アサヒの幻影
アサヒ・サス・ブルトゥス
東方風の帝国人
東方風の帝国人
ヤンサ
これはこれは、ドマの若君御自らお出迎えいただけるとは!
ヤンサ
失礼いたしました。
私の名は、アサヒ・サス・ブルトゥス。
帝都より大使として派遣されてまいりました。
私の名は、アサヒ・サス・ブルトゥス。
帝都より大使として派遣されてまいりました。
ヤンサ
おや、私のことをご存知とは!
さすがは音に聞こえし、霧隠の忍びさん、
諜報員としても一流でいらっしゃる!
さすがは音に聞こえし、霧隠の忍びさん、
諜報員としても一流でいらっしゃる!
ヤンサ
確かに前代理総督のヨツユは、私の義姉です。
ですが、私は苛烈な圧政を敷いてきた彼女とは違う!
戦うためではなく、戦いを止めるために来たのです!
ですが、私は苛烈な圧政を敷いてきた彼女とは違う!
戦うためではなく、戦いを止めるために来たのです!
ヤンサ
私は、帝国の属州政策を内側から変えるため、
ここにいるマキシマら民衆派の同志たちと活動を続けてきました。
そして、その活動を認めてくださったヴァリス帝により、
全権大使の任を与えられ、派遣されてきたのです!
ここにいるマキシマら民衆派の同志たちと活動を続けてきました。
そして、その活動を認めてくださったヴァリス帝により、
全権大使の任を与えられ、派遣されてきたのです!
ヤンサ
ドマと和平交渉をするためにッ!
ヤンサ
もちろん、喜んで!
ヤンサ
[ 28.7 , 36.3 ]
あなたは、もしや神殺しの……。
……おっと、挨拶をさせていただくのは、
町人地までご案内いただいた後にいたしましょうか。
……おっと、挨拶をさせていただくのは、
町人地までご案内いただいた後にいたしましょうか。
ヤンサ
[ 12.0 , 32.2 ]
道中、崩れた建物や破壊された帝国の兵器を多く目にしました。
戦禍の爪痕は、そうすぐに消えるものではありませんね……。
戦禍の爪痕は、そうすぐに消えるものではありませんね……。
帰燕館
此度は、お招きに預かり、恐悦至極!
ドマの若君、ヒエン様におかれましては…………
ドマの若君、ヒエン様におかれましては…………
帰燕館
仰せのとおりです。
ですが、ヴァリス帝にはドマの独立を認め、
友邦として扱う用意があります。
ですが、ヴァリス帝にはドマの独立を認め、
友邦として扱う用意があります。
帰燕館
ガレマール帝国は、これまで国父たるソル帝の意志のもと、
領土を拡大し続けてきました。
が、その是非をここで論じても仕方がないでしょう。
ただし、ソル帝が掲げた、
蛮神討滅という国是については、いかがでしょうか?
領土を拡大し続けてきました。
が、その是非をここで論じても仕方がないでしょう。
ただし、ソル帝が掲げた、
蛮神討滅という国是については、いかがでしょうか?
帰燕館
星の命を蝕む蛮神は、決して許容できない……。
その共通項を以て、手を取り合うことはできないか、
現在、帝位にあるヴァリス帝は、そうお考えなのです。
その共通項を以て、手を取り合うことはできないか、
現在、帝位にあるヴァリス帝は、そうお考えなのです。
帰燕館
蛮神召喚には決して手を染めず、
またコウジン族が降ろした蛮神を押さえ込むと確約いただければ、
ドマを友邦として遇するというのが、こちらの提案です。
またコウジン族が降ろした蛮神を押さえ込むと確約いただければ、
ドマを友邦として遇するというのが、こちらの提案です。
帰燕館
痛いところを突かれますね……。
帰燕館
蛮神を否定する帝国の行いが、蛮神召喚を引き起こしている。
この皮肉な矛盾については、そちらにおられる、
エオルゼアの方々も、よくご存知のはず……。
この皮肉な矛盾については、そちらにおられる、
エオルゼアの方々も、よくご存知のはず……。
帰燕館
悲しいことです……。
蛮神召喚を止めたいのであれば、
武力と差別ではなく、融和と平等をもたらすべきなのに……。
私たち民衆派は、こうした理念に基づき、
ヴァリス帝に属州政策の転換を進言し続けてきました。
そして、この言葉を皇帝陛下が聞き入れてくださったのです!
蛮神召喚を止めたいのであれば、
武力と差別ではなく、融和と平等をもたらすべきなのに……。
私たち民衆派は、こうした理念に基づき、
ヴァリス帝に属州政策の転換を進言し続けてきました。
そして、この言葉を皇帝陛下が聞き入れてくださったのです!
帰燕館
……しかし、生粋のガレアン族を主体とする選民主義者たち、
閥族派が力を持っていることもまた事実です。
今回、ドマ代理総督の捜索を名目に、
紅玉海に部隊を派遣したのも、彼ら閥族派でして……。
二度とこのようなことがないよう、私も尽力するつもりです。
閥族派が力を持っていることもまた事実です。
今回、ドマ代理総督の捜索を名目に、
紅玉海に部隊を派遣したのも、彼ら閥族派でして……。
二度とこのようなことがないよう、私も尽力するつもりです。
帰燕館
こちらとしても、簡単には信じていただけないと理解しています。
そこで信頼関係の構築のためにも提案したいのが、捕虜交換です。
そこで信頼関係の構築のためにも提案したいのが、捕虜交換です。
帰燕館
こちら側からは、帝国統治下で徴兵したドマ出身の徴用兵を、
ドマ側からは、先の戦いで捕らえた帝国軍将兵を、
それぞれ引き渡して、交換するのです。
もちろん、この捕虜交換については、
代理総督であった姉も対象に含まれることになりますが……。
ドマ側からは、先の戦いで捕らえた帝国軍将兵を、
それぞれ引き渡して、交換するのです。
もちろん、この捕虜交換については、
代理総督であった姉も対象に含まれることになりますが……。
帰燕館
この件で、化かし合いをするつもりはありませんよ。
交渉はすばやく進めましょう。
武力に頼ろうとする閥族派を黙らせるためにも、
対話による姉の返還を実現したいというのが、私の本音です。
もちろん、弟として姉を想う気持ちもありますが……。
交渉はすばやく進めましょう。
武力に頼ろうとする閥族派を黙らせるためにも、
対話による姉の返還を実現したいというのが、私の本音です。
もちろん、弟として姉を想う気持ちもありますが……。
帰燕館
もちろんです。
お答えが出るまで、ドマに留まっても?
お答えが出るまで、ドマに留まっても?
帰燕館
お心遣い感謝いたします、ヒエン様。
では、よき答えがいただけるのをお待ちしていますよ。
では、よき答えがいただけるのをお待ちしていますよ。
ドマ町人地
ええ、噂に名高い神殺しの英雄と、お話がしたかったのです。
まさか、ここで会えるとは思っていなかったので、
いささか緊張していますが……。
まさか、ここで会えるとは思っていなかったので、
いささか緊張していますが……。
ドマ町人地
その方は、過去に友軍と戦ったこともありますが……
先ほど申したとおり、蛮神討滅を目指すのは帝国とて同じ。
そういった意味では、英雄と呼んで差し支えないかと。
それに私は帝国人とはいえ、ドマの出であることも事実。
蛮神スサノオは、ドマにとっても脅威となりうる存在でした。
それを討伐してくださったあなたは、やはり英雄なのです……。
先ほど申したとおり、蛮神討滅を目指すのは帝国とて同じ。
そういった意味では、英雄と呼んで差し支えないかと。
それに私は帝国人とはいえ、ドマの出であることも事実。
蛮神スサノオは、ドマにとっても脅威となりうる存在でした。
それを討伐してくださったあなたは、やはり英雄なのです……。
ドマ町人地
……そうだ!
ヒエン様が結論を出されるまで、まだ時間がかかりますよね?
よければ、それまでヤンサの視察に同行してくださいませんか?
こうしてドマを訪れることができたのですから、
故郷の現状を、つぶさに見ておきたいのです。
ユウギリさんも、彼らが同行するなら安心でしょう?
ヒエン様が結論を出されるまで、まだ時間がかかりますよね?
よければ、それまでヤンサの視察に同行してくださいませんか?
こうしてドマを訪れることができたのですから、
故郷の現状を、つぶさに見ておきたいのです。
ユウギリさんも、彼らが同行するなら安心でしょう?
ドマ町人地
ええ、ぜひ!
それでは、この4人で行くとしましょう。
短い道中になりましょうが、よろしくお願いいたします。
それでは、この4人で行くとしましょう。
短い道中になりましょうが、よろしくお願いいたします。
ドマ町人地
まずはやはり、水没したドマ城と、
その周辺の門前侍町を見ておきたいですね。
私の記憶と、最も異なっている場所でしょうから……。
その周辺の門前侍町を見ておきたいですね。
私の記憶と、最も異なっている場所でしょうから……。
ヤンサ
[ 15.9 , 14.1 ]
かつては、武家屋敷が立ち並ぶ勇壮な町並みでしたが……
姉のヨツユが、からくり兵を使って壊滅させたと聞きました。
なんとも残念なことです。
姉は見せしめのために行ったのでしょうが、
民の不満を増大させ、蜂起のきっかけを増やしただけでした。
やはり、これまでの属州政策は間違っていたんですよ。
和平が実現すれば、帝国から物資を送り、
ドマの再建を支援することも可能となるでしょう。
はやく、もとの町並みを取り戻してほしいものですね……。
姉のヨツユが、からくり兵を使って壊滅させたと聞きました。
なんとも残念なことです。
姉は見せしめのために行ったのでしょうが、
民の不満を増大させ、蜂起のきっかけを増やしただけでした。
やはり、これまでの属州政策は間違っていたんですよ。
和平が実現すれば、帝国から物資を送り、
ドマの再建を支援することも可能となるでしょう。
はやく、もとの町並みを取り戻してほしいものですね……。
ヤンサ
[ 16.2 , 8.5 ]
かつてドマ城を訪れたときは、その美しさに見惚れたものです。
空へと伸びる天守閣に夕日がかかって大層綺麗でした……。
空へと伸びる天守閣に夕日がかかって大層綺麗でした……。
ヤンサ
[ 16.2 , 8.5 ]
ええ、そんな日が来るといいですね……。
さて、次は、ドマに暮らす民の様子を見せていただけますか?
たしか近くに、ナマイ村という集落が有りましたよね。
さて、次は、ドマに暮らす民の様子を見せていただけますか?
たしか近くに、ナマイ村という集落が有りましたよね。
ヤンサ
[ 14.5 , 14.5 ]
ユウギリさんが渡し船を調達してくださいました。
それでは、ナマイ村方面へと向かいましょう。
英雄殿も、出立してよろしいですか?
それでは、ナマイ村方面へと向かいましょう。
英雄殿も、出立してよろしいですか?
ヤンサ
聞きましたか?
様子を見に行きましょう!
様子を見に行きましょう!
ヤンサ
大丈夫ですか!?
ヤンサ
ここは私も助太刀しますよ。
彼らの安全が最優先ですから……。
彼らの安全が最優先ですから……。
アサヒ・サス・ブルトゥス
ヤンサ
さぁ、私が相手です……いきますよ!
アサヒ・サス・ブルトゥス
ヤンサ
こちらの紅甲羅たちは、私たちで押さえます!
英雄殿は、増援の相手を!
英雄殿は、増援の相手を!
アサヒ・サス・ブルトゥス
ヤンサ
子どもたちが危ない……!
英雄殿、私たちで攻撃を受け止めましょう!
英雄殿、私たちで攻撃を受け止めましょう!
アサヒ・サス・ブルトゥス
ヤンサ
また増援が来ました!
奴らの行動に注意を……私も、敵を引きつけます!
奴らの行動に注意を……私も、敵を引きつけます!
ヤンサ
ふぅ……どうにか凌げましたね……。
ヤンサ
もう大丈夫、怖くはありませんよ。
さぁ、お家に帰りなさい。
さぁ、お家に帰りなさい。
ヤンサ
ふたりが無事でよかった……。
ヤンサ
甲羅の色からすれば、彼らは姉の……
ヨツユの政策のもとで帝国に雇われた者たちでしょう。
ドマ陥落を受けて、帝国という後ろ盾を失った彼らが、
安易な稼ぎを求めて、野盗と化したのかもしれません……。
この事件もまた、帝国による歪みの一例と言えるでしょう。
ヨツユの政策のもとで帝国に雇われた者たちでしょう。
ドマ陥落を受けて、帝国という後ろ盾を失った彼らが、
安易な稼ぎを求めて、野盗と化したのかもしれません……。
この事件もまた、帝国による歪みの一例と言えるでしょう。
ヤンサ
あまりいじめないでください。
今起きている事象を俯瞰して、広い視野で見なければ、
改革などできるものではないと考えているだけです。
帝国からやってきた私を信じられないという気持ちもわかります。
でも、改革を求める心に嘘偽りはありません。
今起きている事象を俯瞰して、広い視野で見なければ、
改革などできるものではないと考えているだけです。
帝国からやってきた私を信じられないという気持ちもわかります。
でも、改革を求める心に嘘偽りはありません。
ヤンサ
あなた方は、戦いにより外から帝国を変えようとした。
そして、ある面でそれは成功しましたが、自由を永続させるには、
内からの変革も必要なはず……違いますか?
そして、ある面でそれは成功しましたが、自由を永続させるには、
内からの変革も必要なはず……違いますか?
ヤンサ
►内からの変革も
あなたなら、そう言ってくれると思っていました。
数多くの変革を実現してきたあなたなら……ね。
►やはり外から
<チェック漏れ>
あなたなら、そう言ってくれると思っていました。
数多くの変革を実現してきたあなたなら……ね。
►やはり外から
<チェック漏れ>
ヤンサ
[ 30.7 , 27.5 ]
急にすみません、つい熱くなってしまって……。
でも、あなたには僕の考えを聞いてほしかったんです。
ともかく、子どもたちが無事で本当によかった。
私も、あなたの戦いを間近でみられたのは幸運でしたよ。
さすが、素晴らしい戦いぶりでしたね!
でも、あなたには僕の考えを聞いてほしかったんです。
ともかく、子どもたちが無事で本当によかった。
私も、あなたの戦いを間近でみられたのは幸運でしたよ。
さすが、素晴らしい戦いぶりでしたね!
ヤンサ
[ 30.7 , 27.5 ]
……さて、いささかケチがついてしまいましたが、
ヤンサの視察は、これで終いといたしましょうか。
ヤンサの視察は、これで終いといたしましょうか。
ヤンサ
[ 30.7 , 27.5 ]
そうしたかったのですがね……。
帝国の軍服を身につけた者が、血の匂いをまとわせ現れたら、
いくら皆さんと一緒でも、動揺を与えかねないでしょう。
みなさんの協力もあって、
ここまででも充分に有意義な時間を過ごすことができました。
残念ではありますが、ここらで「ドマ町人地」に戻りましょう。
帝国の軍服を身につけた者が、血の匂いをまとわせ現れたら、
いくら皆さんと一緒でも、動揺を与えかねないでしょう。
みなさんの協力もあって、
ここまででも充分に有意義な時間を過ごすことができました。
残念ではありますが、ここらで「ドマ町人地」に戻りましょう。
ドマ町人地
[ 4.8 , 5.4 ]
そうだ、紅甲羅の一件はヒエン様に報告されましたか?
今後もおなじような襲撃がないとも限りませんし、
お伝えしておいたほうがいいかと思いますよ。
今後もおなじような襲撃がないとも限りませんし、
お伝えしておいたほうがいいかと思いますよ。
ドマ町人地
[ 4.8 , 5.4 ]
そろそろ、ヒエン様も答えを出されましたか?
帰燕館
いえ、とんでもございません。
おかげで、ヤンサ領内の現状を見学することもでき、
有意義な時間となりました。
おかげで、ヤンサ領内の現状を見学することもでき、
有意義な時間となりました。
帰燕館
……それで、お答えは?
帰燕館
問題……ですか……。
帰燕館
つまり、捕虜交換の対象とするつもりはない、と?
帰燕館
なるほど……。
もしも記憶が戻らなければ、そのままドマ人として留め置くと。
もしも記憶が戻らなければ、そのままドマ人として留め置くと。
帰燕館
だ、団子……ですか……。
帰燕館
あまりに予想外の状況で……困ったな……。
帰燕館
……わかりました。
こちらも紅玉海に部隊を送り込んでしまった負い目があります。
姉の処遇については、合意しましょう。
こちらも紅玉海に部隊を送り込んでしまった負い目があります。
姉の処遇については、合意しましょう。
帰燕館
ただ、彼女は代理総督である以前に、
義理とはいえ、私の姉でもある人です。
帰国する前に、一度、ふたりきりで面会させていただいても?
義理とはいえ、私の姉でもある人です。
帰国する前に、一度、ふたりきりで面会させていただいても?
帰燕館
お待たせいたしました……。
ふたりだけの時間を作っていただき感謝いたします。
ふたりだけの時間を作っていただき感謝いたします。
帰燕館
おかげさまで、久方ぶりに姉と会えました。
ですが、実際に記憶を失くしている様を目の当たりにすると、
やはり辛いものがありますね……。
ですが、実際に記憶を失くしている様を目の当たりにすると、
やはり辛いものがありますね……。
帰燕館
残念ながら、私の顔を見ても何も思い出しませんでした。
姉は、ひとまずドマにお預けいたしましょう。
どうか、よろしくお願いいたします……。
姉は、ひとまずドマにお預けいたしましょう。
どうか、よろしくお願いいたします……。
帰燕館
では、私どもはこれで失礼いたします……。
合意した内容を、急ぎ皇帝陛下へと報告する必要がありますので。
合意した内容を、急ぎ皇帝陛下へと報告する必要がありますので。
帰燕館
そうそう、捕虜交換の日程ですが、
皇帝陛下の承認を得たのち、徴用兵らを任地から招集……
その後、ヤンサへ移送することになるため、少々時間が必要です。
皇帝陛下の承認を得たのち、徴用兵らを任地から招集……
その後、ヤンサへ移送することになるため、少々時間が必要です。
帰燕館
いえ、そんな……。
視察中にたまたま遭遇しただけですし、
英雄殿たちも一緒でしたから。
それに、紅甲羅が起こした事件となれば、
その原因は、我が帝国の行いによる歪みにあるといえましょう。
視察中にたまたま遭遇しただけですし、
英雄殿たちも一緒でしたから。
それに、紅甲羅が起こした事件となれば、
その原因は、我が帝国の行いによる歪みにあるといえましょう。
帰燕館
ドマの民は、もう充分すぎるほど傷つきました。
これ以上の痛みを味わうことがないよう、
微力ながら、私も努める所存です。
これ以上の痛みを味わうことがないよう、
微力ながら、私も努める所存です。
帰燕館
それじゃ、姉さん……また、会いましょう。
ドマ町人地
[ 4.9 , 5.5 ]
姉のこと、どうかよろしくお願いいたします。
弟としては、記憶を取り戻してほしいところですが……。
弟としては、記憶を取り戻してほしいところですが……。
ヤンサ
ありがとうございます。
この度のドマ訪問は、実に有意義なものとなりました。
捕虜交換に際しての再会を、楽しみにしていますよ。
この度のドマ訪問は、実に有意義なものとなりました。
捕虜交換に際しての再会を、楽しみにしていますよ。
ヤンサ
マキシマ、君たちは一足先に艦に戻って出発準備を……。
ヤンサ
最後に……ヤンサ領内での視察に同行してくれた、
英雄殿にお礼をしたいのですが……。
英雄殿にお礼をしたいのですが……。
ヤンサ
蛮族どもの英雄め……。
俺は……俺は、お前を許さない……。
俺は……俺は、お前を許さない……。
ヤンサ
クッ……野蛮人どもめ……!
ここで我らを倒したとて、独立などできるものか!
いずれ本国から援軍が来るのだ!
帝国に従うことこそが、唯一正しい道だというのに……!
ここで我らを倒したとて、独立などできるものか!
いずれ本国から援軍が来るのだ!
帝国に従うことこそが、唯一正しい道だというのに……!
ヤンサ
た、助かりました……。
ヤンサ
えっ……あ、はい……
対岸の町人地にカイエン率いる反逆者の主力部隊が……。
対岸の町人地にカイエン率いる反逆者の主力部隊が……。
ヤンサ
ハッ……ドマの元国主にして、
剣豪と名高い人物です……。
剣豪と名高い人物です……。
ヤンサ
あの方は、いったい……。
ヤンサ
あれが……あの御方が……
ゼノス様……。
ゼノス様……。
ヤンサ
その顔、その力……すべてが忌々しい……。
ヤンサ
おっと、全権大使の俺に手をだせば、
ドマと帝国の和平は、ご破算……。
それがわからないほど、愚かではないのだろう?
ドマと帝国の和平は、ご破算……。
それがわからないほど、愚かではないのだろう?
ヤンサ
我が救い主にして、至高の主を傷つけたお前を、絶対に許さない。
ヤンサ
また、会う日を楽しみにしているからな……!
????
ヴァリス帝からの勅命である、和平交渉は取りつけた。
信頼を得るための猿芝居まで演じてな……。
だが、我がまことの主は、あの御方のみ……
殿下の大計は、すでに始まっているのだ……。
信頼を得るための猿芝居まで演じてな……。
だが、我がまことの主は、あの御方のみ……
殿下の大計は、すでに始まっているのだ……。
帰燕館
驚いた、本当に何も覚えていないんですね。
姉さん……。
姉さん……。
帰燕館
ちょっとした昔の知り合いですよ。
そうだ、贈り物がありましてね……。
そうだ、贈り物がありましてね……。
帰燕館
古い鏡です。
それでも眺めて、自分が何者であったのか、
よくよく考えて思い出してください。
それでも眺めて、自分が何者であったのか、
よくよく考えて思い出してください。
ヤンサ
またお会いできて、嬉しく思います。
ヒエン様……それに、ヨツユ姉さん。
ヒエン様……それに、ヨツユ姉さん。
ヤンサ
もちろんです。
ドマ側の準備も順調なようですね。
今日、彼女を連れてきたのも、その一環とお見受けしますが?
ドマ側の準備も順調なようですね。
今日、彼女を連れてきたのも、その一環とお見受けしますが?
ヤンサ
……そのようですね。
ヤンサ
が、今日は姉に会わせたい人がいるのです。
ヤンサ
どうしたんです、姉さん……
私たち姉弟の大切な両親ですよ?
よくよく躾けてもらったこと……忘れてしまったんですか?
私たち姉弟の大切な両親ですよ?
よくよく躾けてもらったこと……忘れてしまったんですか?
ヤンサ
う~ん、最後のあがきだったんですが……
過去を思い出してはくれなかったみたいですねぇ……。
過去を思い出してはくれなかったみたいですねぇ……。
ヤンサ
そんなに怖い顔をしないでください。
いいですよ、そちらの女性はドマ人であると認めましょう。
どうか姉のこと、よろしくお願いしますね。
いいですよ、そちらの女性はドマ人であると認めましょう。
どうか姉のこと、よろしくお願いしますね。
ヤンサ
でも、姉さん。
私は戻ってきてくれると、信じていますよ……。
私は戻ってきてくれると、信じていますよ……。
ヤンサ
ええ、川向こうの施設がまだ使えるようですから、
そこにドマ出身の徴用兵たちを降ろします。
捕虜たちもそこに……。
そこにドマ出身の徴用兵たちを降ろします。
捕虜たちもそこに……。
ドマ町人地
おかえりなさい、姉さん。
戻ってきてくれると信じていましたよ。
戻ってきてくれると信じていましたよ。
ドマ町人地
育ての親を刺しておいて、よく言いますね。
でも、一刺しで引導を渡すなんて、非力な姉さんにしては、
上出来だと思いますよ。
ただ……それじゃあ、倒せるのは哀れな年寄りだけだ。
どうです……もっと「力」が欲しいと思いませんか?
でも、一刺しで引導を渡すなんて、非力な姉さんにしては、
上出来だと思いますよ。
ただ……それじゃあ、倒せるのは哀れな年寄りだけだ。
どうです……もっと「力」が欲しいと思いませんか?
カストルム・フルーミニス
ようやく、この日がやってきましたね。
本日行われる捕虜交換は、ドマとガレマール帝国との、
和解と共存に向けた最初の一歩……実に喜ばしい!
本日行われる捕虜交換は、ドマとガレマール帝国との、
和解と共存に向けた最初の一歩……実に喜ばしい!
カストルム・フルーミニス
ああ、これですか?
前回渡しそびれたのですが、ちょっとした手土産ですよ。
ドマの復興には、いろいろと物資がご入り用でしょうから……。
前回渡しそびれたのですが、ちょっとした手土産ですよ。
ドマの復興には、いろいろと物資がご入り用でしょうから……。
カストルム・フルーミニス
ドマ人の女が、蛮神召喚を行った。
これは明確な協定違反だ……。
捕虜交換は中止、撤退準備を急げ……。
これは明確な協定違反だ……。
捕虜交換は中止、撤退準備を急げ……。
カストルム・フルーミニス
皇帝陛下の代理者たる全権大使に逆らうのか?
いいな、撤退準備だ……。
いいな、撤退準備だ……。
アサヒの幻影
カストルム・フルーミニス
せいぜい華々しく戦ってください、姉さん。
俺のために……ね。
俺のために……ね。
カストルム・フルーミニス
ダメですよ、トドメはちゃんと刺さないと……。
コウジン族に献上させた神器と、
手土産のクリスタルで召喚させた即席の蛮神と言っても、
一応は、神の端くれなんですから。
コウジン族に献上させた神器と、
手土産のクリスタルで召喚させた即席の蛮神と言っても、
一応は、神の端くれなんですから。
カストルム・フルーミニス
そう睨まないでください。
蛮神は、帝国にとっても敵なんですから、
処分するのは、当たり前じゃあないですか!
蛮神は、帝国にとっても敵なんですから、
処分するのは、当たり前じゃあないですか!
カストルム・フルーミニス
それとも、感情にまかせて俺を殺しますか?
敵だったこの女のために、全権大使の俺を?
敵だったこの女のために、全権大使の俺を?
カストルム・フルーミニス
できるわけないですよねぇ!
そんなことをすれば、帝国とドマの和平の芽は潰えるんだから!
そんなことをすれば、帝国とドマの和平の芽は潰えるんだから!
カストルム・フルーミニス
……あっ、もう潰えたんでした。
なにせ、ドマ人の女が蛮神を召喚したんですから!
神降ろしに手を染めないっていう、協定違反ですよね、コレ!
なにせ、ドマ人の女が蛮神を召喚したんですから!
神降ろしに手を染めないっていう、協定違反ですよね、コレ!
カストルム・フルーミニス
本当は、俺がなるはずだったんだ……。
俺が、ゼノス様の代理になって、ドマを統治するはずだったんだ!
俺だったら失敗なんて、奪還なんてされなかった!
俺が、ゼノス様の代理になって、ドマを統治するはずだったんだ!
俺だったら失敗なんて、奪還なんてされなかった!
カストルム・フルーミニス
ゼノス様の期待を背負うに相応しいのは、俺だけなんだよォッ!
それを、この売女(ばいた)がッ!
グズめッ! 役立たずめッ!
アバズレめッ!
それを、この売女(ばいた)がッ!
グズめッ! 役立たずめッ!
アバズレめッ!
カストルム・フルーミニス
ハァ……ハァ……ゼノス様……。
カストルム・フルーミニス
失礼致します!
カストルム・フルーミニス
お呼びでありますか、ゼノス殿下!
カストルム・フルーミニス
ハ、ハイ!
私ごときの名を覚えていてくださったなんて……!
なんなりとご命令ください!
私ごときの名を覚えていてくださったなんて……!
なんなりとご命令ください!
カストルム・フルーミニス
わ、和平……で、ありますか。
カストルム・フルーミニス
姉が生きていると?
ご命令とあらば、必ず……!
ご命令とあらば、必ず……!
カストルム・フルーミニス
殿下にこの命救われたときより、
ご恩返しすることを、夢見てきました……。
ご命令を遂行することに、何ら迷いはありません。
が、蛮神ひとつを召喚させたとて、
ドマの反乱軍には、神殺しの英雄がついているとか……。
殿下の深遠なる策の真意を、お聞かせいただけませんか?
ご恩返しすることを、夢見てきました……。
ご命令を遂行することに、何ら迷いはありません。
が、蛮神ひとつを召喚させたとて、
ドマの反乱軍には、神殺しの英雄がついているとか……。
殿下の深遠なる策の真意を、お聞かせいただけませんか?
カストルム・フルーミニス
私が殿下の手……!?
カストルム・フルーミニス
ハッ……やり遂げて見せます、必ず!
カストルム・フルーミニス
ゼノス様……我が主……!
あのひとが……お前を……必ず…………
あのひとが……お前を……必ず…………