考えるものだ…
だが、大事はないようで、心から安心したよ……。
どうかしたのかい?
相手がユールモア軍ならば、君たちの力を大いに貸してほしい。
宝集めを任せてしまって申し訳ないが……。
あとでまた、お互いに無事で会おう!
だが、あと少しは……!
……いや、新たなティターニア様。
ギリギリ間に合ったようでよかったよ。
ランジート将軍、いつかは彼と戦うことになるのだろうか……。
今のところ、クリスタリウムには被害が出ていないようだね。
君たちは、すでに何度も霊災を……世界統合を起こしてきた。
今だって、そのために動いているはず……!
彼の言葉は謀略なのか、それとも……。
ここで姿をさらす理由がないからね……。
ただ、彼が私たちを騙すつもりだとしたら、
ここで姿をさらす必要がないのも事実だ。
どの道、アシエンの行動を縛る手立てもない。
警戒はしつつ、今はこちらの目的を優先した方がいいだろう。
ユールモア内部はともかく、都市外の調査であれば、
以前のツテを頼ることもできるだろう。
大罪喰いの居所について、調べなかったわけではないんだ。
ただ、これといった成果はなくてね……。
今回は調べ方を変えてみるつもりだが、
そう簡単には成果が出せないかもしれない。
水晶公の補佐もあるし、深入りしすぎないように気を付けるよ。
????
もしかして、君たちも、今戻ったのかい?
しかし、君がここにいるということは、もしや……?
それは、実に朗報だ!
かなりの時間、塔から離れていたんだ……
ずっと、つらそうにしていたじゃないか。
お互いの詳細な報告は、少し休んだあとにしないか。
だから、詳しい話はあとだ!
防壁を展開しようとしている。
君たちも、準備を手伝ってくれ……!
「防衛機構の制御装置」を操作しなければならない。
手分けしてやろう……!
君は、西側にある2つを頼む。
エーテライト・プラザの階段を上った先だ……!
防壁の展開は、成功したようだ。
罪喰いとの戦闘が始まっているんだ。
私たちも合流して、罪喰いを追い払おう……!
衛兵団やサンクレッドたちと合流して、
レイクランドを襲撃している罪喰いを、追い払うんだ!
私たちも、行こう!
次々と押し寄せてきている……!
あれは……物見塔へ向かっている……?
あのままでは……!
気をつけてくれ……最大の激戦区のようだ!
彼らを護りながら、罪喰いを撃退するんだ!
……来るぞ!
まずい、みんな集まってくれ!
よし、みんな、アリゼーにエーテルを!
この惨劇が彼の思惑どおりだというなら、私は……。
この惨劇が彼の思惑どおりだというなら、私は……。
何か手伝えることがあれば、遠慮なくいってほしい。
ユールモアにおける、異常なまでのヴァウスリー賛美を。
あれらすべてが虚構とは言い切れないが、
市民たちにも精神支配が及んでいる可能性は高い……。
……君の方は?
彼らも、こんな形で決断を下さなかったかもしれない……。
それを思うと、心苦しいよ……。
再び彼らとの戦いになる可能性が高いわけだね。
癒し手がいれば、君も思い切り動けるだろう?
やはりサンクレッドが名付けるべきだろう。
家族からもらった名というのは、宝物になる。
「暁」の活動に携わるようになったのだったね。
いつかそれを、タタルたちと、
少しの寂しさをもって語らう日が来るのだとしても……
今は、リーンの踏み出した一歩を、祝福しようと思うよ。
それを伝って地中を広く移動できる可能性が高い。
君の誘導があれば、目的地にたどりつけそうだが……
頼めるかな、リーン?
ホルミンスターの一件以来になる……。
だが、互いに調査を進めながら、少しずつ腕を上げてきたんだ。
ここまで戦い続け、道を繋いでくれた、
すべての「ミンフィリア」たちに応えるつもりで、
精一杯、尽力しよう。
続いているようだ…
坑道のヌシか?
先を急ごう!
なっているようだがね…
まごうことなきバケツだよ
冗談じゃない
いや、違う…これは…!
空に闇が戻ったのを見て、撤退したんだろう。
必然、彼らとも決着をつけることになる……。
しかし[player]、今はこの地に闇が戻ったことを、
アリゼーとともに喜んでやってはくれないかい?
今の私たちにできる、最大限の協力だ。
あらゆる命が短命にも思えるだろう。
だが……!
ユールモアに近づくのは、状況を確認してからの方がいい。
コルシア島に知り合いの少ないアリゼーたちは、
先行してゲートタウンの様子を見に行ってくれているんだ。
ずいぶん時間が経ったようにも思うよ。
ヴァウスリーに対してあれほど怒りが湧いたのか……
戦いを続けながら考えていたんだ。
確かに許しがたいものだ。
だが、恐らく私は、それと同時に…………
自身の理屈こそが理想そのもので、
自分こそが人を導いていると信じて疑わない愚者を、
かつての自分に重ねたのかもしれない……。
真実を突きつけなければならないんだ。
まだまだ、到底及ばないだろうがね。
大罪喰いの気配は、感じ取れただろうか?
私たちもそろそろここを出て、先行している皆と合流しよう。
すまないが、君に先頭を任せてもいいだろうか?
ゲートタウンまでの道中に人がいたら、
それとなく声をかけて、退去させてほしいんだ。
私やリーンを見つけて、余計な騒ぎを起こされないようにね。
声をかけて、退去させてほしいんだ。
私たちは、君の少しあとをついていくよ。
こちらは難なく近づいてこられた。
気づかれることを警戒する必要もなかったのかもしれないが。
君、どうしてまだこんなところに!?
君の勇気に、感謝しなければいけないね。
どうかそうであってほしいと、心から願うよ。
君が、くすり師から聞いたという言葉だ……。
だが、出ていく者は…………
数多の犠牲の上に築かれた、ヴァウスリーの楽園を。
動機に一縷の理があったとしても、
生きとし生ける者の尊厳をもって、彼の行いは許しがたい。
もはや優雅な音楽も、煌びやかな暮らしもあるまい……。
危険だから、カイ・シルはここで待っていてもらおう。
ヴァウスリーに操られる者の数も、ずっと多いはずだ。
だが、彼ら自身の意志で戦っていないなら……
できるだけ、傷つけずにすませたい。
体力を削って無力化するんだ!
この場はサンクレッドたちに任せて、進もう!
ともかく体力を削るんだ!
しかし、この門さえ突破できれば!
アリゼーも、どうか無事で!
ならばこちらも、全力で突破する!
「樹梢の層」から、クラウンリフトに乗らなくては。
彼らは私が引き受けるから、君は上へ!
観念するんだ、ドン・ヴァウスリー!
これまで欺き、愚弄してきた人々に、心からの贖罪を。
人を信じ、皆が未来に進むために、その力を使ってほしい。
断崖の先にあるから、焦って向かっても辿りつけない……。
だから……まず、この街の……
ユールモアの民を、助けさせてはくれないか。
戦いに巻き込まれた人の、応急処置だけでも構わない!
怪我人は、見つけ次第、治療していくよ。
私たちにできることは、ひととおりやり尽くしたよ。
だからこそ受け止めてくれると信じて、真相を語りたい。
彼がもたらす、メオルという無尽蔵の食料も、
魂の救済も、すべては欺瞞だったのだ。
意識のない彼の傀儡になっていただろう。
ヴァウスリーへの評価こそ不自然なものがあったにせよ、
自身の行いを、自身のものとして記憶しているのでは?
間違いなくあなた方だ。
その過程で、持たざる者を足蹴にしたとしたら、
それはあなたの意志によるものだ。
あなた自身の良心であり、あなたが虐げた者であり、
これからの歴史だろう。
ここからまた、歩き出してほしいとも。
時間をくれて、ありがとう。
ヴァウスリーを追いかけに行こう。
巨大な建造物だから、見ればわかるはずさ。
……さあ、一緒に行こう、[player]!
約20年は野ざらしになっていたということだね。
頑強な設備ではあるようだが、点検は念入りにしよう……。
ラダー大昇降機が動くことが、単なる経路確保に留まらず、
コルシア島の変化の第一歩となってくれることを願うよ。
ラダー大昇降機が動くことが、単なる経路確保に留まらず、
コルシア島の変化の第一歩となってくれることを願うよ。
ラダー大昇降機が、もう動かせそうなんだ!
先ほどまでいたボトムラングに対して、
「トップラング」と呼ばれる場所だそうだ。
待っていようかと思うのだが……
階段の上だろうか、行ってみよう。
あれも廃村ではないのだろうか?
どういうことだ……?
ウリエンジェたちが上がってくるのに、
時間もかかっているみたいだし、行ってみようか。
そちらはどうだい……?
まるで、ついさっきまでは、普通に生活をしていたような……。
現に、村のいたるところに、
最近まで人がいたかのような痕跡が残っている……。
最近まで人がいたかのような痕跡が残っている。
ただの廃墟ではないようだ……。
ユールモアに入るために、知恵と絵筆を貸してくれた……!
君はここに住んでいるのかい?
この村は、いったい……?
ではひとまず、この周辺を私の仲間たちと探索することを、
許可してはもらえないだろうか?
グルグ火山へ向かう道を、
どうにか見出さなければならないんだ。
グルグ火山について、聞き込みをしてみるよ。
くれぐれも気をつけるんだよ、ふたりとも。
グルグ火山が敵の拠点であることは間違いない……
少しでも危険を感じたら、引き返してきてくれ。
ウリエンジェが水晶公を連れてアミティーに来たんだ。
すれ違わなかったようで、よかったよ。
何の訓練もなしに罪喰いと戦うのは、いかにも分が悪い。
ユールモアの飛空艇にしても、輸送用だから戦いには不向きだ。
シドがいてくれたら、改造という手もあったのだろうが……。
力自慢の漁師や大工はもちろん、
ユールモアに集う多彩な人々にも、活躍の場がありそうだ。
いいところに来てくれたね。
……皆、いい顔をしていたね!
よければ一緒に行かないかい?
魔法に長けた面々が集まっているんだ。
チャイ・ヌズ殿から、タロースの起動法を聞くためにね。
私も、以後は彼らとともに行動することになっているんだ。
さっそく行ってみよう!
タロース起動のときは近い……ということだね……。
そんなすべての人の想いを持って……
必ず、ヴァウスリーのもとに到達してみせよう。
私たちは、ヴァウスリーを目掛けて突入することになる。
君にはそれまで、しばしの休息を取っていてほしい。
またあとで……決戦のときに!
こちらも全力で応戦して、駆け抜ける!
今度こそ、ヴァウスリーのところまで……!
私はまだ、その言葉が指すものを、思い描けないよ。
あるいは……一生そうなのかもしれない。
ただ、ひとつ断言できるとすれば。
市民たちを捨て、手駒の罪喰いたちと籠った山は、
決して人の楽園などにはなりえない。
その事実を、いつわりなき真実を……
今度こそ受け取ってもらうぞ、ヴァウスリー……!
必ず追い詰めてみせる!
この隙に前進だ!
ヤツが造っているのか…?
門を塞ごうとでも…?
お前は王にはなれない!
お気に入りか…
ヴァウスリーは恐らく、この先だ……!
そう認めたからこそ、私は君に、死を願わなかった。
過ちを正し、手段さえ改めれば、人の幸せを望む者同士……
ともに生きていけるのではないかと思ったのだ。
盾にしたユールモアの民を置いて逃げるべきじゃなかった。
君ひとりが生き延びれば再建できる楽園だというなら、
それは、民のためのものではない。
……君が楽しいだけの、箱庭だ!
私たちが道を拓くから、君は先に進んでくれ。
そんな力まで得て、どうして……。
水晶公の正体……彼の願いを……。
まず、歩き出さなければならないのだから。
その言葉は、[player]……
君にだって向けられているんだよ。
ここから島の上部へと登れるよ。
……割れて、水が入ってこないことを、心から祈っているよ。
君たち「オンド族」が住処にしている場所だったのだね。
私たちには、どうしても探さなければいけない相手がいて、
その捜索のために、海底を巨大な泡で包ませてもらったんだ。
知らずに巻き込んでしまって申し訳ないが、
しばしの間、ご協力いただけないだろうか……?
少し場所を変えて、相談するとしよう。
無論、憶測の域は出ないが……。
最初にユールモアに潜入を試みたとき、私が、
オンド族との交易によって自身を売り込もうとしていたことを。
私との商談に応じてくれていたオンド族は、
寡黙で独自の文化を持つものの、
きちんと理解しあえる相手だった……。
だから今回も……
きっかけさえあれば、力を借りることができると思うんだ。
ヤ・シュトラには、その間に調査を進めてほしい。
聞いてくれ、思わぬ再会ができたんだ。
件のユールモア潜入前に取引してくれた、張本人さ!
お詫びも兼ねて、何か手伝えることはないかい?
そういうことなら、任せてくれたまえ!
「陸人の墓標」というのは、なんとも不吉な名前だがね……。
狩りではまだまだ、及ばないね……。
あれならば、君たちの大きな脅威にはならないはずだ。
水がなくなったのだって、私たちの都合なんだ……。
ただ、もしよければ、この集落について教えてくれないかい?
君たちのことを、もっと知っていきたいんだ。
しかし、私たちが「いにしえの者」に導かれて来たか否か、
どうやって判断するつもりなんだい?
私は引き続き、オンド族のためにできることをするよ。
君も、また困ったことがあったら教えてくれ。
君も……どうか、無理のない範囲でね。
あの建物は、アシエンの時代のものかもしれないとね。
こうして目にしてみると、改めて……
立派な都市だったのだろうとわかる。
どれほどの時を経たとしても取り戻したい、
大事な世界なのだろう……。
この先はかなり暗いようだが、恐れはないよ。
皆と……君と一緒に、進んでいこう。
わかったよ、案内ありがとう。
この先に進むには、経路がふたつあるようなんだ。
このまま白いサンゴの上を渡るか、南側の岩場へ迂回するか……
私は、先行したアリゼーに倣って、この上を行くよ。
…………ゴクリ。
アリゼーが、さらに西へ進んでいるはずだから、
彼女と合流しよう。
その結界は、手をかざせば解かれると、
案内役が言っていたね……。
[player]……代表して、是非、君が……!
足を踏み外さないように、注意しよう。
なんて規模だ……!
どれだけ広くとも、必ず、見つけ出してみせよう……!
見上げていると、体が小さくなった気がするよ。
ますます、自分が小さくなったような気持ちになるよ。
だとすれば、話を聞かせてもらえるかもしれないな。
行ってみよう。
この場所と……それから、君について。
古代人たちと話してきて、確信したよ。
やはりこれは、彼らが終わりを迎える前の……。
アーモロートを再現したのか、判断がつかない。
ただ……彼の言っていた、アシエンを知れという言葉が……
この海の底に、とめどなく、響いている。
そんな気がしてならないんだ……。
そしたら、君の聞いてきた話も教えてほしい。
皆の得た情報を集めれば、きっと道も見えてくるはずだ。
それらの話題で持ち切りだったのかもしれないね……。
さっきよりも遠くまで足を延ばして、
情報収集にあたってみるよ。
またのちほど……
今度は議事堂の前あたりで会おう!
学術機関……アナイダアカデミアという施設があったんだ。
アシエンたちの知識をもってすれば、
君の身体のことも何か……と思ったのだけれど、
関係者以外は、断固として入れてくれなかったよ。
その召喚に携わった古代人たちを蘇らせる……
それが、彼らの真なる計画だったと……!?
エメトセルクたちアシエンが、
まだそれを諦めていないなら……恐らくは……。
アシエンの協力者になれば、
あるいは見逃されるのかもしれないが……。
何にせよ、統合の果てにあるのは、私たちの歴史の終わりだ。
そんなことは……到底、受け入れられない。
自分を倒しても、その先にあるのは、
生きるための、永劫終わりなき戦いのみだと。
彼が、今の第一世界や、君の状態をみたら、
それ見たことかと嘲笑うかもしれない。
その旅路で、ひとつにつなげて見せたんだ。
そうでなければ、あのタロースは立ち上がらなかった……。
私は、あんな奇跡を、君とともにまだまだ見たい。
ここはまだ……旅の途中にすぎないんだ。
いつもの君らしく……私を引っ張ってきてくれた、君らしく。
私も、未熟ながら、精一杯に力を貸すよ。
君と私たちは、本質的に同じものを護ろうとしている。
だからこそ、君にはわかるはずだ。
私たちの想いは、どんな災厄に見舞われようとも、
決して挫けたりしないはずだ……!
毛色が違うようだが…
私たちは何度でも立ち上がり、力を、言葉を尽くそう。
命の形で定められるものではない!
本当に、本当におつかれさま……!
恥ずかしながら、途中で体力の限界がきたようで、
気がついたら医療館のベッドで寝かされていたよ。
アリゼーも同じだったようで、隣のベッドで寝かされていてね。
彼女のあんな幸せそうな寝顔を見たのは、いつ以来かな……。
そのあと、外に出て見上げた晴れやかな蒼天を、
私は、いつまでも忘れないと思うよ。
今度は、君が死ななくても済むものをね。
タタルたちは元気にしていたかい……?
私の方は、変わっていくユールモアに、
少しでも手を貸せることがあればと思って、
ここに滞在することにしたんだ。
……その合間に、「画家」の役目を、やっと果たしているよ。
チャイ夫妻にはお世話になったし……
これから奮闘していく彼らの元気になれたら、嬉しいからね。